雨の日に窓を少し開けて換気したい、駐車中の蒸れを減らしたい。CX-30 でそれをやろうとすると、ドアバイザーをどこで買うかで話が二手に分かれる。ディーラーで頼めば取付費まで含んだ金額が出るし、Amazon の社外品なら本体だけを買って自分で貼ることになる。分かれ道は、自分の CX-30 の型式を確かめられているかと、貼り付け作業を自分でやる気があるかの2点だ。
ドアバイザー選びは固定方式と買う場所で決まる
CX-30 用として売られているドアバイザーは、裏面の両面テープだけで貼るタイプと、両面テープに取付金具を併用するタイプに分かれる。そして買う場所で価格に含まれるものが違う。マツダのアクセサリー情報では、純正のアクリルバイザーは 30,580円(税込)で、商品説明に表示価格が取付費込である旨が明記されている。Amazon の社外品は本体価格だけで、取り付けは自分で行うか別途工賃を払うことになるので、金額を並べるときはここを揃えてから比べたい。
Amazon で確認できた CX-30 用4製品を、出品ページの記載だけで並べるとこうなる。価格は確認時点の Amazon 実売価格で、変動する。
| 製品 | 固定方式 | 素材表記 | 枚数 | 適合年式表記 | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| DressCarParts | 両面テープ+取付金具 | 記載なし | 1台分 | 2019(令和1)年10月~ | ¥8,870 |
| TANGDUTUTU | 両面テープ | アクリル製 | 4枚 | 2019年~ | ¥6,987 |
| RFXQKJ | 両面テープ | PC 素材 | 記載なし | DM系 2020+ | ¥9,842 |
| パーツヤードオンリーワン | 確認できず | 確認できず | 確認できず | 2019y~(DMEP DM8P DMFP) | ¥4,500 |
CX-30 の型式は7通りあるが、外形寸法は発売時から同じ
公式の主要諸元に載っている型式
マツダが公表している CX-30 の主要諸元(2020年5月現在)では、SKYACTIV-G 2.0 が 5BA-DMEP、SKYACTIV-D 1.8 のディーゼルが 3DA-DM8P、SKYACTIV-X 2.0 が 3AA-DMFP と3つに分かれていた。同じ資料の 2026年7月現在版では、e-SKYACTIV G 2.0 の 20C/20S/20G/20 Air Edition が 5AA-DMEJ3R、e-SKYACTIV G 2.5 の 25L/25 Air Edition が 5AA-DM5K3R の2つになっている。さらにマツダが公表しているサービスキャンペーンの対象車一覧には 5AA-DMEJ3P と 5AA-DMFP も載る。合わせて7通りの型式表記が、同じ CX-30 という車名の下に並んでいる。
外形寸法は2版で一致する
型式は入れ替わっているが、寸法は動いていない。上記2版の主要諸元を突き合わせると、全長×全幅×全高は 4,395×1,795×1,540mm、ホイールベース 2,655mm、トレッド(前/後)1,565mm、最低地上高 175mm、乗車定員5名で、どちらも同じ値だ。ただしドア開口部やサッシュの形状が全型式で同一だと示すメーカー資料は確認できていない。寸法が同じだから全型式に同じバイザーが付く、とまでは言えない。CX-30 のパーツ全体を見渡したいなら
も合わせて読むといい。
車検証と出品ページの適合表記を突き合わせる
出品ページの説明では、CX-30 用ドアバイザーの適合の書き方が揃っていない。確認できた範囲でも「2019年~」「2019(令和1)年10月~」「DM系 2020+」「DM系 2020年~」「2019y~ DMEP DM8P DMFP」と4通り以上が併存する。いずれも出品者による表記で、自動車メーカーが発行する適合表ではない。買う前に車検証を開き、5AA- や 3DA- から始まる自分の型式と初度登録年月を控えて、出品ページの表記と照らす。自分の型式が挙がっていない、あるいは年式の書き方が曖昧で判断できないときは、出品者かディーラーに型式を伝えて確認するのが早い。
純正側にも同じ手順が要る。マツダのアクセサリー情報のアクリルバイザーは現行 CX-30 のアクセサリーとして掲載されていて、ページ上に適合型式・適合年式の記載がない。2019年〜2020年式で純正を検討するなら、車検証を持ってディーラーに聞くことになる。
両面テープだけか、取付金具を併用するか
価格より先に決めたいのがここだ。両面テープのみのタイプは工具が要らず作業が短く済むかわりに、貼り直しがきかず位置決めが一発勝負になる。取付金具を併用するタイプは、ドアサッシュに金具を挟み込む工程が増えるぶん手間はかかるが、テープの粘着が弱ったときの備えになる。
今回調べた4製品で金具の併用を明示していたのは DressCarParts の1台分だけだった。出品ページの説明では、両面テープと取付金具の両方で取り付ける方式で、金具の併用が落下防止になるとしている。貼り付けに自信がない、あるいは長く付けっぱなしにする前提なら、金具併用を選んでおくほうが後の心配が減るというのが私の判断だ。
素材表記と出品ページの説明文をどこまで信じるか
素材メーカーの製品情報では、アクリル樹脂板は耐候性・着色性・加工性に優れると三菱ケミカルが記載し、ポリカーボネートのシートについては三菱ガス化学が、ガラスや他のプラスチック板と比べて耐衝撃性に優れる、実用温度が -40℃程度から +120℃程度と広範囲にわたる、と記載している。ポリカーボネート側のページに耐候性を明示する記述は見当たらなかった。言えるのは素材一般の傾向までで、個々の製品の寿命や割れにくさは板厚・成形・表面処理・使われ方で変わる。
出品ページの性能アピール文も、そのままは受け取らないほうがいい。今回確認した範囲では、薄くて丈夫で耐候性と耐衝撃性に優れる、という同じ文が、素材の異なる2商品に一字一句同じ形で載っていた。同じ文が違う素材の製品に使い回されている以上、その文を根拠に性能の優劣は書けない。比べる材料に使えるのは、素材名・枚数・固定方式・適合年式表記といった検証できる仕様のほうだ。
Amazon で買える4製品の中身
枚数の表記は「1台分」と「4枚セット」が混在する。CX-30 は乗車定員5名のステーションワゴンボディで窓は前後あわせて4枚なので、前後すべてに付ける前提ならこの2つは同じものを指すと読める。ただしフロント2枚だけの製品も市場にはあるので、注文前に枚数の表記は必ず見ておく。
取付金具とメッキモールが付く1台分
DressCarParts の CX-30 DM系用。4製品のうち唯一、両面テープと取付金具の併用を明示している。上部にメッキモールが付く1台分で、適合年式表記は 2019(令和1)年10月~。固定方式で選ぶならここが基準になる。
DressCarParts CX-30 DM系 ドアバイザー 取付金具・メッキモール付 1台分
アクリル製の4枚セット
TANGDUTUTU の CX-30 専用。出品ページの説明では素材はアクリル製、セット内容は4枚、仕上げはブラック。取り付けは裏面付属の専用両面テープで貼る方式で、金具の記載はない。対応車種の表記は「新型Mazdaマツダ CX-30 2019年~」だ。
TANGDUTUTU CX-30専用 ドアバイザー アクリル製 4枚セット ブラック
PC 素材の車種専用設計
RFXQKJ のサイドバイザー。出品ページの説明では素材は PC 素材、適合表記は「マツダ CX-30 DM系 2020+」。取り付けはこちらも裏面の専用両面テープで、金具の記載はない。適合の下限が 2020 と書かれているので、2019年10月〜12月に登録した車両では表記の解釈を出品者に確認しておきたい。
RFXQKJ CX-30 DM系 サイドバイザー PC素材 車種専用設計
型式表記つきで価格を抑えた1台分
パーツヤードオンリーワンの製品は、商品タイトルに DMEP・DM8P・DMFP と型式を3つ挙げている。旧年式の型式が名指しで書かれているのは4製品でここだけだ。一方でブランド表記はノーブランド品で、出品ページに仕様の箇条書きがなく、素材・枚数・固定方式は確認できない。型式表記は具体的なのに、製品仕様の確認材料が最も少ないという組み合わせになる。
パーツヤードオンリーワン CX-30 ドアバイザー スモーク 2019年〜
ディーラーで頼む純正と AutoExe
純正アクリルバイザーは取付費込
マツダのアクセサリー情報では、アクリルバイザーの表示価格は 30,580円(税込)で、取付費込と明記されている。商品説明は、車両との一体感を追求したフラッシュサーフェースデザインを採用した、という内容だ。なおアクセサリー詳細ページに品番の表示はない。
AutoExe 製はマツダ純正部品ではない
同じアクセサリー情報には [AutoExe] スポーツサイドバイザーも設定されている。スモーク仕様のアクリル樹脂製、エアアウトレット付きの1台分4枚セットで、表示価格は 34,650円(税込)とこちらも取付費込。ただし商品説明には、株式会社オートエクゼが取り扱う市販品でマツダ純正部品ではないこと、保証はオートエクゼの1年(2万kmまで)が対象になることが書かれている。ディーラーで頼めても保証の出どころは純正品と別だ。マツダが案内している新車保証でも、一般保証は新車登録日から3年間もしくは走行距離 60,000km の早い方で、ショップオプションの用品など個別の保証書がある部品は対象から除かれている。
純正と AutoExe は同時に付けられない
両方の商品説明に、相手方との同時装着はできない旨が相互に明記されている。どちらかを選ぶことになる。なお 30,580円・34,650円はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)で、価格は販売会社が独自に定めると案内されているため、実際に払う金額は販売店で確認する。費用感の全体像は
、同じマツダの上位車種での考え方は
が参考になる。
貼り付けは仮合わせと48時間で決まる
出品ページの説明で共通して案内されているのは3点。剥離紙を剥がす前に車体へ当てて適合を確かめ、貼り付け位置を決めること。両面テープを剥がす前に、ヘアドライヤーでテープを3〜5分間加熱して粘着力を高めること。そして貼り付け後48時間は洗車を避けること。穴を開けたり特別な工具を使ったりする必要はない、とも書かれている。
やり直しがきかないのは位置決めだけなので、仮合わせに時間をかけるほど失敗しにくい。取付金具を併用するタイプは、これに金具をドアサッシュへ取り付ける工程が加わる。夏場の車内対策をまとめて考えるなら
も見ておくといい。
よくある質問
出品ページの適合表記に自分の型式が載っていないときは
載っていないことが即「付かない」を意味するわけではないが、公式の適合表がない以上こちらで断定もできない。車検証の型式と初度登録年月を伝えて、出品者かディーラーに確認してほしい。雨まわりの部品をまとめて見直すなら
も同じ手順で確認できる。
純正と AutoExe を組み合わせて付けられるか
できない。マツダのアクセサリー情報では、アクリルバイザーと [AutoExe] スポーツサイドバイザーは同時装着できないと双方に明記されている。
「4枚セット」と「1台分」は同じ意味か
CX-30 の窓は前後あわせて4枚なので、前後すべてに付ける前提なら同じものを指すと読める。ただしフロント2枚のみの製品も存在するため、注文画面で枚数の記載を確認する。
ドアバイザーを付けると何ができるようになるのか
出品ページの説明では、雨の日でも車内に雨水が入り込むのを防ぎ、窓を少し開けた状態で使えること、湿度の高い日や雨天時の車内の蒸し暑さを軽減して通気させることが挙げられている。中心にあるのは、雨のときに窓を少し開けて換気できるという一点だ。遮熱効果や車内温度の低下幅を数値で示せる資料は見つかっていない。車検の可否は、保安基準との関係を示す一次資料を確認していないため判断を書かない。
まとめ
順番はひとつだ。まず車検証で型式と初度登録年月を控える。CX-30 は 5BA-DMEP から 5AA-DM5K3R まで7通りの型式表記があり、公表されている外形寸法は2版の主要諸元で同じ 4,395×1,795×1,540mm のままだが、出品ページの適合表記はそれとは別物として読む。
次に固定方式を決める。両面テープのみで軽く済ませるか、取付金具の併用まで見るか。金具併用を明示していたのは DressCarParts の1台分だけなので、この軸で選ぶなら候補はそこに絞れる。
最後に買う場所だ。マツダのアクセサリー情報の純正アクリルバイザーは表示価格が取付費込、Amazon の社外品は本体価格のみで取り付けは自分の手番になる。候補を1つに絞ったら、その型式で付くかをディーラーか出品者に投げて最終確認する。ここまで踏めば判断は閉じる。
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