BMW M2 F87のオイル交換時期と量|表示と規格の確かめ方

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BMW M2 F87 は街乗りにもサーキットにも使われる車で、同じ F87 でも M2 クーペと M2 コンペティション・M2 CS では積まれたエンジンが違う。オイル交換の時期は車両のサービスインターバル・インジケーターを基準に使い方で早め、量と規格は自分の車のエンジンに合わせて取扱説明書やディーラーで確かめるのが答えになる。資料ごとに油量や規格の書き方が食い違うので、ここでは数字を並べるより、自分の車の値を確かめる手順を中心にまとめる。

目次

交換時期は車両の表示、量と規格は自分の車で確かめる

BMW のオイル交換の表示を解説した自動車メディアの記事では、最近の BMW は走行条件などのデータから交換時期を計算し、サービスインターバル・インジケーターを点灯させて知らせると説明している。その表示の画面ではオイル量を量ることもでき、交換時期も教えてくれる(BMW 全般についての解説で、M2 F87 に限った記事ではない)。

交換時期はこの表示を基準にし、ターボ車として使い方が厳しいほど早める。量は自分の車の取扱説明書かディーラーで確かめ、入れた後は車両の計測で合わせる。規格は粘度の数字だけで選ばず、承認で選ぶ。どれも後の節で詳しく扱う。

確かめること 確かめる場所
交換時期 サービスインターバル・インジケーターと取扱説明書
入れる量 取扱説明書か BMW のディーラー(車台番号を伝える)。入れた後は車両の計測
規格と粘度 取扱説明書・ドライバーズガイド・エンジンルームの表示・ディーラーの整備情報

M2 F87 にはエンジンが2種類ある

オイル選びは、自分の M2 にどちらのエンジンが積まれているかを知るところから始まる。JAF はオイル選びについて、同じ車種に複数のエンジンの設定があるときは、自分の車に積まれたエンジンの種類を確かめてから選ぶよう解説している。

M2 クーペ(2016年〜)

M2 クーペの日本での予約開始を伝えた自動車メディアの報道では、2016年1月12日に予約注文の受付が始まり、納車は2016年5月の予定とされた。エンジンは直列6気筒 DOHC 3.0リッターの M ツインパワー・ターボで、最高出力は 272kW(370PS)/6500rpm、最大トルクは 465Nm(47.4kgm)/1400-5560rpm。7速 DCT と後輪駆動の組み合わせだ。

M2 コンペティション・M2 CS

M2 コンペティションの日本導入を伝えた自動車メディアの報道では、M2 コンペティションは2018年に日本へ導入され、エンジンは M4・M3 と同じ系統の 3L 直列6気筒ツインターボ(出力などは M4・M3 と異なる)で、最高出力は 410 馬力、最大トルクは 550N・m とされる。BMW の M2 コンペティションの発表資料によると、2基のモノスクロール・ターボを持つ直列6気筒ツインターボで、410hp を 5,250〜7,000rpm で、550Nm を 2,350〜5,200rpm で出す。M2 クーペの 370PS から出力が上がり、エンジンそのものが違う。

米国の BMW 専門の部品店の説明では、前期の M2 のエンジンを N55HP、M2 コンペティションと M2 CS のエンジンを S55 として、部品の適合を分けて扱っている。オイルやフィルターを選ぶ前に、自分の車がどちらかを確かめておく。エンジン別の異音の話は次の記事にまとめている。

交換時期の目安

車両のサービス表示を基準にする

先に挙げた自動車メディアの記事は、BMW などは 2万5000km と長い距離が指定されているが、走行条件に応じた交換サインであって、何が何でも 2万5000km というわけではないと説明している。当時の現行 3シリーズの例では、交換時期が 1万5000km と表示されていた(個体によって異なる)。これは BMW 全般の話で、M2 F87 に限った値ではない。表示の距離は上限と考え、使い方に合わせて早めるのがよい。

一般的なターボ車の目安とシビアコンディション

交換時期は車の種類や使い方で違うので、取扱説明書等で確かめるのが前提になる。そのうえで、JAF の一般的な目安では、ガソリンターボ車は通常の使い方で 10,000km または 6カ月、シビアコンディションでは 5,000km または 3カ月。ターボなどの過給器付きエンジンは、より早めの交換が勧められている。

シビアコンディションは、走行距離が多い、悪路や山道が多い、短距離や低速走行が多いといった使い方を指し、当てはまるときはより短い間隔で替える。目安の期間内でもオイルの汚れや減りが激しいときは交換が必要で、極端な場合はオイル漏れも考えられるので、整備工場やディーラーで点検を受ける。週末の山道や短距離の街乗りが中心なら、シビアコンディションの側で考えておく。

サーキットやスポーツ走行をするなら早めに替える

M2 クーペの日本での予約開始を伝えた報道は、M2 クーペがサーキット走行を前提に設計された冷却システムとオイル・システムを採用したと伝えている。

BMW の M2 コンペティションの発表資料によると、BMW はオイルの供給を一定に保つことは特に難しいとしたうえで、急に向きを変えたときに潤滑油の偏りを抑える追加のオイルサンプのカバーを付け、ターボチャージャーの近くにオイルを吸い出すポンプと戻しの仕組みを置いている。日常の走行でもサーキットでの激しい走行でも、あらゆる走行場面でエンジンの全ての部品へオイルを送り続けるという説明だ。冷却は中央のラジエーター1つ、左右のラジエーター2つ、追加のエンジンオイルクーラーの構成で、M2 コンペティションの日本導入を伝えた報道も、M4 と同等のラジエーターやオイルクーラーなどを装着して冷却性能を高めたと報じている。

冷却とオイル供給の作りが手厚くても、激しく使うほど早めに替える考え方は変わらない。米国の BMW 専門の部品店の説明では、LL01 の規格のオイルはより長い交換間隔を許すとしたうえで、予防として 5,000〜6,500 マイル(約 8,000〜10,500km)ごとの交換を勧めている。これは店の推奨で、BMW の指定ではない。サーキットや峠を走るなら、表示を待たずに早めに替えるのが無難だ。

入れるオイルの量の確かめ方

規定量は取扱説明書とディーラーで確かめる

M2 F87 の規定の油量(オイルフィルター交換を含む量)は、自分の車の取扱説明書か、車台番号を伝えたうえで BMW のディーラーに確かめる。読める形で取得できた資料の範囲では規定油量の数値を確かめられなかったので、リットル数は示さない。

米国の BMW 専門の部品店は、M2(N55HP)と M3・M4(S55)向けの 1 回分のオイル交換キットに、LL01 と FE の承認を持つ BMW TwinPower Turbo の 0W30 のオイルを 7 リットル入れて売っている。キットの量は売る単位で、規定の量そのものではない。キットを丸ごと入れればよいと考えず、規定の量に合わせる。

入れた後は車両の計測で合わせる

BMW のオイル交換の表示を解説した自動車メディアの記事では、最近の BMW 車にはオイルの汚れやオイルレベルを計るオイルレベルゲージが無く、車両の表示の画面でオイル量を量ると説明している(BMW 全般の話)。自分の M2 でのゲージの有無と、計測の手順や条件は取扱説明書で確かめる。

多めに入れれば良いわけでもない。米国の BMW 専門の部品店の説明では、M2 コンペティションと M2 CS(S55)を含む S55 の車向けに油量を 0.75 リットル増やす社外のキットは、S55 用のオイルレベルセンサーとアルミのスペーサーを組み合わせる仕組みだ。販売店は、センサーの位置が別の油量に合わせていないので、ただ多めに入れるだけでは狙いどおりの結果は出ないと説明している。これはサーキット走行の車向けの改造品で、普段の交換では規定の範囲に合わせる。

オイルの規格と粘度の選び方

Longlife-01 と LL-01 FE

BMW のオイル規格をまとめた解説サイトによると、BMW Longlife-01(LL-01)は主に 2002 年式以降のガソリン粒子フィルターの無い BMW のガソリンエンジン向けの規格で、一般的な粘度は 0W-30・0W-40・5W-30・5W-40。LL-01 FE は LL-01 の省燃費版で、一般的な粘度は 0W-30、高温・高せん断の粘度が低く、ディーゼルエンジンには認められていない。

M エンジンでの扱いは資料によって違う。同じ解説サイトには BMW の M エンジンの一部は 10W-60 のような Longlife の体系の外の専用オイルを求めるとする解説があり、欧州車の部品店の規格の解説では、LL-01 はディーゼルと M エンジンを除くほぼ全ての BMW のガソリンエンジンを覆うと書いている。一方で、前の節の米国の BMW 専門の部品店は、M2(N55HP)向けに LL01・FE 承認の 0W30 を組んだ交換キットを売っている。M2 F87 の規格は資料の一般論で決めず、自分の車の取扱説明書等で確かめる。

粘度の数字だけで選ばない

BMW のオイル規格をまとめた解説サイトによると、同じ SAE の粘度のオイルでも承認(規格)が違うことがある。認められている規格は、取扱説明書・BMW のドライバーズガイド・エンジンルームの表示、または車台番号ごとの BMW の整備情報(ディーラー)で確かめる。

JAF はオイル選びについて、取扱説明書に記載されているものを使うのが基本で、指定されたオイルを使わないとクルマ本来の性能を発揮できないことがあると解説している。「0W-30」のような表記の 0W の数字は低温時の流れやすさ(小さいほど寒いときの始動が楽)、後ろの数字は高温時の油膜の保持力を示す。粘度を安易に変えると、始動性は良くなっても高負荷に弱くなる、あるいはその逆になるなどの弊害が考えられる。選ぶ順番は承認が先で、粘度はその中から取扱説明書の範囲で選ぶ。

オイルフィルターと一緒に替える部品

JAF の一般的な目安では、オイルフィルターはオイル交換 2 回に 1 回の交換が基本とされる(M2 に限った指定ではない)。

米国の BMW 専門の部品店の M2・M3・M4 向けのオイル交換キットでは、MANN のオイルフィルターのキットに、フィルター、キャップの O リング 2 個、ドレンプラグのつぶしワッシャー(クラッシュシール)が入り、オイルとフィルターを毎回まとめて替える組み方になっている。店はフィルターハウジングのキャップ用の工具も勧めている。フィルターを替えるときは、キャップの O リングとドレンプラグのワッシャーも新しくする。フィルターの品番は M2 クーペと M2 コンペティション・M2 CS でエンジンが違うので、車台番号を伝えて部品店かディーラーで合わせてもらう。

交換の流れ

  1. 確かめる: 自分の車が M2 クーペか、M2 コンペティション・M2 CS かを確かめ、取扱説明書・エンジンルームの表示・ディーラーで、認められている規格と粘度、規定の油量を確かめる。
  2. そろえる: オイルのほかに、オイルフィルター、フィルターのキャップの O リング(2 個)、ドレンプラグのワッシャーと、フィルターハウジングのキャップ用の工具をそろえる。
  3. 抜いて替える: 古いオイルを抜き、オイルフィルターをキャップの O リングとともに新しくし、ドレンプラグは新しいワッシャーで戻す。
  4. 入れて量る: 新しいオイルを入れた後、車両の表示の画面でオイル量を量って規定の範囲にあるかを確かめ、交換時期の表示も確かめる。計測の手順と条件は取扱説明書に従う。

ドレンプラグやキャップの締付けトルクは車両ごとの値なので、整備書かディーラーで確かめる。作業に自信が無ければ、ディーラーや BMW に詳しい整備工場に任せたほうが早い。

よくある質問

0W-40 のオイルは使える?

粘度が 0W-40 かどうかでは決まらない。BMW のオイル規格をまとめた解説サイトでは LL-01 の一般的な粘度に 0W-40 も含まれるが、同じ粘度でも承認が違うことがある。自分の車で認められた規格の承認を持つかで判断する。

オイルフィルターは毎回替える?

迷うなら毎回替えればよい。JAF の目安の「2 回に 1 回」は一般的な目安で M2 に限った指定ではなく、米国の BMW 専門の部品店の M2・M3・M4 向けのキットも毎回まとめて替える組み方になっている。

オイル量はどこで確かめる?

規定の量は取扱説明書か、車台番号を伝えたうえで BMW のディーラーで確かめる。入れた後の量は車両の表示の画面で量る。交換キットの 7 リットルは売る単位で、規定の量ではない。

表示が出るまで交換しなくていい?

使い方による。2万5000km の指定は BMW 全般についての記事の話で、走行条件に応じた交換サインだ。シビアコンディションに当たる使い方や、期間内でもオイルの汚れや減りが激しいときは、表示を待たずに替える。

まとめ

段取りは、まず自分の車が M2 クーペか M2 コンペティション・M2 CS かを確かめ、取扱説明書・エンジンルームの表示・ディーラーで認められている規格と粘度、規定の油量を確かめてから、取扱説明書に記載されている範囲でオイルを1つに絞る。交換の間隔は、そのうえで使い方に合わせて早める。

  • 交換時期はサービスインターバル・インジケーターを基準にし、ターボ車として厳しい使い方やスポーツ走行が多いほど早める
  • 量は取扱説明書かディーラーで確かめ、入れた後は車両の計測で合わせる
  • 規格は粘度の数字だけで選ばず、M2 クーペか M2 コンペティション・M2 CS かを先に確かめてから承認で選ぶ

ほかの整備や部品は次の記事も参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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