更新日:2026年2月
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結論:アルトワークス(HA36S)車高調おすすめ3選とその理由
アルトワークス(HA36S)の車高調選びで迷っている方に、用途別のおすすめ3選をお伝えします。
コスパ重視なら「TEIN FLEX Z」が候補になります。約99,000円からという価格帯ながら全長調整式・16段減衰力調整を備えています。ZTコートによる防錆性能も高い製品です。
街乗りの快適性を重視するなら「BLITZ DAMPER ZZ-R」が有力候補になります。32段の減衰力調整で街乗りからスポーツ走行までカバーでき、193,600円(税込)という価格に見合った性能を発揮します。
サーキットやワインディングを本格的に楽しむなら「HKS HIPERMAX S」が適しています。245,300円(税込)と高価ですが、単筒倒立式の構造によるダンピング性能はHA36S用車高調の中でも屈指のレベルです。
この記事では上記3選を含む合計8メーカーの車高調を、スペック・価格・乗り心地・車検対応の観点から徹底比較します。
アルトワークス車高調おすすめ8選 比較表
主要8メーカーの車高調を一覧表にまとめました。価格・バネレート・減衰力段数・調整方式を横並びで比較できます。
| メーカー | 型番 | 価格(税込目安) | バネレート F/R | 減衰力段数 | 調整方式 | 推奨ダウン量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TEIN | FLEX Z | 約99,000円 | 4.0/2.5 | 16段 | 全長調整式 | -20〜-50mm |
| BLITZ | ZZ-R 92348 | 193,600円 | 4.0/2.5 | 32段 | 全長調整式 | -30〜-50mm |
| HKS | HIPERMAX S | 245,300円 | 非公開 | 30段 | 全長調整式 | メーカー推奨値 |
| CUSCO | street ZERO A | 約180,000円 | 3.5〜5.0/2.5 | 40段 | 全長調整式 | -20〜-50mm |
| RS-R | Best-i C&K | 約140,000円 | 5.0/2.0 | 36段 | F全長/Rスペーサー | -25〜-60mm |
| タナベ | SUSTEC PRO CR | 103,180円 | 3.0/2.0 | 固定 | ネジ式 | -21〜-57mm |
| LARGUS | Spec K | 110,990円 | 4.0/2.5 | 32段 | 全長調整式 | -31〜-69mm |
| BLITZ | ZZ-R SpecDSC Plus | 303,600円 | 4.0/2.5 | 96段(電動) | 全長調整式 | -30〜-50mm |
バネレートの読み方: 数値が大きいほど硬いスプリングです。街乗りメインなら3.0〜4.0kgf/mm程度、スポーツ走行メインなら5.0kgf/mm以上が目安になります。フロント(F)とリア(R)それぞれの数値を確認してください。
価格帯のポイント: 10万円前後のエントリーモデル(TEIN・タナベ・LARGUS)と、15万円以上のミドル〜ハイエンドモデル(BLITZ・HKS・CUSCO・RS-R)に大きく分かれます。減衰力調整の段数や構造の違いが価格差に直結しています。
なお、すべての製品で2WDと4WDは品番が異なります。購入時は自分のアルトワークスの駆動方式を確認してから注文してください。
なぜアルトワークスに車高調を入れるのか?純正足の課題
アルトワークスの車高調を検討している方の多くは、純正サスペンションの乗り心地に不満を感じているのではないでしょうか。
HA36S アルトワークスの純正ショックアブソーバーはKYB製で、スポーツ走行を意識した硬めのセッティングが採用されています。車両重量が670kg(2WD・MT)と軽量なボディに対して強化されたショックが組み合わされているため、路面の段差や継ぎ目を拾いやすくなります。その結果、跳ねるような乗り心地になりがちです。
特に以下のような場面で不満が出やすい傾向があります。
- 街乗り: 低速域での突き上げ感が気になる
- 高速道路: 路面の継ぎ目で車体が跳ねる
- 同乗者: 硬い乗り心地に酔いやすい
モノコックバーやボディ補強と組み合わせることで、車体剛性と乗り心地の両面を向上させるオーナーもいます。剛性強化パーツは車高調の効果をより引き出すためによく検討されるアイテムです。
車高調を導入することで、こうした課題を改善できます。
車高の適正化: 純正のやや高めの車高を好みの位置まで下げられます。見た目だけでなく、重心が下がることでコーナリングの安定性向上にもつながります。
乗り心地の調整: 減衰力調整機能付きの車高調であれば、街乗り向けのソフトセッティングからスポーツ走行向けのハードセッティングまで調整できます。自分の好みに合わせられます。
コーナリング性能: 適切なバネレートと減衰力の車高調を選ぶことで、ワインディングやサーキットでのコーナリング性能を引き上げられます。
ただし、車高調の効果は製品選びとセッティング次第です。「入れれば良くなる」というわけではなく、自分の使い方に合った製品を選ぶことが重要です。
なお、アルトワークスは2WD(FF)と4WD(フルタイム4WD)の2種類が販売されており、リアサスペンションの構造が異なります。2WDはトーションビーム式、4WDはI.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式を採用しているため、車高調の品番も別々に設定されています。購入時の適合確認は重要なポイントです。
車高調の基礎知識|選ぶ前に知っておきたいこと
車高調を選ぶ前に、基本的な仕組みと用語を理解しておくと製品比較がスムーズになります。
全長調整式 vs ネジ式の違い
全長調整式(フルタップ式) は、ショックアブソーバー全体の長さを変えて車高を調整する方式です。ストローク量が変わらないため、車高を下げても乗り心地への悪影響が少ないのが特徴です。TEIN FLEX Z、BLITZ ZZ-R、HKS HIPERMAX Sなど、今回紹介する多くの製品がこの方式を採用しています。
ネジ式(Cリング式) は、スプリングの取り付け位置をネジで上下させて車高を調整する方式です。構造がシンプルで価格が抑えられる反面、車高を下げるとストローク量も減少します。その結果、底付きのリスクが高まります。タナベ SUSTEC PRO CRがこの方式です。
HA36Sはリアのストローク量がもともと少ないため、全長調整式を選んだほうが安心です。車高を30mm以上下げたい場合は特に、全長調整式でないとリアの底付きリスクが高まります。予算が許すなら全長調整式の製品を優先して検討してください。
バネレートと乗り心地の関係
バネレート(スプリングレート)はスプリングの硬さを示す数値で、単位はkgf/mm(キログラムフォース/ミリメートル)です。
- 2.0〜3.0kgf/mm: 純正に近い柔らかさ。街乗り重視
- 3.5〜4.0kgf/mm: 街乗りとスポーツのバランス型。多くの車高調が採用する範囲
- 5.0kgf/mm以上: スポーツ走行向け。街乗りでは硬さを感じやすい
HA36Sは車両重量が軽いため、同じバネレートでも普通車より硬く感じる傾向があります。街乗りメインであれば、フロント3.0〜4.0kgf/mm程度が乗り心地と走行性能のバランスが取りやすい範囲です。
減衰力調整の段数は多ければいいのか?
減衰力調整の段数は、16段から96段(電動)まで製品によって異なります。段数が多いほど細かい調整ができます。ただし、「段数が多い=高性能」とは限りません。
実用面では、16段あれば街乗り〜スポーツ走行まで十分にカバーできます。32段以上はより繊細なセッティングを追求したい方向けです。96段の電動調整(BLITZ SpecDSC Plus)は走行中でもボタン操作で変更できる利便性が強みです。
重要なのは段数の多さではなく、調整範囲の幅と実際の減衰特性の変化量です。自分が求める乗り心地がその製品の調整範囲内にあるかどうかを確認しましょう。
【コスパ重視】TEIN FLEX Z|約99,000円でフルスペック
コストパフォーマンスを重視するなら、TEIN FLEX Zが有力な選択肢です。約99,000円という価格帯ながら、全長調整式・16段減衰力調整という基本性能をしっかり押さえています。
主なスペック
- 価格: 約99,000円(税込・2WD)
- バネレート: F4.0kgf/mm / R2.5kgf/mm
- 減衰力: 16段調整
- 調整方式: 全長調整式
- 品番: VSUA4-C1AS2(2WD)/ VSUA8-C1BS2(4WD)
メリット
TEINは車高調メーカーとしての実績が長く、品質管理に定評があります。ZTコートと呼ばれる特殊表面処理が施されており、塗装の剥がれや錆に強い点は長く使ううえで大きなメリットです。また、TEIN公式の車種別推奨セッティングデータが公開されているため、初めて車高調を装着する方でもセッティングの参考にしやすいのが特徴です。
保証制度もしっかりしており、万が一の不具合時にも安心感があります。
デメリット
16段の減衰力調整は、32段や40段の製品と比べると調整の刻みがやや粗くなります。街乗り〜スポーツ走行の範囲では十分ですが、サーキットで繊細なセッティングを追求したい方には物足りなく感じる場合があります。
また、バネレートが4.0/2.5kgf/mmの固定で、CUSCOのようなバネレート選択はできません。標準のバネレートが合わない場合は別途スプリングを用意する必要があります。
【街乗り快適】BLITZ DAMPER ZZ-R|32段減衰力で万能セッティング
街乗りの快適さを重視しつつ、週末のドライブやワインディングも楽しみたい方にはBLITZ DAMPER ZZ-Rが適しています。
主なスペック
- 価格: 193,600円(税込)
- バネレート: F4.0kgf/mm / R2.5kgf/mm
- 減衰力: 32段調整
- 調整方式: 全長調整式
- 車高調整幅: F-75〜0mm / R-60〜-30mm(2WD)
- 品番: 92348(2WD)/ 92361(4WD)
メリット
32段の減衰力調整により、街乗り向けのソフトセッティングからスポーツ走行向けのハードセッティングまで幅広くカバーできます。BLITZはチューニングメーカーとしての知名度が高く、取り扱いショップが多いのも利点です。
フロントブラケットにキャンバー調整用の長穴が設けられており、ツライチセッティングやタイヤの偏摩耗対策にも対応しやすい設計になっています。
赤と黒のカラーリングは見た目にもスポーティで、足元を覗いたときの存在感も魅力のひとつです。
デメリット
193,600円という価格はエントリーモデルの約2倍で、予算面では悩ましいポイントです。同じバネレート(4.0/2.5)のTEIN FLEX ZやLARGUS Spec Kと比べると、スペック上の差は減衰力段数の違いが中心になります。
また、BLITZの車高調は全般的にやや硬めのセッティング傾向があるとの口コミも見られます。減衰力をソフト側に寄せることで街乗りの快適性は確保できますが、購入直後の初期設定のままだと硬さを感じる方もいるようです。
【本格派】HKS HIPERMAX S|単筒倒立式の最上級乗り心地
サーキット走行やワインディングを本格的に楽しみたい方、あるいは乗り心地の質にこだわる方にはHKS HIPERMAX Sが有力な候補です。
主なスペック
- 価格: 245,300円(税込)
- 構造: 単筒式(フロントは倒立式)
- 減衰力: 30段調整
- 調整方式: 全長調整式
- 品番: 80300-AS003
メリット
HKSが採用する単筒式(モノチューブ)構造は、複筒式と比べてオイル容量が多く、高負荷時の安定した減衰特性が強みです。フロントには倒立式を採用しており、剛性の高さとしなやかな動きを両立しています。
HKSの公式サイトでは「最高レベルの乗り味」と表現されており、実際のオーナーボイスでも街乗りでの快適性とスポーツ走行での安定感の両立が評価されています。減衰力をソフト方向に設定すると、高速道路の継ぎ目や路面のギャップでも嫌な突き上げが大幅に軽減されるとの声があります。
デメリット
245,300円という価格は、HA36S用車高調としてはかなり高価な部類に入ります。同じ予算でBLITZ ZZ-R + アライメント調整 + 工賃を賄えるため、費用対効果をどう考えるかがポイントになります。
また、HKSの製品はショップでの取り扱いはあるものの、Amazon等での流通量がBLITZやTEINに比べるとやや少ない傾向があります。購入ルートを事前に確認しておくと安心です。
そのほかのおすすめ車高調5選
上位3選以外にも、HA36Sに対応する優れた車高調が多数あります。それぞれの特徴を解説します。
CUSCO street ZERO A|バネレートを選べる柔軟性
CUSCOのstreet ZERO Aは、注文時にフロントのバネレートを3.5kgf/mm・4.0kgf/mm・5.0kgf/mmの3種類から選択できる点が大きな特徴です。
40段の減衰力調整は今回紹介する製品の中で最多で、CPRV(圧力正常化バルブ)による静音設計も採用されています。車高調特有の「コトコト」「カタカタ」という作動音が気になる方には嬉しいポイントです。
推奨ダウン量はフロント-20〜-50mm、リアは-25/-35/-45mmの3段階で調整できます。
街乗り重視なら3.5kgf/mm、バランス型なら4.0kgf/mm、スポーツ重視なら5.0kgf/mmと、自分の用途に合わせたバネレートを選べるのはCUSCOならではの強みです。
RS-R Best-i C&K|軽自動車専用設計の安心感
RS-R Best-i C&Kは、軽自動車(C&K = Compact & K-car)専用に開発された車高調です。
軽自動車特有の短いストロークと軽量ボディを考慮した設計が特徴で、バネレートはフロント5.0kgf/mm・リア2.0kgf/mmです。フロントのバネレートがやや高めですが、これは軽自動車のフロントヘビーな重量配分を考慮した設定です。
減衰力は前後36段調整で、フロントは全長調整式、リアはスペーサー式のハイブリッド構造を採用しています。リアがスペーサー式のため、リアの車高調整は全長調整式ほど自由度が高くない点は注意が必要です。
推奨車高はフロント・リアともに-35〜-40mmで、車検対応範囲内での見た目の変化と走行性能の向上が期待できます。
タナベ SUSTEC PRO CR|エントリーユーザーに最適
タナベ SUSTEC PRO CRは、定価103,180円(税込)で手に入るエントリーモデルです。
減衰力は固定で調整機能はありませんが、そのぶん構造がシンプルでトラブルが起きにくいのがメリットです。初めて車高調を装着する方や、とりあえず車高を下げたいという方に適しています。
バネレートはフロント3.0kgf/mm・リア2.0kgf/mmと今回紹介する製品の中では最も柔らかめの設定で、純正に近い乗り心地を維持しつつ車高を下げたい方に向いています。
ただし、ネジ式の車高調整方式のため、車高を大きく下げるとストロークが犠牲になります。推奨ダウン量(-41mm程度)の範囲内で使用するのが望ましいです。
LARGUS Spec K|コスパ番長の全長調整式
LARGUSのSpec Kは110,990円(税込)で全長調整式・32段減衰力調整を備えた、コストパフォーマンスに優れた製品です。
バネレートはフロント4.0kgf/mm・リア2.5kgf/mmで、BLITZ ZZ-RやTEIN FLEX Zと同じ数値です。車高調整幅はフロントで最大-69mmまで対応しており、調整範囲の広さも魅力です。
LARGUSは車高調の専業メーカーとして幅広い車種をラインナップしており、軽自動車向けの「Spec K」は短いストロークに合わせた専用設計です。
ブランドの知名度ではBLITZやTEINに譲りますが、スペック面では上位製品に匹敵する内容を10万円台で実現している点は大きな魅力です。
BLITZ DAMPER ZZ-R SpecDSC Plus|電制減衰力の最上位モデル
BLITZ DAMPER ZZ-R SpecDSC Plusは、303,600円(税込)と今回紹介する中で最も高価な製品です。
最大の特徴は、Gセンサーを内蔵した電動減衰力調整機能で、最大96段の減衰力を室内のコントローラーで操作できます。走行中にボタンひとつでセッティングを変更できるため、「高速道路ではソフト、ワインディングではハード」といった使い分けができます。
さらに「Full Auto」モードでは、Gセンサーの情報をもとに減衰力を自動制御します。乗車人数や荷物の量、走行状況に応じて自動的に最適な減衰力を設定するため、セッティングに自信がない方でも恩恵を受けられます。
価格は張りますが、車高調のセッティングを存分に楽しみたい方や、最新テクノロジーを取り入れたい方にとっては魅力的な選択肢です。
車高調の選び方ガイド|用途別おすすめの選び方
自分に合った車高調を選ぶには、まず「何を重視するか」を明確にすることが大切です。
街乗りメイン → ソフトセッティング重視
通勤や買い物がメインで、見た目のローダウンと乗り心地の改善を両立したい方は、以下のポイントで選びましょう。
- バネレート: フロント3.0〜4.0kgf/mm
- 減衰力調整: あり(16段以上で十分)
- 推奨モデル: TEIN FLEX Z、タナベ SUSTEC PRO CR
ソフトセッティング重視なら、バネレートが低めの製品を選び、減衰力もソフト寄りに設定するのが基本です。推奨ダウン量は-20〜-30mm程度に留めておくと、乗り心地と見た目のバランスが取りやすくなります。
ワインディング → バランス型
峠道やワインディングロードを気持ちよく走りたい方は、街乗りの快適性とコーナリング性能のバランスが重要です。
- バネレート: フロント4.0kgf/mm前後
- 減衰力調整: 32段以上が望ましい
- 推奨モデル: BLITZ ZZ-R、CUSCO street ZERO A、LARGUS Spec K
バランス型では、減衰力の調整幅が広い製品を選ぶと、平日の街乗りと週末のドライブでセッティングを変えられます。CUSCOのバネレート選択機能は、こうした用途で特に活きてきます。
サーキット → 高剛性モデル
サーキット走行やジムカーナを視野に入れている方は、高い剛性と安定した減衰特性が求められます。
- バネレート: フロント5.0kgf/mm以上
- 減衰力調整: 30段以上
- 推奨モデル: HKS HIPERMAX S、RS-R Best-i C&K
単筒式のHKS HIPERMAX Sは、高負荷時でも安定した減衰力を発揮する構造です。RS-R Best-i C&Kのフロント5.0kgf/mmは硬めですが、サーキットではこの硬さがコーナリング時のロール抑制に貢献します。
車高調の取り付け|DIYと業者依頼の比較
車高調の取り付けは、DIYでも可能ですが、一定の知識と工具、作業スペースが必要です。
DIYの場合
- 作業時間: 3〜5時間(慣れている方で半日)
- 必要工具: フロアジャッキ、リジッドラック(ウマ)、各種ソケットレンチ(12mm〜19mm)、スプリングコンプレッサー、トルクレンチ
- 取り付け難易度: 中級
HA36Sのフロントはストラット式、リアはトーションビーム式(2WD)/ I.T.L式(4WD)のため、フロント側の作業がやや手間がかかります。特にスプリングコンプレッサーを使ったスプリングの脱着は、安全面で十分な注意が必要です。
ショップ依頼の場合
- 工賃目安: 30,000〜50,000円(4本セット・アライメント別)
- アライメント調整: 10,000〜15,000円
- 合計: 40,000〜65,000円
車高調の取り付け後は、アライメント調整がほぼ必須です。車高が変わるとタイヤの角度(トー・キャンバー)がずれるため、そのまま走行するとタイヤの偏摩耗やハンドリングの悪化につながります。
DIYで取り付けた場合でも、アライメント調整だけはショップに依頼することが望ましいです。
また、取り付け後は走行距離500〜1,000km程度で各部のボルトの増し締め確認を行ってください。振動や熱でボルトが緩む場合があります。
取り付け時に用意しておくと便利な工具
- フロアジャッキ(2t以上推奨)
- リジッドラック(ウマ)2脚以上
- ソケットレンチセット(12mm〜19mm)
- スプリングコンプレッサー
- トルクレンチ(指定トルクでの締め付けに使用)
- パーツクリーナー
- 浸透潤滑剤(固着したボルトの取り外しに使用)
HA36Sのフロント上部のナット(ストラットタワー部分)へのアクセスはエンジンルーム側から行います。リア側は比較的シンプルな構造ですが、4WDモデルの場合はデフとの干渉に注意が必要です。
車高調選びで失敗しやすいポイント
車高調は安くない買い物です。後悔しないために、よくある失敗パターンを紹介します。
1. 2WDと4WDの品番を間違える
HA36Sは2WDと4WDでリアサスペンションの構造が異なるため、車高調の品番も別です。品番を間違えて購入すると取り付けができません。返品・交換に手間と費用がかかるため、注文前の適合確認は重要です。
2. 価格だけで選んで後悔する
「安いから」という理由だけで車高調を選ぶと、減衰力調整がなかったり、品質が低かったりして結果的に満足度が下がるケースがあります。街乗りメインでも減衰力調整付きの製品を選んでおくと、後からセッティングを変えられる余地が生まれます。
3. ダウン量を下げすぎる
見た目を重視するあまりダウン量を大きく取りすぎると、段差での底付きや車検不適合のリスクが高まります。HA36Sの場合、推奨ダウン量(-20〜-40mm)の範囲内に留めておくのが無難です。
4. アライメント調整を省略する
車高調の取り付け後にアライメント調整を省略すると、タイヤの偏摩耗やハンドルのセンターずれ、直進安定性の低下といった問題が発生します。工賃は10,000〜15,000円程度ですので、車高調の費用に組み込んで予算を組みましょう。
5. ボルトの増し締めを忘れる
取り付け後500〜1,000km走行したタイミングで、各部のボルトの増し締めが推奨されています。走行中の振動や熱によるボルトの緩みは、異音や走行安定性の低下、最悪の場合は脱落事故につながるリスクがあります。
オートレベリングステーの調整も車高変更時には必要になります。ヘッドライトの光軸がずれたままでは車検に通りません。車高調取り付けと同時に対策しておくと安心です。
車高調と車検の注意点
車高調を装着したアルトワークスで車検に通すために、以下のポイントを押さえておきましょう。
最低地上高は9cm以上が必須
道路運送車両の保安基準により、最低地上高は9cm以上が必要です。この基準は普通車・軽自動車共通です。HA36Sの純正最低地上高は約150mmのため、-40mm程度のダウンなら最低地上高110mm前後となります。これは十分に車検に対応できます。
ただし、-60mm以上の大幅なダウンを行う場合は、マフラーやデフケースなどの最低地上高が9cmを下回る可能性があるため注意が必要です。
±4cm以上の変更は構造変更が必要
車高を純正から±4cm(40mm)以上変更した場合、構造等変更検査が必要になります。多くの車高調の推奨ダウン量は-20〜-40mmの範囲に設定されているため、推奨値の範囲内であれば構造変更は不要なケースがほとんどです。
車検前の確認事項
- ショックアブソーバーからのオイル漏れがないこと
- 異音や異常な振動がないこと
- 最低地上高が9cm以上であること(実測推奨)
- 車高が車検証の記載値から±4cm以内であること
車検が不安な方は、車検に合格実績のある推奨ダウン量(-20〜-35mm程度)に設定しておくと安心です。
車検対応のための実践的なアドバイス
車検前に自分で最低地上高を確認する場合は、平らな路面で車体の最も低い部分(マフラー、デフケース、ロアアーム等)から地面までの距離を測定します。タイヤの空気圧が規定値であること、車内に余計な荷物がない状態で測定するのが正確な方法です。
全長調整式の車高調であれば、車検前だけ車高を上げて通すという運用もできます。ただし、頻繁な車高変更はアライメントのずれにつながるため、普段から車検対応範囲内の車高で乗るのが理想的です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 2WDと4WDで車高調は共通で使えますか?
使えません。HA36Sの2WDと4WDではリアサスペンションの構造が異なるため、専用品番を選ぶ必要があります。BLITZ ZZ-Rなら2WDが92348、4WDが92361です。購入前に自分の車両の駆動方式を確認してください。車検証の「駆動の型式」欄を見ると、2WDか4WDかを確認できます。
Q2. 車高調を入れると乗り心地は悪くなりますか?
製品選びとセッティング次第です。適切なバネレートの車高調を選び、減衰力をソフト方向に設定すれば、純正よりも快適な乗り心地を実現できる場合があります。HKSやTEINのオーナーレビューでは、純正より乗り心地が改善されたという声も見られます。逆に、バネレートが高すぎる製品を選んだり、減衰力をハード側に設定しすぎると、街乗りでは硬さが際立ってしまうこともあります。
Q3. 車高調の寿命はどれくらいですか?
一般的に3万〜5万km、または3〜5年が交換・オーバーホールの目安とされています。オイル漏れや異音が発生した場合は早めの対処が必要です。TEINやBLITZなどの国内メーカー品はオーバーホール対応しているモデルも多いため、長期的なコストを考えると選択肢に入れておきたいポイントです。定期的にショックアブソーバーの状態を確認し、オイルの滲みや減衰力の低下がないかチェックしておくと安心です。
Q4. 車高調と同時に交換したほうがいいパーツはありますか?
アライメント調整は車高調装着時にセットで行うべき作業です。それ以外には、ピロアッパーマウント(対応モデルの場合)や強化スタビライザーリンクの同時交換を推奨するショップもあります。また、車高を下げた場合はタイヤハウス内のクリアランスが変わるため、ホイールのオフセットやタイヤサイズの見直しも検討してみてください。ロアアームブッシュの状態が良くない場合は、同時交換すると足回り全体のフィーリングが向上します。
Q5. アルトターボRS(HA36S)にも同じ車高調が使えますか?
基本的に同じ品番で対応できます。アルトワークスとアルトターボRSは同じHA36S型式で、足回りの基本構造が共通しているためです。ただし、年式や仕様による微細な違いがある場合もあるため、メーカーの適合表で確認することが望ましいです。なお、ノーマルのアルト(HA36S/HA36V)も一部共通品番で対応できるモデルがありますが、車重やサスペンション構造が異なる場合があるため注意してください。
Q6. 中古の車高調は購入しても大丈夫ですか?
リスクがある点を理解したうえでの購入であれば選択肢にはなりますが、積極的には推奨できません。中古品はオイル漏れやショックのヘタリ、スプリングの永久変形などのリスクがあり、外見からは判断しづらい劣化が進行している場合があります。保証もない場合がほとんどです。特にオークション購入は返品が難しいため、新品購入のほうが安心です。
Q7. バネレートは何kgを選べばいいですか?
使い方によって異なります。街乗りメインなら3.0〜4.0kgf/mm、ワインディングなら4.0〜5.0kgf/mm、サーキットなら5.0kgf/mm以上が目安です。HA36Sは車両重量が670kg(2WD・MT)と軽いため、同じバネレートでも重い車より硬く感じます。迷ったら4.0kgf/mm前後のバランス型を選んでおくと、幅広い用途に対応できます。CUSCOのstreet ZERO Aであれば注文時にバネレートを選べるため、好みに合わせやすい点が強みです。
まとめ|アルトワークスの車高調選びで後悔しないために
HA36Sアルトワークスの車高調選びは、自分の使い方と予算に合わせて最適な1本を見つけることが大切です。
改めて、用途別のおすすめをお伝えします。
- コスパ重視: TEIN FLEX Z(約99,000円)→ 全長調整式・16段減衰力で必要十分
- 街乗り快適: BLITZ DAMPER ZZ-R(193,600円)→ 32段減衰力で細かいセッティングが可能
- 本格派: HKS HIPERMAX S(245,300円)→ 単筒倒立式で最上級の乗り味
エントリーモデルとしてはタナベ SUSTEC PRO CR(103,180円)やLARGUS Spec K(110,990円)も選択肢に入ります。バネレートの柔軟性を求めるならCUSCO street ZERO A、電動制御の利便性を求めるならBLITZ ZZ-R SpecDSC Plus(303,600円)も検討してみてください。
車高調の効果は取り付けとセッティングで大きく変わります。購入後はアライメント調整を忘れずに実施し、自分好みの乗り味を見つけてください。
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