BMWのサンシェードを探すと、3シリーズや5シリーズ、X7向けの物が同じ一覧に並び、「7シリーズ用」とだけある物を世代を確かめずに選んでしまいやすい。2015〜2022年の7シリーズ(G11・G12)なら、商品名に型式と対象の年式まで書かれ、その年式に自分の車が入るフロント用の折り畳み式から選ぶのが早い。付け方はサンバイザーで挟むだけで、役目はハンドルやダッシュボードの熱さを抑えることだと考えておけば、買った後の当て外れも起きにくい。
G11に選ぶのは型式と年式が商品名にあるフロント用
候補は、KOKATO の G11・G12 用のフロントサンシェードだ。商品名に「BMW 7シリーズ G11 G12 2015年10月~2022年7月 車種専用設計」と書かれ、「折り畳み式」「収納ポーチ付き」「遮熱 遮光 uvカット」とある。
| 見る所 | KOKATO の G11・G12 用サンシェード |
|---|---|
| 商品名にある対象 | BMW 7シリーズ G11 G12・2015年10月〜2022年7月 |
| 覆う範囲 | フロントガラス(後席の窓・屋根は覆わない) |
| 取り付け | サンバイザーで挟む方式 |
| 形 | 折り畳み式・収納ポーチ付き |
| 寸法・重さ・保証 | 商品名と商品説明の箇条書きに記載なし |
販売ページの商品説明では「BMW 7シリーズ G11 G12に適合します」「完全専用設計」と書かれている。ただし、これは出品者の記載で、BMWの適合表で確かめた値ではない。自分の車の年式が2015年10月〜2022年7月の範囲に入るかを先に確かめてから選ぶ。
KOKATO BMW 7シリーズ G11 G12用 フロントサンシェード(折り畳み式・収納ポーチ付き)
自分の7シリーズがG11世代かを見分ける
G11・G12 の世代の7シリーズは2015年から2022年まで生産された。新型7シリーズの国内発表を伝えた Car Watch の記事によると、日本では2015年10月7日に発表され、10月29日に発売された。発表時のラインアップは740i・740Li・750i・750Liで、車体には複合構造ボディ「カーボン・コア」が使われ、従来モデルより130kg軽くなったとされる。
G11とG12の違い
G11 は標準のホイールベースの版、G12 はロングホイールベースの版を指す社内の呼び名で、同じ世代の2つのボディだ。ロングの版は車名に L が付く(740Li・750Li など)。
BMW の英国向けの報道資料では、ロングの版はホイールベースが14cm長い3,210mm、全長は標準の版が5,098mm、ロングの版が5,238mmとされている。違いはおもに後席の広さで、フロントガラスの違いについては資料に書かれていない。紹介する商品は、商品名で G11 と G12 の両方を対象にしている。
2019年の改良の前と後
BMWジャパンは2019年6月24日に改良型の7シリーズを発表した。改良型はキドニーグリルが先代モデル比で約40%大きくなり、ヘッドランプが細く見える顔つきになった。グリルが大きい方が改良の後と覚えておけば、見た目で見分けられる。商品名の対象の2015年10月〜2022年7月には改良の前と後のどちらの時期も含まれるが、改良の後の車も年式が2022年7月までのものに限られる。
後継の新型7シリーズとの違い
後継の新型7シリーズは2022年4月20日に欧州で発表され、日本でも4月21日に「THE FIRST EDITION」が発表された。この世代には電気自動車の i7 もある。
紹介する商品の対象は商品名で G11 G12・2015年10月〜2022年7月とされ、先代の世代や後継の新型7シリーズ(i7を含む)は対象に入っていない。それらの車にはこの商品を選ばない。先代に乗っているなら、こちらを見てほしい。
後継の世代の i7 の記事はこちら。
G11向けサンシェードを選ぶ5つの基準
型式と年式が書かれているか
最初に見るのは、商品名や商品説明に「G11」「G12」の型式と年式の範囲があるかどうかだ。「7シリーズ用」「BMW用」とだけある物は、どの世代向けか分からない。ここが書かれていない物は候補から外してよい。
取り付けの方式
フロント用には、折り畳んでサンバイザーで挟む方式、傘のように開く方式、ガラスの上に付けたままにして引き出すロール式、吸盤で貼る方式などがある。出し入れの手間、置き場所、付けたときの安定感で選ぶ。駐車のたびに出し入れするなら、挟むだけで済む折り畳み式が手間は少ない。
覆う範囲と隙間
ルームミラーの周りと、左右の柱(Aピラー)の際に隙間ができると、そこから日差しが入る。車種専用と書かれた物はガラスの形に合わせて切ってあるとされるが、届いたら一度広げて隙間を確かめる。
収納のしやすさ
毎回の出し入れが面倒だと、そのうち使わなくなる。畳んだときの大きさ、収納袋の有無、車内のどこに置くかを先に決めておく。
汎用品を選ぶなら採寸してから
車種専用品が合わないときや汎用品を選ぶときは、自分の車のフロントガラスの縦と横をメジャーで測り、商品の表示する寸法と比べてから選ぶ。合わない大きさだと、隙間ができるか、はみ出して挟みにくくなる。
KOKATOのG11・G12用で分かることと分からないこと
販売ページの商品説明では、高密度生地に多層のチタンシルバーコーティングを施し、紫外線カット率は99.9%以上と書かれている。これも出品者の記載で、第三者が測った値ではない。内装の傷みを防ぐ狙いとしては、駐車時のハンドル焼けやダッシュボードの変色・ひび割れが挙げられている。
取り付けは、サンバイザーで挟み込み、ルームミラーの後ろに収める方式とされている。固定はサンバイザーに頼るので、左右のサンバイザーを下ろして押さえる形になる。収納袋が付き、使わないときは折り畳んでコンパクトにしまえる。
一方で、広げたときと畳んだときの寸法、重さ、保証の内容は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。置き場所の大きさが気になるなら、販売ページの表示を購入前に見ておく。G11・G12 に乗っていて、年式が2015年10月〜2022年7月の範囲に入ると確かめたうえで、まずフロントの日差しを遮りたいなら、この1点から始めてよい。
KOKATO BMW 7シリーズ G11 G12用 フロントサンシェード(折り畳み式・収納ポーチ付き)
サンシェードで変わること、変わらないこと
JAF のユーザーテストでは、2012年8月の気温35℃・晴れの日に、正午から4時間、ミニバン5台の温度を測っている。
| 条件 | ダッシュボードの最高温度 | 車内の最高温度 |
|---|---|---|
| サンシェードを付けた車 | 52℃ | 50℃ |
| 対策なしの黒い車 | 79℃ | 57℃ |
| 対策なしの白い車 | 74℃ | 52℃ |
試したのはミニバンで、7シリーズで測った値ではない。それでも、日が当たるダッシュボードの温度は大きく下がる一方、車内の温度の差は小さいことが分かる。
JAF は、フロントガラスの全面をサンシェードで覆うと直射日光を遮る効果は高いが、車内の温度を抑える効果はあまり望めない、としている。サンシェードの役目は、ハンドルやダッシュボードの熱さと日焼けを抑えることで、車内の空気を冷やす物ではない。
JAF のクルマ何でも質問箱でも、サンシェードや窓開けの対策をしても車内は人や動物が耐えられない温度になるとし、熱中症の危険があるので炎天下の車内に子どもや高齢者を残さないよう呼びかけている。サンシェードを付けていても、車内に人やペットを残さない。
付け方と外し方
- 駐車したら、サンシェードを収納袋から出して広げる。
- フロントガラスの内側に当て、ルームミラーの後ろに収まるように位置を合わせる。
- 左右のサンバイザーを下ろして上の端を挟み、ミラーの周りと左右の端に隙間が無いかを見る。
- 外すときはサンバイザーを上げてから取り外し、折り畳んで収納袋にしまう。
フロント用のサンシェードは駐車中だけ使い、走り出す前に必ず外す。付けたままでは前が見えない。7シリーズは車線や前方の車を検知するのにステレオカメラを使っているので、外した後にミラーの周りに何も残っていないかも見ておく。
後席の窓とガラスルーフの日差しは別に考える
紹介する商品はフロントガラスを覆う物で、後席の横の窓・リアガラス・ガラスルーフからの日差しは覆わない。
BMW の英国向けの報道資料では、後席の横の窓のロール式の日よけはオプションとして案内されていた。また、ロングの版は電動のガラスルーフが標準で、ほかに前側が開く2分割のパノラマ・ガラスルーフや、LEDで星空のように光る「スカイラウンジ」のパノラマ・ガラスルーフも選べた。屋根から入る日差しは、フロント用のサンシェードでは防げない。
日本仕様でどの装備が付くかはこの資料には書かれていない。後席側の対策を考えるときは、まず自分の車の後席の窓にブラインドがあるか、屋根がガラスかを見てからにする。前と後席の日よけを分けて考える流れは、同じBMWのほかの車種の記事も参考になる。
よくある質問
G12(ロング)にも使える?
商品名と商品説明では、G11 と G12 の両方が対象とされている。出品者の記載なので、年式が範囲に入るかだけは自分の車で照らし合わせる。
2019年の改良の後の車にも使える?
商品名の対象は2022年7月までなので、2019年の改良の後の車も、年式が2022年7月までなら範囲に入る。グリルが大きい方が改良の後の車だ。
後継の新型7シリーズやi7にも使える?
使えるとは書かれていない。2022年に発表された後継の世代と i7 は商品名の対象に入っていないので、この商品は選ばない。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなる?
涼しくはならない。JAF は車内の温度を抑える効果はあまり望めないとしており、下がるのはハンドルやダッシュボードなど日が当たる所の熱さだ。
まとめ
まず実車で、キドニーグリルの大きさ(2019年の改良の前か後か)、車名に L が付くか(G12 か)、後席の窓のブラインドや屋根のガラスの有無を見る。そのうえで車検証の年式を、商品名の2015年10月〜2022年7月の範囲と照らし合わせる。
範囲に入るなら、フロントは KOKATO の G11・G12 用の折り畳み式が候補になる。先代や後継の新型7シリーズ・i7 には選ばない。サンシェードで抑えられるのはハンドルやダッシュボードの熱さで、車内の温度上昇までは防げない。駐車中に付けていても、車内に人やペットを残さない。
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