CX-3 の DK5AW にドラレコを自分で付けるときは、取り付け位置・ルームミラー付近のセンサー・エアバッグ・電源の4点を押さえれば手順で迷わない。本体はフロントガラス上部の決められた範囲に収めてルームミラー付近のセンサー(装備車)の前をふさがず、配線は天井からピラー、足元へと隠し、電源はシガーソケットかヒューズボックスから取る。ただしピラーはカーテンエアバッグ(装備車)の開く範囲に入るので、通し方に迷ったら販売店に相談する。マツダの CX-3 の取扱説明書(海外向けの英語版)が書く注意と国の決まりを合わせて、CX-3 で気を付ける所を順に説明する。
CX-3 DK5AW のドラレコ取り付けで押さえる4点
- 位置: フロントガラスの上部20%以内などの、保安基準で決められた範囲に付ける(詳しくは位置の節)
- センサー: 装備車はルームミラーの近くのフロントガラスにカメラやレーザーセンサーが付くので、その前をふさがない
- 配線とエアバッグ: 天井→助手席側のピラー→足元の順に隠す。ピラーはカーテンエアバッグ(装備車)の開く範囲に入り、マツダの取扱説明書は物の取り付けを危険としているので、迷ったら販売店に相談する。助手席エアバッグの上や前にも物を置かない
- 電源: シガーソケットに差すか、ヒューズボックスから取るかの2通り
作業は「仮決め→角度の調整→配線→本貼り」の順に進める。両面テープは一度貼ると簡単に貼り直せないので、位置を決め切ってから貼る。
この記事の対象:CX-3 の DK5AW
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | LDA-DK5AW |
| グレード名 | XD 系 |
| エンジン | 1.5L ディーゼル(S5-DPTS・軽油) |
| 駆動方式・変速機 | FULL4WD・6AT |
| 車種カタログに載る期間 | 2015年2月〜2015年12月、2015年12月〜2016年11月、2017年6月〜2018年5月 |
期間は中古車情報サイトの車種カタログに載っている DK5AW の XD の期間で、メーカーの公式の販売期間ではない。
装備は、中古車情報サイトの車種カタログの DK5AW の XD(2015年12月〜2016年11月)の装備欄で、運転席・助手席・サイド・カーテンのエアバッグがどれも「標準」、衝突防止装置は「スマート・シティ・ブレーキ・サポート」と書かれている。ほかの期間・グレードの装備欄は確かめていないので、自分の車のエアバッグとセンサーの有無は、実車と取扱説明書で確かめてから作業する。
用意する物と作業の流れ
用意する道具
ケンウッドの取付手順の案内が挙げる物を基本に、作業の範囲に合わせて足す。
- 基本: メジャー(1.5m 程度の巻尺)、仮固定用の養生テープ、ガラスクリーナー、結束バンド、両面テープ付きのコードクリップ、スポンジテープ(厚さ1〜1.5mm)
- 内張りを外すとき: 内張りはがし、プラスドライバー、雑音を減らすクッションテープ
- ヒューズから電源を取るとき: 検電テスター、ヒューズ電源、電源ソケット、端子と電工ペンチ
作業の順番
- 取付ブラケットを仮固定して位置を仮決めする(裏紙はまだはがさない)
- 電源を入れてブラケットの角度を合わせる
- コードを車に通す
- 両面テープでブラケットをガラスに固定する
仮付け・仮接続は車を水平で安全な場所に移してから行い、仮付けのまま走らない。
取り付け位置の決め方
フロントガラスの上部20%以内などの範囲に収める
国土交通省の案内では、ドラレコは運転者の視界を妨げないよう保安基準で定められた位置に付けるよう呼びかけ、その位置の例として「フロントガラス上部から20%以内の範囲など」を示している。All About のカーメンテナンスの解説も、上部からガラス全体の20%の範囲内か、運転者の前方視界を妨げない位置に付けなければならないとし、ルームミラーの裏に隠れる位置がこの範囲に当たると説明している。
ルームミラー付近のセンサーをふさがない
マツダの CX-3 の取扱説明書(2016年版・海外向けの英語版)では、装備車のフォワード・センシング・カメラ(FSC)とレーザーセンサー(前)は、どちらもルームミラーの近くのフロントガラスに付いている。FSC の近くのガラスにアクセサリーやステッカー、フィルムを貼らないこと、レンズの前がふさがれるとシステムが正しく働かないことがあること、レーザーセンサーの前のガラスには透明な物も含めてステッカーを貼らないことを求めている。
どの年式・グレードにどちらのセンサーが付くかは確かめていない。作業の前にルームミラーの裏を見て、センサーの前のガラスと重ならない位置を選ぶ。ケンウッドは雨の日にワイパーで拭き取れる「助手席側のルームミラー周辺」をすすめているので、CX-3 ではルームミラーの助手席側に寄せつつ、センサーの前を外した所が候補になる。
位置の確認項目
ケンウッドの案内が挙げる確認項目は次のとおり。
- 本体を含めてフロントガラスの上から20%以内に収まるか
- ワイパーの拭き取り範囲に入るか
- ルームミラーやサンバイザーの動きを妨げないか
- 車検シールに重ならないか
- 運転支援機能やほかの車両装備の邪魔にならないか
- テレビアンテナやほかの電装品から離れているか
ガラスの長さをメジャーで測り、取り付けの下限に養生テープで印を付けてから位置を決める。
配線の通し方とエアバッグの注意
天井の内張りに押し込む
電源コードは取付ブラケットに通して約5cm 出しておき、天井の内張り(ルーフライニング)の中に押し込んで隠す。ケンウッドの案内では一部の車を除いて手で押し込め、コードが落ちてくるときは途中に厚さ1〜1.5mm 程度のスポンジテープを巻いて太くする。All About の解説が言うとおり、無理に押し込まない。
ピラーの所はエアバッグに注意する
コードはブラケットの上から助手席側のピラーまで内張りの中に隠し、ドアの開け閉めで挟まないよう配線止めで固定する(ケンウッドの案内)。
ここが CX-3 で特に気を付ける所だ。マツダの CX-3 の取扱説明書(海外向けの英語版)は、カーテンエアバッグが開く範囲(フロントガラス、前後のピラー、ルーフの縁、アシストグリップ)に物を取り付けることは危険で、事故の際にカーテンエアバッグの邪魔をするおそれがあるとしている。エアバッグのシステムの部品や配線の上や近くに電気装置を足すことも、システムの改造に当たり危険だという。カーテンエアバッグは同書では装備車の装備だ。
ドラレコメーカーのケンウッドの取付手順の案内も、ピラーの中にサイドエアバッグなどがある車は配線の仕方によってエアバッグが正しく動作しないおそれがあり、不安なときは車の販売店に相談するよう案内している。同じ案内はピラーの中にコードが通らないときにコードクリップをピラーに貼る方法も挙げているが、CX-3 の取扱説明書はピラーへの取り付けを危険としている。カーテンエアバッグの装備車でピラーの通し方に迷ったら、自己判断で進めず販売店に相談する。
足元はシートのレールに挟まない
ピラーから下りたコードは助手席のカーペットの下(奥)に隠し、前後に動く助手席のレールに挟まないようにしてシガーソケット(ヒューズから取る場合は電源ソケット)まで通す。余りは結束バンドで軽くまとめる。
同じマツダの取扱説明書は、運転席・助手席のエアバッグのモジュールに物を取り付けたり前に置いたりすることも、エアバッグのふくらみを妨げて乗員がけがをするおそれがあり危険だとしている。本体やコード、コードクリップをダッシュボードの助手席エアバッグの上や前に置かない。
電源の取り方を比べる(シガーソケットとヒューズボックス)
| シガーソケット | ヒューズボックス | |
|---|---|---|
| 手軽さ | 付属のプラグを差すだけ | 配線の知識が要る |
| 見た目 | コードが見える | コードを隠せる |
| 気を付ける点 | 引っかかって抜けることがある | 接続を誤るとヒューズが切れることがある |
シガーソケットから取る
付属のシガープラグを差すだけで、配線の知識が要らない。マツダの CX-3 の取扱説明書(海外向けの英語版)では、アクセサリーソケットに使えるのはマツダ純正品か同等品で 120W(DC12V・10A)以下の物に限られ、使うにはイグニッションを ACC か ON にする。エンジンを止めたまま、またはアイドリングのまま長く使うとバッテリーが上がるおそれがある。つなぐ機器によってはオーディオに雑音が出たり、電気系統に影響して警告灯が点いたりすることがあり、そのときは機器を外して直るか確かめ、直らなければ販売店などに相談する。
自動車情報誌ベストカーの Web 版は、ACC にするにはキー式は1段回し、プッシュ式はブレーキを踏まずにボタンを押すと説明している(車種によって方法が違う場合がある)。ACC のまま長く放置するとバッテリーが上がるおそれがある点も同誌は挙げている。
ヒューズボックスから取る
コードを隠せて見た目がすっきりし、電源も安定する。その代わり知識が要り、接続を誤るとヒューズが切れることがある。カー用品メーカーのエーモンは、ヒューズボックスから ACC か IG の電源を取り、電源ソケットを増設して、ドラレコ付属のプラグの配線を切らずに使う方法を案内している。
選び方は、手軽さを取るならシガーソケット(つなぐ物が上の取扱説明書の条件に収まる場合)、配線を見せたくないならヒューズボックスだ。ヒューズの作業に自信が無ければ、グーネットマガジンがすすめるようにプロに頼む。
ヒューズボックスから電源を取る手順
ヒューズボックスの場所を確かめる
マツダの CX-3 の取扱説明書(2016年版・海外向けの英語版)では、ヒューズボックスはエンジンルームと車両の左側の2か所にある。左側のボックスでは、5番(F.OUTLET・15A)がアクセサリーソケット、14番(SRS2/ESCL・15A)が電子ステアリングロックの回路と書かれている。これは海外向けの版の記載で、日本仕様の DK5AW で配置や割り当てが同じかは確かめられていない。作業の前に、実車のヒューズボックスのふたの表示と国内の取扱説明書の「ヒューズ」の項で確かめる。
検電テスターで ACC のヒューズを探す
- 検電テスターのクリップを車の金属部分に挟む
- エンジンを止めた状態でヒューズの頭の端子にテスターを当て、反応しないヒューズを探す
- ACC(エーモンの手順ではエンジン ON で IG)にして再び当て、そのときだけ反応するヒューズを選ぶ
ベストカーの Web 版は、ECU(コンピュータ)やエアバッグ(A/BAG)系のヒューズは避け、アクセサリーやラジオ系があれば理想だとしている。どのヒューズが ACC で通電するかは、ふたの表示や番号だけで決めずにテスターで確かめる。ヒューズの形は車種によって違うので、自車に合うヒューズ電源を用意する(エーモンのフリータイプのヒューズ電源が差し替えに使えるヒューズは5A〜20A)。
ヒューズ電源の向きとアース
- 選んだヒューズを抜き、抜いた穴の両側の端子にテスターを当てて、反応する方を電源側の端子とする
- 抜いたヒューズをヒューズ電源にセットし、ヒューズ電源の電源側のコードがボックスの電源側の端子になる向きで差し込む
- 電源側のコードを電源ソケットのプラス側の配線につなぎ、電源ソケットは隠しやすい所に置く
- アースは車両の金属部分にクワ型端子を固定してボディアースする(ベストカーの Web 版はヒューズボックス近くのネジやボルトを使う方法を挙げている)
手順はエーモンの案内による。アースや電源ソケットの置き場所も、エアバッグのシステムの部品や配線の近くは避ける。
ヒューズの扱いは、マツダの CX-3 の取扱説明書(海外向けの英語版)が次のように求めている。イグニッションとほかのスイッチを切ってからふたを開け、付属のヒューズ抜きでまっすぐ引き抜く。差し込むヒューズは同じ定格(アンペア)のマツダ純正品か同等品にし、奥まで収まったことを確かめてふたを確実に戻す。違うヒューズを使うと電気系統を傷めるおそれがあり、同じヒューズがまた切れるときはその系統を使わずに販売店などに相談する。
本貼りと動作の確認
- 仮付けしたブラケットを外す前に、ガラスの外側に養生テープを貼って位置を印す
- 取り付ける所のガラスをクリーナーで拭き、汚れや油分を取る(手の油分を付けない)
- 本体をブラケットに差し込み、両面テープの剥離紙をはがして印の位置に貼り、台座をガラスに強く押し当てる(空気が入らないようにぴったり貼る)
- ケーブルをつなぎ、外側の養生テープをはがす
手順はケンウッドの案内と All About の解説による。貼り終えたらエンジンをかけて映像を確かめ、カメラの視野が水平な地面と平行になっているかを見る。
前後2カメラならリアカメラの付け方
グーネットマガジンの解説(車種を問わない一般の手順)では、リアカメラはリアガラスの上部中央に付けるのが一般的で、デフロスターの熱線の上は熱で粘着が弱まるので避ける。先にマスキングテープで位置を印し、映像を見ながら角度を合わせる(2人での作業をすすめている)。
配線は助手席の足元と後席の足元を通し、リアのウェザーストリップから荷室側へ入れる。内張りを外したくないときはフロアカーペットの下に通し、余りは結束バンドやクリップでまとめ、クッションテープを巻いて粘着式のコードクリップで留める。内張りやドアの中に隠すには工具と技術が要るので、同マガジンは店に頼むことをすすめている。CX-3 での具体的な通し道は確かめていないので、この一般の手順を目安にする。なお、リアカメラだけでは前の出来事は記録できない。
自分で難しいときの頼み先
グーネットマガジンが挙げる頼み先は、カーディーラー、カー用品店、整備工場、出張取り付けだ。ディーラーやカー用品店は本体の販売と取り付けをまとめて行うのが一般的で、整備工場や出張取り付けは本体を自分で用意する必要がある。費用は本体のほかに工賃がかかる。ベストカーの Web 版も、DIY が難しい車両もあり作業は自己責任だとして、不安なら購入先のディーラーなどに確かめるようすすめている。
ピラーやエアバッグの周りの配線に不安があるなら、マツダの販売店に相談するのが早い。
よくある質問
シガーソケットからの電源だけで足りる?
マツダ純正品か同等品で 120W(DC12V・10A)以下の物を ACC か ON で使う、という取扱説明書(海外向けの英語版)の条件に収まるドラレコなら、走行中の記録には足りる。差すだけで済む反面、コードが見えて引っかかると抜けることがあるので、見た目や抜けが気になるならヒューズボックスから取る。
フロントガラスのどこに付けてもいい?
よくない。国土交通省は保安基準で定められた位置に付けるよう呼びかけ、その例として「フロントガラス上部から20%以内の範囲など」を挙げている。CX-3 ではそれに加えて、ルームミラー付近のセンサー(装備車)の前のガラスをふさがない位置を選ぶ。
ピラーの中に配線を通してもいい?
エアバッグに影響しないとは言い切れない。マツダの CX-3 の取扱説明書(海外向けの英語版)は、ピラーを含むカーテンエアバッグが開く範囲に物を取り付けることを危険としている。カーテンエアバッグの装備車で不安があるなら、販売店に相談してから決める。
どのヒューズから電源を取ればいい?
番号では決めず、検電テスターで ACC(または IG)のときだけ反応するヒューズを選び、ECU やエアバッグ系は避ける。海外向けの取扱説明書の割り当てが日本仕様の DK5AW と同じかは確かめられていないので、実車のふたの表示と国内の取扱説明書で確かめる。
まとめ:作業の前に見直すチェックリスト
- 本体はフロントガラス上部20%以内などの、保安基準で定められた範囲に収まるか
- ルームミラーの裏のセンサー(装備車)の前のガラスを外しているか
- ピラーを含むカーテンエアバッグ(装備車)の開く範囲の通し方に迷った所を販売店に相談したか、助手席エアバッグの上や前にコードや本体を置いていないか
- 電源はシガーソケット(マツダ純正品か同等品で120W 以下・ACC か ON)とヒューズボックス(テスターで確認)のどちらにするか決めたか
- 仮付けで角度を合わせてから本貼りする段取りになっているか
ドラレコ選びや、同じ DK5AW のほかの作業はこちらも参考になる。

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