センチュリー UWG60 荷室の床下収納は2通り

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トランクを開けて床のマットをめくったとき、平らなトレイが出てくる車と、18インチのタイヤがまるごと収まっている車がある。UWG60系センチュリーは装備の選び方で荷室床下の中身が入れ替わるので、床下を使う前提で収納用品を決めると当てが外れる。最初に確かめるのは容量の数字ではなく、自分の車の床下に何が入っているかだ。ここでは床下の見分け方から、トランクの開け閉め、荷物の積み方、車内の収納装備までを順番に整理する。

目次

荷室床下はデッキアンダートレイかスペアタイヤか

トヨタが公開しているセンチュリーの主要装備一覧表(2025年12月版)の注記には、スペアタイヤを選択した場合、タイヤパンク応急修理キットとデッキアンダートレイは非装着となる、と明記されている。同じUWG60系でも、床下に収納として使えるトレイがある車と、タイヤが占有している車の2通りに分かれる。

標準はトレイ、オプションでタイヤに入れ替わる

何も選ばない状態では、タイヤパンク応急修理キットと荷室床下のデッキアンダートレイが備わる。スペアタイヤをメーカーオプションで選んだ車では、その2つが両方とも付かない。中古で手に入れた個体や、社用車として配車された個体では、書類だけ見ても判断がつかないことがある。トランクを開けてマットをめくる、これが荷室の使い方を決める最初の1手になる。

スペアタイヤは応急用ではなく18インチ

同じ一覧表でオプション設定されているスペアタイヤは、ノイズリダクションアルミホイール付の車両装着タイヤと記載されている。つまり車に履いているものと同じ組み合わせで、タイヤは225/55R18 98H、ホイールは18×7 1/2Jだ。細身の応急用ではなく18インチのフルサイズが床下に収まるため、トレイの居場所が無くなる。床下を平らな収納として当て込む計画は、この時点で立て直すことになる。

なお、荷室の容量や開口部の寸法は諸元表にも取扱説明書にも記載を確認できていないため、数値は出さずに置く。車格の目安として車体側の値を挙げると、主要諸元表(2025年12月版)では全長5,335mm、全幅1,930mm、全高1,505mm、ホイールベース3,090mm、乗車定員5名。型式は6AA-UWG60-AEXGHで、これは2025年12月時点のカタログ値である。UWG60系は2018年6月から続いており、途中で型式表記も変わっているため、年式を問わない値として扱わないほうがいい。

トランクを開ける3つの経路

センチュリーの取扱説明書「トランク」の項では、開け方が3通り示されている。どれを使っても押しっぱなしにする必要はなく、自動で全開まで動く。

  • 車内から: トランクオープナースイッチを押す
  • 車外から: スマートキーを携帯した状態で、トランクのスイッチを押す
  • 離れた場所から: ワイヤレスリモコンのスイッチを、ブザーが鳴るまで押し続ける

2番目の経路が使えるのは、主要装備一覧表の全車標準装備欄にスマートエントリー(全ドア・トランク/アンサーバック機能付)が挙がっているからで、トランクもスマートキーの対象に入っている。荷物を両手に抱えた状態なら、鍵を出さずにスイッチだけで開けられる。

閉めるときはスイッチか、手で引き下ろすか

閉め方は2通り。スイッチを押すとブザーが鳴って自動で閉まる。手で閉めるときは、トランクグリップを持って横方向に力をかけないように引き下げ、外から押して閉めるよう指示されている。横に力をかけないという条件が付いている点だけ、覚えておく価値がある。

そして取扱説明書には、走行前にトランクが閉まっていることを必ず確認する、という警告がある。子どもをトランクの中で遊ばせない、開閉操作をさせないという警告も同じ項に並ぶ。

自動で閉まる機構があっても目視は省かない

トランクが半ドアになるとイージークローザーが働いて自動で閉まる。閉まる途中で異物を挟むと作動が停止して開く挟み込み防止機構もあり、半ドアのまま走り出せば警告ブザーが鳴る。主要装備一覧表では、イージークローザー(全ドア・トランク)&パワートランクリッドが全車標準装備だ。ただしこれらは、閉まったことを自分の目で見る手順を省いてよいという記載ではない。荷物を積んだ直後は、荷物の角が縁に噛んでいないかも含めて一度見ておく。

床下を開ける手順と、そこに同居している工具

取扱説明書の「パンクしたときは(スペアタイヤ装着車)」の手順では、スペアタイヤの取り出しはラゲージマットを取りはずす、留め具をはずしてスペアタイヤを取り出す、の2段階で示されている。ジャッキも同じで、ラゲージマットを取りはずしてから留め具をはずして取り出す。床下へ手を入れる作業は、どれもラゲージマットをどける動作から始まる。

トランク内にはこのほか、ホイールナットレンチ、ドライバー、けん引フック、ジャッキハンドルが収まっている。床下に荷物を入れる前に、何が入っていて、どれを動かすと取り出せなくなるかを一度把握しておきたい。同じページには、パンクしたまま走行しないという警告もある。短い距離でもタイヤとホイールが修理できないほど損傷したり、思わぬ事故につながるおそれがあるとされている。

荷物を積むときにメーカーが指示していること

取扱説明書の「荷物を積むときの注意」には、積む場所と積んではいけないものが具体的に書かれている。

積む場所の指示

できるだけ荷物はトランクに積む、トランクに人を乗せない、というのが基本方針だ。そのうえで、荷物を積んではいけない場所として運転席足元、助手席やリヤ席(積み重ねる場合)、パッケージトレイ、インストルメントパネル、ダッシュボードが挙げられている。室内に積んだ荷物はすべてしっかりと安定させるという指示もある。守らない場合、ブレーキやアクセル操作の支障、視界の妨げ、衝突時の事故や重大な傷害につながるおそれがあるとされている。

燃料が入った容器とスプレー缶は、そもそも積んではいけないものとして名指しされている。

重さの見積もり方

重量については、荷物を積み過ぎない、荷重を不均等にかけない、という2つの指示だ。具体的な上限値の代わりに諸元から考えると、車両重量2,370kgに対して車両総重量は2,645kg、差は275kgしかない。車両総重量は定員5名が乗った状態で算定される値なので、この275kgは人の分でおおよそ使い切られている計算になる。何kgまで積めるかは乗る人数と体重で変わる量であり、5人乗って荷物も満載という使い方に余裕は無い。

積み込みの順番

以上を実行する順番にすると、こうなる。

  1. 床下を開けて、デッキアンダートレイがあるのかスペアタイヤが入っているのかを確認する
  2. 荷物はできるだけトランクに積む。室内に置くのはトランクに入らないものだけ
  3. 重いものを左右どちらかに寄せず、荷重が偏らないように置く
  4. 室内に置いた荷物は動かないように安定させる。禁止されている場所には置かない
  5. トランクを閉め、閉まっていることを見て確認してから走り出す

積み下ろしで車高が動くことを見込んでおく

UWG60系はAVS機能付電子制御エアサスペンション(車高切替機能付)を備える。取扱説明書の「電子制御エアサスペンション」の項では、乗車や荷物の積み込みで車高が低下し、そのときコンプレッサーが作動して音が聞こえる、と説明されている。HIGH車高への切り替えはスイッチを押す操作で、もう一度押すと戻る。

注意として書かれているのは、乗員が降りたときは通常より車高が高くなるので、高さ制限のある場所では注意する、という点だ。荷物を降ろして人も降りた直後の立体駐車場は、入庫時と同じ高さではない。長時間駐車したときに気温変化で車高が変わることもあるとされている。縁石への乗り上げ駐車時やジャッキアップ時は、エアサスペンションの作動を停止するためにハイブリッドシステムを停止するよう警告されている。床下の工具を出して作業に入る場面と直結する話なので、ここは押さえておきたい。

トランクに入れないものを車内のどこへ収めるか

取扱説明書の「収納装備一覧」「その他の室内装備」によると、収納装備は前席まわりと後席まわりに分かれて配置されている。

前席まわり

グローブボックスはボタンを押して開閉し、施錠と解錠はメカニカルキーで行う。コンソールボックスはボタンを押してフタを開ける形式で、両側から開閉でき、内部に取り外せるトレイとペンホルダーがある。このほかコインホルダー、フロント席のドアポケット、カップホルダーがあり、フロントのカップホルダーはフタを押して開ける。車幅灯を点けているあいだは、グローブボックス内とコインホルダー内のランプが点灯する。

小物入れは4カ所あって、開け方がそれぞれ違う。天井はボタンを押す、インストルメントパネル中央はフタを押す、コンソール背面もフタを押す。リヤアームレストの小物入れだけはレバーを引き上げてロックを解除し、フタを持ち上げる。

後席まわり

シートバックポケットは雑誌や新聞、タブレットなどを収納できると説明されている。マガジンラックは本や新聞などが対象だ。ライティングテーブルはふちを押して操作し、コートフックは押して使う。靴べら差しもある。リヤのカップホルダーは、アームレストを手前に倒してからフタを押して開ける。リヤのバニティミラーはボタンを押して開ける方式で、フロントはカバーをスライドさせる。

充電しながらしまうなら端子の場所で選ぶ

充電用USB端子は収納の中に配置されていて、場所によって出力が違う。主要装備一覧表の注記では、センターコンソール小物入れ内のType-Cが最大45Wまで、フロントコンソールボックス内のType-CがDC5V/3.0A(消費電力15W)、リヤコンソールボックス内のType-AがDC5V/2.1A(消費電力10.5W)とされている。大きい機器を充電したまましまうなら、入れる収納は端子の出力で決まる。アクセサリーコンセントはフタを開けて使う。

収納装備に付いている警告

  • コートフックにハンガーや他の硬いもの、鋭利なものをかけない。SRSカーテンシールドエアバッグがふくらんだときに飛び、重大な傷害または死亡につながるおそれがある
  • コンソールボックスは走行中必ず閉じる。急ブレーキ時などに開いたフタが体に当たったり、収納物が飛び出したりする危険がある
  • 天井の小物入れには200g以上のものを入れない
  • ライティングテーブルには過度の負荷をかけない。先のとがったペンなどを使うと表面に傷がつくことがある
  • カップホルダーにはカップや缶以外のものを置かない。温かい飲み物を置くときはフタを閉める
  • アクセサリーコンセントは、使わないときはフタを閉めて異物や飲料水が入らないようにする

コートフックの警告は、掛けるものによっては命に関わる話だ。上着を掛ける以外の用途に使わないほうがいい。

荷室まわりの用品を選ぶときの見方

特定の商品は挙げない。適合を確認した用品が手元に無いためで、代わりに選ぶときに見る順番を置いておく。

  1. 床下の装備を先に確認する。スペアタイヤ装着車とデッキアンダートレイ装着車では床下に使える空間が違うので、床下を前提にした収納用品は自分の個体を見てから選ぶ
  2. ラゲージマットは脱着のしやすさで見る。工具の取り出しがマットを取りはずすところから始まるため、めくりにくいものはいざというときに手間になる
  3. 開口部や荷室灯など既存の装備を塞がない寸法か
  4. 走行中に動かない形で収まるか。室内の荷物を安定させろという指示は、荷室に置く用品にもそのまま当てはまる

判断の順序としては、床下の確認が先で、商品選びは後だ。候補を1つに絞ったら、寸法と適合はメーカーの適合情報で最終確認する。

よくある質問

トランクの床下には何が入っているのか

車によって違う。標準ではタイヤパンク応急修理キットとデッキアンダートレイ、スペアタイヤをメーカーオプションで選んだ車ではスペアタイヤが入り、その2つは非装着になる。加えてジャッキ、ホイールナットレンチ、ドライバー、けん引フック、ジャッキハンドルがトランク内に収まる。

スペアタイヤを選ぶと荷室の使い勝手はどう変わるのか

床下収納として使えるデッキアンダートレイが付かなくなる。スペアタイヤは車に履いているものと同じ225/55R18のアルミホイール付きで、応急用の細いタイヤではないぶん床下を占有する。

トランクを開ける方法は何通りあるのか

3通り。車内のトランクオープナースイッチ、スマートキーを携帯した状態でのトランクのスイッチ、ワイヤレスリモコンのスイッチ長押しで、いずれも自動で全開になる。

室内で荷物を置いてよい場所と置いてはいけない場所はどこか

置いてはいけない場所として、運転席足元、助手席やリヤ席(積み重ねる場合)、パッケージトレイ、インストルメントパネル、ダッシュボードが挙げられている。室内に置く場合は動かないように安定させる。グローブボックス、コンソールボックス、小物入れ、シートバックポケット、マガジンラックといった収納装備は、それぞれの容量と警告の範囲で使う。

後席を倒して荷室を広げられるのか

確認できていない。後席は4:2:4分割リヤシートで後中央席は固定式との記載までは確認したが、背もたれを前に倒して荷室とつなげる操作についての記載は見つけられていない。荷室と車内をつなぐ使い方を前提にする前に、車両に付属する取扱説明書で確かめてほしい。

まとめ

UWG60系センチュリーの荷室は、床下の中身が個体ごとに違うところから話が始まる。トランクを開けてラゲージマットをめくり、デッキアンダートレイなのかスペアタイヤなのかを見る。ここが決まれば、床下に何を入れられるか、収納用品を足す余地があるかが自動的に決まる。

積むときは、できるだけトランクへ寄せて、室内に残す荷物は禁止された場所を避けて動かないように固定する。人が5人乗るなら重量の余裕は少ないと見ておく。あとは走り出す前にトランクを一度見るだけだ。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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