デリカD:2 のサンシェードを通販で探すときに見落としやすいのは、デリカD:2用として並ぶ商品の中に、2020年12月からの3代目(MB37S)向けが混ざっていることだ。3代目は MB36S とボディ寸法が違うので、その専用品をそのまま使えるとは言えない。ここでは、商品名か商品説明に MB36S を挙げている傘型・ワイヤー型・マグネット式の3商品を、形式と取り付け方の違いで比べる(ワイヤー型は、商品説明では汎用品と断っている)。
MB36S 向けサンシェード3商品と形式の違い
比べる3商品は、どれも商品名にフロントガラス用と書かれたフロント用のサンシェードだ。形式が3つとも違うので、付け外しの手順と畳んだときの形がそれぞれ変わる。
| 商品 | 形式 | 販売ページの商品説明での対応の書き方 | 固定の仕方 | 収納 |
|---|---|---|---|---|
| GAFAT 傘型サンシェード | 傘型(中棒の無いプルリング式) | 2代目 MB36S/MB46S 型・2015年〜2020年 | 先端の吸盤でガラスに貼り付く | 専用の収納袋 |
| 趣味職人 ワイヤーサンシェード Mサイズ | ワイヤー型 | 商品名は MB36S/46S系 対応、説明では汎用品 | 上部を磁石で固定 | 枠をひねって畳み、収納袋へ |
| 趣味職人 マグネット式サンシェード | マグネット巻き取り型 | MB36S/MB46S系 タイプ | サンバイザーに付けた磁石のベルト | 枠を芯に巻き取る |
選び分けはこう考えるとよい。車種専用をうたう形で選びたいなら、商品名と商品説明の両方で 2代目 MB36S/MB46S 型を挙げている GAFAT の傘型。毎日の付け外しと収納の手軽さを優先するならマグネット式で、こちらは「〜系タイプ」の表記なので採寸してから決める。ワイヤー型は商品説明で汎用品と断っているので、採寸して寸法が合うと分かった人向けだ。
車種専用をうたう物を選ぶときは、商品名と商品説明の対応型式に MB36S があるかを先に確かめる。
自分のデリカD:2 が MB36S かを確かめる
MB36S の販売期間とグレード
中古車カタログの掲載値では、MB36S は2015年12月〜2020年12月のモデルに設定された型式だ。グレードはハイブリッドMX・ハイブリッドMZ・カスタムハイブリッドMV などのハイブリッドM系で、駆動方式は FF と 4WD がある。同じモデルには2017年1月から MB46S(ハイブリッドSX・ハイブリッドSZ・カスタムハイブリッドSV など、FF)も加わっている。このモデルの前は2011年3月〜2015年12月、後は2020年12月からのモデルだ。
手元の車がどの型式かは、車検証の型式の欄で確かめるのが確実だ。
3代目(MB37S)とのボディ寸法の違い
三菱自動車の2020年12月の発表では、デリカD:2 は2020年12月24日にフルモデルチェンジした新型の販売が始まり、全長を延ばして荷室を広げたと説明している。中古車カタログの掲載値で寸法を並べると次のとおりだ。
| 型式 | 全長×全幅×全高 |
|---|---|
| MB36S(2015年12月〜2020年12月のモデル) | 3710mm×1625mm×1745mm |
| MB46S(同じモデル・2017年1月から) | 3710mm×1625mm×1745mm |
| MB37S(2020年12月からのモデル) | 3790mm×1645mm×1745mm |
MB37S は MB36S より全長が80mm、全幅が20mm大きい。ボディ寸法が違う以上、MB37S 向けの専用品を MB36S にそのまま使えるとは言えない。 デリカD:2用とだけ書かれた物は、どの年式・型式向けかを商品説明で確かめてから選ぶ。
サンシェードで暑さはどこまで和らぐか
JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」では、次の結果が出ている。
| 車の条件 | 車内最高温度 | 車内平均温度 | ダッシュボード最高温度 |
|---|---|---|---|
| サンシェードあり | 50℃ | 45℃ | 52℃ |
| 対策なし(黒い車) | 57℃ | 51℃ | 79℃ |
| 対策なし(白い車) | 52℃ | 47℃ | 74℃ |
テストは2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度の条件で正午から4時間行われた。使ったのはミニバン5台で、開始時に各車の室温を25℃にそろえている。サンシェードを付けた車の車体色はページに書かれておらず、デリカD:2 や紹介する3商品で測った値でもない。
数字から読み取れるのは、効き目の中心がダッシュボードだということだ。ダッシュボードの最高温度は対策なしの車より20℃以上低い一方、車内の最高温度の差は白い車と比べて2℃、黒い車と比べて7℃にとどまる。 車内の空気まで大きく冷えるとは期待せず、乗る前の換気やエアコンと組み合わせて使う物と考えておくとよい。
MB36S 用サンシェードの選び方
比べる軸は、形式・適合の書き方・ミラー周りの扱い・重さと収納の4つだ。
形式で選ぶ(傘型・ワイヤー・マグネット)
比べる3商品の商品説明から形式の違いをまとめると、傘型は傘のようにワンタッチで開いてフロントガラスに当てる。ワイヤー型はワイヤーの枠で広がる生地をガラスに合わせて上部を磁石で固定し、使った後は枠をひねって小さく畳む。マグネット巻き取り型はサンバイザーに付けた磁石のベルトで固定し、枠を芯に巻き取って収納する。取り付けの手順、内装への当たり方、畳んだときの大きさが形式で変わるので、毎日どこで付け外しして、どこにしまうかを思い浮かべて選ぶとよい。
専用設計か汎用サイズかを確かめる
商品名に車種名や型式が入っていても、商品説明では汎用品と断っている物や、車種によって隙間や干渉が出ると書いている物がある。商品名だけで決めず、商品説明の適合の書き方まで読む。
汎用サイズの物や「〜系タイプ」と書かれた物は、購入前にメジャーでフロントガラスの幅と高さ、サンバイザーを下ろしたときの幅を測り、商品のサイズと比べてから選ぶ。サイズ違いの返品を受け付けないと商品説明に書いている物もある。
ルームミラーとドライブレコーダーの周り
傘型にはミラー部分に開口を設けた物があり、マグネット巻き取り型には柄や骨が内装に当たらないとうたう物がある。ルームミラーの近くにドライブレコーダーなどを付けている車は、ミラー周りの扱いが商品説明に書かれている物を選ぶと、付け外しのときに機器へ当てにくい。
ドライブレコーダーそのものの選び方は、車種は違うが次の記事で比べている(取り付けの適合は自分の車で確かめてほしい)。
重さと収納の大きさ
毎日付け外しするなら、重さと畳んだときの大きさ、収納袋の有無を比べる。商品説明で重さを示している物もあり、ワイヤー型は約180g、マグネット巻き取り型は72gとしている。GAFAT の傘型は商品説明の該当箇所を確かめられていないので、重さはここでは比べない。収納の仕方は、傘型が専用の収納袋、ワイヤー型が付属の収納袋、マグネット巻き取り型が巻き取って車内に収める形と、3商品とも商品説明で示している。
MB36S 向けサンシェード3商品の比較
GAFAT 傘型サンシェード(2代目 MB36S/MB46S 用)
販売ページの商品説明では、適合車種を「三菱・デリカD:2 2代目MB36S/MB46S型2015年~2020年」と書いている(出品者の記載)。商品名にも「デリカD:2 2代目専用」「MB36S/MB46S型」とあり、商品名で2代目専用とうたったうえで、説明でも適合車種として型式と年式を挙げている。
形は10本のグラスファイバー製の傘骨を持つ傘型で、ワンタッチで開閉する。中棒の無いプルリング式で、前の製品より中棒の長さを15cm短くし、ドライブレコーダーやカーナビなどに当たりにくくしたとしている。上部にルームミラー(商品説明ではバックミラー)用の開口があり、傘の先端の吸盤でフロントガラスに貼り付く。傘の縁には自由に曲がるステンレスのスプリングが8本入っていて、ガラスの曲面に沿わせる作りだ。
生地は表面がシリコンコーティング、内側が遮光のブラックコーティングの重ね構造で、紫外線カット率95%以上をうたう(出品者の記載で、このサイトで測った値ではない)。専用の収納袋が付く。車種専用をうたう形で選びたい人や、ルームミラー周りに機器を付けている人は、まずこれから見るとよい。
GAFAT デリカD:2 2代目(MB36S/MB46S)用 傘型サンシェード
趣味職人 ワイヤーサンシェード Mサイズ
商品名には「デリカ D2 D:2 MB36S/46S系 対応」とある一方、販売ページの商品説明では「本商品は汎用品です」「表題に記載している車種に対する専用品ではありません」と書いている。商品名と説明が食い違っているので、MB36S 専用の形とは考えず、汎用サイズの物として採寸してから選ぶ。
商品説明によると、内容はワイヤーシェード1つ。広げてフロントガラスに合わせ、上部を磁石で固定する。重さは約180gで、使った後はワイヤーの枠をひねって小さく畳み、付属の収納袋に入れる。生地は光を反射する多層構造としているが、遮光や紫外線カットの数値は書かれていない。採寸して寸法が合うと分かり、軽く畳める物がほしい人向けだ。
趣味職人 フロント ワイヤーサンシェード Mサイズ(17s-d008-fu)
趣味職人 マグネット式サンシェード(MB36S/MB46S系タイプ)
販売ページの商品説明では「デリカ D2 D:2 MB36S/MB46S系」のタイプとし、サイズを縦約64cm・横約105cmと書いている。同じ説明で、車種によってはシェードの幅が短く大きな隙間ができる場合や、幅が長く内装に干渉してマグネットから外れやすくなる場合があるとし、サイズに関する返送・交換は受け付けないとしている。購入前にメジャーで車内の幅を測るよう、出品者自身が求めている商品だ。
取り付けはサンバイザーに磁石のベルトを付け、ネオジム磁石で固定する。傘型と違って柄や骨がダッシュボードや内装に当たらないとし、ドライブレコーダー対応と書いている。収納はフレームを芯にして巻き取る。重さは72gで、出品者は自動車用サンシェードとして「日本一小さく軽い」ことの認定を受けたとしている(出品者の主張)。生地は30Dの極細糸で、紫外線と日差しを99%遮るとうたい、車中泊の目隠しにも使えるとしている。付け外しの手間と収納の小ささを優先する人に向く。
趣味職人 マグネット式サンシェード MB36S/MB46S系タイプ(14s-d008-fu)
使うときの注意
フロント用のサンシェードは駐車中に使う物で、走り出す前に必ず外す。 フロントガラスの視界をふさいだまま運転しない。
形式によって、使い始める前の準備も違う。傘型は開いて先端の吸盤をガラスに貼り付けるだけだが、マグネット式は先にサンバイザーへ磁石のベルトを付けておく必要がある。マグネット式とワイヤー型は表記が「〜系タイプ」「汎用品」なので、注文の前に選び方の節のとおり採寸を済ませておく。
マグネット式を車中泊の目隠しに使うつもりなら、寝床づくりも合わせて考えておきたい。車種は違うが、マットの選び方は次の記事にまとめている。
よくある質問
3代目(MB37S)用のサンシェードは MB36S に使える?
使えるとは言えない。MB37S は MB36S より全長・全幅とも大きくボディ寸法が違うので、商品説明の対応型式に MB36S がある物を選ぶ。
MB46S でも同じサンシェードが使える?
中古車カタログでは MB46S のボディ寸法は MB36S と同じ値で、GAFAT の傘型は商品説明で MB36S/MB46S 型を、マグネット式は MB36S/MB46S系タイプとして挙げている。MB46S の人も、対応型式の書き方を見て同じように選べばよい。
サンシェードで車内はどれくらい涼しくなる?
JAF のテストで大きく下がったのはダッシュボードの温度で、車内の空気の温度の差は数℃だった。サンシェードだけに頼らず、換気やエアコンと組み合わせて使う。
走行中も付けたままでいい?
よくない。駐車中だけに使い、走り出す前に外す。
まとめ
まず形式で候補を1つに絞り、最後にその商品の対応型式の書き方で MB36S が入っているかを確かめる、の順で選ぶと迷わない。手元の車が MB36S かどうかは車検証の型式の欄で分かる。
- 車種専用をうたう形で選ぶなら、GAFAT の傘型
- 付け外しの手軽さと収納の小ささを優先するなら、マグネット式(採寸が前提)
- ワイヤー型は汎用品として、採寸して寸法が合う人向け
3代目(MB37S)向けの専用品は MB36S に使えるとは言えないので、選択肢から外しておく。 ほかの車種のサンシェード選びも、比べ方の参考になる。
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