イスト NCP110 に社外ホイールや中古ホイールを付けるなら、まず候補が5穴・PCD 100mmかを見て、インセットは今付いている純正ホイールの値を基準に選ぶ。タイヤ・ホイールのマッチングデータ(MYGラボ)の110系の行と、車種データサイトの Cars Japan の 1.5G の行では、PCD 100mm・5穴・ハブ径 54mm で、150G の純正ホイールは MYGラボで 16×6.0J インセット39 だ。先代60系の純正ホイールや4穴用のホイールは NCP110 には付かず、150X の純正ホイールのリム幅・インセットは出典で確かめられていないので、手元のホイールの刻印で読む。
NCP110 のPCD・穴数・ハブ径と純正サイズ
NCP110 は2代目(110系)イストの 1.5L・2WD(FF)の型式だ。中古車の車種カタログでは 150X が 2007年7月発売の年式から載り、トヨタの中古車の車種カタログには 150X の 2012年6月発売の型(2012年6月〜2014年4月)、Cars Japan には 1.5G の 2014年4月〜2016年5月の行がある。
ホイール選びで最初に照らす値は次のとおり。PCD・穴数・ハブ径とインセットはデータサイトの値で、トヨタの公式資料で確かめた値ではない。
| 項目 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| PCD | 100mm | MYGラボ(110系の行)・Cars Japan(1.5G の行) |
| 穴数 | 5穴 | 同上 |
| ハブ径 | 54mm | 同上 |
| 純正タイヤ | 195/60R16 | ブリヂストンの車種別のタイヤ検索・中古車の車種カタログ |
| 150G の純正ホイール | 16×6.0J インセット39 | MYGラボ(リム幅 6.0J はブリヂストンも同じ) |
海外のホイールサイズのデータベース(Wheel-Size)の NCP110(2007〜2016・日本)の行も、純正 6Jx16 ET39 で、オフセットの範囲は 37〜41mm となっている。
グレード別の純正タイヤとホイール
純正タイヤの 195/60R16 は 150G・150X・150X Cパッケージの行で出典がそろうが、ホイールのリム幅とインセットは 150X・150X Cパッケージの行では確かめられていない。
| グレード(行) | 純正タイヤ | ホイール | インセット |
|---|---|---|---|
| 150G(2011〜2016) | 195/60R16 89H | 16×6.0J | 39 |
| 1.5G(2014年4月〜2016年5月) | 195/60R16 | 16×6J | +39 |
| 150X | 195/60R16 | 確かめられていない | 確かめられていない |
| 150X Cパッケージ | 195/60R16 | 確かめられていない | 確かめられていない |
150G・1.5G の純正サイズ
ブリヂストンの車種別のタイヤ検索(イスト 2011〜2016・NCP110・150G)では、純正タイヤは 195/60R16 89H、純正ホイールのリム幅は 6.0J。MYGラボでは 150G の純正ホイールは「16×6.0J+39」で、Cars Japan の 1.5G(DBA-NCP110・2014年4月〜2016年5月)の行も 16×6J +39 だ。150G と 1.5G はインセット39が比べる基準になる。
150X・150X Cパッケージの純正サイズ
中古車の車種カタログでは、150X(2007年7月発売の年式、2011年8月〜2012年6月の年式)と 150X Cパッケージ(2011年8月発売)のタイヤは前後とも 195/60R16。一方で、ホイールのリム幅・インセットの値は 150X の行で確かめられていない。MYGラボの 150X・150X Cパッケージの行は記載なしで、トヨタの中古車の車種カタログの 150X(2012年6月発売の型)とガリバーの中古車カタログの 150X(2011年8月〜2012年6月)では、アルミホイールは「オプション設定有」だ。150X に乗っているなら、今付いているホイールの刻印でリム幅とインセットを読むのが先になる。
先代イスト60系とは穴数が違う
同じマッチングデータの先代60系(NCP60・NCP61・NCP65)のページでは、PCD 100mm・4穴・ハブ径 54mm、純正ホイール 15×5.5JJ+39・タイヤ 185/65R15 となっている。
| 項目 | 60系(NCP60・NCP61・NCP65) | 110系(NCP110) |
|---|---|---|
| PCD | 100mm | 100mm |
| 穴数 | 4穴 | 5穴 |
| 純正ホイール | 15×5.5JJ+39 | 16×6.0J+39(150G) |
| 純正タイヤ | 185/65R15 | 195/60R16 |
PCD は同じ 100mm でも穴数が4穴と5穴で違うので、60系の純正ホイールや4穴用のホイールは NCP110 には付かない。中古ホイールを探すときは、「イスト用」という表記だけで決めず、穴数を数える。
PCD・インセット・ハブ径の読み方
PCD と穴数
P.C.D. は Pitch Circle Diameter の略で、ボルト穴ピッチ円直径(mm)のことだ。車種によって異なり、穴数は普通車では4穴と5穴があり、一部に6穴の車もある。ホイールを選ぶときは PCD と穴数を必ず組で見る。
インセット(旧オフセット)
インセットは、ホイールのリム幅の中心線から取付け座面(ディスク内面)までの距離(mm)で、値はサイズ表示の近くに刻印されている。2008年7月11日から国際基準に基づいて呼び名が変わり、プラスオフセットは「インセット」、マイナスオフセットは「アウトセット」、±0 は「ゼロセット」と呼ぶ。旧表記のオフセット+50 はインセット50 と同じ意味なので、中古ホイールの「オフセット」表記もそのまま読み替えてよい。リム幅は、タイヤがはまる部分の幅をインチで表した値だ。
ハブ径
ハブ径(センターボア)は、ホイールの中心にある穴の直径だ。純正ホイールは車のハブの中心部分にぴったり合うので、ふだん意識することはほとんど無い。
インセットの選び方とインチアップの目安
インセットの数値とホイールの位置
純正のインセットを基準に、値が大きい側に振れるとホイールは内側へ引っ込み、小さい側に振れると車体の外側へ出る。内側へ寄りすぎると、ブレーキキャリパーやサスペンションなどの足回り部品に当たって付けられなかったり、ハンドルをいっぱいに切ったときにタイヤハウスへ当たったりすることがある。リム径やリム幅が同じでも、インセットが純正と大きく違うと、取り付けられない・車検に通らないことにつながりやすい。リム幅も変えるときは計算がさらに難しくなるので、今のホイールのリム幅とインセットを先に把握しておく。
16〜18インチの目安表
MYGラボの適合インセット表(イスト 110系・2WD と 4WD 共通)は次のとおり。
| タイヤサイズ | リム幅 | インセット |
|---|---|---|
| 195/60R16 | 6.0J | 39〜30 |
| 195/60R16 | 6.5J | 45〜35 |
| 205/50R17 | 7.0J・7.5J | 40〜35(※) |
| 215/40R18 | 7.5J | 40〜35(※) |
※はフェンダー折り返しに注意の印。表にはインセットの単位の記載が無い。データサイトの目安で、この範囲に入れば必ず付く・車検に通ると保証する表ではないので、候補が決まったら販売店で車体との当たりを確かめてもらう。
インチアップするときは、新しいタイヤサイズの負荷能力が標準タイヤの負荷能力を下回らないようにする。タイヤの外径が大きく変わるとスピードメーターの誤差や車体への干渉が出ることがあり、幅を広げすぎると車体と接触するおそれもある。
はみ出しと車検
ダンロップのホイールの基礎知識では、フェンダーからのはみ出しは法規上認められていないとしている。イエローハットの解説では、保安基準は車輪上部の一定範囲でフェンダーから 10mm 未満のタイヤのはみ出しを許容するが、ホイールが最外側に来ている場合は少しでも突出していれば認められない。車体からはみ出すと巻き込み事故のリスクも高まるので、外へ出す方向のインセットほど慎重に選ぶ。
ハブリングで中心を合わせる
社外ホイールは汎用性を高めるためにハブ穴が大きく作られていて、イエローハットの解説では主流は 73mm だ。ハブとホイールの中心がずれていると、高速走行時の振動やハブボルトの損傷につながる。
ハブリングは、ホイールのハブ穴と車のハブの中心部分の隙間を埋める部品だ。イスト 110系のハブ径は MYGラボ・Cars Japan で 54mm なので、ハブ穴が 54mm より大きい社外ホイールには、内径 54mm・外径をそのホイールのハブ穴の径に合わせたハブリングを選ぶ。ハブ穴の径は買うホイールの仕様で確かめる。形はツバ付きタイプが勧められていて、材質は金属タイプと樹脂タイプがある。
ホイールナットと締め付けの注意
ホイールナットの座面とホイールの形状が一致していないと、ホイールを適切に固定できない。純正ホイールから社外ホイールに替えるときは、使うナットの座面がそのホイールに合うかを確かめる。NCP110 のナットのネジ径・ピッチ・二面幅は、MYGラボ・Cars Japan とも記載が無く、確かめられていないので、今付いているナットや取扱書・販売店で確かめてから新しいナットを選ぶ。
締付トルクは、MYGラボのマッチングデータでは 103N·m となっている。トヨタの取扱書の値は確かめられていないので、作業の前に取扱書か販売店で確かめる。
タイヤ交換の後は、まれにナットが緩むことがあるので、取り付けの後に増し締めをする。ハブの座面に錆が残ったまま付けるとホイールが傾いて付き、走行中の振動やハンドルのブレの元になるので、錆を落としてから付ける。
ホイールを買う前の確かめ手順
- 車検証で型式が NCP110 かを見る。
- 今付いているホイールの刻印でリム幅とインセットを読む(インセットはサイズ表示の近く)。
- 候補のホイールが5穴・PCD 100mm かを見る。
- インセットが純正の値(150G は39)から大きく離れていないかを見て、内側の干渉と外側のはみ出しを照らす。
- ホイールのハブ穴がイストのハブ径 54mm より大きければ、ハブリングを用意する。
- 使うナットの座面がホイールに合うかを見る。
- 取り付けの後に増し締めをする。
よくある質問
60系イストのホイールは付く?
付かない。MYGラボのデータでは、先代60系(NCP60・NCP61・NCP65)は4穴、NCP110 は5穴で、PCD が同じ 100mm でも穴数が違う。60系の純正ホイールや4穴用のホイールは NCP110 には使えない。
17インチや18インチにできる?
MYGラボの適合インセット表(110系)には、205/50R17 で 7.0J・7.5J のインセット40〜35、215/40R18 で 7.5J のインセット40〜35 の行があり、どちらもフェンダー折り返しに注意の印が付く。表はデータサイトの目安で、範囲内なら必ず付く・車検に通るとは言えない。詳しくは「インセットの選び方とインチアップの目安」の節を見てほしい。
ハブリングは要る?
ハブ穴がイスト 110系のハブ径 54mm(MYGラボ・Cars Japan の値)より大きい社外ホイールなら用意する。内径 54mm・外径はホイールのハブ穴の径に合わせる。
150X の純正ホイールのサイズは?
150X・150X Cパッケージのタイヤは 195/60R16 だが、ホイールのリム幅・インセットは 150X の行で確かめられていない(MYGラボの 150X の行は記載なし)。今付いているホイールの刻印で確かめる。
締め付けトルクは?
MYGラボのデータでは 103N·m。トヨタの取扱書の値は確かめられていないので、取扱書か販売店で確かめてから締める。
まとめ:買う前のチェックリスト
- 車検証の型式は NCP110 か
- 候補は5穴・PCD 100mm か(MYGラボ・Cars Japan の値。60系の純正ホイールや4穴用のホイールは付かない)
- インセットは純正が基準(150G は39。150X は手元のホイールの刻印で)
- ハブ穴が 54mm より大きければハブリングを用意したか
- ナットの座面は合うか、締めた後に増し締めをしたか
イストのほかの部品選びも、あわせて確かめておくと交換の段取りが組みやすい。

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