ランドクルーザー300 バルブ型番|交換できるのは実質3か所

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フォグの色を変えたい、リアウインカーをもっと目立たせたい——そう思ってランクル300のバルブ型番を調べ始めると、たいてい途中で手が止まる。300系(VJA300W/FJA300W)は灯火のほとんどがLED一体式で、そもそも「交換するバルブ」という部品が存在しない箇所が大半だからだ。自分でバルブを買って交換できるのは、フォグランプ(L1B)と、グレードによってはリアウインカー(T20ピンチ部違い)、後席まわりの豆球——この3系統に絞られる。まずは全灯火の早見表で、自分の車のどこに手が入るのかを見極めたい。

目次

全灯火の早見表:LED一体式か、交換できるバルブか

FJA300W/VJA300W(2021年8月〜)を対象に、複数のバルブメーカー適合表で共通している内容をまとめた。

灯火位置 300系の仕様 交換用バルブ
ヘッドライト ロービーム LED一体式 交換不可
ヘッドライト ハイビーム LED一体式 交換不可
クリアランスランプ(車幅灯) LED一体式 交換不可
デイタイムランニングランプ LED一体式 交換不可
フロントウインカー LED一体式 交換不可
サイドウインカー LED一体式 交換不可
コーナリングランプ(ZX・VX) LED一体式 交換不可
フォグランプ バルブ交換式LED L1B
テール・ストップランプ LED一体式 交換不可
リアウインカー グレード差あり T20ピンチ部違い(豆球のグレードのみ)
バックランプ LED 原則交換不可
ハイマウントストップランプ LED一体式 交換不可
ライセンスランプ(ナンバー灯) LED一体式 交換不可
室内灯・ラゲッジランプ グレード差あり 豆球(該当グレードのみ)

表のとおり、300系で「型番」を指定して買える灯火はごく限られる。裏を返せば、この表で交換不可と書かれた箇所に社外バルブを探しても見つからないのは、製品が無いのではなく構造上そうなっているためだ。

適合を外さないための前提:型式とグレード

型式は VJA300W と FJA300W の2本立て

車検証の「型式」欄を見ると、ガソリン車は3BA-VJA300W、ディーゼル車は3DA-FJA300Wと記載される。搭載エンジンはガソリンが3.5L V6ツインターボの V35A-FTS、ディーゼルが3.3L V6ツインターボの F33A-FTV。初度登録は2021年8月以降になる。

ただし、バルブの適合はエンジンでは変わらない。300系のバルブ型番を左右するのは型式ではなくグレードのほうで、ガソリンかディーゼルかは関係しない。

グレードで灯火の中身が変わる

300系のグレードは GX・AX・VX・ZX・GR SPORT の5本立てで、灯火の装備差がそのままバルブの有無に直結する。

  • ZX・GR SPORT:プロジェクター式LEDヘッドランプ(オートレベリング付)+LEDクリアランスランプ+LEDデイタイムランニングランプ+LEDシーケンシャルターンランプが標準。リヤコンビネーションランプもテール・ストップ・シーケンシャルターン・バックアップまでLEDで固められている
  • VX:リヤコンビネーションランプはウインカーまでLED化されたフルLED仕様。LEDコーナリングランプも標準
  • AX:リヤコンビにLEDを使うが、ウインカーだけが豆球のまま残る
  • GX:LEDフロントフォグランプが標準装備から外れ、メーカーオプション扱いになる

上位グレードほど交換できるバルブが無くなり、ZX・GR SPORT では実質フォグだけが残る、という構図になっている。

フォグランプ:L1Bという交換式LED規格

L1Bとは何か

純正LEDフォグは長らくユニット一体型で、レンズごと交換しないと手が入らなかった。これに対しL1Bは、ユニットから着脱できる形状のLEDバルブとして規格化されたもの。トヨタがEC規格(国際規格)で名称を取得し、統一名称として「L1B」が決まった経緯がある。ハロゲンが「H」、HIDが「D」で始まるのに対して、バルブ交換式のLEDは「L」で始まる命名になっている。

ランクル300のフォグはこのL1B。前側の灯火で唯一、バルブ単体で手を入れられる箇所になる。

GXは「そもそもフォグが付いていない」個体がある

LEDフロントフォグランプはGXを除く全車に標準装備で、GXではメーカーオプション。中古でGXを買った場合、フォグレス(フォグ無し)の個体があり得る。バルブを注文する前に、フロントバンパー下部にフォグのレンズがあるかどうかを実車で見ておきたい。

純正バイカラー(2色切替)フォグ装着車は適合外になりやすい

社外L1Bバルブの適合表には、純正バイカラーLEDフォグランプ装着車は適合不可という注意書きが付く製品がある。純正の時点で白と黄を切り替えられる個体は、社外L1Bの対象から外れやすい。同じ「ランクル300のフォグ」でも製品ごとに適合条件が違うので、商品ページの注意事項まで読んでから買う。

同じL1B規格はランクル250にも使われており、交換手順や車検の考え方はほぼ共通する。

リアウインカー:T20ピンチ部違い(豆球グレードのみ)

ZX・GR SPORT・VXはLEDなので交換対象にならない

ZXとGR SPORTはリヤコンビネーションランプ全体がLEDで、ウインカーは流れるように点灯するシーケンシャルターン。VXもウインカーまでLED化されたフルLEDリヤコンビを積む。この3グレードのリアウインカーにはバルブそのものが存在しないため、社外バルブの出番は無い。

豆球グレードに入るのは T20ピンチ部違い

一方でAXは、リヤコンビにLEDを使いながらウインカーだけが豆球のまま残っている。ここに入るのがT20ピンチ部違い(アンバー) で、バルブメーカーの適合表が300系のリアウインカーを「T20ピンチ部違い or LED」と両論併記しているのは、このグレード差がそのまま表に出ているためだ。

「ピンチ部違い」は、T20ウェッジの根元にある爪(ピンチ部)の位置が左右非対称になっているタイプを指す。一般的なT20とは形状が違うので、購入時に「ピンチ部違い」対応と明記された製品を選ぶ。

LED化するとハイフラが出る

白熱球をLEDに替えると消費電力が下がり、ウインカーの点滅が速くなる(ハイフラッシャー)。抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、別途メタルクラッド抵抗やICウインカーリレーを追加して対策する。純正が豆球のグレードでLED化するときは、この対策込みで製品を選ぶ前提になる。

室内灯とラゲッジランプ:グレードによっては豆球のまま

AXグレードの実車報告では、後席2列目・3列目のルームランプ2か所とラゲッジランプが豆球だったという例がある。フロントのルームランプがLEDでも、後ろ側だけ白熱球という混在があり得るということだ。

室内灯のバルブサイズはグレードや年式で変わるため、点灯色(LEDは白く、豆球は電球色に近い黄色)を見たうえで、実際にレンズを外してソケット形状を確認するのが早い。 サイズを確かめずにT10のLEDを買っても、ソケットが合わなければ差さらない。

車種専用設計のルームランプセットを使えば、この形状確認を製品側が済ませてくれるため、バルブ単品を組み合わせるより失敗が少ない。

交換できないLED一体式の灯火

ヘッドライトはユニットごとの交換になる

ロービーム・ハイビームともLEDで、バルブ交換式ではない。バルブメーカーの適合表でも、300系のヘッドライトは全モデルで「装着不可」と表示される。H4やHB3といったハロゲン規格には当てはまらないため、社外のLEDヘッドライトバルブを探しても該当製品は出てこない。

球切れや点灯不良が起きた場合はヘッドランプユニットごとの交換になり、部品代は数万円から十数万円規模になりやすい。明るさを上げたいという動機でのヘッドライトバルブ交換は、300系では最初から選択肢に入らない。

テール・ストップ・バック・ナンバー灯もLED一体式

リヤコンビネーションランプのテール・ストップ、ハイマウントストップランプ、ライセンスプレートランプ、クリアランスランプ、フロントウインカー、サイドウインカーはいずれもLED一体式。バルブメーカー各社の適合表でも、これらは「取扱いなし」——交換対象となる製品が存在しない。バックランプもLEDで、バルブ交換の対象からは外れる。

外観を変えたい場合は、バルブではなくテールランプユニットごとの社外品交換という選択になる。

交換したバルブが車検に通る条件

フォグランプは白色または淡黄色

2006年1月1日以降に製作された車の前部霧灯(フォグランプ)は、白色または淡黄色で、左右同色であることが求められる。L1Bには2色切替・3色切替の製品があり、白と黄を切り替えられるが、車検時にどちらの色で点灯させるかを意識して選ぶ。青や紫に振った色は基準から外れる。

ウインカーは橙色・点滅は毎分60〜120回

方向指示器の発光色は橙色(アンバー)。T20ピンチ部違いをLEDに替えるときも、発光色がアンバーであることが前提になる。クリアレンズにホワイトのLEDを入れると不適合になる。点滅回数は毎分60〜120回と定められており、ハイフラはこの上限を超えるため、そのままでは検査に通らない。

交換前に確認する3ステップ

1. 車検証で型式と初度登録を見る

型式が3BA-VJA300W(ガソリン)または3DA-FJA300W(ディーゼル)、初度登録が2021年8月以降なら300系。200系(URJ202W など)とは灯火の構成がまったく違うため、ここを取り違えると買ったバルブが全て無駄になる。中古車の商品情報だけで「ランクル」と判断せず、車検証を見る。

2. グレードを特定する

GX・AX・VX・ZX・GR SPORT のどれなのかを確定させる。ZX・GR SPORT なら交換できるのはフォグのみ、AX ならフォグとリアウインカー、という具合に、グレードが決まった時点で買い物リストはほぼ決まる。

3. 現車で光り方を見る

リアウインカーが流れるように点灯(シーケンシャル)すればLED。パッと一様に点いて色が電球っぽい黄色なら豆球の可能性が高い。室内灯も同じ見方で切り分けられる。適合表はあくまで最終確認であって、最初の一歩は自分の車の点灯を実際に見ることだ。

よくある質問

ランクル300のヘッドライトバルブの型番は?

該当する型番は無い。300系はロービーム・ハイビームともLED一体式で、バルブ単体を抜き差しする構造になっていない。バルブメーカーの適合表でも装着可能な製品は掲載されておらず、H4・HB3・H11といったハロゲン規格のどれにも当てはまらない。

フォグランプのバルブ型番は?

L1B。純正LEDフォグをバルブごと交換できる規格で、トヨタが国際規格として名称を取得したものだ。ランクル250をはじめ近年のトヨタ車に広がっており、白単色・2色切替・3色切替といった社外品が選べる。ただし純正バイカラーフォグ装着車は適合外になる製品がある。

リアウインカーをLEDに替えるとハイフラしますか?

豆球(T20ピンチ部違い)のグレードでLED化すると、対策なしではハイフラが出る。抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、抵抗やICウインカーリレーを追加する。もともとLEDのZX・GR SPORT・VXでは、そもそも交換対象にならない。

グレードでバルブの型番は変わりますか?

変わる。ZX・GR SPORT はリヤコンビ全体がLEDのため交換箇所はフォグだけ。AX はリアウインカーが豆球で、T20ピンチ部違いが入る。GX はフォグが標準装備ではないため、フォグ自体が付いていない個体もある。同じ300系でも買うものが変わるのはこのためだ。

純正LEDが切れたら修理はできますか?

一体式のLEDはバルブだけの交換ができないため、ヘッドランプやリヤコンビネーションランプのASSY交換になる。部品代が高額になりやすいので、片側だけ暗い・部分的に点かないといった症状が出た段階でディーラーに診断を依頼したほうが、結果的に安く収まりやすい。

まとめ:交換対象はフォグと、一部グレードのウインカーだけ

ランクル300(VJA300W/FJA300W)は灯火のほぼ全てがLED一体式で、「バルブの型番」という問いに具体的な型番で答えられる箇所は限られている。

  • フォグランプ:L1B ——GXはフォグ非装着の個体あり。純正バイカラー装着車は社外品の適合外になりやすい
  • リアウインカー:T20ピンチ部違い ——AXなどウインカーが豆球のグレードのみ。LED化にはハイフラ対策が要る
  • 室内灯・ラゲッジ:豆球(グレードによる。サイズは現車確認)
  • 上記以外(ヘッドライト、クリアランス、テール・ストップ、バック、ナンバー灯):LED一体式で交換不可

自分の車がどれに当たるかは、グレードと現車の点灯を見れば判別できる。買う前にそこを押さえておけば、届いたバルブが物理的に入らないという失敗は避けられる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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