夏の屋外の駐車場や、日なたで普通充電をしたあとに CR-V e:FCEV に乗り込むと、ダッシュボードやハンドルまわりが熱くなっている。フロントガラス用のサンシェードを選ぶときの分かれ目は、型式 ZC8 に向けて作られた品かどうかだ。販売中の品では、商品名に ZC8 と年式を明記した傘型の車種別品が第一候補になる。ホンダの純正アクセサリーにはサンシェードが見当たらないので、出品者の記載を読み解いて選ぶことになる。
ZC8 用と書かれた傘型の車種別品から選ぶ
CR-V e:FCEV の型式は ZBA-ZC8 の1種だけなので、商品名に「ZC8」とあれば対象の取り違えは起きにくい。販売中の品でこの条件を満たすのは、商品名に「CR-V e:FCEV ZC8 用」「傘型」「令和6.7~」と書かれたフロント用サンシェードだ。型式 ZC8 と年式の両方が商品名に書かれている点で、まずこれを候補に置いてよい。
| 項目 | 販売ページの記載 |
|---|---|
| 使う場所 | フロントガラス |
| 型 | 傘型・折りたたみ式 |
| 対象として書かれた車 | CR-V e:FCEV・型式 ZC8・令和6.7~(2024年7月以降) |
| 合い方の根拠 | 出品者の記載だけ(メーカーの資料では確かめていない) |
| 数値の記載 | UVカットの率・遮熱で下がる温度・たたんだ大きさの記載なし |
合い方はあくまで出品者の記載によるもので、確かめ方は後の「中身」の節で書く。
CR-V e:FCEV ZC8 用 傘型サンシェード(令和6.7~・車種別)
CR-V e:FCEV ZC8 はどんな車か・純正品はあるか
型式と発売の時期
ホンダの発表では、CR-V e:FCEV は2024年7月19日発売で、リース形式で販売される。6代目CR-Vをベースにした SUV で、乗車定員は5名、駆動方式は FF。外部から充電できるプラグイン機能を持つ燃料電池自動車で、ボディカラーはプラチナホワイト・パールとメテオロイドグレー・メタリックの2色だ。
型式はホンダの純正アクセサリーの対応車台番号のページで ZBA-ZC8 の1種だけが載っている。先の商品の「令和6.7~」は、この発売の時期と合う。
純正アクセサリーにサンシェードはあるか
ホンダの純正アクセサリーのページでは、CR-V e:FCEV の掲載一覧(2026年10月19日に確認)に、サンシェード・日よけ・プライバシーシェード・カーテン類の品名は見当たらなかった。窓まわりの品としてはドアバイザーが載っているが、日よけとしての機能の記載は無い。いまのところ純正のサンシェードは無いので、社外品から選ぶことになる。 純正品が今後出るかは分からない。
サンシェードで下がるのはダッシュボードの熱
JAF のテストの結果
JAF のユーザーテストでは、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場(晴れ・気温35度)で、ミニバン5台を条件別に並べて車内の温度を比べている。CR-V e:FCEV やこの記事の商品で測った値ではないが、サンシェードの効き目の傾向はつかめる。
| 条件 | ダッシュボードの最高温度 | 車内の最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 79℃ | 57℃ |
| 対策なし(白) | 74℃ | 52℃ |
| サンシェード装着 | 52℃ | 50℃ |
| 窓開け(3cm) | 75℃ | 45℃ |
| エアコン作動 | 61℃ | 27℃ |
サンシェード装着の車は、ダッシュボードの最高温度が対策なしの車より大きく低かった。一方で車内の最高温度はあまり下がっていない。同じテストでは、ダッシュボードは車内の温度よりさらに高温になり、車内に置いたスマートフォンは高温に耐えられず一時的に使えなくなった。
JAF は、サンシェード対策や窓開け対策をしても温度を抑える効果は低く、人や動物が耐えられない温度になり、車内の温度の上昇は防げないと結論づけている。エアコンを止めてからわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達し、寝ているからといって車内に子どもを残すのは大変危険だ、とも述べている。
サンシェードの役目
フロント用サンシェードの役目は、フロントガラスから入る直射日光をさえぎって、ダッシュボードやハンドルまわりが熱くなるのを抑えることだ。乗り込んだときに手が触れる所の熱さをやわらげる道具であって、車内を安全な温度に保つ道具ではない。 サンシェードを付けていても、車内に子どもや動物を残してはいけない。
CR-V e:FCEV ZC8 のサンシェードの選び方
型式と年式の記載で絞る
最初に見るのは、商品名や商品説明に CR-V e:FCEV・型式 ZC8・年式(2024年7月以降)の記載があるかどうかだ。車種名の記載が無い品は、どの車に合わせた大きさなのかが分からない。ZC8 と年式が書かれた車種別品を先に探し、無ければ汎用品を考える、という順で選ぶとよい。
汎用品を選ぶときは、商品の大きさとフロントガラスの大きさを自分で比べて確かめる必要がある。大きさが合わないと、すき間から日が入ったり、余った部分が立たずに倒れたりしやすい。
傘型と折りたたむ型
フロントガラス用のサンシェードには、傘のように中棒で開いてダッシュボードとガラスの間に広げる傘型と、板状やシート状の素材を広げて立て掛け、たためる型がある。傘型は開いて差し込むだけで済み、たたむと細長くまとまる。どちらの型でも、使い勝手を左右するのはフロントガラスの大きさに合っているかどうかだ。
ルームミラーの切れ込み
フロントガラスの上の中央にはルームミラーがある。ミラーをよける切れ込みがある品なら、ミラーを避けてガラスの上まで覆いやすい。切れ込みの有無は商品説明で確かめる。
しまう場所
サンシェードは駐車のたびに出し入れするので、使わないときにしまう場所を買う前に決めておくと使い続けやすい。傘型はたたむと細長くなるので、細長い物が収まる場所を車内で探しておく。
ZC8 用傘型サンシェードの中身
販売ページに書かれていること
販売ページの商品説明(出品者の記載)では、次の3つが挙げられている。
- 表面に太陽光を断熱し、紫外線からも車内を守る素材を使っている(断熱・UVカット)
- ルームミラー(商品説明では「バックミラー」)をよけて取り付けられる切れ込み加工がしてある
- 中棒は360°回転し、好きな方向に曲げられるので、付けたときに邪魔になりにくい
商品名と商品説明のどちらにも、UVカットの率や遮熱で下がる温度などの数値、たたんだときの大きさ、保証の期間の記載は無い。遮熱の度合いを数字で比べたい人には判断材料が足りないので、そこは割り切って選ぶことになる。
合い方は出品者に確かめる
この商品は、商品名に「車種別」と「汎用」の両方の語が入っている。販売ページの商品説明では「車種に合うサイズのサンシェードをお送りいたします」と書かれており、出品者が車種に合わせた大きさの品を送る形と読める。ただ、どちらとも言い切れない。CR-V e:FCEV のフロントガラスにすき間なく合うかはメーカーの資料では確かめられていないので、気になるなら買う前に出品者へ「CR-V e:FCEV・ZC8」と伝えて確かめるのが確実だ。
CR-V e:FCEV ZC8 用 傘型サンシェード(令和6.7~・車種別)
付け方と、充電の間の使い方
付け方と外し方
傘型のフロント用サンシェードは、一般に次の順で使う。
- 車を止めてから傘を開く
- 中棒をダッシュボード側にしてフロントガラスの内側に広げ、ルームミラーの切れ込みにミラーを合わせる
- 必要ならサンバイザーを下ろして上の端を押さえる
- 外すときは傘を閉じてたたみ、決めた場所にしまう
サンシェードは駐車中に使う物で、付けたままでは前が見えない。走り出す前に必ず外す。 付けるときも外すときも、ルームミラーやその付け根に強く当てないようにする。
充電の間に使う
ホンダの発表では、CR-V e:FCEV の普通充電は6.4kWに対応し、約2.5時間で満充電が可能とされている(条件の注記つき)。屋外で普通充電をすると、そのあいだ日なたに車を止めておくことがある。充電を始めたらフロントのサンシェードを広げておくと、乗り込むときのダッシュボードやハンドルまわりの熱さをやわらげやすい。充電の間も、車内に人や動物を残さない。
ほかの CR-V・ホンダの SUV のサンシェード
CR-V e:FCEV は6代目CR-Vがベースだが、型式が違う CR-V 用のサンシェードが ZC8 にそのまま合うかは確かめていない。型式が違う CR-V やほかのホンダの SUV に乗っている場合は、それぞれの型式向けの記事で選んでほしい。
よくある質問
CR-V e:FCEV の純正サンシェードはある?
ホンダの純正アクセサリーの CR-V e:FCEV のページには、サンシェードや日よけの品名は見当たらない。社外品の中から、ZC8 と年式が書かれた品を探すことになる。
ほかの CR-V 用のサンシェードは使える?
ベースが同じ CR-V でも、型式が違う車の品が ZC8 に合うかは確かめられていない。ZC8 と書かれた品を選ぶほうが確実だ。
サンシェードを付ければ車内に子どもやペットを残せる?
残してはいけない。サンシェードで下がるのは主にダッシュボードの熱で、車内の空気の温度上昇は防げない。
走行中も付けたままでよい?
付けたままでは前が見えないので、走る前に外す。使うのは駐車中だけだ。
まとめ
まず実車で、フロントガラスの上のルームミラーの位置と、たたんだサンシェードをしまう場所を見ておく。そのうえで車検証の型式の欄が ZBA-ZC8 であることを確かめ、商品名や商品説明に ZC8 と年式(2024年7月以降)が書かれた品を選ぶ。販売中の品では ZC8 用の傘型の車種別品が第一候補で、合い方が気になるなら出品者に車種を伝えて確かめる。
サンシェードはダッシュボードやハンドルまわりの熱を抑える道具で、車内の空気の温度上昇までは防げない。走る前に必ず外し、車内に人や動物を残さないことを守って使いたい。
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