ヴェルファイアのエアコンフィルターは、車検証の型式がどの世代かで品番が分かれる。型式が ANH20W なら、答えは純正品番 87139-30040、デンソーの品番なら通常品の DCC1009 とプレミアムの DCP1009 の2つになる。ただし30系は別の品番で、2015年初めごろの車は年式だけでは世代を決めきれないので、まず自分の車がどちら側かを確かめてから品番を選ぶ。
ANH20W は純正 87139-30040・デンソー DCC1009
デンソーが公開しているクリーンエアフィルターの適合品番検索では、20系ヴェルファイアは「ANH20・25、GGH20・25(2008年5月~2015年1月)」の1行にまとまっていて、この行の適合グレードは「全車」だ。載っている品番は次のとおり。
| 区分 | 品番 |
|---|---|
| 純正品番 | 87139-30040 |
| デンソー クリーンエアフィルター(通常品) | DCC1009(適合品番 014535-0910) |
| デンソー クリーンエアフィルタープレミアム | DCP1009(適合品番 014535-3360) |
ANH20W に合わせる品番は、純正の 87139-30040 か、デンソーの DCC1009/DCP1009 だ。
デンソーの表には「※車両型式末尾のアルファベットは省略しております。」という注記がある。車検証の ANH20W は、末尾の W を省いたこの行の ANH20 にあたる。同じ行の ANH25・GGH20・GGH25 とも品番は共通で、グレードによる品番の分かれは示されていない。
車検証の型式で20系かを確かめる
品番を決める前に、自分の車が ANH20W かを車検証で確かめる。手順は3つだ。
- 車検証の「型式」欄で、ハイフンの後ろが ANH20W かを見る。頭に付く英字の記号は、フィルターの品番に関係しない。
- 型式が AGH30W・GGH30W など30系の型式なら、20系の品番ではなく30系の品番で探す。
- 型式が ATH20W ならハイブリッド車なので、デンソーの表ではヴェルファイアハイブリッドの欄を見る。
迷ったら、車検証を持って販売店で純正品番を確かめてもらう。
年式だけで世代を決めない
デンソーの適合品番検索では、ヴェルファイア(ハイブリッドを除く欄)は3つの行に分かれていて、どの行も適合グレードは全車だ。
| 年式 | 型式(デンソーの表記) |
|---|---|
| 2008年5月~2015年1月 | ANH20・25、GGH20・25 |
| 2015年1月~2023年6月 | AGH30・35、GGH30・35 |
| 2023年6月~ | TAHA40・45 |
2015年1月は、20系と30系の両方の行に入っている。 2015年初めごろの車は、年式ではなく車検証の型式(ANH20W などの20系か、AGH30W などの30系か)で世代を決める。
30系・20系ハイブリッドとの品番の違い
デンソーの適合品番検索で、20系と前後の取り違えやすい車を並べると次のようになる。
| 車 | 純正品番 | デンソーの品番 |
|---|---|---|
| 20系(ANH20・25、GGH20・25) | 87139-30040 | DCC1009/DCP1009 |
| 20系ハイブリッド(ATH20) | 87139-30040 | DCC1009/DCP1009 |
| 30系(AGH30・35、GGH30・35) | 87139-58010 | DCC1014/DCP1014 |
30系は別の品番
次の世代の30系(2015年1月~2023年6月)は、純正品番が 87139-58010、デンソーの品番が DCC1014(014535-3110)とプレミアムの DCP1014(014535-3380)で、20系とは別の品番が指定されている。30系用・DCC1014 対応・87139-58010 対応と書かれた商品は、ANH20W 用ではない。
20系ハイブリッドは同じ品番
20系のハイブリッド車は、デンソーの表ではヴェルファイアハイブリッドの「ATH20(2011年11月~2015年1月)」として別の欄に載っている。欄は分かれているが、純正品番は ANH20W と同じ 87139-30040、デンソーの品番も同じ DCC1009(014535-0910)と DCP1009(014535-3360)で、適合グレードは全車だ。
40系まで含めた世代ごとの型番は、こちらにまとめている。
通販の商品名に並ぶ型式と品番の読み方
通販の商品名は「20系」や「ANH20W ANH25W GGH20W GGH25W」のように、世代や型式を並べた書き方が多い。デンソーの表も20系ヴェルファイアを1行にまとめて同じ品番を指定しているので、型式が並んでいること自体は ANH20W を外しているという意味ではない。
商品ページで見るのは次の2つだ。
- 対応品番として、純正品番 87139-30040 か、デンソーの DCC1009 が書かれているか
- 30系用(87139-58010・DCC1014)の表記になっていないか
商品名に 87139-30040 以外の番号が並んでいることもある。デンソーの表の20系ヴェルファイアの純正品番欄にあるのは 87139-30040 だけで、ほかの番号が ANH20W の純正品番にあたるかは、ここでは確かめていない。ほかの番号ではなく、87139-30040 の表記があるかで判断する。
型番を決めたあとの選び方
ANH20W は純正品番が 87139-30040 の1つに決まるので、品番と世代で絞ったあとは次の点で比べる。
機能の書き方
臭いの軽減(脱臭)や、花粉・ホコリを防ぐ機能が、商品説明にどこまで書かれているかを見る。書かれていない機能は、あるものとして数えない。
交換目安と説明書の有無
商品ページの「交換目安は1年」のような目安は製品側の推奨で、車両の取扱説明書とは出どころが違う。取扱説明書が付かない商品もあるので、手順はこの記事の後半で示すデンソーの交換方法などで事前に確かめておく。
適合は出品者の記載で確かめる
この記事の品番はデンソーの適合品番検索に基づくもので、現車に取り付けて確かめたものではない。社外品の適合(対応型式・対応品番)は各出品者やメーカーの記載なので、購入前に車検証の型式と、商品ページの対応品番を照らし合わせる。
ANH20W 向けと書かれた交換用フィルター2つ
ここで取り上げる2つは、どちらも商品名に ANH20W を含む型式を書いている。ただし、書かれている品番の中身は違う。
KADOTAWORKS 交換用エアコンフィルター
商品名には、対応として「アルファード ヴェルファイア ANH20W ANH25W ATH20W GGH20W GGH25W」と、「87139-30040 87139-50100 87139-52020」の3つの番号が並んでいる。これは出品者の記載だ。87139-30040 が書かれているので、ANH20W の純正品番と照らし合わせられる。一方、ほかの2つの番号との関係は確かめておらず、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにもデンソーの品番(DCC1009 など)の記載は無い。
販売ページの商品説明では、エアコン作動時や排ガス等の嫌な臭いを軽減し、外気から入ってくるホコリやチリ、花粉等をブロックするとしている。交換目安は1年、取扱説明書は「なし」と書かれている。ハイブリッドの ATH20W が商品名に入っているのは、この2つのうちこちらだけだ。
KADOTAWORKS 交換用エアコンフィルター(ヴェルファイア ANH20W など・87139-30040 表記)
エムズ部品 エアコンフィルター
商品名には「ヴェルファイア ANH20W ANH25W GGH20W GGH25」と書かれ、品番として「M00010910」「AC19W」が載っている(出品者の記載)。商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、トヨタの純正品番(87139- で始まる番号)やデンソーの品番の記載は無く、ハイブリッドの ATH20W も書かれていない。
販売ページの商品説明では、同じ車種・型式でも年式やグレード等により適合商品が違う場合があるとして、純正品番を確認の上で注文するよう求めている。適合を確認できない場合は、注文前に車体情報と商品名か ASIN を伝えて問い合わせるよう案内している。商品画像は実物ではないという断りもあるので、画像の形で判断せず、純正品番で確かめてから注文する。
エムズ部品 エアコンフィルター(ヴェルファイア ANH20W など)
品番の表記で手早く照合したいなら KADOTAWORKS、エムズ部品を選ぶなら出品者の案内どおり問い合わせで適合を確かめてから、という分け方で選べばいい。
交換時期の目安と交換のサイン
フィルターメーカーのデンソーの使用上のご注意では、クリーンエアフィルターの交換の目安を「走行10,000kmまたは、1年に1回」としている。1年は、1日あたりの利用距離から算出した交換推奨想定期間だという注記付きだ。粉じんの多い地域(寒冷地等)や交通量の多い地域では、早めの交換が効果的としている。これはフィルター製品側の目安で、20系ヴェルファイアの取扱説明書の交換時期は、ここでは確かめていない。
交換のサインは風量だ。デンソーは、運転距離に比例してフィルターがチリ・ホコリなどで目詰まりを起こし、通風性能が低下していくと説明している。エアコンの風量が著しく低下した場合は目詰まりが考えられるので、早めの点検・交換を勧めている。
フィルターの位置と交換手順
デンソーの20系ヴェルファイアの交換方法では、フィルターは「グローブボックス内に取り付けられています。」とあり、「簡単に交換できます。(一部車種では道具が必要となります)」としている。交換難易度は「A : 簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの)」の分類だ。
作業の前に内気循環へ切り替える
エアコンの内外気切り替えスイッチを、内気循環にしてから作業する。デンソーの交換方法にも「内外気切り替えスイッチを内気循環に切り替えてから交換作業をしてください。」という注意がある。
グローブボックスを外す
- グローブボックスを開き、ダンパーステーを固定しているロック部をつまんでダンパーステーを外す。
- 左右2箇所のストッパーピンをストッパーから外す。グローブボックスの両側を押しながら手前に倒す。
- 左右2箇所のフックを外してグローブボックスを取り外す。フックのかん合部を水平にした状態で手前に引く。
フィルターを入れ替える
- フィルターカバーのツメ(左右2箇所)を外し、フィルターカバーを手前に引き抜いて取り外す。
- 古いフィルターを引き出す。
- 新しいフィルターを、「UP」マークの矢印が上を向くようにして差し込む。
取り付けで失敗しやすい点
「UP」マークの向きと傾き
デンソーの交換方法は「『UP』マーク矢印が上方向を向くようにしてください。」「フィルターが前後左右に傾いていないことを確認してください。」としている。デンソーの使用上のご注意には「クリーンエアフィルターの表裏を間違えて取り付けると、エアコンの風量が落ちることがあります。」とある。差し込む前に矢印の向きを見て、入れたあとに傾きを確かめる。
グローブボックスのフックは、手順のとおりかん合部を水平にしてから引く。
古いフィルターは洗って戻さない
エアコンフィルターは交換するもので、洗って使い回すものではない。デンソーは「クリーンエアフィルターは使い捨てです。水洗い、エアブロー等による再使用はできません。」としている。
よくある質問
商品名に「ANH20W」が無く「20系」だけでも使える?
「20系」の表記だけでは決めない。商品ページの対応品番に 87139-30040 か DCC1009 があるかで確かめる。
ハイブリッド(ATH20W)とガソリン車でフィルターは違う?
デンソーの表では欄が分かれているが、品番は同じ 87139-30040・DCC1009(プレミアムは DCP1009)だ。
30系用のフィルターは流用できる?
30系にはデンソーの表で別の品番(87139-58010・DCC1014)が指定されている。ANH20W には20系の品番を選ぶ。
グレードで品番は変わる?
デンソーの表の20系の行は適合グレードが「全車」で、グレードによる品番の分かれは示されていない。
まとめ
品番に迷ったら、まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。
- 型式が ANH20W なら、純正品番は 87139-30040、デンソーは DCC1009(プレミアムは DCP1009)。デンソーの表では ANH20・25、GGH20・25 の全車で共通の品番だ
- 30系は 87139-58010・DCC1014 の別品番、20系ハイブリッドは同じ品番
- 交換は「UP」マークの矢印を上にして差し込む
同じ ANH20W の別の装備はこちら。
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