納車したてのワゴンRや、中古で手に入れた一台のスマートキーを、財布やスマホと同じポケットに入れて持ち歩くうちに、樹脂の表面へ細かな擦り傷が増えていく。数百円から数千円のキーケースを一つかぶせておけば、この摩耗も落下時の打痕も先回りして防げる。ただしMH35S世代のワゴンRは、すべてのグレードにスマートキーが付くわけではなく、最安グレードは鍵を差し込むタイプで、キーの形そのものが違う。さらにスズキは同じ形のスマートキーをアルトやスペーシアなど複数の車種で共用しているため、車名だけを頼りに選ぶと手元のキーに合わない製品を引き当てることがある。記事執筆時点でAmazonの在庫と適合表記を確認できたのは、本革タイプ2色とTPUの衝撃保護タイプ、あわせて3製品だった。
ワゴンR MH35S用キーケース比較早見表
| 製品 | 対応するキー | 素材・形状 | ボタン | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| KOKATO 本革キーケース(茶色) | 2ボタンのスマートキー(MH35S/55S/85S/95S) | 本革・かぶせ型 | 2ボタン | 3,050円 |
| KOKATO 本革キーケース(ブラック) | 同上(色違い) | 本革・かぶせ型 | 2ボタン | 3,050円 |
| FRACTAL CREATION TPUキーケース | 2ボタンのスマートキー(アルト・スペーシア等と共通) | TPU・衝撃保護型 | 2ボタン | 798円 |
価格はいずれも記事執筆時点のAmazon表示。3製品はどれもプッシュスタートの2ボタンスマートキー向けで、選び分けの軸は素材と価格にある。本革の質感を取るならKOKATO、軽さと衝撃保護と価格を取るならTPUのFRACTALという並びで、まず手元のキーが2ボタンのスマートキーかどうかを確かめてから色と素材を選ぶと、適合違いの買い直しを避けやすい。
選ぶ前に確かめるMH35SワゴンRの鍵
製品を絞り込む前に、守る対象であるキー本体の作りを把握しておくと、商品ページの適合表記の意味が読み取りやすくなる。ワゴンRのキーはグレードと世代で姿が変わり、そこを外すとカバーが合わない。
スマートキーか差し込みキーかをまず見分ける
鍵の専門店の解説では、2017年2月以降の6代目ワゴンR(MH35S/MH55S/MH85S/MH95S)は、鍵を差し込んで回すタイプと、プッシュスタートのスマートキーの二通りに分かれる。ハイブリッドFXやFZなどの上位グレードはプッシュ式のスマートキーで、車体に近づいてドアハンドルに触れれば解錠でき、ボタンでエンジンを始動する。一方、最安のFAグレードなどは鍵を差し込む方式で、キーの形も持ち手の付いた別物になる。見分け方はシンプルで、運転席まわりにプッシュスタートボタンがあり、手元のキーが金属の差し込み部を露出させていない平たい形なら、プッシュ式のスマートキーと考えてよい。反対に、キーの先から金属のブレードが出ていて、それをハンドル脇のキーシリンダーに差し込んで回すなら、今回のカバーとは形が合わない差し込み式になる。今回の3製品はいずれもプッシュ式スマートキー向けなので、自分のキーがプッシュスタートの平たいスマートキーか、差し込んで回すキーかを最初に見分けるのが出発点になる。中古で購入した個体はグレード表記と実際の装備が食い違うこともあるため、カタログのグレード名より手元の現物で判断するほうが確実性が高い。
左右スライドドアが無いのでボタンは2つ
ワゴンRはヒンジ式のドアで電動スライドドアを持たないため、スマートキーに並ぶボタンは施錠と解錠の2つが基本になる。スライドドアを備える車のキーは、左右のドア開閉ボタンが加わって3〜4ボタンになるが、ワゴンRのスマートキーは2ボタンで、今回の3製品もすべて2ボタン用の抜き型で作られている。カバーを選ぶときは、この2ボタンの配置が製品写真と重なるかを見ておくと、世代違いのキーへ無理にはめる失敗を避けられる。整備情報を見ると、この2ボタンキーの内側には電池切れやドアが開かない緊急時に使うメカニカルキー(内蔵の金属キー)が収まっている点も、後の装着チェックで効いてくる。
6代目は複数のスズキ車と同じ新型キー
TPUカバーの適合表記では、この2ボタンスマートキーはワゴンR MH35S〜MH95Sだけでなく、アルト(HA37S/HA97S)やスペーシアMK系、ジムニー(JB64W/JB74W)にも対応するとある。スズキが近年の車種で共通の四角みを帯びたスマートキーを使っているためで、裏を返すと、商品名にワゴンRが書かれていなくてもアルトやスペーシア向けとして売られているカバーが手元のキーに合うことがある。逆に、車名にワゴンRとあっても対象が古い世代のキーだと現行の2ボタンキーに合わない場合もある。頼りにすべきは車名の並びより、キーのボタン数と外形が製品写真と一致しているかという一点になる。
素材で選ぶ:本革カバーとTPUカバー
今回そろった3製品は、質感重視の本革タイプと、軽さと保護を取るTPUタイプの二系統に分かれる。どちらもプッシュ式の2ボタンスマートキー向けで、機能より仕上がりと価格で選ぶ形になる。日常でキーをどう持ち運ぶかを想像すると選びやすく、鞄の中で小物と一緒にする使い方なら角まで覆う硬めのカバー、ズボンのポケットに裸で入れる使い方なら薄くて引っかかりの少ないカバー、という具合に生活動線から逆算すると失敗が減る。
本革タイプ:KOKATOの落ち着いた質感
KOKATOの本革キーケースは、ワゴンR MH35S/MH55S/MH85S/MH95Sの2ボタンスマートキーに合わせたかぶせ型で、色は茶色とブラックの2種類、価格は記事執筆時点でどちらも3,050円。ロゴ入りの革がキー全体を包み、握ったときの手触りと見た目の上質さで選ばれるタイプになる。革は使い込むほど色合いが馴染む反面、TPUに比べると厚みが出るぶんポケットでのかさばりは増える。内装を落ち着いた色でまとめたい人や、キーを手に取る頻度が高く質感を大事にしたい人に向く一本で、見た目と手触りを優先するならブラックか茶色から内装に合う色を選ぶとまとまりが出る。
KOKATO ワゴンR MH35S系 本革スマートキーケース(2ボタン・ブラック)
TPU衝撃保護タイプ:FRACTALの軽さと価格
FRACTAL CREATIONのTPUキーケースは、ワゴンR MH35S〜MH95Sに加えアルトやスペーシアMK系、ジムニーの2ボタンキーにも対応する衝撃保護型で、キーホルダー付き、価格は記事執筆時点で798円と3製品でもっとも安い。TPUはやわらかく弾力のある樹脂で、落としたときの角の打痕を吸収しやすく、装着したままボタンも押しやすい。革のような高級感はないぶん、軽くてかさばらず、価格も手頃なので最初の一つや家族用のスペアキー分をまとめて用意する使い方に向く。とにかく軽く安く傷と打痕を防ぎたいなら、798円のFRACTALが入りやすい。
FRACTAL CREATION ワゴンR MH35S系 TPUキーケース(衝撃保護・キーホルダー付き)
失敗しない選び方と装着前チェック
キーの形と素材の方向性が決まったら、あとは適合の最終確認と、届いてからの動作チェックで仕上げる。数百円から数千円の製品でも、合わないものを選ぶと付け外しの手間や買い直しが生じる。
適合は「2ボタン・スマートキー」で最終確認する
購入ボタンを押す前に、手元のキーがプッシュスタートの2ボタンスマートキーであること、そして製品写真のボタン配置と全体の輪郭が自分のキーと重なることを見比べておきたい。商品名に並ぶ車種名(アルトやスペーシアなど)は共通キーゆえの表記で、そこよりもボタン数と外形の一致が判断の軸になる。差し込み式のキーを持つFAグレードなどのオーナーは、今回のスマートキー用カバーは形が合わないため、キーの種類を先に確かめておくと無駄がない。
メカニカルキーと電池ぶたの干渉を見ておく
かぶせ型のカバーは、キー内蔵のメカニカルキー(緊急用の金属キー)の抜き差しや、電池ぶたの開閉と干渉しないかが使い勝手を分ける。メカニカルキーは、スマートキーの電池切れや車両側の不調でドアが開かないときの最後の手段になるため、カバーを付けたまま抜き差しできるかは早めに見ておきたい。電池交換のたびにカバーを全部外す必要があるタイプもあるので、レビューの写真で電池ぶた側の作りを確かめておくと、届いてからの手間を減らせる。
色と使い方で最初の一つを決める
適合の条件を満たしたら、あとは色と使い方で選んで差し支えない範囲になる。内装を落ち着いた色でまとめたい人や質感を重視する人は本革のKOKATO、軽さと価格、落下時の保護を取る人はTPUのFRACTAL、という分け方が分かりやすい。メインキーとスペアキーで色や素材を変えておくと、家族で使い分けるときに取り違えにくい。届いた初日に、2つのボタンがカバー越しでも正しく反応するか、キーホルダーの穴が普段使うリングに通せるかを一度通しで試しておくと、後戻りが減る。予算で迷うなら、まずは798円のTPUを試して使い勝手を確かめ、質感に不満が出たら本革へ買い替える進め方もある。逆に、キーを人目に触れる場所で使う機会が多い人は、最初から本革を選んだほうが満足度は続きやすい。いずれにしても、装着後にボタンの反応が鈍くなったり、メカニカルキーの抜き差しが引っかかると感じたら、我慢して使い続けるより早めに交換や返品を判断するほうが手間は小さい。
よくある質問
ワゴンR MH35Sのスマートキーは何ボタンですか?
施錠と解錠の2ボタンが基本になる。ワゴンRは電動スライドドアを持たないヒンジ式のドアのため、スライドドア用のボタンが付かず、キーのボタンは2つにとどまる。今回取り上げた3製品はいずれも2ボタンのスマートキー向けの抜き型で作られている。購入前に手元のキーのボタンを実際に数え、製品写真と突き合わせると外形違いを避けやすい。
FAグレードの差し込みキーにもこのカバーは使えますか?
今回の3製品はプッシュスタートの2ボタンスマートキー向けで、鍵を差し込んで回すタイプのキーには形が合わない。鍵の専門店の解説では、6代目ワゴンRは差し込み式のキーとプッシュ式スマートキーに分かれ、最安のFAグレードなどは差し込み式にあたる。自分のキーがどちらかを先に見分け、差し込み式なら対応をうたう別のカバーを探すことになる。
「アルト・スペーシア対応」と書かれたカバーはワゴンRでも使えますか?
スズキは近年の車種で共通の2ボタンスマートキーを使っているため、アルト(HA37S/HA97S)やスペーシアMK系向けと書かれたカバーでも、ボタン数と外形が一致していればMH35Sワゴンのキーに収まることが多い。実際、今回のTPU製カバーもワゴンRとアルト、スペーシア、ジムニーをまとめて適合対象にしている。ただし製品ごとに対象の世代が違うので、購入前に製品写真のボタン配置を自分のキーと見比べるのが安全になる。
カバーを付けたままドアの施錠・解錠やエンジン始動はできますか?
今回の製品は電波を遮る目的のものではなく、カバーを付けたままでもスマートキーの電波は通る。ドアハンドルに触れての解錠やボタンでのエンジン始動は、カバー越しでも通常どおり行える作りが一般的になる。もし電波を遮って盗難対策をしたい場合は、キーケースではなく電波遮断ポーチという別ジャンルの製品を選ぶことになる。
スマートキーの電池交換のときカバーは外す必要がありますか?
かぶせ型のカバーは、電池ぶたの位置によっては交換時に一度外すタイプがある。DIYの電池交換情報では、6代目ワゴンRのスマートキーにはCR2032のボタン電池が使われている。着脱しやすいTPUなら外す手間は小さく、本革のかぶせ型は電池ぶた側の作りをレビューで確かめておくと迷わない。カバーを外さず交換できるかは製品ページの説明や写真で確認しておきたい。
まとめ|キーの形状から逆算して選ぶ
- プッシュ式の2ボタンスマートキー(ハイブリッドFX/FZなど) → 本革のKOKATO(3,050円・茶/黒)か、TPUのFRACTAL(798円)から
- 差し込み式のキー(FAグレードなど) → 今回の3製品は形が合わないため、差し込み式対応をうたう別のカバーを探す
- 迷ったとき → 車名の並びではなくボタン数(2ボタン)と外形で照合し、製品写真と自分のキーを見比べる
MH35SワゴンRのスマートキーは、プッシュスタートやキーレス解錠を担う精密な電子キーで、再作製にはそれなりの費用と時間がかかる。数百円から数千円のカバー一つで擦り傷や打痕から守れるなら、小さな備えになる。外装の小キズ対策まで合わせて整えたいならドアハンドル周りのキズ防止フィルム、内装の色みをそろえるならワゴンR用シートカバーの選び方と一緒に見ておくと、車内外の統一感も出しやすい。
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