BRZ バルブ型番一覧|ZC6・ZD8 世代別の適合早見表

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ヘッドライトの球が切れた、フォグだけ白く見せたい——そう思ってBRZの適合表を開くと、同じZC6という型式なのに、あるページではD4S、別のページではH11、さらに別のページでは「LED・設定なし」としか書かれていません。これは適合表が食い違っているのではなく、BRZが2012年の発売以降に2度、灯火の光源をまるごと入れ替えてきたからです。ZC6前期はハロゲンとHIDが混在し、ZC6後期とZD8はほぼ全灯火が純正LEDになったため、電球として抜き差しできる箇所は世代が進むほど減っています。まず3世代の早見表を示し、そのうえで世代ごとに交換できる箇所と規格をまとめます。

目次

BRZのバルブ規格 早見表(ZC6前期・ZC6後期・ZD8)

BRZの灯火が切り替わったのは、2016年8月の大幅改良(ZC6後期)と、2021年8月のフルモデルチェンジ(ZD8)の2回です。fcl.の車種別適合表、POLARG(日星工業)の車種別電球適合表、LIGHT COLLECTIONの適合表はいずれも同じ区切りで年式を分けており、3つを突き合わせると規格は次のように整理できます。

灯火 ZC6 前期(2012.3〜2016.6) ZC6 後期(2016.8〜2021.7) ZD8(2021.8〜)
ヘッドライト ロービーム H11(ハロゲン車)/D4S(HID車) LED LED
ヘッドライト ハイビーム HB3 LED LED
フォグランプ PSX24W LED LED
ポジション(車幅灯) T10 LED LED
フロントウインカー T20 ピンチ部違い LED LED
サイドウインカー T10 T10 LED
リアウインカー T20 ピンチ部違い LED LED
テール&ストップ T20 ダブル LED LED
バックランプ T16 T16 T16
ナンバー灯 T10 T10 LED

3世代を通じて電球のまま残っているのは、バックランプのT16だけです。

「LED」と書かれた欄には交換用の電球が存在しない

適合表の「LED」は、光源がランプユニットに組み込まれていて電球を抜き差しできないという意味です。fcl.の公式適合表はZC6後期(H28.7〜R3.7)とZD8(R3.8〜)をどちらも「LED仕様車」として扱い、ロービーム・ハイビーム・フォグの欄には対応製品なしと記載しています。点灯しなくなった場合は球ではなくランプユニットごとの交換になり、社外品で明るさを変えたいならユニットやレンズを丸ごと替える方向になります。

世代が進むほど電球をいじれる余地は減る

ZC6前期はヘッドライトからウインカーまで一通りが電球で構成されており、DIYで手を入れられる箇所が最も多い世代です。ZC6後期になるとヘッドライト・フォグ・ポジション・前後ウインカー・テールがLED化し、電球として残るのはサイドウインカー・バックランプ・ナンバー灯・リアフォグの4か所になります。ZD8ではナンバー灯までLEDになり、外装で球を交換できるのはバックランプだけです。

自分のBRZがどの世代かを確定させる

型番を選ぶ前に、型式・年式・ロービームの光源という3点を確定させます。BRZは同じ型式表記のまま中身が変わっているため、車名と年式だけで注文すると形の合わない球が届きます。

車検証の型式欄でZC6とZD8を分ける

車検証の型式欄に「ZC6」と入っていれば初代、「ZD8」なら2代目です。ここを見れば世代の判別は終わるので、ネットの情報から推測する必要はありません。

初代ZC6は前期と後期で灯火が別物

同じZC6でも、2016年8月の大幅改良を境に光源が入れ替わります。初度登録が2016年の前半か後半かで買うべき部品が変わるため、年式は月まで押さえます。適合表が「ZC6」としか書かれていない場合は、対象年式がH24.3〜H28.6なのかH28.7〜R3.7なのか、その表記まで見てから注文します。

同じZC6前期でもハロゲン車とHID車がある

ZC6前期のロービームは、グレードと装備によってハロゲン(H11)とHID(D4S)が混在します。ボンネットを開けてバルブの根元を見るのが最も速い判別方法で、爪で固定された樹脂ソケットならハロゲン、金属のバーナーとバラストが付いていればHIDです。年式が合っていても光源が違えば形は入らないので、現車のバルブ形状を見てから注文します。

ZC6前期(2012年3月〜2016年6月)のバルブ型番

前期は交換できる箇所が最も多い世代です。POLARGの車種別電球適合表では、ヘッドライトのHIDがD4S(42V35W)、ウインカーがT20ピンチタイプ(12V21W)、ポジションとナンバー灯がT10(12V5W)、バックランプがT16(12V16W)と記載されています。

ヘッドライトはH11かD4Sの二択

fcl.の86/BRZ向けまとめでは、ハロゲン仕様のロービームがH11、HID仕様がD4S、ハイビームはどちらもHB3とされています。ロービームがHIDの車でもハイビームはHB3の電球なので、ここだけは社外バルブの選択肢があります。 日本ライティングの適合表はD4Sの欄について、純正HID交換用バルブは装着可、LEDバルブは装着不可(×)と明記しています。

フォグのPSX24Wは選べる製品が限られる

前期のフォグはPSX24Wという、国産車ではあまり見かけない規格です。H11やH8のような汎用形状ではないため、店頭で「フォグ用LED」と書かれた製品がそのまま使えるとは限りません。PSX24W対応と明記された製品を選ぶか、社外のフォグレンズユニットごと交換して汎用規格に置き換える方法が使われます。

ウインカーはT20でも「ピンチ部違い」で普通のT20は挿さらない

前後のウインカーはT20ですが、LIGHT COLLECTIONの適合表が「T20ピンチ部違いアンバー」と記載しているとおり、口金の切り欠き(ピンチ部)の位置が一般的なT20とずれています。同じT20と書かれた球でも、ピンチ部が合わなければソケットに入りません。購入時は「T20 ピンチ部違い」対応と明記された製品を選びます。 色は橙色(アンバー)が前提で、クリアレンズのウインカーに白い球を入れると保安基準から外れます。

バックランプ・ナンバー灯・ルームランプ

箇所 規格 定格(POLARG適合表)
バックランプ T16 12V16W
ナンバー灯 T10 12V5W
ポジション(車幅灯) T10 12V5W
ルームランプ(フロント) T10×31 12V10W
ルームランプ(リア) T10 12V5W
ハイマウントストップ LED(純正) 交換不可

ルームランプのフロントはT10×31、つまり長さ31mmのフェストン(両端が金属の棒状)タイプで、ウェッジ球のT10とは形状がまるで違います。同じ「T10」の文字が入っていても別部品なので、長さの表記まで合わせて選びます。

ZC6後期(2016年8月〜2021年7月)で電球が残る4か所

2016年8月の大幅改良でヘッドランプとリヤコンビネーションランプがフルLED化され、外装の主要な灯火はほとんど電球ではなくなりました。fcl.の公式適合表(ZC6・H28.7〜R3.7・LED仕様車)で電球として交換できるのは、次の4か所です。

箇所 規格
サイドウインカー T10
バックランプ T16
ナンバー灯 T10
リアフォグ T20 シングル

ヘッドライトとフォグはユニット側で対応する

後期のロービーム・ハイビーム・フォグはいずれも純正LEDで、fcl.の適合表にも対応製品はありませんと記載されています。明るさや色を変えたいなら、純正LEDフォグと入れ替える社外のフォグレンズユニットや、ヘッドライトユニットごとの交換が現実的な手段になります。後期のBRZに「H11のLEDバルブ」を買っても取り付けられません。

前期用として売られている球は流用できない

後期はポジション・前後ウインカー・テール&ストップがLEDに変わっているため、前期用のT10ポジションやT20ピンチ部違いのウインカー球は使い道がありません。中古やオークションで「ZC6用」とだけ書かれた部品を買うときは、前期用か後期用かを出品情報で確かめます。

ZD8(2021年8月〜)で手を入れられるのはほぼ2か所

ZD8はフルモデルチェンジでほぼ全灯火が純正LEDになりました。fcl.の公式適合表とLIGHT COLLECTIONの適合表はどちらも、ヘッドライト(ロー/ハイ)・フォグ・ポジション・前後およびサイドのウインカー・テール&ストップ・ハイマウントストップ・ナンバー灯をLEDとして扱い、適合するバルブ製品を掲載していません。

電球として買えるのはバックランプのT16と室内のT10

箇所 規格
バックランプ T16
ルームランプ(フロント) T10
ルームランプ(リア/トランク) T10

ZD8で外装の明るさを変えられるのは、実質バックランプのT16だけです。 純正のバックランプは光量が控えめなため、後退時の視認性を上げるLED化が定番のメニューになっています。

ナンバー灯までLEDになった世代

ZC6は前期・後期ともナンバー灯がT10でしたが、ZD8ではナンバー灯もLEDです。旧型で使っていたT10のナンバー灯用LEDは流用できません。なおGR86(ZN8)はZD8の兄弟車で灯火の構成も共通のため、ZN8向けの適合情報もそのまま参考になります。

LED化の前に確認したい3つの落とし穴

ハイフラはウインカーをLED化したときの定番トラブル

ウインカーを電球からLEDに替えると消費電力が大きく下がり、車両側が球切れと判断して点滅が速くなります。これがハイフラで、ハイフラ防止抵抗を追加するか、LED対応のICウインカーリレーに替えて対処します。ウインカーが電球のZC6前期で起きる現象で、LEDが標準の後期・ZD8では関係ありません。

純正HID(D4S)にLEDバルブは入らない

D4Sはバラストで高電圧を作って放電させる方式で、ソケットの形も配線もハロゲンとは別物です。日本ライティングの適合表もD4SのLED欄を「×装着不可」としています。ZC6前期のHID車で明るさや色味を変えるなら、純正HID交換用のD4Sバルブを選ぶのが基本です。

形が似ていても口金で弾かれる

T16とT20はどちらもウェッジ球ですが、口金の幅が違うため入れ替えはできません。T20にはシングル(1接点)とダブル(2接点)があり、テール&ストップのように1球で2段階の明るさを出す箇所はダブルです。前期のウインカーのようにピンチ部の位置が違う派生もあるため、規格名だけでなく「ピンチ部違い」「シングル/ダブル」といった表記まで合わせます。

よくある質問

BRZのロービームはH11ですか、D4Sですか

初代ZC6の前期(2012年3月〜2016年6月)なら、ハロゲン仕様がH11、HID仕様がD4Sです。同じ前期でもグレードと装備で分かれるため、現車のバルブを見て判断します。ZC6後期とZD8のロービームは純正LEDなので、H11もD4Sも使いません。

ZC6後期やZD8のヘッドライトを明るくできますか

バルブ交換という手段は取れません。光源がLEDユニットと一体になっているためで、社外のヘッドライトユニットやフォグレンズユニットへの交換が現実的な選択肢になります。純正LEDが点灯しなくなった場合も、球ではなくユニット単位の交換です。

BRZのフォグランプをH11やH16に変えられますか

ZC6前期の純正フォグはPSX24Wで、H11やH16の球はそのままでは挿さりません。社外のフォグレンズユニットに交換して汎用規格に置き換えるカスタムが行われており、fcl.も後期・ZD8向けにフォグレンズを入れ替えるタイプの製品を用意しています。

バックランプのT16とT20の違いは何ですか

どちらもウェッジ球ですが口金の幅が異なり、互換性はありません。BRZのバックランプは前期・後期・ZD8のいずれもT16で、POLARGの適合表では12V16Wと記載されています。T20はZC6前期のウインカーやテール&ストップに使われる規格です。

ウインカーをLEDに替えるとハイフラになりますか

ウインカーが電球のZC6前期でLEDに替えると、消費電力の低下で点滅が速くなるハイフラが起きます。ハイフラ防止抵抗やICウインカーリレーを併用して対策します。ZC6後期とZD8はウインカーが純正LEDのため、この問題は発生しません。

まとめ

BRZのバルブ型番は、ZC6かZD8かだけでは決まりません。ZC6前期はH11またはD4S・HB3・PSX24W・T20ピンチ部違いと電球が一通りそろい、ZC6後期はサイドウインカー・バックランプ・ナンバー灯・リアフォグの4か所だけが電球、ZD8はバックランプのT16と室内のT10がほぼ全てです。買う前に車検証で型式と初度登録年月を見て、前期ならボンネットを開けてロービームがハロゲンかHIDかを目で確かめる。この2ステップを踏めば、形の合わない球を掴むことはなくなります。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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