Vクラス W447 のサンシェード選びで起きやすい見落としは、商品名に車種と型式が書いてあるのを見て、どの窓を覆う物かを確かめずに買ってしまうことだ。窓の多い3列シートの車なので、フロントガラスだけを覆う物と、横や後ろの窓まで覆うセット品とでは使い道がまるで違う。候補になる純正品と、買う前に確かめる点を順に見ていく。
型式W447の記載がある純正品が候補。買う前に覆う窓を確かめる
商品リンクを載せるのは、商品名に型式W447とVクラスの記載があり、確かめた時点で販売中だった純正品のサンシェード1点だけにした。ほかの出品は在庫や届くまでの日数が変わるので扱わない。在庫と価格は商品リンクの先で確かめてほしい。
販売ページの商品名は「ベンツ 純正品 W447 Vクラス サンシェード 日除け 正規品」で、ブランドはメルセデス・ベンツだ。ただし、どの窓(フロントガラス・前席の横の窓・後ろの席の窓・リアゲートの窓)を覆う物か、寸法、素材、枚数は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
| 項目 | 販売ページの商品説明(出品者の記載) |
|---|---|
| 商品名の車種・型式 | W447 Vクラス |
| 対応の年式 | 「ベンツ Vクラス W447 全年式」と記載。メーカーの適合表では確かめていない |
| 形 | 折りたたみ式と記載 |
| どの窓用か | 記載が無い |
| 寸法・素材・枚数 | 記載が無い |
| 取り付け方 | 「簡単な取付」とあるだけで、方式の記載が無い |
ベンツ純正 W447 Vクラス用サンシェード
Vクラス W447 の車体の大きさと窓
サンシェード、とくに横や後ろの窓まで覆うセット品を選ぶときは、自分の車の車体の長さを知っておく必要がある。W447 は長さの違う車体がある車だからだ。
全長の違う3つの車体
2015年10月の日本導入の発表を伝えた自動車メディアの記事によると、2015年10月10日の発表時、Vクラス(W447)は全長の違う3つの車体で用意された。
| 発表時のタイプ | 全長 | 補足 |
|---|---|---|
| V 220 d トレンド・V 220 d | 4905mm | ホイールベース3200mm |
| V 220 d アバンギャルド ロング | 5150mm | リアオーバーハングを245mm延長 |
| V 220 d アバンギャルド エクストラロング | 5380mm | ホイールベース3430mm |
全幅1930mm・全高1880mmは全タイプ共通で、発売は2016年1月の予定とされた。これは2015年の発表時のタイプと値で、今売られている車の値として読まない。自分の車がどの長さかは車検証で確かめるのが確実だ。
3列シートと窓の数
発表時の日本仕様は3列シートの7人乗りミニバンで、全車右ハンドル。2列目と3列目は脱着式で、前後を入れ替えて向かい合わせにもできる。
窓はフロントガラス、前席の横の窓、後ろの席の窓、リアゲートの窓と多い。リアゲートについては、ガラスだけを開け閉めできる開閉式リアウインドウが、発表時は V 220 d トレンド以外に標準装備とされた。リアゲートの窓まで覆いたいなら、自分の車のリアゲートの形を商品の写真と見比べておくとよい。
おすすめはベンツ純正の W447 Vクラス用サンシェード
型式とVクラスの記載がはっきりしていて、確かめた時点で販売中だったのはこの純正品だ。W447 に乗っていて、まず車種名の書かれた物から探したいなら、最初に見る候補になる。
商品説明に書かれていること
販売ページの商品説明では、W447 Vクラス用のサンシェード(日よけ)の純正品で、簡単な取付で日光をさえぎる、場所を取らずに保管しやすい折りたたみ式、専用設計の純正品、と書かれている。
なお、「純正品」「正規品」「専用設計」は販売ページの商品名と商品説明(出品者の記載)の言葉で、メーカーの資料では確かめていない。遮光や断熱の性能をほかの商品と比べた資料も無いので、涼しさの差ではなく、型式の記載と折りたたみ式であることを選ぶ理由にする。
対応の年式の書き方
販売ページの商品説明は、対応を「ベンツ Vクラス W447 全年式」としている。これは出品者の記載で、メーカーの適合表では確かめていない。年式や車体の長さ(標準・ロング・エクストラロング)ごとの違いの有無は商品説明に書かれていないので、気になる場合は買う前に出品者や販売店に確かめる。
ベンツ純正 W447 Vクラス用サンシェード
純正品の商品説明に書かれていないこと
この純正品のサンシェードは、販売ページの商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、どの窓を覆う物か、寸法、素材、枚数の記載が無い。取り付け方も「簡単な取付」とあるだけで、吸盤・差し込み・磁石などの方式は書かれていない。
買う前に販売ページの画像で形を確かめ、分からなければ出品者に「どの窓用か」「何枚入りか」を問い合わせる。フロントガラス用が欲しいのか、横や後ろの窓も覆いたいのかを先に決めておくと、画像を見るときも問い合わせるときも迷わない。
Vクラス W447 のサンシェードの選び方
純正品に決める前でも、ほかの商品と見比べるときでも、見る所は同じだ。4つの基準で絞り込むとよい。
覆う範囲で選ぶ
日中の駐車でハンドルやダッシュボードが熱くなるのを抑えたいなら、フロントガラスを覆う物が基本だ。車内での休憩や着替えで外からの目線もさえぎりたいなら、横や後ろの窓まで覆うセット品が候補になる。3列シートのVクラスは窓が多いので、セット品は何枚でどの窓まで覆うかを見る。
型式と車体の長さの記載を見る
商品名や商品説明に型式「W447」とVクラスの記載がある物を選ぶ。車種の記載が無い汎用品を選ぶときは、自分の車の窓を採寸してから大きさを合わせる。
W447 には全長の違う車体(標準・ロング・エクストラロング)があるので、後ろ側の窓まで覆うセット品は、どの車体の長さ向けかの記載を確かめる。記載が無ければ出品者に問い合わせる。
しまいやすさを見る
毎日付け外しするなら、折りたたみ式か、収納袋が付くかを確かめる。大きな車ほどシェードも大きくなり、置き場所に困りやすい。
サンシェードの効き目はどこまでか(JAF の実測)
JAF のユーザーテスト(真夏の車内温度)によると、JAF は2012年8月、晴れ・外気温35℃の日に、正午から4時間、ミニバン5台を炎天下に置いて車内の温度を測った。測定前に室温は25℃にそろえている。
| 車の条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| 黒い車・対策なし | 57℃ | 79℃ |
| 白い車・対策なし | 52℃ | 74℃ |
| サンシェードを付けた車 | 50℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 45℃ | 75℃ |
| エアコンを動かした車 | 27℃ | 61℃ |
サンシェードを付けた車は、ダッシュボードの最高温度が対策なしの車より大きく低かった。一方で車内の最高温度は50℃に達しており、JAF はサンシェードや窓開けでは車内温度の上昇を防ぐことはできないとまとめている。エアコンを止めてからわずか15分で熱中症指数が危険レベルに達した結果も示し、乳幼児や高齢者を車内に残すのは非常に危険だとしている。
テストの車はミニバン5台で、テストの頁に車名の記載は無い。数値はVクラス W447 で測った値でも、純正品で測った値でもなく、サンシェードの効き目の目安として見てほしい。ダッシュボードの熱さを抑える道具と考えるのが実際に合っている。
使うときの注意
- フロントガラスや前席の横の窓に付けたシェードは、走り出す前に必ず外し、前と横の視界を確保する。外したシェードは運転のじゃまにならない所にしまう。
- サンシェードを付けていても車内の温度は上がるので、短い時間でも子どもやペットを車内に残さない。
- JAF のテストでは、ダッシュボードは車内の温度より高温になり、置いたスマートフォンは一時的に使えなくなった。JAF は可燃性の高い物を車内に置かないこと、ハンドルも熱くなるのでやけどに注意することを呼びかけている。ダッシュボードには物を置かないようにする。
よくある質問
純正品はフロントガラス用ですか
販売ページの記載からは分からない。純正品のサンシェードは、どの窓を覆う物かが商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。販売ページの画像で形を見て、分からなければ出品者に問い合わせる。
年式やロング・エクストラロングで合う物は変わりますか
純正品は、販売ページの商品説明(出品者の記載)で対応を「ベンツ Vクラス W447 全年式」としているが、メーカーの適合表では確かめていない。年式や車体の長さ(標準・ロング・エクストラロング)ごとの違いの有無は商品説明に書かれていない。後ろ側の窓まで覆うセット品なら、どの車体の長さ向けかの記載を見る。
サンシェードを付ければ車内は暑くなりませんか
暑くなる。JAF のテストでは、サンシェードを付けたミニバンでも車内の最高温度は50℃に達し、JAF はサンシェードでは車内温度の上昇を防げないとまとめている。下がったのはダッシュボードの温度だ。
まとめ
候補は、商品名に型式W447とVクラスの記載があり、確かめた時点で販売中だったベンツ純正のサンシェード1点に絞れる。そのうえで、どの窓を覆う物か・寸法・枚数は商品名と商品説明に記載が無いので、販売ページの画像と出品者への問い合わせで確かめてから買う。対応の年式「W447 全年式」も出品者の記載なので、車体の長さが気になるなら出品者や販売店に確かめておく。
サンシェードはダッシュボードの熱さを抑える道具で、車内温度の上昇までは防げない。
ベンツ純正 W447 Vクラス用サンシェード
ほかのメルセデス・ベンツのサンシェードの記事も参考になる。
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