CN4E26のワイパーは、型式ではなく車幅で長さが変わる。標準幅ならフロントは運転席550mm・助手席475mm、ワイド幅なら運転席600mm・助手席550mm、リアはどちらも400mmだ。E26型のキャラバンは同じ型式の表記が標準幅の車とワイド幅の車の両方に使われているため、買う前に自分の車がどちらなのかを先に確定させる必要がある。その確認から順に進めていく。
幅で2通りに分かれる長さの早見表
| 取付位置 | 標準幅(全幅1,695mm) | ワイド幅(全幅1,880mm) |
|---|---|---|
| フロント運転席側 | 550mm | 600mm |
| フロント助手席側 | 475mm | 550mm |
| リヤ | 400mm | 400mm |
この長さは日産のよくあるご質問に載っているブレード長さで、E26型のキャラバンとNV350キャラバンが対象。フロントは幅で50mmから75mm変わるのに対し、リヤは標準ボディ・ワイドボディとも400mmで共通している。つまり迷うのはフロント2本だけで、リヤは幅を調べなくても長さが決まる。
CN4E26はどのキャラバンを指す型式か
諸元をまとめた車両データベースでは、CN4E26はバンのスーパーロングボディ・ハイルーフ・4ドア・7速AT・2WDのディーゼル車として登録されている。同データベース上の外寸は全長5,080mm・全幅1,695mm・全高2,285mm、ホイールベースは2,940mmだ。
日産が公開しているディーゼル車の環境仕様書では、キャラバンのディーゼル車の型式は2WDがVN2E26とCN4E26、4WDがVN6E26とCN8E26の4種類で、エンジン型式はいずれも4N16と記載されている。CN4E26は2WD側にあたる。車検証の型式欄がこの4つのどれかなら、自分の車はディーゼルということになる。
ただし、この登録寸法をそのまま自分の車の寸法だと考えないでほしい。E26では同じ型式表記に別の幅の登録が併存する例があり、次の節で見るとおり、型式が分かっても幅は確定しない。
標準幅かワイド幅かは車検証で確定する
車検証の幅の欄を見る。1,695mmなら標準幅、1,880mmならワイド幅で、これで長さが決まる。長さの欄でも見分けられて、スーパーロングボディなら標準幅が5,080mm、ワイド幅が5,230mm。車両データベース上のE26スーパーロングボディも、標準幅が全長5,080mm・全幅1,695mm・全高2,285mm、ワイド幅が全長5,230mm・全幅1,880mm・全高2,285mmで、全高は変わらず全長と全幅だけが変わる。
型式では決められないと言い切るのには根拠がある。車両データベースには、CS4E26という同一の型式でワイド幅(全長5,230mm・全幅1,880mm)の登録と標準幅(全長5,080mm・全幅1,695mm)の登録が並んで存在している。E26では型式の枝番と車幅が一対一になっていないということだ。手元の書類で判断がつかないときは、車台番号を伝えて販売会社に確認するのが確実だ。
同じ構図はハイエースなど他のバンにもあるので、迷ったら自分の車と同じ考え方で確認できる。
ブレードごと替えるか、ゴムだけ替えるか
交換には金具ごと替える方法と、ゴムだけ抜き替える方法の2通りがある。ブレードごと替えれば、金具の歪みやバネのへたりも同時に新しくなる。ゴムだけなら費用は抑えられるが、金具側が歪んでいると拭き残しは消えない。何年も同じブレードを使っている車や、ゴムを替えても拭きが戻らなかった車は、金具ごと替えたほうが早い。
替えゴムを選ぶ場合は長さだけでなく幅も合わせる。車種情報サイトのゴムサイズ一覧では、標準ボディが運転席側8mm・助手席側6mm、ワイドボディが運転席側・助手席側とも8mm、リヤはどちらのボディも6mmとされている。ここを外すとブレードの溝に入らない。
なお交換の目安はゴムが半年から1年、ブレードが1年から2年とされている。次にどちらを買うか決めるときは、前回いつ替えたかも判断材料になる。
長さの次に確認する3点
長さが決まったら、商品を絞り込むために見る項目が3つある。
アームの形状はU字フック
E26のフロントワイパーアームは、先端がU字型のフックでブレードを保持する形状だと車種情報サイトが伝えている。市販ブレードは取付形状ごとに商品が分かれるので、商品説明に「U字フック対応」と書かれたものを選ぶ。ここが合っていないと長さが正しくても取り付けられない。
ゴムの表面処理はグラファイトかシリコンか
ゴムの表面処理はおおまかに2系統ある。グラファイト加工はガラスとの摩擦を抑える狙いのもので、ビビリや異音が気になっている車に向く。シリコン系はガラス側に撥水被膜を残す性格なので、撥水コート剤を併用しているなら相性を見て決める。どちらが上ということはない。いま何に困っているかで選べばいい。
ブレードの形はエアロか従来型か
骨組みが見える従来型と、カバーで覆われたエアロ・デザインタイプがある。エアロタイプは走行風でブレードをガラス側へ押し付ける形状で、見た目もすっきりする。従来型は構造が単純で、選択肢と価格帯が広い。キャラバンのように前面が立った車では、見た目の好みと価格で決めて構わない。
同じ日産車でも取付形状と長さの考え方は共通なので、選び方の手順は他車種でも通じる。
ワイド幅のCN4E26に使えるフロント2本セット
車検証の幅が1,880mmだった人は、600mm×550mmでU字フック対応のセットを選べばフロントが1回で揃う。
キャラバンE26系対応 3段式エアロワイパー 600mm×550mm 左右2本セット(U字フック・ワイド幅向け)
商品名にE26系の型式が並び、長さは600mmと550mm、取付はU字フック、形状はエアロタイプという構成。実売価格は¥1,480(確認時点)で、フロント左右2本ぶんとしては手を出しやすい。ただし確認時点では在庫が少ない表示だったので、決めたなら早めに動いたほうがいい。リヤは含まれない。
この長さは標準幅の車には合わない。 全幅1,695mmの車に付けると運転席側が50mm、助手席側が75mm長く、拭き取り範囲がガラスからはみ出す。標準幅の人は次の節に進んでほしい。
標準幅の人が商品説明を照合する3項目
車検証の幅が1,695mmだった場合は、550mm×475mmの組み合わせを探す。商品ページで見るのは次の3点だ。
- 長さが550mmと475mm(またはそれぞれ単品)であること
- 取付が「U字フック対応」であること
- 替えゴムを買うなら、幅が運転席側8mm・助手席側6mmであること
ここで一番外しやすいのが適合欄の読み方だ。通販の商品説明には、E26系の型式をまとめて並べているだけで標準幅とワイド幅を区別していないものがある。並んだ型式の中にCN4E26があっても、それは長さが合う保証ではない。 型式の一致ではなく、長さの表記が自分の車幅に対応する550mm×475mmか600mm×550mmかで判断する。
軽バンでも同じように長さの表記から確認する手順になる。
リヤワイパーは幅に関係なく400mm
リヤは標準ボディ・ワイドボディとも400mmで共通なので、車検証を見る前に注文して構わない。替えゴムで替える場合の幅も、どちらのボディも6mmで共通している。
ただし取付形状は違う。リヤのアームは樹脂製で、フロントのU字フックとは保持の仕組みが別だと車種情報サイトが伝えている。フロント用のブレードをリヤに回すことはできないので、リヤはリヤ用として選ぶ。
自分で交換するときの手順
工具は要らない。風の強い日や傾斜地を避け、平らな場所で作業する。
- ワイパーアームをガラスから起こす
- アームが倒れてもガラスに当たらないよう、ガラスの上にタオルを敷く
- ブレードをアームに対して直角近くまで回し、U字フックからブレードのフックを抜く
- 新しいブレードをU字フックに差し込み、止まる手応えまで押し込んでロックを確認する
- ブレードを元の向きに戻し、手を添えながらアームをゆっくりガラスへ戻す
- ウォッシャー液を出して拭き取りを確かめる
アームを勢いよく跳ね返らせるとガラスが割れることがある。 戻すときは必ず手で支える。手順2でタオルを敷くのも同じ理由だ。リヤは樹脂アームで外し方が変わるので、力任せに引かず取扱説明書の記載を見てほしい。
交換時期の目安と冬用の選択肢
先に触れたとおり、ゴムは半年から1年、ブレードは1年から2年が目安とされている。ただし期間より先に症状が出ることのほうが多い。拭きスジや拭き残しが出る、ビビリや異音が気になる、といった状態になったらその時点が交換時期だ。拭きが悪いまま使い続けると、かえって運転中の視界を妨げる。
降雪地で使うなら、冬季は関節部を覆った冬用ワイパーへの履き替えも選択肢になる。通常のブレードは骨組みの隙間に雪が入り込むと動きが渋くなりやすい。冬用は夏場の高温で傷みやすいため、シーズンが終わったら通常品に戻す前提で使う。
よくある質問
CN4E26と書いてあれば長さは決まりますか
決まらない。E26では同じ型式表記が標準幅とワイド幅の両方に使われているため、フロントが550mm×475mmなのか600mm×550mmなのかは型式からは判断できない。車検証の幅の欄で1,695mmか1,880mmかを見てから買う。
NV350キャラバン用と書かれた商品は現行キャラバンにも使えますか
日産のよくあるご質問では、この長さは2012年6月のフルモデルチェンジ以降のE26型が対象と示されている。NV350キャラバンを名乗っていた時期の車も現在のキャラバンも、ワイパー長さの考え方は共通しているということだ。商品名がNV350表記でも除外する理由にはならない。判断は長さと取付形状で行う。
運転席だけ先に替えても大丈夫ですか
問題ない。ただし助手席側も同じ時期に劣化しているのが普通なので、フロント2本セットで買っておくほうが結局は手間が少ない。左右で拭き味が違うと、替えていない側の拭きスジが余計に目につく。
リヤワイパーも同時に替えるべきですか
リヤは使用頻度が低いぶん、フロントより持つことが多い。拭き取りに不満がないなら、無理に同時交換しなくていい。替えるときは400mmのリヤ用を選ぶ。
まとめ
まず今ついているブレードを外して、金具やゴムに刻印されている長さを実車で確かめる。現物が読めればそれが一番早い。読み取れなければ車検証の幅の欄を見て、1,695mmなら550mm×475mm、1,880mmなら600mm×550mmを選ぶ。リヤはどちらでも400mmだ。
長さが決まったら、商品説明の「U字フック対応」と、替えゴムの場合の幅(標準幅は運転席8mm・助手席6mm)を照合する。今日やることを1つに絞るなら、車庫でワイパーを起こして刻印を読むところからでいい。
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