3代目ランディのエアコンフィルターは、SC27・SGC27・SGNC27 のどの型式でも同じ1枚で足りる。グレードやS-HYBRIDの有無で選び分ける必要もない。迷いどころは適合ではなく、商品ページに先代の純正品番が並んでいて自分の年式のものか判断できない点にある。そこを品番で切り分けたうえで、活性炭が要るかどうかで1枚に決めればいい。
SC27・SGC27・SGNC27 は同じ品番でまとまる
デンソーの車種別品番適合表では、ランディの車両型式「SC27、SGC27、SGNC27」・年式「16.12-22.8」の行に対し、取り付けできるグレードが「全車」と記載されている。クリーンエアフィルターの型式は DCC2009、適合品番は 014535-1950。2016年12月から2022年8月までのランディは、型式が3つに分かれていても適合品番は1つにまとまる。
同じ行の純正品番は、標準が 95861-52Z00、ディーラーオプションが 95869-50Z00 と記載されている。標準で付いていたものを同じ系統で替えるなら、基準になるのは 95861-52Z00 のほうだ。
| 項目 | 記載値 |
|---|---|
| 車両型式 | SC27 / SGC27 / SGNC27 |
| 年式 | 16.12-22.8 |
| グレード | 全車 |
| フィルター型式 | DCC2009 |
| 適合品番 | 014535-1950 |
| 純正品番(標準) | 95861-52Z00 |
| 純正品番(DOP) | 95869-50Z00 |
3代目ランディはスズキが日産自動車からOEM供給を受けて販売したモデルで、スズキの製品ニュースによると2016年12月20日の発売。グレードは 2.0S(2.0L・2WD)、2.0X(2.0L S-HYBRID・2WDと4WD)、2.0G(2.0L S-HYBRID・2WDと4WD)の3構成だった。適合表がこの世代を「全車」でまとめている以上、どのグレードに乗っていても選ぶ基準は変わらない。
純正品番は世代で変わり、適合品番は変わらない
商品ページで混乱が起きるのは、ランディという車名が2007年から続いていて、世代ごとに純正品番の数字が違うからだ。
SC27 世代の品番と、先代の品番
同じ適合表で先代以前を見ると、SC26・SNC26(10.12-16.12)は 95860-51Z00(標準・20G)、95861-51Z00(標準・20S)、95869-50Z00(DOP)。SC25・SNC25(07.1-10.12)は 95860-50Z00。これらはいずれも SC27 世代の標準品番 95861-52Z00 とは別の数字で、商品ページに並んでいても自分の年式の品番として読み替えてはいけない。
ややこしいのは、クリーンエアフィルター側の適合品番は DCC2009/014535-1950 で世代をまたいで共通だという点だ。つまり「先代の純正品番が書いてある商品」でも、フィルターとしては同じものを指していることがある。品番の一致だけを根拠にせず、型式と年式の表記で確かめるほうが確実だ。
供給元セレナ C27 側の品番
同じ適合表には、日産セレナの「C27 系・16.8-22.12・全車」も DCC2009/014535-1950 に対応すると記載され、純正品番は AY684-NS009(標準)、AY685-NS009(DOP)、AY686-NS009-01(DOP)と示されている。ランディ SC27 世代とセレナ C27 系は、フィルターの適合品番で1本につながっている。商品名にセレナしか書かれていなくても、適合品番が同じならその点で外れてはいない。
1枚に絞るための3つの基準
適合が1つにまとまる車なので、残る判断は中身の構成と、商品側の書かれ方に寄ってくる。
活性炭(脱臭層)が要るかどうか
においの吸着を担うのは活性炭だ。車内のたばこ臭やペット臭、走行中に入ってくる排ガスのにおいが気になるなら活性炭入りを選ぶ。花粉や粉じんの集じんだけが目的なら、活性炭なしの構成でも役割は果たす。層構造の数字(3層・4層など)はメーカーごとの呼び方で、共通規格ではないため、数字が多いほど上位という読み方はしないほうがいい。
自分の型式と年式が商品側に書かれているか
車種名だけ、あるいは供給元側の車名だけが並ぶ商品より、SC27/SGC27/SGNC27 と年式レンジまで書かれている商品のほうが、買う前に自分の車と突き合わせやすい。世代をまたいで品番が共通な車ほど、この表記の細かさが効いてくる。
適合品番との対応が取れるか
商品側に 014535-1950 が併記されていれば、車種別適合表の記載と1対1で照らし合わせられる。逆に、寸法だけを示した汎用サイズ品や、車種名も型式も書かれていない商品は、SC27 に付くかどうかを買う前に確かめる手がかりがない。適合の判断は、メーカーが公開している車種別の適合表と商品側の適合表記の突き合わせで行う。
SC27 で選べる4製品を比べる
適合表記の書かれ方と、活性炭の有無で並べた。価格はAmazonの実売価格で、2026年8月29日に確認した値。変動するので、購入前に商品ページで見てほしい。
| 製品 | 適合表記の書かれ方 | 構成 | 価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| INEX 活性炭入 014535-1950 | 適合品番+3型式+年式レンジを明記 | 活性炭入り | ¥1,180 |
| VALFEE Air-03G(FJ4998) | 車種名の並び(ランディは世代表記のみ) | 4層・活性炭入り | ¥1,580 |
| VALFEE Air-03(FJ3740) | 車種名の並び(同上) | 3層 | ¥1,380 |
| HYNESS NHC-0017J | 3型式を明記・純正品番を併記 | 活性炭入り・PM2.5対応 | ¥1,900 |
INEX 014535-1950 — 表記で迷いたくないならこれ
商品ページの表記が「活性炭入 014535-1950 SC27/SGC27/SGNC27 ランディ H28.12-R4.7対応」で、適合品番・3つの型式・年式レンジが商品名の中でそろっている。適合表の行とそのまま突き合わせられるので、品番の読み替えをしたくない人には最初の候補になる。活性炭入りなのでにおい対策の面でも足りる。SC27 で1枚だけ選ぶなら、まずここから見ればいい。
INEX エアコンフィルター 活性炭入 014535-1950(SC27/SGC27/SGNC27 対応表記)
VALFEE Air-03G(FJ4998) — 活性炭入りで候補を広げたいとき
商品ページの表記で4層構造・活性炭入りとされ、適合表記にはセレナ C25/C26/C27、デュアリス J10、ラフェスタ B30、エクストレイル T31、ランディ SC25/SC26/SC27 が並ぶ。ランディは世代表記だけで、SGC27・SGNC27 の型式や年式レンジは商品名側には書かれていない。適合品番の並びを自分で確認したうえで選ぶ商品という位置づけになる。
VALFEE エアコンフィルター 4層 Air-03G 活性炭入り(FJ4998)
VALFEE Air-03(FJ3740) — 集じんだけで足りる場合
商品ページの表記では3層構造とされ、適合表記は Air-03G と同じ車種の並び。商品名に活性炭の記載はない。においが気にならず、花粉と粉じんの集じんだけを求めるならこちら。逆に、においを何とかしたくて交換するなら選択肢から外れる。
VALFEE エアコンフィルター 3層 Air-03(FJ3740)
HYNESS NHC-0017J — 型式表記があり装備も多い
商品ページの表記でスズキ ランディ SC27/SGC27/SGNC27 用とされ、PM2.5対応・活性炭入り・抗菌・防カビ・抗ウイルスをうたう社外品。3つの型式が商品名に出ているのは選びやすい。ただし商品名に併記された純正品番 AY684-NS009/AY685-NS009/AY686-NS009 と 95860-50Z00/95860-51Z00/95861-51Z00 のうち、後半の3つは適合表では先代 SC25/SC26 世代の品番にあたる。この並びを SC27 の品番として受け取らず、型式と年式の表記で判断してほしい。
HYNESS ランディ用 エアコンフィルター NHC-0017J 活性炭入り PM2.5対応
このフィルターが実際に止めているもの
供給元である日産セレナ C27 の取扱説明書は、クリーンフィルター(脱臭機能付)について「ほこり、花粉、粉じんなどを集じんし、タバコやペットなどのにおいをフィルター内の活性炭が吸着除去します」と説明している。集じんとにおいの吸着は別々の働きで、後者を受け持つのが活性炭だという整理になる。
日産のメンテナンス案内も、働きとして花粉のキャッチ、PM2.5・排ガス粒子・タバコ粒子などの微細塵の除去、排気ガスや畜産臭・ペット臭の吸着を挙げている。ラインアップは、花粉・におい・各種由来タンパク質に対応する「クリーンフィルター」と、抗ウイルスとビタミンC放出が加わる「クリーンフィルタープレミアム」の2種類。においが交換の動機なら、活性炭の有無だけは商品ページで先に確かめておくといい。
交換の目安は1年または12,000km走行ごと
交換時期の目安は「1年ごとまたは12,000km走行ごと」。これは供給元の日産セレナ C27 の取扱説明書と、日産のよくあるご質問の双方に同じ数値で書かれている。年に1回、車検や点検のタイミングに合わせてしまうのが分かりやすい。
目安に届いていなくても、吹き出し風量が極端に減ったり、窓ガラスがくもりやすくなった場合は交換するよう取扱説明書は案内している。デンソーの解説では、走行距離に比例してチリやホコリによる目詰まりが進み、通風性能が下がっていくとされ、ディーラーやカーショップでの定期的な点検が勧められている。距離を多く走る車ほど、1年より先に風量の変化として出てくると考えておけばいい。
同じ供給元のセレナ C27 で、他の消耗品の交換目安も別記事にまとめてある。
自分で替えるか、店に頼むか
供給元の日産セレナ C27 の取扱説明書は、クリーンフィルターの「取り付け、交換などについては、日産販売会社にご相談ください」と案内している。取扱説明書に作業手順そのものは載っておらず、公式の立場は販売会社への相談にある。この記事でも、取り付け位置や手順は断定しない。
現実的な進め方としては、部品は自分で選んで買い、作業は点検や車検のついでに頼むという分け方が無理がない。持ち込みの可否と工賃は店によって違うので、依頼する店に先に聞いておく。作業まで任せるつもりなら、その店で扱う品番を確認してから買うほうが二度手間にならない。
よくある質問
グレードやS-HYBRIDの有無でフィルターは変わるか
変わらない。デンソーの適合表がこの世代を「全車」でまとめているため、2.0S・2.0X・2.0G の違いや、S-HYBRID かどうかで選び分ける必要はない。SC27・SGC27・SGNC27 のどれでも基準は同じになる。
セレナ C27 用と書かれた商品でも SC27 に使えるか
適合表では、セレナ C27 系(16.8-22.12・全車)とランディ SC27 世代は同じ DCC2009/014535-1950 に対応している。商品名にセレナしか出ていなくても、適合品番か対応年式で自分の車と突き合わせられれば判断はつく。逆に、車種名も型式も適合品番も書かれていない商品は、確かめる手がかりがないので候補から外す。
商品ページに並ぶ純正品番が自分の年式と違って見えるが大丈夫か
SC27 世代向けとうたう商品でも、商品名に 95860-50Z00・95860-51Z00・95861-51Z00 といった先代世代の純正品番が混ざることがある。SC27 世代の標準品番は 95861-52Z00 なので、数字は確かに別物だ。品番の一致だけで決めず、型式と年式の表記で確かめてほしい。世代違いの取り違えはランディでは起きやすいので、別世代の装備選びは車種ごとの記事にまとめてある。
交換の目安を過ぎるとどうなるか
デンソーの解説では、走行に比例して目詰まりが進み通風性能が低下していくとされている。エアコンの効きそのものより先に、風量の落ち方や窓のくもりやすさとして体感に出ることが多い。1年または12,000km走行を目安に、届く前でも風量が明らかに落ちたら替えていい。
まとめ
最初の一手は、いま付いているフィルターの現物を確かめること。点検や整備で外す機会があれば、そこで型番と外形を見ておくと商品ページの適合表記とそのまま突き合わせられる。車検証で型式と初度登録年を見るのはその次でいい。
そのうえで押さえるのは3点だけだ。適合品番は 014535-1950(デンソー型式 DCC2009)で、SC27・SGC27・SGNC27 の3型式に共通。純正品番の標準は 95861-52Z00 で、先代世代の数字と混同しない。交換の目安は1年または12,000km走行ごと。においが動機なら活性炭入り、集じんだけで足りるなら活性炭なしでも構わない。
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