スペーシアギア コンソールボックス 型式別の選び方と3タイプ

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スペーシアギアのコンソールボックスで起きやすい買い間違いは、車名だけを見て注文し、届いてから型式が違うと気づく形だ。初代の MK53S と2024年9月発売の2代目(MK54S/MK94S)は前席まわりが別世代の設計で、商品側の適合表記もこの型式で切り分けられている。先に車検証の型式欄を見て、そのうえで前席の間・足元・肘置きのどこに置きたいかを決めれば、候補はかなり絞れる。

目次

型式と置き場所、決めるのはこの2つだけ

選定は2段階で終わる。1段階目が型式の確認で、初代 MK53S か、2代目の MK54S/MK94S かを車検証で確定させる。2段階目が置き場所で、前席の間に据え置くか、足元に箱を置くか、既存の内装の上に肘置きを載せるかを決める。この2つが決まった時点で、商品ページで見るべき欄はほぼ適合表記と寸法だけになる。

後付けが検討される理由も先に触れておく。スズキ公式サイトのスペーシアギア主要装備一覧に品名として載っているアームレストは後席センターアームレストで、運転席と助手席の間に置くセンターアームレストやセンターコンソールボックスに相当する品名は、同じ一覧には挙げられていない。前席まわりの肘置きを求める人が後付けへ向かうのはこのためだ。

タイプ 置く場所 得られるもの 引き換えになるもの
センターコンソール据え置き型 運転席と助手席の間 肘置き・容量の大きい収納・ドリンクホルダー 前席の間を物理的に占有する
足元コンソール型 運転席または助手席の足元 収納だけを足せる 肘置きにならず、走行中の出し入れに向かない
アームレスト(肘置き)型 既存の内装の上 肘置きと小物入れ 収納量は据え置き型より小さい

純正の前席まわり収納がカバーしている範囲

スズキ公式サイトのスペーシアギア主要装備一覧では、前席まわりの収納としてインパネドリンクホルダー(運転席、助手席)、ビッグオープントレー(助手席)、インパネボックス(助手席)が挙げられている。ドリンクホルダーは左右どちらの席にもあり、大きな開口のトレーとインパネボックスは助手席側という構成だ。2代目の発売リリースでも、ビッグオープントレーガーニッシュとインパネボックス、運転席と助手席に採用したシートバックアッパーポケット、後席のマルチユースフラップが収納にかかわる装備として挙げられている。

こうして並べると、飲み物と小物の置き場所は純正側でおおむね足りていて、足りないのは運転席側の手元に置く収納と、前席の肘置きだと分かる。後付けを決める前に純正収納の使い分けを一度整理しておくと、必要な容量と置き場所がはっきりする。助手席側のインパネボックスやビッグオープントレーで用が足りているなら、肘置きだけを足す小さな製品で済むこともある。

自分のスペーシアギアの型式を確認する

初代スペーシアギア(MK53S・2018年12月〜2023年11月)

初代は2018年12月に登場し、2023年11月に販売を終了した世代。型式は初期型が DAA-MK53S、その後の仕様が自然吸気で 5AA-MK53S、ターボで 4AA-MK53S と分かれる。グレードはハイブリッドXZとハイブリッドXZターボの2本立てに特別仕様車のマイスタイルが加わり、いずれも2WDと4WDが用意されている。中古で手に入れた車両はこの世代である可能性が高い。

2代目スペーシアギア(MK54S/MK94S・2024年9月〜)

スズキの新型スペーシアギア発売のニュースリリースによると、2代目は2024年9月20日に発売された。グレードは HYBRID XZ と HYBRID XZ ターボ の2本立てで、それぞれ2WDと4WDがある。撥水加工を施したシートや防汚タイプのラゲッジフロアが装備として挙げられている。型式は自然吸気のマイルドハイブリッドが 5AA-MK94S、ターボが 4AA-MK54S で、カタログ上は MK94S と MK54S の2つの型式で1つの世代を構成する。エンジンの違いで型式が分かれるだけなので、コンソールボックスの適合表記も両方を並記しているものが多い。ボディサイズは 4AA-MK54S の諸元で全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,800mm と掲載されている。

車検証のどこを見れば型式が分かるか

車検証の「型式」欄に、上に挙げた DAA-MK53S や 4AA-MK54S といった表記がそのまま載っている。ハイフンより前は排出ガス規制などの識別記号で、コンソールボックスの適合判断で照合するのはハイフンより後ろの MK53S・MK54S・MK94S の部分だ。車名が同じでも型式が違えば形状が合わない可能性があるため、商品の適合表記にある型式が車検証の型式と一致しているものだけを候補に残す。この照合を飛ばすと、世代違いの誤購入がそのまま起きる。

コンソールボックス3タイプの使い分け

センターコンソール据え置き型

運転席と助手席の間に置いて、肘置き・収納・ドリンクホルダーを兼ねるタイプ。肘の置き場所と容量の大きい収納が同時に手に入る代わりに、前席の間を物理的に占有する。前席の間を通って後席へ移動する使い方をしているなら、その動線が塞がることを承知したうえで選ぶことになる。3タイプのなかで収納量はいちばん大きい。

足元コンソール型

助手席や運転席の足元に置く箱型のタイプ。ゴミ箱や小物入れとして使い、前席の間は空けたまま収納だけを足せる。肘置きの機能は無く、運転中に手を伸ばして取り出す用途にも向かないので、走行中に触らないものを入れる前提で選ぶ。車中泊やキャンプの道具を車内に常備しておきたい場合に噛み合う。

アームレスト(肘置き)型

既存の内装の上に載せるクッション状の後付け肘置きで、内部が小物入れになっているタイプ。設置が手軽で前席間の占有も小さい代わりに、収納量は据え置き型より小さくなる。肘の置き場所だけが欲しいなら、これで用は足りる。シフトレバーやパーキングブレーキの操作を塞がない寸法かどうかは、どのタイプでも設置予定の場所で確認しておきたい。

失敗しない選び方の5つの基準

基準1 適合型式が自車と一致しているか

商品名や商品説明にある型式表記が、車検証の型式と一致しているかを最初に見る。スペーシアギアなら MK53S か、MK54S/MK94S かで分かれる。ここが合っていなければ、他の条件がどれだけ良くても候補から外れる。なお、スペーシア系のコンソールボックスはスペーシア・スペーシアカスタム・スペーシアギアを1つの適合表記でまとめている商品が多い。同じ型式であれば共通のインパネ形状を前提にしているが、グレードやオプション装備で前席まわりの形状が変わる場合があるため、車名の並びだけで判断せず型式表記まで見る。

基準2 走行中に動かない固定方法か

据え置き型は加減速やカーブで動くことがある。底面の滑り止め加工、固定ベルトの有無、車体側の形状に合わせた専用設計かどうかを商品ページで確認する。置くだけの汎用品は位置がずれて操作系に近づく可能性があるので、専用設計をうたっているものを優先したい。

基準3 USB充電付きなら給電元をどこから取るか

USB充電ポートを内蔵する製品は、それ自体が発電するわけではなく、車両側の USB 電源ソケットやアクセサリーソケットから給電する必要がある。スズキ公式サイトのスペーシアギア主要装備一覧には USB電源ソケット[Type-A/Type-C](インパネ、後席右側、各2個)が挙げられていて、前席から取るならインパネ側の2個が給電元になる。ケーブルの取り回しは必ず発生するので、電源の位置とコンソールボックスを置く位置の距離を先に見ておく。ケーブルが足元やペダルまわりに垂れない経路を取れるかどうかが判断材料になる。

基準4 シフトやパーキングブレーキを妨げないサイズか

シフトレバーとパーキングブレーキの操作、エアコンの吹き出し口、シートのスライドとリクライニングの範囲を塞がない寸法かを、設置予定の場所で確かめる。軽自動車の車体幅のなかに前席2名分が収まるため、幅方向の余裕は限られる。買う前にメジャーで実測しておくと外しにくい。

基準5 素材と色が内装に合うか

ABS樹脂は硬質で形状を保ちやすく、トレーや仕切りのある収納に向く。PUレザー系は肘が当たる面が柔らかく、肘置きとしての当たりが優しい。肘を長時間乗せるならPUレザー系、小物を分けて入れたいならABS樹脂と考えると選びやすい。内装色に合わせた色展開があるかどうかも、この段階で見ておく。

適合表記と在庫を確認できた3点

ここで挙げる3点は、各商品ページの適合表記が MK54S/MK94S(2代目)で、在庫を確認できたもの。適合表記は出品者側の記載であってスズキ純正の適合情報ではないため、注文前に商品ページで自車の型式と年式の記載を必ず確認してほしい。価格は変動するので、下に記した金額は確認した時点のものとして見てほしい。

USB充電ポート付きのセンターコンソール据え置き型

Auto spec のコンソールボックスは、適合表記が MK54S/MK94S。センターコンソールおよびアームレストとして使うタイプで、カップホルダー、スマホホルダー、Type-C の急速充電USBポート(QC3.0)を備えるとしている。色はブラック。3タイプでいうセンターコンソール据え置き型にあたり、肘置きと収納とドリンクホルダーをまとめて足したい人向けだ。USBポートを使うなら、基準3で書いたとおりインパネ側のソケットからケーブルを引く経路を先に決めておきたい。Amazon実売価格は確認時点で5,985円。

Auto spec スペーシアギア MK54S/MK94S適合 センターコンソールボックス(USB Type-C QC3.0付き)

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肘当たりの柔らかいアームレスト型(ベージュ/バーガンディ)

RDRDN のアームレストは、適合表記が MK54S/MK94S・2023年11月〜現行。PU素材の肘置きで内部が小物入れになっており、落下防止をうたっている。色はベージュとバーガンディの2種類。肘の置き場所だけを足したい、前席の間はできるだけ空けておきたい、という選び方ならこちらになる。内装の色調に寄せるならベージュ、差し色として置くならバーガンディという分け方でいい。Amazon実売価格はどちらも確認時点で5,399円。

RDRDN スペーシアギア MK54S/MK94S適合 アームレスト型コンソールボックス ベージュ

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RDRDN スペーシアギア MK54S/MK94S適合 アームレスト型コンソールボックス バーガンディ

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3点をタイプ別に比べるとどう違うか

製品 タイプ 素材・色 電源
Auto spec コンソールボックス センターコンソール据え置き型 ブラック Type-C 急速充電USBポート(QC3.0)付き
RDRDN アームレスト(ベージュ) アームレスト型 PU素材・ベージュ なし
RDRDN アームレスト(バーガンディ) アームレスト型 PU素材・バーガンディ なし

分岐は単純で、収納量と充電を取るなら Auto spec、肘置きの当たりと設置の手軽さを取るなら RDRDN。足元コンソール型は、適合表記と在庫の両方を確認できたものが今回は無く、候補として挙げていない。

初代 MK53S に乗っている場合の探し方

上の3点はいずれも MK54S/MK94S 向けの適合表記で、初代 MK53S 向けとしては表記されていない。初代に乗っているなら、商品側の適合表記に MK53S が明記されているかどうかを検索条件に入れて探すことになる。

スペーシア系は同じ商品名で複数世代をまとめて表記していることがあるため、MK53S の記載が商品説明のなかにあるか、掲載写真の内装形状が自車と一致するかまで見て判断したい。車名とグレード名だけが並んでいて型式の記載が無い商品は、初代向けかどうかを確かめる手掛かりが無いので見送る。在庫が入れ替わりやすいカテゴリなので、出荷までの日数表示も注文前に確認しておくといい。

設置したあとに確認しておくこと

前席まわりに後付けする機器は、運転操作の妨げにならない位置に置く。据え置きが中心で工具は要らないぶん、作業手順より設置後の確認のほうが重要になる。シフト操作とステアリング操作を邪魔しないこと、視界を遮らないこと、エアバッグの展開範囲にかかる場所を避けること。この3点を、置いた直後に運転席へ座って一度確かめる。

急ブレーキで前方に飛び出さないかどうかは、駐車場で軽く前後に揺すってみれば見当がつく。動くようなら滑り止めシートを噛ませるか、固定ベルトのある製品に替える。USB充電付きを選んだ場合は、ケーブルが足元やペダルまわりに垂れていないか、シートを前後にスライドさせても引っ張られないかもあわせて見ておく。

後付けの前に見直したい純正収納の使い分け

スズキ公式サイトの室内空間ページでは、シートアンダーボックスを使い方自在の隠れ収納として紹介している。あわせてポケッテリアとして、スマートフォンやタブレットを立てかけられるパーソナルテーブル(耐荷重2kg)やショッピングフック(耐荷重4kg)などの収納を車内各所に配置しているとしている。後席側にはマルチユースフラップがあり、フラップの位置や角度を変えることでオットマンモード、レッグサポートモード、荷物ストッパーモードとして使える。

つまり、置き場所そのものは車内に一通りある。後付けのコンソールボックスで足すべきなのは、運転席から手が届く範囲の収納と肘置きに絞られる。買い物の荷物や道具類のように容量そのものが足りていない場合は、前席まわりではなく荷室側で解決したほうが早い。

よくある質問

スペーシアギアに前席用の純正センターアームレストはある?

スズキ公式サイトのスペーシアギア主要装備一覧に載っているアームレストは後席センターアームレストで、前席の間に置くセンターアームレストやセンターコンソールボックスに相当する品名は、同じ一覧には挙げられていない。ただし確認したのは主要装備一覧までで、純正アクセサリーのカタログまでは見ていない。純正品にこだわるなら、販売店で取り扱いの有無を聞くのが確実だ。

スペーシアやスペーシアカスタム用のコンソールボックスは使える?

スペーシア系は3車種を1つの適合表記でまとめている商品が多く、同じ型式なら共通のインパネ形状を前提にしている。ただしグレードやオプション装備で前席まわりの形状が変わる場合があるため、車名の並びだけで判断せず型式表記まで見てほしい。

USB充電ポート付きの製品は電源をどこから取る?

車両側の USB 電源ソケットかアクセサリーソケットから引く。スペーシアギアはインパネと後席右側にそれぞれ2個のソケットがあり、前席で使うならインパネ側から取ることになる。製品自体が電気を作るわけではないので、ケーブルが1本増える前提で置き場所を決める。

走行中にズレないようにするには?

底面の滑り止め加工か固定ベルトの有無を、購入前に商品ページで見ておく。専用設計をうたう製品は車体側の形状に合わせて収まるぶん動きにくい。置くだけの汎用品を選んだ場合は、滑り止めシートを下に敷くと位置が保ちやすい。

初代 MK53S 用と2代目 MK54S/MK94S 用は入れ替えられる?

入れ替えられる前提では考えないほうがいい。この2世代は前席まわりが別の設計で、商品側もそれぞれの型式で適合を切り分けている。適合表記に自車の型式が書かれている製品だけを候補にする、という原則を通してほしい。

まとめ

やることは3つの順番に収まる。車検証で MK53S か MK54S/MK94S かを確定させ、前席の間・足元・肘置きのどこに置きたいかでタイプを1つに決め、そのうえで適合型式・固定方法・電源・サイズ・素材の5つで商品ページを見る。ここまで来たら候補は1つか2つに絞れているはずなので、最後にその商品ページの適合表記を自車の型式ともう一度突き合わせて注文する。

上に挙げた3点は MK54S/MK94S 向けの適合表記で、初代 MK53S には別の商品を探す必要がある。世代違いの誤購入がいちばん起きやすい失敗で、しかも型式を一度見るだけで防げる。順番を飛ばさないことが結局のところ近道になる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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