BMWi4 G26 タイヤ交換 ジャッキポイントと140Nm

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

i4 G26 のタイヤを自分で外すとき、いちばん避けたい間違いは、ガソリン車の感覚で床下の適当な所にジャッキを当てることだ。i4 は電気自動車で、床下に高電圧の部品がある。ジャッキを当てる場所を先に確かめ、そのうえで締め付けトルクと手順を押さえておく。

目次

i4 G26 のジャッキポイントと締め付けトルク

BMW の i4 の取扱説明書(2023 年版・英語版)では、ジャッキはホイールハウス(タイヤの収まる所)の横にあるジャッキアップポイント(いわゆるジャッキポイント)に差し込んでから持ち上げるとされている。当てるのは、交換するタイヤに最も近いジャッキアップポイントの四角いくぼみだ。位置は取扱説明書の図に印で示されていて、文ではそれ以上説明していないので、作業の前に図で確かめておく。

同じ取扱説明書は、ジャッキの扱いを誤ると車の床下を傷め、高電圧の部品がむき出しになるおそれがあり、けがや物の損害につながると警告している。指定のジャッキアップポイント以外には当てない。

ホイールボルトの締め付けトルクは、2021〜2025 年の i4 G26 で 140Nm。締める順と確かめ方は後の節で書く。

作業の前に車を止めて固定する

止める場所と車の固定

取扱説明書(2023 年版・英語版)の手順では、交通から離れた、固くて滑らない地面に止め、ハザードランプを点け、パーキングブレーキを掛け、シフトを P にする。交通の状況が許せば同乗者を全員降ろし、ガードレールの外など安全な所で待ってもらう。ホイール交換の工具(装備があればスペアのタイヤも)を用意し、必要なら停止表示器材を適当な距離に置く。

輪止めの置き方

そのうえで、車が転がらないようにさらに固定する。平らな所では、交換するタイヤと対角の位置のタイヤの前と後ろに輪止めかそれに代わる物を置く(取扱説明書)。JAF の解説も、パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをかけるとしている。緩い下り坂では、前輪と後輪の下の適切な側に輪止めを置いて転がらないようにする。

持ち上げる前にボルトを緩める

ジャッキで持ち上げる前に、ホイールボルトを半回転だけ緩めておく(取扱説明書)。乗りものニュースの記事も、ジャッキを掛けたら持ち上げる前にレンチで少しだけ緩めてからジャッキアップするとしている。

ジャッキアップポイントへの当て方と床下の注意

四角いくぼみに垂直に当てる

取扱説明書(2023 年版・英語版)の掛け方は次のとおり。

  1. 片手でジャッキを持ち、もう一方の手でハンドルを回す。
  2. 交換するタイヤに最も近いジャッキアップポイントの四角いくぼみにジャッキを当て、ハンドルを時計回りに回して上げる。
  3. ジャッキに重さが掛かったら手を離し、片手でハンドルを回し続ける。
  4. ジャッキの足が垂直で、ジャッキアップポイントの真下に直角に当たっているかを確かめる。

手や指を挟むおそれがあるので、決められた手の位置を変えない。乗りものニュースの記事も、ジャッキはジャッキアップポイントなど車体を持ち上げられる所に掛け、それ以外の所に掛けると車体の重さで車を壊すおそれがあるとしている。

持ち上げる高さは約 3cm まで

ジャッキの底が地面に平らに着き、タイヤが地面から約 3cm 以下だけ浮くまで持ち上げる(取扱説明書)。

持ち上げた後にやってはいけないこと

取扱説明書が挙げる注意は次のとおり。

  • 持ち上げるのは短い間だけにする。ジャッキが傾くと車が落ちることがあるので、持ち上げた車の下に入らない。車を走れる状態(drive-ready)にもしない。
  • ジャッキの下に木の台などを置かない。耐えられる重さを超えて車が傾くおそれがある。
  • 雪・氷・タイルのような柔らかい・でこぼこ・滑りやすい地面ではジャッキが滑ることがある。平らで固く滑らない所を選ぶ。
  • ジャッキはこの車をジャッキアップポイントで持ち上げるためだけに使い、ほかの車や荷物に使わない。
  • 持ち上げた車を横に押したり引いたりしない。

外れないタイヤは無理をせず、整備工場で外してもらう。

タイヤの外し方と付け方

タイヤを外して付け替える

取扱説明書(2023 年版・英語版)の順は次のとおり。

  1. ホイールボルトを外してタイヤを外す。
  2. 付けるタイヤ(新しいタイヤか応急用のタイヤ)をはめる。
  3. 少なくとも 2 本のボルトを対角の順に、手で締まるまでねじ込む。
  4. 残りのボルトも手で締め、全部のボルトを対角の順に締める。

付ける前には、タイヤの仕様(回転方向・向き)とタイヤの状態を確かめておく(ブリヂストン)。純正ではない軽合金ホイールを付けるときは、そのホイールに付いてきたホイールボルトを使う必要がある場合がある(取扱説明書)。

下ろしてジャッキを外す

ジャッキのハンドルを反時計回りに回して車を下ろし、ジャッキを外して片付ける(取扱説明書)。規定のトルクでの本締めは下ろした後にする。JAF の解説も、車体を下ろしてジャッキを外してから、仮締めと同じ順で本締めするとしている。

ロックボルトの外し方と付け方

取扱説明書によると、盗難防止のロックボルトは特別な形で、合うアダプターでしか外せない。アダプターは車載工具の中か近くの収納にある。

  • 外すとき: アダプターをはめてボルトを回し、外れたらアダプターを外す。
  • 付けるとき: アダプターをはめ(合うまで回してよい)、140Nm で締めてからアダプターを外して片付ける。

インパクトレンチはロックボルトを傷めるので、ロックボルトの脱着には手回しのレンチだけを使う。

締め付けトルクと交換の後の確かめ

対角の順に規定のトルクで締める

i4 G26 のホイールボルトの 140Nm は、取扱説明書(英語版では 101 lb-ft と併記)の値で、欧州のホイール・タイヤ適合データベースも 2021〜2024 年と改良後の 2024〜2025 年の両方で 140Nm としている。それより新しい年式は、手元の取扱説明書で確かめる。

締める順は対角だ。コンチネンタルタイヤは、ボルトが 5 本以上のホイールは星を描くような順に締めるとしている。乗りものニュースの記事は、地面に近い位置から対角線の順に締め、最後にトルクレンチで規定のトルクで締めるとしている。取扱説明書も、校正されたトルクレンチで締まりを確かめるとしている。

トルクレンチが無いときは、できるだけ早く店で締めてもらう。JAF の解説では、無理に締め付けるとボルトが破損することがあるので、本締めの後、ガソリンスタンドや修理工場で規定のトルクで締めてもらうとしている。

交換の後にやること

取扱説明書(2023 年版・英語版)が挙げる交換の後の作業は次のとおり。

  • 外した傷んだタイヤは、必要なら荷室に積む。
  • 次の機会にタイヤの空気圧を確かめて直す。
  • パンク警告またはタイヤ空気圧の監視(Tire Pressure Monitor)をリセットする。
  • 傷んだタイヤは整備工場で新しくしてもらう。

ブリヂストンも、交換の作業が済んだら空気圧が車両の指定の値になっているかを確かめ、足りなければ適正な値まで入れるとしている。

50〜100km 走ったら増し締め

タイヤメーカーのコンチネンタルは、タイヤを交換したら 50〜100km ほど走った後に増し締めするよう勧めている。緩むと、最悪の場合は走っている間にホイールが外れることがある。増し締めもトルクレンチで規定のトルクに合わせる。

i4 G26 のホイールボルトとタイヤサイズ

ボルトのねじと PCD

欧州のホイール・タイヤ適合データベースでは、i4 G26(2021〜2024 年と改良後の 2024〜2025 年)のホイールはナットではなくボルト(ラグボルト)で留め、ねじは M14×1.25、PCD は 5×112、ハブ径は 66.6mm。使うソケットのサイズ(ボルトの頭の寸法)は載っていないので、手持ちのソケットが合うかは作業の前に確かめる。

タイヤサイズの組み合わせ

同じデータベースが i4 G26(2021〜2025 年)の純正として載せるサイズは次のとおり。欧州のデータで、日本で売られた各グレードの標準のサイズを示す物ではない。

  • 17 インチ: 225/55R17(7.5J×17)
  • 18 インチ: 前 245/45R18(8.5J×18)・後 255/45R18(9J×18)
  • 19 インチ: 前 245/40R19(8.5J×19)・後 255/40R19(9J×19)
  • M50: 前 245/40R19・後 255/40R19

この 18・19 インチは前と後でタイヤの幅が違う。国内の新車カタログ(Motor-Fan)では、2025 年 11 月発売の i4 eDrive40 M スポーツ(型式 ZAA-72AW44)は、タイヤが前 245/45R18・後 255/45R18、車両重量 2080kg、駆動方式は FR だ。

前後の入れ替えとホイール選び

取扱説明書は、前と後でタイヤやホイールのサイズが違う車では、タイヤを前後の軸の間で入れ替えないよう警告している。タイヤと車を傷め、事故のおそれがあるからだ。前後のサイズが違う組み合わせなら、前後の入れ替えはしない。自分の車の前後のタイヤの表示を先に確かめる。

タイヤのホイールへの組み付けとバランス取りは、正規の整備工場か、ほかの資格のある整備工場に頼む(取扱説明書)。メーカーは車の型ごとにサイズ・ホイールとタイヤの組み合わせ・リムの形・タイヤの銘柄を承認している。表記のサイズが合っていても、車に合わないホイールやタイヤは公差のために車体に当たることがあるとして、取扱説明書はメーカーが勧めるホイールとタイヤを使うよう強く勧めている。

タイヤの銘柄選びは、同じ G26 の型のエンジン車向けの記事も参考になる。ただしサイズなどの値は i4 のものとして読み替えず、自分の車で確かめる。

パンクしたときの選択肢

取扱説明書(2023 年版・英語版)では、ランフラットタイヤかパンク修理キットがあれば、空気が抜けた後に必ずしもすぐタイヤを替えなくてよいとされている。自分の i4 がどちらを備えているかは、車ごとに確かめておく。

走っている間にタイヤの傷みを疑ったら、速度を落として止まり、ホイールとタイヤを点検してもらう。傷んだタイヤは直さずに替えてもらう。取扱説明書は、大きなホイールは偏平なタイヤになり、縁石や路面の傷みで傷みやすいとしている。

ランフラットタイヤで走るとき

ランフラットタイヤは空気が全部抜けても限られた範囲で走り続けられる。ただし空気圧が低いと車の動きが変わり、ブレーキの距離が延びるので、控えめに走り、最高 80km/h を守る(取扱説明書)。ランフラットタイヤから普通のタイヤに替えるときは、応急用のタイヤかパンク修理キットが車に積まれていることを確かめる必要がある。

パンク修理キットの使いどころ

取扱説明書によると、パンク修理キットは液体のシーラントをタイヤに送り込み、内側から傷をふさいで小さな傷を一時的に直す物で、置き場所は荷室の床下の収納だ。

  • 約 4mm より大きい穴では効きが落ちる。
  • 刺さった異物は、外に飛び出ていない限りそのままにしておく。
  • ボトルの速度制限のシールは、運転席のハンドルに貼り替える。
  • コンプレッサーで空気圧も確かめられる。
  • タイヤ空気圧の監視の付いた車では、シーラントがホイールの電子部品を傷めることがあるので、次の機会に点検・交換してもらう。

荷室の床下の使い方は、次の記事にまとめている。

ジャッキが積んであるかを確かめる

取扱説明書(2023 年版・英語版)には、ジャッキやほかのホイール交換の工具は、正規の整備工場などで用品として手に入ると書かれている。日本で売られた i4 に車載のジャッキが積まれているかどうかは、この取扱説明書では確かめられていない。パンクしてから慌てないよう、自分の車の荷室の床下などを先に見ておく。

季節の履き替えは店に頼む手もある

取扱説明書(2023 年版・英語版)は、車のジャッキは故障のときに使う物で、季節のタイヤの履き替えのようなふだんの交換には使わないとしている。何度も使うと動かなくなったり傷んだりするからだ。

乗りものニュースの記事は、ジャッキだけで車を支えていると、ジャッキが外れて車が落ちたときに挟まれる危険があるとして、持ち上げた後はリジッドラックを使うよう勧めている。ただし i4 のリジッドラックを掛ける位置は、参照した取扱説明書と記事からは確かめられていない。同じ記事は、年に 2 回だけ履き替える人は、自分で道具をそろえて交換するより店に頼む方が向く場合があるともしている。

床下に高電圧の部品があり、リジッドラックの位置も確かめられない以上、i4 の季節の履き替えは店に頼むのが無理のない選び方だ。自分でやるのは、出先のパンクのような故障のときに絞る。

同じ BMW の M4 G82 のタイヤ交換は別の記事にまとめているが、別の車なので値や手順は i4 に当てはめない。

よくある質問

i4 G26 のホイールボルトの締め付けトルクは?

2021〜2025 年の i4 G26 は 140Nm。取扱説明書(2023 年版・英語版)と欧州の適合データベースが同じ値を載せている。

i4 にジャッキは積んである?

取扱説明書(2023 年版・英語版)では、ジャッキなどの工具は用品として手に入るとされている。日本で売られた i4 に積まれているかどうかは確かめられていないので、自分の車の荷室の床下などを見る。

タイヤを前後で入れ替えてよい?

前と後でサイズが違う車では入れ替えない(取扱説明書)。欧州のデータベースでは、i4 G26(2021〜2025 年)の 18・19 インチの純正の組み合わせは前後で幅が違う。

増し締めはいつ?

交換してから 50〜100km ほど走った後(コンチネンタルタイヤ)。

床下のほかの場所にジャッキを当ててよい?

当てない。床下を傷めて高電圧の部品がむき出しになるおそれがある(取扱説明書)。当てるのは、交換するタイヤに最も近いジャッキアップポイントの四角いくぼみだけだ。

まとめ

まず、自分で替えるか店に頼むかを 1 つに決める。自分でやるなら、取扱説明書の図と自分の車の前後のタイヤの表示で、場所と値を確かめてから作業に入る。

  • ジャッキは、交換するタイヤに最も近いジャッキアップポイント(ホイールハウスの横の四角いくぼみ)にだけ当てる。床下には高電圧の部品がある。
  • ホイールボルトは、2021〜2025 年の i4 G26 で 140Nm。対角の順に締める。
  • 欧州のデータでは、i4 G26(2021〜2025 年)の 18・19 インチの純正は前後で幅が違う。サイズが違う組み合わせは前後で入れ替えない。
  • 交換の後は空気圧を確かめ、50〜100km 走ったら増し締めする。

i4 G26 の車内の小物選びは、次の記事にまとめている。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

コメント

コメントする

目次