バックで駐車したときに後ろが片側だけ暗い、リアウインカーの点滅だけがやけに速い——シビックで電球を触る機会は、この後方まわりに集中します。11代目のFL1/FL4も10代目のFK7/FC1もヘッドライトが純正LEDで、そもそも球を抜き差しできる場所が限られているためです。型式と灯火の位置さえ決まれば型番は一つに定まるので、世代ごとの対応をまず表にして並べます。車検証が手元にあれば、5分で自分の答えが出ます。
シビックのバルブ型番 早見表(型式で引く)
車検証の「型式」欄がFL1かFL4なら11代目、FK7かFC1なら10代目です。型式さえ読めれば、灯火ごとの型番はそのまま一つに決まります。
FL1/FL4・FK7/FC1 の灯火別 一覧
| 灯火の場所 | FL1/FL4(11代目・2021年9月〜) | FK7/FC1(10代目・2017年7月〜2021年8月) |
|---|---|---|
| ヘッドライト ロービーム | LED(球交換なし) | LED(球交換なし) |
| ヘッドライト ハイビーム | LED(球交換なし) | LED(球交換なし) |
| フォグランプ | L1B(純正LED用バルブ) | 純正LED(装着車のみ・球交換なし) |
| ポジション(車幅灯) | LED | LED |
| フロントウインカー | LED | LED |
| サイドマーカー | LED | T10 アンバー |
| リアウインカー | T20 ピンチ部違い アンバー | T20 ピンチ部違い アンバー |
| テール | LED | LED |
| ストップ(ブレーキ) | LED | T20 シングル |
| ハイマウントストップ | LED | LED |
| バックランプ | T16 | T16 |
| ナンバー灯(ライセンス) | LED | LED |
| ルームランプ(フロント・ミドル) | LED | T10 |
| ルームランプ(リア) | T10 | T10 |
電球メーカーPOLARGの車種別電球適合表と、LED専門店各社の適合表を突き合わせると、どちらの世代も自分で球を替えられる場所はごく限られるという同じ姿になります。ヘッドライトの型番を探しているなら、その探し物は最初から存在していません。
世代をまたいで共通する型番・変わる型番
リアウインカーのT20ピンチ部違いアンバーと、バックランプのT16は10代目・11代目で共通です。この2つはシビックで最も交換頻度が高い球でもあるため、型式が分からない段階でも先に決め打ちできます。
変わるのはストップランプと室内灯、そしてフォグです。10代目はストップランプがT20シングルの電球ですが、11代目はテールもストップもLEDになりました。室内灯も10代目は3か所ともT10、11代目はフロントとミドルがLED化され、T10が残るのはリアだけです。
11代目シビック(FL1/FL4)のバルブ型番
2021年9月に登場した11代目には、ガソリンのFL1とe:HEVのFL4があります。灯火の構成は両者で共通で、LED専門店の適合表もこの2型式をひとまとめに扱っています。
ヘッドライトは球交換の対象外
FL1/FL4はLEDヘッドライトが標準で、適合表のロービーム欄・ハイビーム欄はいずれも「設定なし(LED)」です。H11やHB3といったハロゲンの番号を探しても該当がないのは、球という部品がそもそも入っていないからです。
明るさに不満が出た場合も、社外バルブへの差し替えではなく光軸調整やユニット側の点検という方向になります。ヘッドライトだけは「型番を調べて買う」という道が最初から用意されていません。
フォグランプは純正LED用の「L1B」規格
FL1/FL4のフォグは純正でLEDですが、こちらはユニット一体ではなく、L1Bという比較的新しい規格のバルブが刺さる構造です。LED専門店の適合表はフォグ欄を「LED(L1B)」と表記し、スフィアライトの純正LEDフォグライト交換用バルブ適合表も、シビック(R3.9〜・FL1/FL4・標準グレード)を適合ありとして載せています。
つまりFL1/FL4は、ヘッドライトには手が出せないのにフォグだけはバルブ交換で色を変えられるという珍しい構成です。2色切替・3色切替のL1B製品が各社から出ているのは、この受け皿があるためです。
自分で替えられるのは後方2か所とリア室内灯
残るのはリアウインカーのT20ピンチ部違いアンバー、バックランプのT16、そしてリアのルームランプのT10です。ポジション・フロントウインカー・テール・ストップ・ナンバー灯・前席と中央の室内灯は、すべて純正LEDで球の設定がありません。
球切れで交換が必要になるとしたら、現実的にはこの3か所に絞られます。T16のバックランプはテールゲート側の内張りを外すだけで手が届く位置にあり、DIYの入門としても扱いやすい部類です。
10代目シビック(FK7/FC1)のバルブ型番
2017年7月から2021年8月まで販売された10代目には、ハッチバックのFK7とセダンのFC1があります。灯火の型番はこの2型式でほぼ共通で、適合表の中身も同じ並びです。
ヘッドライトはLED標準、フォグは装着車のみ
FK7・FC1とも日本仕様はLEDヘッドライトが標準で、適合表のヘッドライト欄は「設定なし」です。純正フォグランプもLEDで、POLARGの適合表はフォグ欄をLEDと記載しています。
フォグが付いていない個体に後付けする場合は、専用のフォグレンズとホンダ用の配線がセットになったキットを使う流れになります。10代目も、前を照らす灯火については球の型番を気にする場面がありません。
後方はT20とT16、室内灯はT10で揃う
リアウインカーはT20ピンチ部違いアンバー、ストップランプはT20シングル、バックランプはT16です。ルームランプはフロント・ミドル・リアの3か所すべてT10で、POLARGの表ではフロントとミドルが12V8W、リアが12V5Wと記載されています。
11代目との差はストップランプと前席側の室内灯で、10代目はここがまだ電球のままです。交換の効果を体感しやすいのは、面積が大きく光量差の出るT10室内灯という並びになります。
サイドマーカーはT10アンバー
FK7・FC1のフロントフェンダーにあるサイドマーカーはT10アンバーです。一方でドアミラー内蔵のウインカーはLEDのため、適合表によってはサイドウインカー欄がLEDと書かれている場合があります。
「サイド」と一口に言っても前後・内外で複数あるので、注文前にどの灯火を指しているのかを確かめておくと空振りしません。
タイプR(FL5・FK8・FK2)は灯火構成が別物
同じシビックでもタイプRは灯火の仕様が違います。ベース車の表をそのまま当てはめると外すため、型式ごとに分けて見ます。
FL5(2022年9月〜)はベース車とほぼ同じ
現行のタイプR(FL5)は、ヘッドライト・ポジション・フロントウインカー・テール&ストップ・ナンバー灯がすべてLEDです。適合表で交換対象になるのは、リアウインカーのT20ピンチ部違いとバックランプのT16の2か所だけになります。
FL5で球を買う機会は、この2種類しかないと考えて差し支えありません。フォグランプについても、適合表は交換用の設定を持っていません。
FK8(2017〜2021年)はフォグにH11が入る
先代のFK8は、ヘッドライトこそLEDですが、フォグランプにH11というハロゲンの番号が入ります。ナンバー灯と室内灯もT10の電球で、フロントウインカーはS25ピン角違い、バックランプはT16という記載です。ベース車のFK7とは前後とも中身が違うので、FK7の表を流用してはいけません。
ただしリアウインカーの表記は適合表によって割れています。LIGHT COLLECTIONはT16と案内し、LED専門店ピカキュウの車種別ページはT20系(ウェッジシングル・ピンチ部違い対応)を案内しています。FK8のリアウインカーだけは、買う前に現物の刻印を読んでおくと外しません。
FK2(2015〜2016年)はヘッドライトもハロゲン
POLARGの適合表がH27.10〜H29.6として載せる先代タイプR(FK2)は、ロービームがH7、ハイビームとフォグがH11という、いまのシビックからは想像しにくいハロゲン構成です。フロントウインカーはS25、リアウインカーとバックランプがT16、ナンバー灯と室内灯はT10と記載されています。
国内では台数の限られた型式ですが、中古で手に入れた場合はこの表が当てはまります。前を照らす球を自分で選べる最後のシビック タイプR、という位置づけになります。
自分のシビックの型番を確定させる手順
表で当たりを付けたら、現物で答え合わせをして締めます。買ってから合わないと気づくより、5分の確認のほうが安く済みます。
車検証で型式を読む
助手席のグローブボックスにある車検証の「型式」欄を見ます。この欄はハイフンの前に排出ガス記号が付く書式のため、読むのはハイフンより後ろだけで足ります。そこがFL1・FL4・FK7・FC1・FL5・FK8のどれかに当てはまります。
型式の頭に付く記号は排出ガスや燃費基準を示す符号であって、型式そのものではありません。ハイフンより後ろの3文字さえ読めれば、上の表で行き先は一意に決まります。
バルブを1本抜いて刻印を照合する
いちばん外れがないのは現物確認です。バックランプならテールゲート側のカバーを外し、ソケットを回して球を引き抜くと、樹脂やガラスの根元に「T16」「W16W」といった表記が読めます。リアウインカーも同じ手順です。
抜いた球はスマートフォンで撮っておくと、店頭やネットで照合するときに迷いません。刻印さえ読めれば、年式やグレードの判断そのものが不要になります。
純正LEDかどうかを光り方で見分ける
点灯させたときの見え方でも判別できます。ハロゲンはじわりと立ち上がるオレンジ寄りの白、LEDは瞬時に点く青白い光です。レンズを覗いてフィラメント(細い金属線)が見えればハロゲン、平たいチップが並んで見えればLEDになります。
シビックの場合、ヘッドライトはFK2を除いてどの型式もLEDのため、この見分けが効いてくるのは室内灯とストップランプまわりです。前席の室内灯を覗いて粒が見えるならLED、フィラメントが見えるならT10の電球、という切り分けで世代の見当も付きます。
交換でつまずきやすい3つの落とし穴
型番が合っていても、球を替えた後にトラブルが出ることがあります。シビックで起きやすいものを3つ挙げます。
リアウインカーをLED化するとハイフラが出る
ウインカーの球をLEDに替えると、消費電力が下がったことを車が球切れと判断し、点滅が異常に速くなります。これがハイフラッシャー、通称ハイフラです。
シビックで交換対象になるウインカーはリアのT20だけですが、そのリアを替えただけでもハイフラは起きます。抵抗を追加するか、ハイフラ防止機能を内蔵したT20バルブを選ぶかの二択で回避します。
T16とT20は数字が近くても差し替えできない
バックランプのT16とウインカーのT20は、どちらもウェッジ球ですが口金の幅が違い、ソケットを共用できません。数字が近いぶん取り違えが起きやすい組み合わせです。
さらにT20には「シングル」「ダブル」「ピンチ部違い」という区別があり、シビックのリアウインカーはピンチ部違いを指定されています。通販で買うときは、T20の後ろに続く但し書きまで読むことが取り違え回避の分かれ目になります。
車検で見られるのは色と明るさ
球を替える動機が見た目であっても、車検の基準からは外れられません。ウインカーは橙色、バックランプは白色、ナンバー灯は白色と決められており、青や虹色に光る製品は不合格になります。
バックランプには光度の上限もあるため、明るすぎる製品はかえって不利に働きます。市販品は「車検対応」の表記があるものに絞り込むと、後で純正に戻す手間が省けます。
よくある質問
シビックのヘッドライトバルブの型番は何ですか?
FL1/FL4・FK7/FC1・FL5・FK8のいずれもヘッドライトが純正LEDのため、H11やHB3のような球の番号は存在しません。適合表のロービーム欄・ハイビーム欄も「設定なし」と記載されています。例外は2015〜2016年の先代タイプR(FK2)で、こちらはロービームがH7、ハイビームがH11です。
FL1のフォグランプはバルブ交換できますか?
できます。FL1/FL4のフォグは純正LEDですが、L1Bという規格の交換用バルブが刺さる構造で、LED専門店各社がL1B対応品を出しています。ヘッドライトと違い、フォグは色や明るさを選び直せる灯火です。
シビックのバックランプの型番は何ですか?
FL1/FL4・FK7/FC1・FL5・FK8のすべてでT16です。世代をまたいで共通しているため、型式がはっきりしない段階でもT16で揃えられる数少ない灯火になります。
リアウインカーのT20は「ピンチ部違い」でないと入りませんか?
シビックのリアウインカーは、複数の適合表でT20ピンチ部違いと指定されています。ピンチ部違いはウェッジ部分の突起の位置が左右非対称になっているタイプで、対応表記のない普通のT20では収まらない場合があります。購入時は「ピンチ部違い対応」と明記された製品を選んでください。
室内灯のT10はどの世代も同じですか?
10代目(FK7/FC1)はフロント・ミドル・リアの3か所すべてT10ですが、11代目(FL1/FL4)はフロントとミドルが純正LEDに変わり、T10が残るのはリアだけです。11代目で室内灯を全部替えようとしてT10を3セット買うと、2セットが余ります。
まとめ:シビックの球探しはリア2か所と室内灯に絞られる
シビックのバルブ選びは、①車検証の型式欄でFL1/FL4かFK7/FC1かを見る、②表で灯火ごとの型番を引く、③現物の刻印で答え合わせをする、という3手順で片が付きます。11代目で買う球はリアウインカーのT20ピンチ部違い、バックランプのT16、リア室内灯のT10、そしてフォグのL1B。10代目はこれにストップランプのT20シングルと前席側室内灯のT10が加わります。
タイプRだけは別枠で、FL5はベース車とほぼ同じ2か所、FK8はフォグのH11とナンバー灯のT10が残り、FK2に至ってはヘッドライトがH7というハロゲン構成です。ヘッドライトの型番が見つからないのは調べ方の問題ではなく、球が入っていないという答えそのものになります。迷ったら球を1本抜いて刻印を読む——この一手が、どの適合表よりも確かな根拠になります。
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