ランクルFJ TRJ240WのPCD・オフセット 18×7.5J

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ランドクルーザーFJ(TRJ240W)のホイール選びで見落としやすいのは、PCDと穴数が同じというだけで、ランクル250など同じ6穴の車の純正ホイールを流用の候補にしてしまうことだ。PCDが同じでも、インセットやハブ穴径が違えば、ホイールの位置も中心の穴の合い方も変わる。社外ホイールは、純正18×7.5Jの数値を基準にして、項目を1つずつ照らして選ぶ。

目次

ランドクルーザーFJ TRJ240Wの純正ホイールの数値

対象は2026年5月に発売されたランドクルーザーFJ(型式3BA-TRJ240W・グレードVX・パートタイム4WD・エンジンは2.7Lガソリンの2TR-FE)だ。トヨタの公式中古車サイトのカタログと取扱説明書の仕様で、発売時期・型式・エンジンが確かめられる。

純正タイヤとホイールのサイズ

取扱説明書のメンテナンスデータとトヨタの公式サイトでは、純正は265/60R18 110Hのタイヤと18×7 1/2J(18×7.5J)のアルミホイールで、前後とも同じサイズだ。

項目 純正の値 出典
タイヤ 265/60R18 110H(前後同じ) 取扱説明書・公式サイト
ホイール 18×7 1/2J(18×7.5J・前後同じ) 取扱説明書・公式サイト
ナット締め付けトルク(ハブボルト) 105N・m(1071kgf・cm) 取扱説明書
ナット締め付けトルク(スペアタイヤキャリア) 60N・m(611kgf・cm) 取扱説明書

PCD・穴数・インセット・ハブ穴径

取扱説明書のメンテナンスデータには、PCD・穴数・インセット・ハブ穴径の記載が無い。車種別のホイールサイズを載せているSpec TankとCars Japan、トヨタの公式FAQを出典に挙げる解説記事の3つでは、次の値で一致している。

項目 純正の値(二次出典・前後同じ)
PCD 139.7mm
穴数 6穴
インセット +30mm
ハブ穴径 106mm

この4つは公式資料で確かめた値ではない。同じ解説記事も、トヨタのFAQは改訂されることがあるとして、購入時の再確認を勧めている。

PCD・穴数・インセットの意味

PCDと穴数

PCDはボルト穴の中心を結んだ円の直径、穴数はホイールを取り付けるボルトの穴の数だ。この2つが車と合わないホイールは取り付けられないので、最初に照らす。

インセット(オフセット)とリム幅

インセットは、リム幅の中心線から取り付け面までの距離(mm)で、取り付け面が中心線より外側にあるものをプラスで表す。オフセットと呼ばれることもある。リム幅が同じなら、インセットの数値が大きいほどホイールは内側に入り、小さいほど外側に出る。リム幅はJの前の数字(インチ)で、大きいほど幅が広い。

インセットとリム幅からホイールの出方を計算する

計算のしかた

  1. リム幅(インチ)×25.4で幅をmmにする
  2. その半分からインセットを引くと、取り付け面から外側のリム端までの距離になる
  3. 半分にインセットを足すと、取り付け面から内側のリム端までの距離になる
  4. 交換前と交換後でそれぞれ引き算すると、外側(フェンダー側)にどれだけ出るか、内側(サスペンション側)にどれだけ近づくかがわかる

これはリムの位置の計算で、実際のはみ出しや干渉はタイヤの幅・銘柄・車両の個体差でも変わる。

純正を基準にした差の例

純正18×7.5J +30(+30は二次出典の値)は、7.5インチが190.5mmなので半分が約95mm。取り付け面から外側のリム端までは約65mm(95.25−30)、内側のリム端までは約125mm(95.25+30)で、これが比べる基準になる。

タイヤ・ホイール専門店クラフトの店舗ブログでは、17インチ 8.0J インセット+20(6穴・PCD139.7)を「ランクルFJ、ハイラックス、プラドにぴったりのサイズ」と紹介している。これを純正と比べると次のとおりだ。

ホイール 外側のリム端 内側のリム端
純正18×7.5J +30 約65.25mm 約125.25mm
17×8.0J +20 約81.6mm 約121.6mm
純正との差 約16mm外へ 約4mm外側へ(サスペンションから離れる)

外側のリム端は約16mm外へ出る。リムの位置の計算なので、はみ出しの有無はタイヤを含めて現車で確かめる。

ランクル250・ハイラックス・プラドのホイールを使うとき

ランクル250の純正ホイールとの違い

トヨタの公式FAQを出典に挙げる解説記事の比較では、ランクル250の純正ホイールもPCD139.7mm・6穴でランクルFJと同じだが、ほかの数値が違う。

項目 ランクル250 VX(2026年4月以降) ランクルFJ VX
ホイール 18×7 1/2J 18×7 1/2J
インセット 60mm 30mm
ハブ穴径 95mm 106mm
ハブボルト穴径 22.5mm 19mm
締め付けトルク 131N・m 105N・m

250のインセット60mmのホイールをFJに付けると、計算上リムは約30mm内側に寄る。同じ記事も約30mmと試算したうえで、装着の可否を示すものではないと明記している。PCDと穴数が同じというだけで流用できると判断しない。

ハイラックス・プラド向けのホイール

PCD139.7・6穴はハイラックスやプラドとも共通のサイズとして扱われ、先のクラフトの店舗ブログのように、ランクルFJとまとめてサイズを紹介する例もある。同じ6穴の車向けのホイールは選択肢に入るが、インセット・ハブ穴径・ナットの座面は車ごとに違うことがあるので、FJの数値と1つずつ照らす。ハブ穴径は、純正の106mm(二次出典の値)とホイール側の記載を、購入前に販売店で照らしてもらう。

各車の数値は次の記事にまとめている。

タイヤサイズを変えるときの外径と干渉

外径の差

タイヤの呼びサイズから計算した外径は次のとおり(実寸は銘柄で違う)。

タイヤ 外径(計算値) 純正との差
265/60R18(純正) 約775mm ―
265/65R18 約802mm 約26mm大きい
265/65R17 約776mm ほぼ同じ

販売店の作業例

タイヤ・ホイール専門店クラフトの店舗ブログでは、265/65R18のオープンカントリーA/T IIIと純正ホイールの組み合わせを「ギリギリですが、干渉無し!」としている。別の店舗はフェンダーから糸を垂らして測り、「糸と触れることも無く」収まったとする一方で、「場合によってはマッドガードの取り外し等が必要となります」「車両誤差等もあるので100%とは言い切れません」と注意している。

17インチにした作業例では「干渉を避けるため265/65R17をセレクト」しており、同じブログは、社外ホイールにするとJ数やインセットが変わり、干渉のリスクが上がるとも述べている。外径を大きくするときは現車で確かめる。17インチに下げるときは、ブレーキとの隙間もホイールの形で変わるので、購入前に販売店で確かめる。

はみ出しの決まりとトヨタの用品ページの注意

保安基準の改正を解説した記事によると、2017年6月22日の改正で10mm未満のはみ出しが認められたのはタイヤだけで、ホイールは対象外だ。判定する範囲は、ハンドルを直進にしたときのタイヤ中心から前方30度・後方50度で、改正前と同じ。インセットを小さくしてホイールを外へ出すなら、ホイールがフェンダーから出ないことが前提になる。

トヨタの公式サイトの用品(モデリスタ)のページも、アルミホイールセットの装着について「本ページ記載の適合を必ず守ってください。」とし、「スタッドレスタイヤなど設定以外のタイヤを装着した場合にはハミ出し、干渉などの可能性があります。」「タイヤチェーンが使用できない場合があります。」と注意している。純正の用品でも、タイヤを替えればはみ出しや干渉の可能性がある。

取扱説明書は「メーカー指定サイズ以外のタイヤやホイールを使用しない」と警告し、「タイヤ・ディスクホイール・ホイール取り付けナットを交換するときは、トヨタ販売店にご相談ください。」と案内している。亀裂や変形などがあるホイールを使わないようにも警告している。

ナットと締め付けの確かめ方

ナットの座面とねじ

ランクルFJの純正ホイールナットのねじ径・ピッチ・座面形状は、取扱説明書のメンテナンスデータにも、車種別のホイールサイズ掲載サイトにも記載が無い。トヨタの公式FAQを出典に挙げる解説記事も「ナットのねじ規格や座面形状は公式資料に記載がありません。」として、販売店での確認を勧めている。社外ホイールにはホイール側が指定する座面のナットを用意する。純正ナットをそのまま使えるかは、ハブ穴径とあわせて販売店で確かめる。

締め付けトルク

締め付けは取扱説明書の指定どおりハブボルト105N・mで行う。ねじ部にはオイルやグリースを塗らず、付いていればふき取る。取扱説明書は、塗ると必要以上に締め付けられてボルトの破損やホイールの損傷のおそれがあり、ナットがゆるんでホイールが落下するおそれもあると警告している。

背面のスペアタイヤの扱い

トヨタの公式サイトでは、ランクルFJは背面に「スペアタイヤキャリア&スペアタイヤ(車両装着タイヤ)&スペアホイールカバー」を備える。キャリアは先の表の60N・mで締める。

4本だけ社外ホイールに替えると、背面のスペアタイヤは純正のまま残る。タイヤ・ホイール専門店クラフトの店舗ブログは、背面タイヤについて「バックカメラのステーが影響しホイールの種類によっては装着NGなモデルも。」としている。背面にも同じホイールを付けたいなら、キャリアに付くかを購入前に販売店で確かめる。タイヤの外径を変えたときは、背面の純正スペアとの外径の差も頭に入れておく。

販売ページで240系を適合に挙げる17インチホイール

サイズと適合の記載

ホットスタッフ バイソン BN-04にはメタリックブラックとシルバーの2色があり、商品名に「ランドクルーザーFJ 240系 17×7.5 +28 139.7 6穴」と入っている。2色とも販売ページの商品説明では、ホイールサイズを「17×7.5 INSET+28 6穴 PCD 139.7」、適合の車種を「FJクルーザー(10系) ランドクルーザーFJ(240系)」「プラド(120/150系) ハイラックスサーフ(215系)」と記載している(出品者の記載)。

BN-04はリム幅が純正と同じ7.5で、インセットが2mm小さい。計算上は外側・内側のリム端とも純正より約2mm外側で、リムの位置はほぼ純正と同じだ(純正の+30は二次出典の値。タイヤを含めた出方は別に確かめる)。

ホットスタッフ バイソン BN-04 17×7.5J +28 6穴 PCD139.7 4本セット(メタリックブラック)

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ホットスタッフ バイソン BN-04 17×7.5J +28 6穴 PCD139.7 4本セット(シルバー)

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付属品と確かめる点

2色とも販売ページの商品説明では、付属品はセンターキャップとエアーバルブで、「ナットは付属しておりません」とある。TPMS対応(タイヤ空気圧監視システム)、JWL-T規格適合品、JAWA品質認定ブランドの正規品とも記載している(いずれも出品者の記載)。

BN-04は17インチなので純正18インチからのインチダウンになり、17インチのタイヤが別に要る(商品名と商品説明の箇条書きにタイヤの記載は無い)。ナットも別に用意する。BN-04のハブ穴径・ナットの座面形状・背面のスペアタイヤキャリアに付くか・ブレーキとの隙間は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無いので、購入前に販売店で確かめる。リムの位置を純正に近く保って17インチにしたいなら、BN-04は比べる候補に入る。ただし、今挙げた記載の無い項目を販売店で確かめてから決める。

純正の用品の18インチホイールという選び方

トヨタの公式サイトの用品(モデリスタ)のページには、ランドクルーザーFJ用の「18インチ アルミホイールセット(セキュリティロックナット付)」がある。

  • サイズ: 18×7.5J インセット30(カラーはマットオリーブ×ポリッシュ)
  • 推奨タイヤ: TOYO TIRES OPEN COUNTRY A/T III(265/60R18)。タイヤは含まれず、標準装備のタイヤも使用可能
  • ロックナット(シルバー)付き。パンクの際は付属のホイールナットアダプターと専用パターンキーが要るので、必ず車載する
  • 設定: 除く合金鋼チェーン付車
  • 保証: モデリスタパーツは1年間2万km

サイズは純正と同じ18×7.5Jで、インセット30も二次出典の純正の値と同じ数値だ。合金鋼チェーン付車でなく、数値を純正から変えずに見た目を替えたいなら、まずこのセットを比べるとよい。タイヤを替えるときの注意は、はみ出しの節で挙げた用品ページの注意書きのとおり。

よくある質問

ランクルFJのPCDはランクル250と同じ?

トヨタの公式FAQを出典に挙げる解説記事の比較では、PCD139.7mm・6穴は同じだ。ただし2026年4月以降の250 VXの純正ホイールはインセット60mm・ハブ穴径95mmで、FJ(VX)のインセット30mm・ハブ穴径106mmと違う。PCDだけで流用を決めない(違いの表はランクル250の節)。

インセット+20のホイールはどれだけ外に出る?

リム幅で変わる。専門店の店舗ブログが紹介した17×8.0J +20なら、純正18×7.5J +30より外側のリム端が約16mm外へ出る計算だ。ほかのサイズは「計算のしかた」の手順で比べる。

純正ナットは社外ホイールに使える?

確かめられていない。純正ナットのねじ径・ピッチ・座面形状は、取扱説明書のメンテナンスデータにも車種別のホイールサイズ掲載サイトにも記載が無い。ホイール側が指定する座面のナットを用意し、純正ナットを使えるかは販売店で確かめる。

17インチにインチダウンできる?

専門店の店舗ブログに、干渉を避けるため265/65R17を選んで17インチにした作業例があり、BN-04も販売ページで240系を適合に挙げている(出品者の記載)。ただしブレーキとの隙間はホイールの形で変わるので、どの17インチでも付くとは言えない。購入前に販売店で確かめる。

空気圧はいくつ?

取扱説明書の指定空気圧(タイヤが冷えているとき)は、空荷で前輪・後輪とも220kPa(2.2kg/cm2)、積荷で前輪・後輪とも250kPa(2.5kg/cm2)だ。運転席側のタイヤ空気圧ラベルでも確かめられる。

まとめ:純正の数値を基準に順に照らす

まず車検証で型式と初度登録年月を確かめる。この記事の数値は、2026年5月に発売されたTRJ240W(VX)のものだ。

基準になる純正の値は、18×7.5J・265/60R18(取扱説明書・公式サイト)と、PCD139.7・6穴・インセット+30・ハブ穴径106mm(二次出典の値)。社外ホイールは次の順で確かめる。

  1. PCD139.7・6穴か
  2. ハブ穴径が車両に合うか
  3. リム幅とインセットから、純正との外側・内側の差をmmで計算する
  4. タイヤの外径(純正は約775mm)とフェンダー・マッドガードとの関係
  5. ナットの座面とねじ(ホイール側の指定に合わせる)
  6. インチダウンならブレーキとの隙間
  7. 背面のスペアタイヤをどうするか
  8. 最後に販売店で現車に合わせて確かめる

最後の確かめは販売店で現車に合わせて行う。取扱説明書も、ホイールやナットを替えるときはトヨタ販売店に相談するよう案内している。

同じTRJ240Wのほかの部品は、次の記事で扱っている。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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