BMWZ4 E89 ドラレコ取り付け配線|屋根が開く車の通し方

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Z4 E89 にドラレコを付ける段取りは、フロントだけか前後カメラか、そして駐車監視を使うかどうかで分かれる。フロントだけで走行中の記録が目的なら、シガーソケットから電源を取る手軽な道がある。駐車監視を使うならヒューズからの直接配線が要り、前後カメラならリアのコードを車の後ろまで運ぶ作業が加わる。先に自分がどの組み合わせかを決めてから、位置・電源・配線の順に読み進めてほしい。

目次

Z4 E89 のドラレコは位置・電源・配線の道の3点で決まる

  • 位置: フロントカメラは前面ガラスの上部の、付けてよい範囲に収める。目安はルームミラーの裏側か、ミラーと同じ高さだ
  • 電源: いちばん手軽なのはシガーソケット。駐車監視を使うなら、ヒューズからの直接配線が要る。海外のヒューズ配置の情報サイトによると、E89 の室内のヒューズボックスは助手席側のグローブボックスの下にある
  • 配線の道: 英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿では、フロントガラスの上の枠からAピラーを下り、ドアとグローブボックスの間の縁を通してヒューズボックスの近くへ出す道が使われている。エアバッグを避けて通し、内張りを戻す前に屋根を1度開け閉めしてコードが挟まれないかを確かめる

対象の Z4 E89 と、配線に関わる車の造り

海外の百科事典の記載では、BMW Z4 E89 は2009年2月から2016年8月まで生産され、Z シリーズで初めてリトラクタブル・ハードトップ(格納式の金属の屋根)を採用したモデルだ。改良型(LCI)は2013年3月に登場した。日本では、2009年4月の正式発表を伝えた Car Watch の記事によると2009年5月16日に発売され、発売時のグレードは sDrive23i と sDrive35i の2つだった。

BMW の発表資料では、屋根は軽量なアルミ製の2ピースの電動油圧式ハードトップで、開閉はそれぞれ20秒以内の全自動、開けた屋根は車体後部の屋根の収納部に収まる。屋根が後ろへ動いて収まる車なので、コードの道はその動きと干渉しない所を選ぶ。同じ資料は前席のエアバッグと、座席の背もたれに組み込んだ頭部・胸部用のエアバッグを挙げ、強化したAピラーとヘッドレストの後ろのロールバーにも触れている。ただし海外向けの資料で、日本仕様の装備としては確かめられていない。

フロントカメラを付けてよい位置

保安基準で付けてよい範囲

ドラレコを前面ガラスに付けられるのは、「ガラス開口部の実長の20%以内の範囲」か「車室内後写鏡(ルームミラー)により遮へいされる前面ガラスの範囲」だ。根拠は道路運送車両の保安基準(窓ガラス)と、その細目を定める告示にある。たとえばガラスが1mなら上端から20cm以内で、ルームミラーの裏側か、ミラーと同じ高さならおおむねこの範囲に収まる。範囲に入ることに加えて、運転者の前方の視界を妨げないことも条件だ。検査標章(車検のステッカー)や車検証ラベルと重なる位置は、撮影の支障にもなるので避ける。

英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿には、E89 のルームミラーの助手席側のガラスに付けた例がある。同じ所を選ぶ場合も、この範囲と次のワイパーの範囲に入るかを確かめてから決める。

ワイパーの範囲と着色ガラス

カメラはワイパーの拭き取り範囲の中に置く。範囲の外だと、雨の日に水滴で映像が見づらくなる。ガラスの上部が着色ガラスになっているなら、その部分も避ける。

ミラーの根元のカメラやセンサー

自動ブレーキ用などのカメラの視角にドラレコが入ると、その機能に支障をきたす恐れがある。2009年の日本の発表記事にカメラを使う運転支援の記載は無いが、E89 の装備の有無と位置は確かめられていない。付ける前に、自分の車のルームミラーの根元まわりのガラスにカメラやセンサーのカバーがあるかを目で見て、あれば本体やコードで塞がない位置を選ぶ。位置が決まったら、貼る部分をクリーナーなどできれいに拭き取ってから貼る。

電源の取り方を3つの方式で比べる

方式 作業 エンジンを切った後 駐車監視
シガーソケット プラグを差すだけ 輸入車では通電が続く車がある 使えない
ヒューズから分岐(ACC) ヒューズボックスまで配線する ACC 以上で通電する回路なら切れる 走行中の記録向け
駐車監視用の直接配線 ヒューズボックスまで配線する 駐車中も通電する 使える(バッテリーに負担)

シガーソケットから取る

もっとも簡単で、電源線をソケット用のプラグに差すだけで済む。ただし輸入車や一部の国産車では、イグニッションをオフにしてもソケットに電流が流れているため、バッテリー上がりの可能性に注意が要る。E89 のソケットがどちらの性質かは、次の節の方法で確かめる。

英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿には、コードをAピラーからグローブボックスの裏へ回し、助手席の横の内張りの下を通して、センターのアームレストの収納の中のシガーソケットにつなぐ案もある。ただしその投稿自身が「付いていれば」と断っていて、別のオーナーは自分の車には付いていなかったと返している。このソケットがあるかは自分の車で確かめる。

ヒューズから取る(ACC)

配線を見せずに付けるなら、ダッシュボード裏などの配線やヒューズから分岐して電源を取る。走行中の記録だけなら、イグニッションオフでは通電せず、アクセサリー(ACC)位置以上で通電する回路を選ぶ。英語の Z4 オーナーの掲示板の別の話題の投稿では、直接配線のほうがよいが作業はかなり大変だとされ、ヒューズボックスの場所・手の届きにくさ・表示の少なさのどれもが厄介だと書くオーナーもいる。

駐車監視のために直接配線する

駐車監視の機能はシガーソケットでは使えず、車両への直接配線が要る。駐車中も通電する取り方になるので、バッテリーへの配慮を後の節で扱う。

E89 のヒューズボックスを下ろして、使うヒューズを確かめる

ヒューズボックスの下ろし方

海外のヒューズ配置の情報サイトによると、E89 の室内のヒューズボックスは助手席側のグローブボックスの下にあり、次の順で下ろせる。

  1. グローブボックスの下側のねじ3本を外す
  2. 助手席の足元灯のコネクターを外すと、空間が現れる
  3. その右上にあるねじの形の留め具を回すと、ヒューズボックスが下がってくる

英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿には、作業全体でいちばん大変だったのはヒューズボックスの取り回しだったと書くオーナーもいる。

8番のヒューズの性質を確かめる

同じ情報サイトでは、E89 の8番のヒューズがシガーライターを受け持つとされる。英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿には8番から分岐してドラレコをつないだ例があり、別の投稿は8番はイグニッションがオンのときだけ通電し、77番(室内灯)は常時通電だとしている。いずれも二次の情報で、年式・装備による違いは確かめられていない。

シガーソケットの通電の性質も、英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿どうしで食い違う。エンジンがかかっているときだけ通電するという投稿がある一方、ソケットにつないだカメラがイグニッションを切っても動いたままだったという投稿もある。だから、ヒューズ番号は一覧や投稿だけで決めず、自分の車の箱の図で用途を確かめ、通電テスターで確かめてから分岐する。イグニッションのオンとオフ(ACC 位置を含む)を切り替えて、狙いどおりに電気が来る・切れる回路かを見る。

ヒューズの形とアース

ヒューズから電源を取る部品(ヒューズ電源コネクター)は、車によって合うヒューズの形(ミニ平型・平型・低背など)が違う。部品を買う前に自分の車のヒューズの形を確かめる。英語の Z4 オーナーの掲示板の別の話題の投稿でも、合わない分岐用のヒューズホルダーがあるので正しい物を選ぶよう勧めている。

直接配線では、ヒューズボックスの近くにアース(マイナス側)をつなぐ場所も要る。英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿には、近くに適した所が見つからず探した例と、ヒューズボックスのすぐ手前のねじを使えたという例がある。どこに取れるかは自分の車で確かめる。

フロントのコードをガラスの上からヒューズボックスまで通す

以下は BMW の公式の手順ではなく、英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿に見える E89 の例に、一般の手順を重ねたものだ。投稿の手順にならい、コードを内張りの中へ通す前に、電源に仮につないでドラレコが動くかを試しておく。

ガラスの上の枠とAピラー

  1. 本体から出たコードを、フロントガラスの上の、室内灯の入った枠(トリム)の隙間に押し込んで横へ送る。枠を外さずに押し込めたという投稿と、ねじを何本か外して枠の中へ通したという投稿がある
  2. 助手席側のAピラーまで来たら、カバーを外してコードを中に収める。投稿では、カバーを外すのに助手席のサンバイザー(ねじ2本)と天井の内張りを外す必要があり、カバーを戻すのに苦労したとも書かれている

SRS エアバッグやカーテンエアバッグを装備した車では、事故やトラブルの原因になるため、それらを避けて配線する。E89 のAピラーや天井まわりにエアバッグが無いとは確かめられていないので、内張りを外したら中を見て、エアバッグの表示や部品があればそこを避けて通す。

ドアの縁からヒューズボックスへ

Aピラーを下りたコードは、ドアとグローブボックスの間の縁(ドアのゴムの縁)の中を通して、ヒューズボックスの近くの空間へ出す。一般の手順でも、天井やピラーは隙間に差し込むようにするとすっきり収まり、下側から出したコードはマットの下を通して電源の位置まで運ぶ。コードは基本的に助手席側を通すと、万一外れてきても運転の邪魔になりにくい。ダッシュボードの裏ではテープで固定するなどして、運転中に手足が引っかからないようにする。シガーソケットにつなぐ場合は、振動で外れないようエプトシーラーなどで巻いて抜け止めをし、ソケット自体も遊ばないように固定する。

前後カメラにするときのリアカメラ

英語の Z4 オーナーの掲示板の別の話題の投稿では、前後カメラよりフロントだけのカメラのほうがずっと付けやすいとされる。E89 は屋根が車体後部の収納部に格納される造りで、リアガラスに貼る一般のリアカメラの手順が、この屋根の開閉とどう関わるかは確かめられていない。

参考になるのは、英語の Z4 オーナーの掲示板の投稿にある E89 の例だ(BMW の公式の手順ではない)。

  • リアカメラを助手席側のロールバー(ヘッドレストの後ろの輪)に付けた
  • コードはドアとグローブボックスの間の縁から下へ続け、ドアの縁と足元のプレートの下を通して後ろへ運んだ
  • 後ろのスピーカーのパネルの下から出し、余ったコードは助手席側の後ろの棚の隅に置き、風よけ(ウインドディフレクター)の下から出してカメラにつないだ
  • カーペットやシール材を大きくはがす方法は、単純なリアカメラには要らないとしている。ロールバーの中からコードを出す方法は分からなかったともある

配線はフロントからリアに向かって進め、内張りの中を通るよう目星を付ける。外した内張りを戻す前に、前後のカメラが写るかを確かめ、屋根を1度開けて閉めて、コードが屋根や内張りの動く所に挟まれたり引っ張られたりしないかを見る。

駐車監視を使うときのバッテリーへの配慮

ASCII.jp の記事では、駐車監視の機能を使うには車両への直接配線が必要で、駐車中も電源が生きているバッテリー直結の取り方になるとしている。この接続はバッテリーに負荷を与え、バッテリーの早期劣化や、最悪の場合はバッテリー上がりの原因になる。

英語の Z4 オーナーの掲示板の別の話題の投稿では、E89 で駐車監視を動かすにはもう1つヒューズからの分岐が要るとされる。別のオーナーは、配線キットに付いてきた電圧監視の箱を付けたままだとバッテリーが減るので、まだ抜いて使っていると書いている。

車のバッテリーに頼らない選択肢として、走行中に充電した内蔵電池でエンジン停止後もドラレコへ給電するバックアップ電源(無停電電源装置の一種)がある。切り替わりの際も電圧が途切れないとされる。

よくある質問

シガーソケットだけで付けられる?

走行中の記録だけならシガーソケットからでも付けられる。ただし Z4 E89(2009〜2016年)のソケットがイグニッションを切った後も通電するかは、英語のオーナーの掲示板の投稿どうしで食い違うので、テスターで確かめる。駐車監視はこの方式では使えない。

何番のヒューズから電源を取ればいい?

海外のヒューズ配置の情報サイトでは、Z4 E89(2009〜2016年)の8番がシガーライターを受け持つとされるが、二次の情報で、年式・装備による違いは確かめられていない。番号は自分の車の箱の図とテスターで決める。

屋根を開け閉めしてもコードは大丈夫?

通し方しだいなので、内張りを戻す前に屋根を1度開けて閉め、挟まれや引っ張りが無いかを見る。リアガラスに貼るリアカメラの手順が、Z4 E89(2009〜2016年)の屋根の開閉とどう関わるかは確かめられていない。

リアカメラはどこに付ける?

英語のオーナーの掲示板の投稿に、Z4 E89 の助手席側のロールバーに付けた例がある。BMW の公式の手順ではなく、リアガラスに貼る方法を選ぶなら、上の屋根の開閉の確かめを必ず行う。

車検で問題にならない位置は?

前面ガラスの開口部の実長の20%以内か、ルームミラーで隠れる範囲で、前方の視界を妨げない位置になる。ルームミラーの裏側か、ミラーと同じ高さが目安だ。

まとめ

まずドラレコの候補を1つに絞り、その電源の取り方(シガーソケットか直接配線か)が自分の使い方に合うかを決める。そのうえで、自分の Z4 E89 の箱の図・ヒューズの形・テスターでの通電で最後に確かめる。

  • 位置: 付けてよい範囲(ルームミラーの裏側が目安)に入れ、ワイパーの拭き取り範囲に置き、ミラーの根元のカメラやセンサーを塞がない
  • 電源: 走行中だけならシガーソケットかヒューズからの ACC、駐車監視には直接配線。ヒューズ番号はテスターで確かめてから分岐する
  • 配線: ガラスの上の枠からAピラー、ドアとグローブボックスの間の縁を通す(英語のオーナーの掲示板の E89 の例)。エアバッグを避け、内張りを戻す前に動作と屋根の開閉を確かめる

ヒューズボックスの取り出しやヒューズの確かめ、エアバッグを避けた配線、屋根の開閉との兼ね合いに自信がないなら、自分で進めず、BMW の販売店や輸入車の電装に慣れた店に取り付けを頼む選択肢もある。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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