GRヤリスのコンソール増設は、2024年4月の改良を境に前期と後期のどちらに乗っているかで候補が分かれる。そのうえで、肘置きそのものを足すアームレスト型にするか、純正コンソールの空きスペースに小物の定位置を作る増設トレイ型で足りるかを決める。この2段階で絞れば、適合違いを買い直す事態はほぼ避けられる。順番を逆にして製品から見始めると、年式の壁に後から気づくことになる。
候補4製品を横並びで見る
| 製品 | タイプ | 販売ページの適合表記 | 素材 | 実売価格 |
|---|---|---|---|---|
| RDRDN アームレスト(黒赤ステッチ) | アームレスト型 | MXPA12・GXPA16 2020年9月〜現行 | PU | 4,769円 |
| RDRDN アームレスト(ブラック) | アームレスト型 | MXPA12・GXPA16 | PU | 4,769円 |
| SANRON.TEC アームレスト | アームレスト型 | ヤリス、前期ヤリスクロス、GRヤリスは前期対応 | 記載なし | 9,870円 |
| HUAHAO コンソールトレイ | 増設トレイ型 | GXPA16(2024.3〜現行)専用 | TPE | 2,278円 |
適合欄は製品の販売ページの表記をそのまま並べた。「GRヤリス用」とだけ書かれた製品でも前期用と後期用は別設計になりうる。実売価格はAmazonで確認した時点のもので、価格も在庫も日々動く。安い順ではなく、適合表記が自車と一致しているかを先に確かめたほうが早い。
肘の置き場が欲しいなら、まずこの2つ。
RDRDN GRヤリス用アームレスト コンソールボックス MXPA12・GXPA16 2020年9月〜現行 適用(黒赤ステッチ)
RDRDN GRヤリス用アームレスト コンソールボックス MXPA12・GXPA16 適用(ブラック)
ヤリス系と共用設計のものも選択肢に入る。
SANRON.TEC ヤリス系アームレスト コンソールボックス(GRヤリスは前期対応の表記)
小物の置き場だけを増やしたい後期車ならこちら。
HUAHAO GRヤリス後期専用 コンソールトレイ 隙間収納 GXPA16 2024.3〜現行
そもそもGRヤリスのコンソールまわりはどうなっているか
GRヤリスは3ドアハッチバッククーペで乗車定員は4名。全長3,995mm・全幅1,805mm・全高1,455mm、ホイールベースは2,560mmという寸法に、運転操作を優先したコックピットが載っている。型式は2種類で、GXPA16が1.6Lターボの4WD(RZ・RC)、MXPA12が1.5L自然吸気のFF(RS)にあたる。
センターコンソール上に取れる平面は限られるので、肘置きや小物の定位置は後付けで足すことになる。何を置きたいかを先に決めてから製品を見ると、サイズ選びで迷いにくい。
もうひとつ効いてくるのがパーキングブレーキの位置だ。自動車専門メディアの取材記事によれば、初代の機械式パーキングブレーキはレバーがセンターフロアの延長線上にあり、運転しながら引く前提の設計ではなかった。後期ではフロアのレバーを上部へ移してステアリング近くに置いた縦引き式が用意されたが、これはRCのメーカーオプション設定で、RZ ハイパフォーマンスには設定されない。アームレスト型はこのレバーのすぐ近くに載るため、後述の干渉確認が欠かせない。
前期と後期でコンソールまわりの何が変わったか
前期(2020年9月〜2024年3月)
初代GRヤリスは2020年9月4日に発売された。トヨタの公式発表では、発売時のグレードは1.5L直列3気筒をFFとDirect Shift-CVTで積むRSと、1.6L直列3気筒インタークーラーターボを4WD(GR-FOUR)と6速マニュアル(iMT)で積むRC・RZ・RZ ハイパフォーマンスの4種類だった。
内装側では、トヨタ系サービスが運営するメディアの解説記事が、前期のメーターはアナログメーターと4.2インチTFTの組み合わせで、インパネは左右対称に近いデザインだったと伝えている。
後期(2024年4月〜)で公表された変更
進化型は2024年4月8日に発売され、8速ATのGR-DATが加わった。トヨタの公式発表によると、コックピットは刷新され、ドライビングポジションを25mm下げ、センタークラスターの上端を50mm下げて前方視界を広げ、操作パネルとディスプレイをドライバー側へ15度傾けて配置している。メーターは12.3インチフルカラーTFTになり、インナーミラーの取り付け位置もフロントガラス上部へ移された。
GR-DAT搭載車についてはさらに、シフトレバーを75mm上昇させて6速MTモデルのセレクターと同等の高さに配置したと公表されている。Mモードの変速操作は引き操作でシフトアップ、押し操作でシフトダウンとなる。コンソール上の高さ関係が変わったということなので、前期用として作られた製品がそのまま収まる保証はない。
RS(MXPA12)は前期だけのグレード
RSは2024年4月の改良で廃止された。つまりMXPA12型は2020年9月から2024年3月までの前期にだけ存在する。適合表記にMXPA12とあれば、それは前期を含む製品だと読める。
自分の車が前期か後期かを確かめる
判定材料は車検証にある。型式(GXPA16かMXPA12か)と初度登録年月の2つを見れば足りる。MXPA12なら前期で確定、GXPA16なら初度登録年月で分かれる。
そのうえで、販売ページの適合年式が2020年9月から2024年3月までなのか、2024年4月以降なのかを照らし合わせる。ここを飛ばして「GRヤリス対応」の文字だけで注文すると、届いてから合わないと分かって買い直しになる。届いた箱を開ける前に済ませられる確認なので、先にやっておく。
選び方の軸は5つ
軸1 適合の粒度
ヤリスやヤリスクロスと共用の設計なのか、GRヤリス専用設計なのかで、コンソール上での収まりが変わる。型式や適合年式まで書かれている製品のほうが自車と照合しやすく、買い間違いが起きにくい。
軸2 アームレスト型か増設トレイ型か
肘置きそのものを足すアームレスト型と、純正コンソールの空きスペースに載せる増設トレイ型では、解決する問題が違う。長距離で肘が疲れるならアームレスト型、スマホや小銭やカードの定位置を作りたいだけなら増設トレイ型で足りる。目的が違えば正解も違うので、両者を同じ土俵で価格比較しないほうがいい。
軸3 取り付け方式とズレ止め
置くだけ、両面テープ、コンソールへの挟み込みがある。工具不要をうたう製品でも、滑り止めマットや固定板といったズレ止めの有無で走行中の安定感が変わる。内装に跡を残したくないなら、貼り付けを伴うかどうかも見ておく。
軸4 素材
PU(合成皮革)は肘当たりが柔らかく、内装の質感に馴染ませやすい。TPEは水拭きで汚れを落としやすいので、飲み物やコインを直接置くトレイに向く。触れる時間が長いのはアームレストの天面、汚れやすいのはトレイの底面、という違いで考えると選びやすい。
軸5 操作への干渉
シフトレバーの動き、パーキングブレーキの引き代、ドリンクホルダーの出し入れ、後期ならセンターコンソールまわりのスイッチ操作を塞がないか。固定する前の仮置き段階で確かめる。ここを見落とすと、収納は増えても運転しづらい車になる。
アームレスト型を選ぶときに見る場所
RDRDNのアームレストは、販売ページに「トヨタ GRヤリス MXPA12 GXPA16 2020年9月〜現行に適用」と記載がある。PU素材で、アームレストの内側に小物収納ボックスを備え、特別な工具を使わずに取り付けられる設計とされている。色は黒赤ステッチと黒があり、同シリーズにはバーガンディとブラウンの設定もある。型式が2つとも書かれているぶん、自車の車検証と突き合わせやすい書き方だ。
SANRON.TECのアームレストは、販売ページのタイトルに「トヨタ ヤリス、前期 ヤリスクロス、GRヤリスに前期対応」と記載がある。一方で商品説明の専用設計欄は、ヤリスとヤリスクロスの前期にふれるにとどまる。純正のセンターコンソールに取り付ける収納ボックス型で、GRヤリスについては前期のみの対応表記になっている。後期に乗っているなら、この表記のままでは候補から外れる。
どちらを選ぶにしても、レバーの引き代と、引くときの肘の逃げを塞がないかは装着前に見る。縦引き式をオプションで選んだ後期のRCは、レバー位置の前提そのものが違うので、一般的なGRヤリス用の製品がそのまま収まるとはかぎらない。
増設トレイ型を選ぶときに見る場所
HUAHAOのコンソールトレイは、販売ページに「トヨタ GRヤリス GXPA16(2024.3〜現行)に対応した専用設計」と記載がある。TPE素材で、レバー前の空きスペースを使う隙間収納。滑り止めのラバーマットが付き、テープを剥がしてコンソールに合わせて置くだけの取り付けとされている。ドリンク・スマホ・鍵・カード・コインを一時的に置く用途を想定した形状だ。
注意したいのは年式の向きで、「後期専用」「2024年以降モデル」と明記された製品は、前期のコンソール形状には合わない前提で作られている。前期の車には前期対応の表記がある製品を選ぶ。逆に、前期対応としか書かれていない製品を後期の車に使わない。年式の起点が製品ごとに2024年3月だったり4月だったりすることがあるので、書かれている数字をそのまま読む。
素材の向き不向きもここで効く。トレイは飲み物やコインが直接触れる場所なので、水拭きで落とせるTPEは扱いやすい部類に入る。
取り付け前に踏む手順
- 車検証で型式と初度登録年月を確認する。
- 純正コンソールの現状を見て、ドリンクホルダーとパーキングブレーキレバーの位置を把握する。
- 製品ページの適合欄と外寸を自車と照らし合わせる。
- 固定する前に仮置きし、シフト操作・パーキングブレーキ操作・ドリンクの出し入れ・スイッチ操作を一通り試す。
- 干渉がないことを確かめてから固定する。
固定しない置くだけのトレイやアームレストは、急な操作や強い横Gで動くことがある。GRヤリスのように走らせる車なら、滑り止めの有無に加えて、万一動いてもペダルやレバーの側へ落ちない位置かを重視したい。走り出す前に軽く手で押して、動く方向を確かめておくといい。運転操作を妨げない位置に確実に固定する、という前提を崩さないことだ。
買う前に外しやすい落とし穴
検索結果には車名の似た別車種向けの製品が混ざる。適合型式にMXPB10・MXPB15・MXPJ10・MXPJ15とだけ書かれたヤリスクロス専用品や、「新型ヤリスに適合」とだけ書かれた製品は、GXPA16・MXPA12向けではない。型式表記に自車の型式が無い製品は、その時点で候補から外すのが早い。
もうひとつは年式の境目にかかる個体だ。適合表記はメーカーや販売者の申告にもとづくもので、2024年3月と4月をまたぐ時期の個体や、メーカーオプションでコンソールまわりの仕様が異なる個体は、購入前に販売者へ問い合わせておくと確実。問い合わせるときは車検証の型式と初度登録年月をそのまま伝えると、やり取りが早く済む。
よくある質問
前期用のアームレストを後期に付けられますか
そのまま付くとは言えない。トヨタの公式発表で、後期はセンタークラスター上端の高さ、操作パネルの角度、GR-DAT車のシフトレバー高さが変わっている。前期対応としか書かれていない製品は、後期での収まりが確認されていないものとして扱う。
純正のドリンクホルダーは使えなくなりますか
製品ごとに載る位置が違うので、一律には答えられない。販売ページに併用可否の記載がなければ、仮置きの段階でカップを出し入れして確かめるのが確実だ。車内の置き場全体を組み替えたいなら
も合わせて見ておくといい。
パーキングブレーキの操作の邪魔になりませんか
アームレスト型はレバーと近い位置に載るので、引き代と肘の逃げを固定前に確かめる。後期のRCで縦引き式のオプションを選んでいる場合は、レバー位置の前提が一般的なGRヤリス用製品と違う。
RS(1.5L・2WD)にも付きますか
RSはMXPA12型で、適合表記にMXPA12が入っている製品なら候補になる。RSは2024年4月の改良で廃止されているので、後期専用と書かれた製品はRSの対象外だと考えていい。
取り付けに工具は必要ですか
今回の4製品では、RDRDNが特別な工具を使わずに取り付けられる設計、HUAHAOがテープを剥がして置くだけの取り付けと販売ページで説明されている。とはいえ製品ごとに手順は違うので、手元に届いたら説明書の指示に従う。
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まとめ:注文前に確認する項目
- 車検証の型式がGXPA16かMXPA12か
- 初度登録年月が2024年3月までか、2024年4月以降か
- 販売ページの適合年式が自車の年式を含んでいるか
- 欲しいのは肘の置き場か、小物の置き場か
- パーキングブレーキとシフトの操作範囲を塞がないか
肘の置き場が目的で、型式表記まで確認して選びたいならRDRDNのアームレストが分かりやすい。
RDRDN GRヤリス用アームレスト コンソールボックス MXPA12・GXPA16 2020年9月〜現行 適用(黒赤ステッチ)
後期に乗っていて小物の定位置だけを作りたいなら、後期専用設計のトレイで用が足りる。
HUAHAO GRヤリス後期専用 コンソールトレイ 隙間収納 GXPA16 2024.3〜現行
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