更新日:2026年3月
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。リンクを通じて購入された場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。
S660の荷室は「実質ゼロ」だが純正7箇所+αで対処できる
S660はミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)レイアウトを採用している。エンジンが車体後方にあるため、一般的な軽自動車のようなリアトランクは存在しない。フロントフード内にユーティリティボックスはあるが、ロールトップの収納場所を兼ねており、屋根を開けた状態では荷物を入れるスペースが消える。
ただし車内には合計7箇所の純正収納スペースが点在している。これらの活用に加え、社外品の追加や助手席の割り切った使い方で収納力は底上げできる。本記事では各収納箇所のデータと、実用的な収納アイデアを整理した。
S660のスペックと荷室が「ない」構造上の理由
S660の室内空間を理解するには、まずMRレイアウトの構造を押さえる必要がある。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 型式 | JW5 |
| エンジン配置 | MR(ミッドシップ・リアドライブ) |
| エンジン | S07A型 660cc直3DOHCターボ |
| 室内長 | 895mm |
| 室内幅 | 1,215mm |
| 室内高 | 1,020mm |
| 車両重量 | 830〜850kg |
| 生産期間 | 2015年4月〜2022年3月 |
室内長895mmという数値は、軽自動車のなかでも短い部類に入る。N-BOXの室内長2,240mmと比較すると約40%にとどまる。この短い室内に2座席を配置しているため、荷物用のスペースはほぼ残らない。
リア側はエンジンルームで、通常の軽自動車であれば荷室になる場所にS07Aターボエンジンが鎮座している。フロントフード内のユーティリティボックスはロールトップ(脱着式ソフトトップ)を格納するためのスペースだ。ロールトップを収納した状態では追加の荷物を入れる余地はない。
ホンダのディーラーも「元々収納スペースは無い物と考えている」と説明しているほどだ。S660は走りに特化した設計思想であり、収納力は割り切りの対象になっている。
限られた車内空間では足元の使い方も重要だ。S660のフロアマット選び|素材別の特徴とおすすめも参考にしてほしい。
純正収納スペース全7箇所の特徴
S660に標準装備されている収納箇所は以下の7つだ。
| No. | 収納箇所 | 位置 | 収まるもの | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | フロントコンソールトレー | シフトレバー前方 | スマホ・財布・鍵 | LED照明付き |
| 2 | グローブボックス | 助手席前方 | 車検証・自賠責保険証 | キーロック機構付き |
| 3 | コンソールポケット | サイドブレーキ横 | ガム・飴・カード類 | 細長い形状 |
| 4 | リアコンソールトレー | シート後方中央 | 駐車券・レシート | 浅い設計 |
| 5 | ドリンクホルダー | リアコンソール後方 | ペットボトル1本 | 1個のみ |
| 6 | コンビニフック | 運転席・助手席間後方 | コンビニ袋 | 耐荷重に注意 |
| 7 | シートバックポケット | 助手席背面 | 地図・薄い書類 | 助手席のみ |
一般的な軽自動車にあるドアポケットやボトルホルダーはS660には装備されていない。7箇所すべてを合わせても、収納容量はバックパック1個分に届かない水準だ。
フロントコンソールトレーはLED照明付きのため、夜間の視認性は確保されている。グローブボックスにはキーロック機構があり、オープンカーとして屋根を開けた状態でも盗難リスクを軽減できる設計だ。
ドリンクホルダーが1個しかないのはS660の大きな弱点だ。2人乗車時にはどちらか一方がペットボトルの置き場を失う。この問題は後述する社外品で対処できる。
収納パーツの費用も含めた総額はS660のカスタム費用|パーツ別の予算の目安で確認できる。
収納力を底上げする3つのアイデア
1. 助手席をラゲッジスペースとして割り切る
1人で乗る場合、助手席はS660最大の収納スペースになる。足元から座面まで使えば、小さめのスーツケースやボストンバッグを1つ置くことが可能だ。
実用上のポイントは次の3点。
- 助手席シートベルトで荷物を固定する(ブレーキ時の飛び出し防止)
- 重い荷物は足元に置く(重心を下げてハンドリングへの影響を抑える)
- ソフトバッグを選ぶ(室内幅1,215mmに合わせて変形できる素材が便利)
2人乗車で荷物も積む場合は、手荷物をバックパック1つに絞るのが現実的だ。スーツケースを2人分積むのは構造上不可能と考えた方がよい。
2. 社外コンソールボックスとポケットを追加する
純正収納の不足を補うために、3つの社外品カテゴリがある。
| カテゴリ | 価格帯 | 追加収納量 | 取り付け難度 |
|---|---|---|---|
| コンソールサイドボックス | 約3,850円(税込) | マスク箱1個分 | 初級 |
| ドキュメントバック | 約4,000円(税込) | A4書類数枚+小物 | 初級 |
| アシスタントボックス | 約20,000円(税込) | 複数ポケット | 初級 |
コンソールサイドボックスはシート間の隙間に差し込むタイプだ。マスク箱1個分程度の収納増だが、スマホやサングラスの定位置として便利に機能する。取り付けは30分以内で完了する。
ドキュメントバックはシート背面に取り付ける収納だ。価格と収納力のバランスが良く、S660オーナーからの評価も高い。
アシスタントボックスは後期モデルに設定された純正アクセサリーで、前期型でもパーツ番号を指定すれば注文できる。ただし取り付けるとシートバックポケットが使えなくなる点に注意したい。価格も約20,000円(税込)と高めのため、費用対効果を検討したうえで導入するのが賢明だ。
3. ルーフラックで外部収納を確保する
Honda Accessからは、S660専用のルーフラックが販売されている。ロールトップ後方に取り付けるタイプで、空力を意識した設計になっている。
ルーフラック装着のメリットと注意点は次の通り。
- メリット:車内スペースを犠牲にせずに荷物を積める
- メリット:空力設計により高速走行時の安定性も考慮されている
- 注意点:ラック上の荷物は雨に濡れるため防水バッグが必須
- 注意点:車高が上がるため立体駐車場の利用に制限が出る場合がある
長距離ドライブや1泊旅行では、ルーフラック+防水バッグの組み合わせが最も効果的な収納拡張手段になる。
S660の収納に関するよくある質問
Q1. S660にトランクはありますか?
一般的な意味でのトランクはない。フロントフード内にユーティリティボックスがあるが、容量は「小さな旅行バッグが収まる程度」だ。ロールトップを格納した場合、このスペースも使えなくなる。
Q2. S660で2人乗車での旅行は可能ですか?
可能だが荷物は大幅に制限される。1人あたりバックパック1つが目安だ。実際に2泊旅行をしたオーナーもいるが、着替えを最小限に絞るなどの工夫が必要だったと報告されている。着替え・洗面用具をコンパクトにまとめる収納術が鍵になる。
Q3. S660で車中泊はできますか?
室内長895mmという数値が示すとおり、車内でのフルフラット就寝は困難だ。ただしシートを倒して仮眠を取る程度であれば可能である。詳しくはS660の車中泊ガイド|室内寸法と現実的なレイアウトを確認してほしい。
Q4. 純正以外のドリンクホルダーを増設できますか?
可能だ。エアコン吹き出し口に取り付けるタイプや、ドアオーガナイザータイプの製品がある。ドアオーガナイザータイプはドリンクホルダーに加えてスマホホルダーも備えており、収納箇所を複数増やせる点で効率的だ。
S660の関連記事
S660に関連する他のカスタム・メンテナンス記事も参考にしてほしい。
- S660で車中泊する方法と注意点
- S660のドラレコ取り付け方法
- S660のLEDバルブ交換方法
- S660の異音の原因と対処法
- S660のカスタム費用と予算の目安
- S660のパーツ選びガイド(トップページ)

コメント