プレミオ NZT260 バッテリー型番は3種類

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プレミオの型式NZT260でバッテリーを調べると、46B24LとQ-55という外形の違う型番が両方出てくる。原因は2014年9月の一部改良で、この前後で必要なバッテリーの区分が変わったからだ。型式だけでは答えが1つに定まらず、寒冷地仕様まで含めると候補は3つある。まずは自分の車がどれに当たるかを確定させたい。

目次

NZT260のバッテリー型番が3種類に分かれる理由

プレミオの1.5Lに割り当てられている型式はNZT260だけだが、2014年9月29日の一部改良で1.5Lの2WD車にアイドリングストップ機構(Toyota Stop & Start System)が搭載された。電装の前提がここで変わり、新車で積まれるバッテリーも入れ替わっている。標準地仕様と寒冷地仕様の別を足すと、候補は次の3つになる。

初度登録の時期 仕様 新車搭載の型番 サイズ区分
2007年6月〜2014年9月 標準地 46B24L B24
2007年6月〜2014年9月 寒冷地 55D23L D23
2014年9月以降 標準地・寒冷地共通 Q-55 D23(アイドリングストップ車用)

2014年9月をまたぐと、性能の差ではなく外形の区分そのものが変わる。ここを外すと後述のとおり取付台に収まらないので、年式の確定が最初の作業になる。

自分の車がどちらの世代かを確かめる

車検証の型式欄が3BA-NZT260なら、アイドリングストップ世代で確定する。DBA-NZT260は2007年6月から2019年12月までをまたぐ表記なので、これだけでは決まらない。初度登録年月が2014年9月より前か後かで分けるのが判断の軸になる。

もう一段確実なのは、ボンネットを開けて今載っているバッテリー本体の形式表示を読むことだ。バッテリーメーカーが案内する選び方も、現物の形式を確認したうえで同じサイズ・同じ極性で性能ランクが同等以上のものを選ぶ、という順序になっている。車検証は手元に用意しておきたい。

なお、NZT260は2代目プレミオ(260系)の1.5Lで、エンジンは1NZ-FE型、駆動方式は前輪駆動。260系にはZRT260・ZRT261・ZRT265という型式もあり、1.5L以外の排気量はそちらに割り当てられている。260系の販売期間は2007年6月4日から2021年4月25日まで、生産は2021年3月31日に終わっている。車検証の型式がNZT260で始まっていないなら、この記事の型番は当てはまらない。

2007年6月〜2014年9月のNZT260に選ぶ型番

この期間のNZT260は充電制御車で、標準地仕様の新車搭載バッテリーは46B24L。複数のバッテリー販売店の適合表と、車種・年式を明記した商品側の適合表記が、いずれも同じ値を示している。寒冷地仕様は55D23Lで、標準地のB24に対してD23と外形区分が違う。寒冷地仕様のプレミオに乗っているなら、標準地向けの46B24Lを買っても載らないので、ここは取り違えたくない。

同じサイズ・同じ極性なら、性能ランクは数字が大きい品へ替えてよい。46B24Lの車に65B24Lや80B24Lが案内されるのはこのためで、数字が大きいほど電気を蓄える余力が大きい側の品になる。

カオス N-80B24L/C8(46B24L互換・2007年6月〜2014年9月の標準地仕様向け)

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カオス N-100D23L/C8(55D23L互換・2007年6月〜2014年9月の寒冷地仕様向け)

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2014年9月以降のNZT260に選ぶ型番

この世代の新車搭載はQ-55で、標準地仕様と寒冷地仕様のどちらも同じQ-55。商品側の適合表記でも標準地・寒冷地共通と明示されている。2019年12月以降は車検証の型式表記が3BA-NZT260に変わるが、バッテリーはQ-55のままだ。

Qで始まる形式はアイドリングストップ車用の規格で、バッテリーメーカーの外形寸法区分では一般車用のD23サイズに対応する位置に置かれている。この規格は日本産業規格でも一般車用とは別に規定されている。性能ランクを上げる場合の行き先はQ-90やQ-105で、カオスのN-Q105/A4はQ-55やQ-85に対応する製品としてメーカーが案内している。

カオス N-Q105/A4(Q-55互換・2014年9月以降のアイドリングストップ世代向け)

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サークラ N-Q90/CR(Q-55互換・アイドリングストップ世代のもう一つの候補)

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規格を間違えて買うと何が起きるか

失敗は2通りに分かれる。1つは物理的に載らない場合で、46B24LはB24サイズ、Q-55はD23サイズだから、2014年9月より前の標準地仕様車にQ規格の品は入らないし、2014年9月以降のアイドリングストップ車にB24サイズの標準車用を積むこともできない。年式を取り違えると、性能の善し悪し以前に取付台とステーに収まらない

もう1つは、サイズは合っていても種類が合っていない場合だ。アイドリングストップ車用バッテリーを作っている古河電池は、アイドリングストップ車の搭載バッテリーは従来の車両と比べて過酷な使用条件になるため、専用バッテリー以外を搭載した場合は短寿命になる恐れがある、と注意している。2014年9月以降のNZT260は専用品から選ぶ。

交換時期の見極め方

寿命の目安は一般的なガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ車は2〜3年とされ、バッテリーメーカー側も平均すると2〜3年くらいで寿命になると案内している。NZT260は2014年9月を境に前半が充電制御車、後半がアイドリングストップ車なので、同じ車名でも見積もるべき年数が変わる

交換を考えるサインは4つ。エンジン始動時にセルモーターの音が弱々しくなる、アイドリングストップの作動頻度が減る、バッテリー本体の側面や底が膨らんでいる(内部でガスが発生している)、前回交換から2〜3年以上経っている。2つ目は2014年9月以降の車にしか使えない目安なので、前期型では残り3つで判断する。

ライト類や電装品の消し忘れ、短距離走行の繰り返し、長期間の放置は寿命を縮める。点検は2年ごとの車検に合わせて行い、必要なら交換する、という周期が目安になる。

自分で交換する手順

用意するものと置き場所

260系プレミオのバッテリーはエンジンルームの左側にあり、10mmのナットとボルトで固定されたステーで車体に留められている。工具は10mmのスパナ(コンビネーションレンチでもよい)と、工具や端子を絶縁できるもの(軍手や養生テープなど)。作業前にエンジンを止めてキーを抜き、ライト等のスイッチをOFFにする。バッテリーからは常に水素ガスが発生し、電解液には硫酸が使われているので、保護メガネとゴム手袋は必ず着ける。

取り外しはマイナス側から

先にマイナス側ケーブルを外し、次にプラス側ケーブルを外す。両方の端子を外してから取付金具を外す、という順序を崩さない。

取り付けは逆の順序で

取り付けは外すときの逆で、まず取付金具でバッテリーを固定し、次にプラス側ケーブル端子、最後にマイナス側ケーブル端子をつなぐ。締め付けすぎるとバッテリーや端子の変形・破損の原因になるため、締め込みは強すぎない程度で止める。

交換後に消えるもの

バッテリーを外すとRAMに保存された内容は消える。ロードサービス団体のJAFの解説では、具体例としてシート位置の記憶、ラジオの選局、エンジン診断機能が持っている不調の情報が挙げられている。一方でROMに記録された走行に関する重要情報は残り、消えるのは人が設定した値や走行中に書き換えられ続ける性格の情報なので、これらが失われても車本体の調子に悪影響を与えることはない、と説明されている。設定を保ったまま作業したいなら、バックアップ電源を使えば車側のメモリーを保持できる。

よくある質問

Q-55にLやRが付いていないのはなぜですか

アイドリングストップ車用バッテリーは端子位置の書き方が従来と違うためだ。パナソニックが公開している適合品の選び方では、Lタイプの場合はバッテリー形式に「L」を表示せず、Rタイプのときだけ「R」を表示すると案内されている。つまりQ-55のようにRが付かない表記は、L側に端子があるタイプを指す。

46B24Lの代わりに80B24Lを付けてもよいですか

サイズ区分と極性が同じで、性能ランクが同等以上なら選んでよい。46B24Lに対する65B24Lや80B24Lがこれに当たる。逆に、頭の数字だけ見て55D23Lなど末尾の区分が違う品を選ぶと外形が合わない。判断の軸は数字ではなくB24かD23かの区分と、末尾のLという極性表記になる。

通販の「互換」表記だけを見て買ってもよいですか

商品タイトルの「互換」「適合参考」は出品者の記載であって、バッテリーメーカーが公開している適合表そのものではない。年式の区切りが省かれていることもあるので、最終的な適合は車検証の型式・初度登録年月と、現車に載っているバッテリーの形式表示で確かめてから発注したい。

交換後に初期化や設定のやり直しは必要ですか

アイドリングストップやECUの初期化・学習操作について、NZT260向けの手順は今回確認できていない。必要か不要かをここで断定はせず、取扱説明書か、購入した販売店・ディーラーに確認してほしい。時計やラジオの選局のように自分で戻せる設定は、交換後に順に入れ直せばよい。

外した古いバッテリーはどこに出せばよいですか

新しいバッテリーを購入した販売店に引き取りを問い合わせるのが早い。ロードサービス団体は廃バッテリーの引き取りを行っていないため、処分先は自分で確保することになる。通販で買う場合は、注文前に回収を扱っているかどうかを確認しておきたい。

まとめ

まずボンネットを開けて、今載っているバッテリーの形式表示を読む。46B24Lか55D23LかQ-55か、そこで答えがほぼ出る。表示が読めないときは車検証の型式と初度登録年月を見て、3BA-NZT260ならQ-55、DBA-NZT260なら2014年9月より前か後かで分ける。買うときは同じサイズ・同じ極性で、性能ランクが同等以上の品を選べばよい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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