GVF50 の LS に手を入れるなら、レクサス販売店のディーラーオプション、F SPORT PARTS、社外品の3つの買い方から選ぶのが近道だ。どれを選ぶかは、グレード(F SPORT かどうか)と、いつ作られた車かで変わる。灯火やホイール、マフラー、車高に触れる品は、国の保安基準の線も先に押さえておきたい。
GVF50 のカスタムパーツは3つの買い方から選ぶ
GVF50 は LS500h の後輪駆動(FR)の型式だ。カスタムパーツの買い方は次の3つに分けて考えると整理しやすい。
- ディーラーオプション: レクサス販売店で付けるレクサス純正用品
- F SPORT PARTS: レクサス公式サイトの掲載では、レクサス純正・MODELLISTA・TRD の3区分がある。TRD の品はレクサス純正用品ではなく、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントの取り扱い商品で、レクサス販売店で購入できる
- 社外品: パーツの会社や通販の品
どれで買うかを決める前に、自分の車のグレードを確かめておく。レクサス公式サイトの現行 LS のディーラーオプションでは、F SPORT かどうかで付けられる品が分かれるからだ。たとえばフロアマット(タイプF)は F SPORT 向けで、フロアマット(タイプA)には F SPORT を除く注記がある。確かめる順番は後の「買う前の確認の手順」にまとめた。
GVF50 はどの LS か(型式・時期・寸法)
トヨタ公式の車種カタログでは、GVF50 の LS500h は 2017年(平成29年)10月発売。次の3つの掲載で、駆動方式 FR・エンジン型式 8GR-FXS・総排気量 3456cc が共通している。
| 掲載の時期 | 型式 | 車両重量 |
|---|---|---|
| 2017年10月〜2018年8月(LS500h) | DAA-GVF50 | 2210kg |
| 2018年8月〜2019年9月(LS500h) | DAA-GVF50 | 2210kg |
| 2020年11月〜2021年10月(LS500h エグゼクティブ) | 6AA-GVF50 | 2290kg |
全長×全幅×全高は 5235×1900×1450mm、ホイールベースは 3125mm で、3つの掲載とも同じだ。
型式の頭の記号は時期で違う
上の表のとおり、型式の頭は DAA- の時期と 6AA- の時期がある。パーツの適合を照らすときは、頭の記号ではなく後ろの GVF50 の部分と、初度登録年月・グレードを合わせて見る。適合表が頭の記号付きで書かれているときは、どの時期の車が対象かを販売店かパーツの会社に確かめる。
2026年9月の一部改良と今のグレード
くるまのニュースの報道によると、レクサスは2026年9月10日に LS の一部改良を発表し、改良モデルは2026年9月に全国のレクサス店で発売された。センタートンネルの補強などで操縦安定性と乗り心地を高め、パノラマルーフがメーカーオプションに加わった。ラインナップはハイブリッドの LS500h に一本化され、グレードは F SPORT・version L・EXECUTIVE の3つで、それぞれに 2WD(FR)と AWD がある。
レクサス公式サイトの現行 LS のグレードの掲載(2026年10月確認)も LS500h の6グレードで、エンジンの表記は「V6 3.5L エンジン+ ハイブリッドシステム」。後輪駆動(2WD)が GVF50、4輪駆動(AWD)は GVF55 で、別の型式だ。
レクサス販売店で付けられるディーラーオプション
レクサス公式サイトに載っている現行 LS のディーラーオプションは、次の区分に分かれている。
おすすめアイテム
- フロアマット(タイプS)(タイプS “F SPORT”)
- ラゲージマット
- ナンバーフレーム(フロント・リヤ)&ロックボルト(ロゴ入り)セット
- プロジェクションカーテシイルミ(フロント・リヤ)
- ホイールロックボルト&ハブボルトセット(ブラック)(シルバー)
何から始めるか迷うなら、毎日目に入るフロアマットとナンバーフレームから入り、外装の大物は後に回すのがいい。
OMOTENASHI(もてなしの用品)
説明文にレクサス純正用品とある区分で、フェンダーランプ(デザインタイプ/固定式)、読書灯、フットレスト(リヤ)、ヘッドレスト&オットマンピロー、ヘッドレストピローが並ぶ。ヘッドレスト&オットマンピローは EXECUTIVE、ヘッドレストピローは version L 向けと書かれている。後席に人を乗せることが多いなら、ここから選ぶ。
外装・内装・ユーティリティ
| 区分 | 品目 |
|---|---|
| エクステリア | サイドバイザー、ドアエッジプロテクター、プロテクションフィルム(ドアハンドル)(ロッカー)(リヤバンパー)、バルブキャップ(ロゴ入り) |
| インテリア | フロアマット(タイプA)、フロントシェード、ラゲージトレイ |
| ユーティリティ | ハンドルロック、カーロック、プラスサポート用スマートキー(電子キー)(カードキー)、本革キーケース、カップホルダープレート、灰皿(プレミアム)(ベーシック) |
| ドライブレコーダー | 前後方ドライブレコーダー(TZ-DR220) |
用品の注意書きには、干渉などによる傷付けに充分考慮して取り付け作業を行うこと、無理な作業は車両部品などを傷付ける場合があること、フロアマットは他のフロアマット類と重ねて使わないことが書かれている。内装パネルやエアロの取り付けに不安があれば、販売店や専門店に任せる。
グレードで付けられる品が分かれる
同じページには、グレードの限りを示す注記がある。
- フロアマット(タイプS)、MODELLISTA のフロントスポイラー、アドバンストラグジュアリーパッケージ、フロアマット(タイプA)には「“F SPORT”は除きます。」とある
- フロアマット(タイプF)は F SPORT 向け
- ナンバーフレームは EXECUTIVE・version L・F SPORT 向けで、字光式ナンバープレート装着車は除く
- TRD の品の複数に BLACK EDITION の設定がある
F SPORT PARTS(レクサス純正・MODELLISTA・TRD)の中身と装着条件
レクサス公式サイトの現行 LS のディーラーオプションでは、F SPORT PARTS は3区分に分かれている。
レクサス純正の F SPORT PARTS
エアロスタビライジングフィンとフロアマット(タイプF)の2品。フロアマット(タイプF)は F SPORT 向けだ。
MODELLISTA の品
アドバンストラグジュアリーパッケージと、21インチ鍛造アルミホイール&タイヤセット。F SPORT PARTS の区分に載っていても、MODELLISTA のフロントスポイラーとアドバンストラグジュアリーパッケージには F SPORT を除く注記がある。F SPORT に乗っているなら、名前だけで選ばずに注記を読む。
TRD のエアロダイナミクスパッケージ
くるまのニュースの報道によると、2026年9月の改良後も、F SPORT 向けに F SPORT PARTS(TRD)のエアロダイナミクスパッケージが用意されている。構成は次の5点で、レクサス販売店で購入できる。
- フロントスポイラー
- エアロダイナミクスミラーカバー
- サイドスカート
- スポーツマフラー&リヤディフューザー
- リヤスポイラー
付ける条件は2つある。レクサス公式サイトの注記では、スポーツマフラーとリヤディフューザーは同時装着が必須。報道によると、エアロダイナミクスパッケージはカーカバー(透湿防水タイプ)やジャッキツールセットの付いた車両には装着できない。エアロなどの色は、一覧に無い色は素地パーツを販売店で塗装する扱いだ(レクサス公式サイトと TRD の公式サイトの注記)。
前の時期の車に付けたいときは注意がいる。レクサス公式サイトのディーラーオプションのページは2026年10月確認時点の現行 LS の掲載で、ページに時期の表記が無い。TRD の公式サイトは、2026年8月までの LS 向けの品を「過去販売品」として分けて載せている。2017年10月〜2026年8月に作られた GVF50 に今の掲載品が付くか、前の時期向けの品がいま手に入るかは確かめられていないので、車検証の初度登録年月を伝えてレクサス販売店か TRD の窓口で確かめる。
ホイール交換の前に確かめること
今の純正ホイールのインチ
レクサス公式サイトの現行 LS のグレードの掲載では、純正ホイールは次のとおり。
| グレード(現行の掲載) | 純正ホイール |
|---|---|
| EXECUTIVE・version L | 19インチ ノイズリダクションアルミホイール(切削光輝+ミディアムグレーメタリック塗装) |
| F SPORT | 20インチ “F SPORT” アルミホイール(スーパーグロスブラックメタリック塗装) |
EXECUTIVE と version L の 2WD の燃費欄には、245/45R20 99Y ランフラットタイヤと 20×8½J ノイズリダクションアルミホイール(ハイパークロムメタリック塗装)を装着した場合の注記がある。F SPORT のタイヤサイズは同じページに載っていない。
現行の EXECUTIVE・version L は19インチ、現行の F SPORT は20インチと、出発点が違う。前の時期の GVF50 は、タイヤの側面の表示と取扱説明書でいま付いているサイズを確かめてから、インチ・幅・はみ出しの有無で候補を絞る。
ホイールを留める部品とはみ出しの基準
ホイールを留める部品も見ておく。現行 LS のおすすめアイテムには「ホイールロックボルト&ハブボルトセット」があり、ナットではなくボルトの品だ。社外ホイールやホイールロックを選ぶときは、ボルトかナットか、座面の形と長さが合うかを、取扱説明書・レクサス販売店・ホイールの会社の適合表で確かめる。2017年10月〜2026年8月の GVF50 が同じ留め方かは確かめられていない。
国土交通省の「不正改造の具体例」では、タイヤとホイールの車体(フェンダー)外へのはみ出しについて「回転部分が突出する等他の交通の安全を妨げるおそれのあるものでないこと」とされている。
車高・マフラー・エアロと保安基準
J-CAST ニュースの解説によると、国土交通省の「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」(第163条)を根拠に、自動車の地上高(全面)は9センチ以上とされる。車高を上げ下げする場合、車検証に記載の最低地上高からプラス・マイナス40ミリまでなら原則として車検は通り、それを超える場合は原則として運輸局か自動車検査登録事務所で構造等変更検査を受けて合格する必要がある、と説明している。あくまで原則の扱いで、付ければ必ず通るという話ではない。
車高を下げるパーツ(サスペンションやその調整の部品)は、GVF50 のグレードや装備によって付く品が違うことがあり、適合は確かめられていない。選ぶときはパーツの会社の適合表で型式・年式・グレードを照らし、取り付け後の最低地上高と車検の扱いを販売店や専門店に相談する。
国土交通省の「不正改造の具体例」では、マフラーとウイングの基準も示されている。
- マフラー: 騒音の発生を有効に抑制できる消音器を備えなければならない(切断・取り外しは不正改造)
- ウイング: 側方への翼形状を持たない・確実に取り付ける・鋭い突起がない・付近の最外側や最後端にならない
TRD のスポーツマフラーは、前の節のとおりリヤディフューザーとの同時装着が条件になる。
LED などの灯火とガラスのフィルムの基準
国土交通省の「不正改造の具体例」では、灯火の色は種類ごとに決まっていて、色の変更は禁止とされている。
| 灯火 | 色 |
|---|---|
| 車幅灯 | 白色 |
| 尾灯 | 赤色 |
| 制動灯 | 赤色 |
| 後退灯 | 白色 |
| 方向指示器 | 橙色(点滅回数は毎分60回以上120回以下) |
同じページでは、運転席と助手席の窓ガラスに可視光線の透過率70%未満の着色フィルム等を貼ることは禁止、前面ガラス等に装飾板を付けた状態で可視光線透過率が70%未満のものは不可とされている。フィルムを貼るなら、前の席の窓と前面ガラスには手を出さないのが無難だ。
LED への交換の手順と、交換できる灯火の見分け方は次の記事にまとめてある。先代の USF40 の記事は、手順を比べて読みたいとき用だ。
社外品・通販品を選ぶときの見方
通販の商品名に「レクサス LS」とだけある品は、どの世代向けか分からない。型式(GVF50)か「50系」、年式(2017年10月〜など)、LS500h の字があるかを見る。
複数の車種をまとめた品は、取り付け面の形が GVF50 に合うかを出品者に確かめる。出品者の記載は適合の保証ではないので、迷うときは取り付けを頼む店にも見てもらう。適合表の型式に DAA- や 6AA- の頭の記号が付いているときの読み方は、型式の節のとおりだ。
3つの買い方の比べ方
| 比べる軸 | ディーラーオプション | F SPORT PARTS | 社外品・通販品 |
|---|---|---|---|
| 適合を示す所 | レクサス公式サイトの掲載 | レクサス公式サイトの掲載 | パーツの会社の適合表か出品者の記載 |
| 買う所・付ける所 | レクサス販売店 | レクサス販売店 | 通販や専門店 |
| グレードの限り | F SPORT 向け・F SPORT 除外の品がある | F SPORT 向け・F SPORT 除外の品がある | 品ごとの適合表で確かめる |
| 色の扱い | 一覧に無い色は素地パーツを販売店で塗装 | 一覧に無い色は素地パーツを販売店で塗装 | 品ごとに確かめる |
選び方の目安を言い切っておく。現行の LS で純正の雰囲気を崩さずに整えたいなら、まずディーラーオプションから選ぶ。2026年9月の改良後の F SPORT で外観を大きく変えたいなら、TRD のエアロダイナミクスパッケージが候補になる。純正の掲載に無い品を探すときに、社外品へ進む。前の時期の GVF50 は、どの買い方でも販売店かパーツの会社に適合を確かめてから選ぶ。
買う前の確認の手順
- 車検証で型式(GVF50 の部分)と初度登録年月を見る
- グレードが F SPORT かどうかを確かめる
- 品の適合表やディーラーオプションの注記で、型式・年式・グレードと同時装着の条件を照らす
- 灯火・ガラスのフィルム・ホイール・マフラー・車高に触れる品は、保安基準に合うかを確かめる
- 純正・TRD・MODELLISTA の品と、前の時期の車への適合はレクサス販売店に相談する
手順1と2を飛ばすと、注記の読み違いが起きやすい。カスタムと一緒にメンテナンス部品も見直すなら、次の記事も参考になる。
よくある質問
GVF50 と AWD の LS500h の違いは?
レクサス公式サイトの現行 LS の掲載では、後輪駆動(2WD)が GVF50、4輪駆動(AWD)が GVF55 で、型式が違う。適合表を見るときは、GVF55 向けの品を GVF50 用と取り違えないようにする。
前の年式の GVF50 に今のディーラーオプションは付く?
レクサス公式サイトのディーラーオプションのページは現行 LS の掲載で、時期の表記が無い。2017年10月〜2026年8月に作られた GVF50 に付くかは確かめられていないので、初度登録年月を伝えてレクサス販売店で確かめる。
TRD のエアロは F SPORT 以外にも付く?
報道で示されているのは、2026年9月の改良後の F SPORT 向けにエアロダイナミクスパッケージが用意されていることだ。EXECUTIVE・version L に付くかは確かめられていないので、付けたいときはレクサス販売店に聞く。装着の条件は TRD の節にまとめた。
車高を下げても車検に通る?
報道の解説では、車検証に記載の最低地上高からプラス・マイナス40ミリまでが原則として車検の通る範囲で、超えると原則として構造等変更検査がいる。どのパーツでも必ず通るとは言えないので、取り付け後の最低地上高を販売店や専門店に見てもらう。
社外ホイールに替えるときの注意は?
現行 LS の純正用品にはボルトの品があるが、前の時期の GVF50 が同じ留め方かは確かめられていない。ボルトかナットか、座面の形と長さを取扱説明書とホイールの会社の適合表で照らし、フェンダーからのはみ出しにも気を付ける。
まとめ
GVF50 のカスタムは、ディーラーオプション・F SPORT PARTS・社外品の3つの買い方から選ぶ。買う前に手元で確かめるのは次の6つだ。
- 車検証の型式欄の GVF50 の部分と、初度登録年月
- F SPORT かどうか(F SPORT 向け・F SPORT 除外の品がある)
- 現行 LS の掲載品を2017年10月〜2026年8月に作られた車に付けるなら、販売店で適合の確認
- TRD のスポーツマフラーとリヤディフューザーは同時装着
- 灯火の色・前の席の窓のフィルム・ホイールのはみ出し・マフラー・車高の保安基準
- 社外品の商品名に GVF50・年式・LS500h の字があるか

コメント