S660の水温上昇が安定!ローテンプサーモスタットのおすすめは?

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S660 サーモスタット ローテンプで水温安定

更新日:2026年2月

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目次

結論:用途で選べば失敗しない

結論街乗りメイン→純正ミドルテンプ/峠走行→純正ミドルテンプ/サーキット→SPOONローテンプ
価格帯2,400〜10,000円程度(税込・要Amazon確認)
適合S660 JW5(H27.4〜現行・全グレード共通)
取り付け難易度初級〜中級(10mm/12mmレンチ、30分〜1時間)
車検純正・社外品ともに問題なし(保安基準対象外部品)

S660オーナーなら誰もが一度は気になる水温問題。ミッドシップレイアウトで冷却が不利なS660は、峠道やサーキットでの走行はもちろん、真夏の渋滞でも水温が90℃を超えることが珍しくありません。純正サーモスタットの開弁温度は約82℃に設定されています。エンジンが高温になる前にラジエーターで冷却を開始する仕組みです。しかし走行負荷が大きい場面では冷却が追いつかず、水温が100℃近くまで上昇するケースも報告されています。

水温が高いままだと、ECUが高水温補正に入ってエンジン出力が低下します。冷却水の熱が間接的にエンジンオイルの温度も引き上げます。エンジン保護の観点から改善したいと考えるオーナーが多いのも事実です。そこで注目されるのがローテンプサーモスタット(低温開弁型サーモスタット)です。純正より低い温度でラジエーターへの冷却水循環を開始させることで、水温上昇を抑える効果があります。

ただし、ローテンプサーモスタットは「低ければ低いほどいい」わけではありません。開弁温度が低すぎると、冬場や街乗りでエンジンが本来の設計温度に達しません。燃費悪化やエンジン内部のコンディション悪化を招くリスクがあります。S660でローテンプサーモスタットを選ぶ際には、自分の使い方に合った開弁温度を選ぶことが成功の鍵です。

この記事では、S660に適合する主要なローテンプサーモスタット・ミドルテンプサーモスタットを徹底比較しました。用途別の選び方から取り付け手順、交換後の確認ポイントまで網羅しました。

結論を先にまとめると、用途別に以下の3パターンで選べば間違いありません。

  • 街乗りメインならホンダ純正ミドルテンプサーモスタット(開弁温度約78℃・約2,400〜3,872円・わずか4℃の差で大きな効果)。コスパに優れ、みんカラのレビューでも「街乗りで80℃付近に安定する」と高評価です
  • 峠走行が多いならホンダ純正ミドルテンプサーモスタット(開弁温度約78℃)。峠道で水温98℃以下をキープしやすくなります。オーバークールのリスクを抑えながら冷却性能を向上させるバランス型です
  • サーキット走行ならSPOONローテンプサーモスタット(開弁温度約68℃・価格要確認)。高負荷時の水温管理に特化した製品で、サーキット走行での水温105℃以下維持を目指す方向けです。ただし街乗りではオーバークールになりやすいため注意が必要です

なお、ローテンプサーモスタット交換は冷却系カスタムの第一歩です。ラジエーター容量が不足している場合は、サーモスタット交換だけでは根本的な解決になりません。ラジエーター強化との組み合わせも検討してください。

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S660用ローテンプサーモスタット比較表

今回ピックアップした主要3製品を比較表で整理します。価格は調査時点の参考価格です。Amazonでの実売価格は変動するため、購入前に最新価格を確認してください。

製品開弁温度価格帯(税込)用途保証おすすめ
純正ミドルテンプ約78℃2,400〜3,872円街乗り・峠迷ったらこれ
SPOONローテンプ約68℃要確認サーキットサーキット専用
TAMA工業68℃要確認サーキット流量制御弁付き

全製品がS660 JW5に適合しています。最大の選択ポイントは「自分の走行シーン」と「オーバークールのリスク許容度」の2つです。

開弁温度別の選び方ガイド

サーモスタットの開弁温度は、自分の走行シーンに合わせて選ぶのが基本です。

  • 78℃前後(ミドルテンプ): 純正82℃から4℃下げた設定。街乗りでも冬場のオーバークールを起こしにくく、峠道でも水温管理が改善されます。S660のバランス型冷却対策として最初の一手に向いています
  • 68℃(ローテンプ): 純正から約12〜14℃下げた設定。サーキット走行や真夏の高負荷走行で水温を大幅に下げる効果があります。しかし冬場の街乗りではエンジンが設計温度に達するまで時間がかかります。燃費悪化やエンジン保護温度未達のリスクがあります

S660の冷却問題は「ラジエーターの容量不足」が根本原因のケースも多いです。サーモスタット交換だけで解決しない場合はラジエーター交換も視野に入れてください。

なぜS660でローテンプサーモスタットが必要なのか

S660の水温問題は、ミッドシップレイアウトという構造上の特性に起因します。エンジンが車体後部にあるため、走行風による冷却効果が得にくいです。ラジエーターへの空気の流れもフロントエンジン車ほど効率的ではありません。ノーマル状態でも、少しハードな負荷をかけると水温が100℃近くまで上昇することが報告されています。

純正サーモスタットの開弁温度は約82℃に設定されています。エンジン冷却水がこの温度に達するとラジエーターへの循環路が開き、冷却が始まります。しかし、真夏の渋滞や峠道、サーキット走行では、開弁後の冷却が追いつきません。水温が90℃を超えて上昇し続けるケースがあります。

水温が高い状態が続くと、以下の問題が発生します。

  • ECUの高水温補正: エンジン保護のため、ECUが燃料噴射を濃くしたり点火時期を遅らせたりして出力を制限します。体感的にパワーダウンを感じる場面です
  • 油温の上昇: エンジンオイルの温度も間接的に上がり、オイルの劣化が進みやすくなります。S660のエンジンは高回転型のため、オイル管理は特に重要です
  • クーラントの劣化: 冷却水が高温に晒され続けると、防錆性能や冷却性能が低下しやすくなります

ローテンプサーモスタットは、開弁温度を純正より低く設定することで、エンジンが高温になる前にラジエーターでの冷却を開始させます。これにより、水温上昇のピークを抑え、上記の問題を軽減する効果が期待できます。

ただし、ローテンプサーモスタットは万能薬ではありません。ラジエーター容量が不足している場合、開弁タイミングを早めても冷却能力自体が追いつきません。根本的な解決にはなりません。サーモスタット交換で改善が不十分な場合は、ラジエーター強化やオイルクーラー追加といった冷却系全体の見直しが必要です。

ローテンプサーモスタット交換前の注意点

ローテンプサーモスタットには明確なメリットがある一方で、デメリットやリスクも存在します。交換前に両面を理解しておくことが、後悔しない選択につながります。

メリット

  • 水温低下: 開弁タイミングが早まることで、高負荷時の水温上昇を抑えられます。峠道やサーキットでの水温管理が改善されます
  • 出力低下の抑制: 水温が下がればECUの高水温補正が入りにくくなり、エンジン出力を維持しやすくなります
  • 油温管理の改善: 水温が下がることで、間接的にエンジンオイルの温度上昇も抑えられます

デメリット

  • オーバークール: 冬場や街乗りメインの使い方では、エンジンが本来の設計温度(80〜90℃)に達しにくくなります。エンジン内部のピストンとシリンダーは、適正温度で膨張してクリアランスが最適化される設計になっています。温度が低いままだとブローバイガスが増加し、オイル劣化が早まる場合があります
  • 燃費悪化: エンジンが設計温度に達しないと、燃料噴射が濃い状態が続き、燃費が悪化します。特に冬場の短距離走行では顕著です
  • 暖機時間の延長: 冬場はエンジンが温まるまでの時間が長くなり、ヒーターの効きが悪くなる場合があります

これらのデメリットを考慮すると、S660でローテンプサーモスタットを選ぶ際には「自分の走行シーン」が最重要です。サーキット走行がメインなら68℃のローテンプサーモスタットが効果的です。街乗りメインなら純正に近い78℃のミドルテンプサーモスタットの方がバランスに優れています。

ミドルテンプサーモスタットという中間選択肢

ホンダ純正のミドルテンプサーモスタットは、開弁温度が約78℃に設定されています。純正82℃からわずか4℃低いだけです。しかし、みんカラのレビューでは「街乗りで88℃から80℃付近に安定した」「わずか4℃の差で大きな効果がある」という声が多いです。オーバークールのリスクを抑えながら冷却性能を向上させるバランス型として高く評価されています。

S660で「峠道で水温が気になるが、冬場の街乗りもある」という方は、ミドルテンプサーモスタットから始めるのが賢明です。それでも水温が下がりきらない場合は、ラジエーター強化やオイルクーラー追加を検討する流れが安全です。

用途別適性の目安

  • 街乗りメイン: ミドルテンプサーモスタット(78℃)を選んでみてください。冬場のオーバークールリスクを最小化できます
  • 峠走行が多い: ミドルテンプサーモスタット(78℃)で十分な効果が得られます。水温98℃以下の維持を目指せます
  • サーキット走行: ローテンプサーモスタット(68℃)が効果的です。ただし、街乗り時のオーバークールを覚悟する必要があります

ホンダ純正 ミドルテンプサーモスタット【コスパおすすめ】

ホンダ純正のミドルテンプサーモスタットは、S660の冷却対策として最初の一手に向いています。開弁温度は約78℃に設定されています。純正サーモスタット(約82℃)からわずか4℃低いだけですが、実際の使用では大きな効果が報告されています。

価格は品番によって異なります。サーモスタット本体とパッキンのセットで約2,400〜3,872円程度です。社外品のローテンプサーモスタットと比べると、純正品という安心感がありながら価格も手頃です。コストパフォーマンスに優れています。

実際の効果(ユーザーレビューより)

みんカラのレビューでは、S660にミドルテンプサーモスタットを装着したオーナーから以下のような声が寄せられています。

「通勤30分、暖房ガンガン状態で水温88℃だったのが、ミドルテンプサーモ交換後は80℃行くか行かないかのところをフラフラするようになりました。わずか4℃の開弁温度差ですが、効果は大きいです。コスパに優れています!」(評価5つ星)

この実例からも分かるように、ミドルテンプサーモスタットは街乗りでの水温を80℃付近に安定させる効果があります。純正よりも冷却性能が向上します。しかも、開弁温度が78℃と比較的高めなため、冬場でもエンジンが設計温度に達しやすく、オーバークールのリスクを抑えられます。

適合情報

ホンダ純正ミドルテンプサーモスタットは、シビック用として販売されているものがS660にも流用できます。適合車種や品番は販売店で確認してください。S660 JW5(H27.4〜現行・全グレード)に対応しています。

取り付け時の注意点

ミドルテンプサーモスタット交換時には、ゴムパッキンの向きに注意が必要です。パッキンの向きを間違えるとクーラント漏れの原因になります。また、クーラント抜き作業時には約2リットル程度のクーラントが流出します。新品クーラントを事前に用意しておきましょう。

純正品のため、車検対応も問題ありません。サーモスタットは保安基準の対象外部品なので、社外品・純正品を問わず車検に影響しません。

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SPOON スポーツ ローテンプサーモスタット【サーキット向け】

SPOON(スプーン)のローテンプサーモスタットは、S660のサーキット走行や高負荷走行に特化した製品です。開弁温度は約68℃に設定されています。純正サーモスタット(約82℃)と比べて約14℃、ミドルテンプサーモスタット(約78℃)と比べても約10℃低い設定です。

開弁タイミングを大幅に早めることで、高負荷時の水温上昇を強力に抑えます。サーキット走行では水温105℃以下の維持を目指す方が多いです。SPOONローテンプサーモスタットはその目標達成を支援します。ノーマルラジエーターでも、ローテンプサーモスタット+高性能クーラントの組み合わせで効果が得られます。ストリート走行では約80℃周辺、サーキット走行でも105℃以下に抑えられたという報告があります。

みんカラでの評価

みんカラのパーツレビューでは、S660用ローテンプサーモスタットとしてSPOON製品が多く取り上げられています。「スポーツ走行の水温対策として推奨」「開弁開始温度を約10℃下げる効果」といった評価が見られます。サーキット走行を楽しむS660オーナーの間では定番のパーツとなっています。

注意点:街乗りではオーバークールになりやすい

開弁温度68℃は、冬場や街乗りメインの使い方ではオーバークールのリスクが高くなります。エンジンが設計温度(80〜90℃)に達するまでの時間が長くなり、以下の問題が発生する場合があります。

  • 燃費の悪化(暖機完了までの時間延長)
  • エンジン内部のクリアランスが最適化されず、ブローバイガス増加
  • ヒーターの効きが悪くなる(冬場の快適性低下)

そのため、SPOONローテンプサーモスタットは「サーキット走行がメイン」「真夏の峠道で水温が100℃を超える」といった高負荷シーンが多いオーナー向けです。街乗りメインの方は、ミドルテンプサーモスタットの方がバランスに優れています。

価格・適合

価格は調査時点で確定情報が得られなかったため、Amazonで最新の在庫・価格を確認してください。適合車種はS660 JW5(H27.4〜現行)です。

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サーキット走行メインのS660オーナー向け。在庫と最新価格をチェックしましょう。

TAMA工業 ローテンプサーモスタット【流量制御弁付き】

TAMA工業(多摩興業・タマコウギョウ)のローテンプサーモスタットは、開弁温度68℃でSPOONと同等の設定ながら、流量制御弁(フローコントロールバルブ)を搭載している点が特徴です。

流量制御弁は、冷却水の流量を制御して急激な温度変化を防ぐ機能です。サーモスタットが開弁した瞬間に大量の冷たい冷却水がエンジンに流れ込むと、エンジン各部の温度差が大きくなります。金属の膨張・収縮によるストレスがかかります。流量制御弁は、開弁後も冷却水の流れを段階的に増やすことで、エンジンへの熱衝撃を緩和します。エンジン保護に貢献します。

適合・価格

TAMA工業のローテンプサーモスタットはS660 JW5に適合します。価格は調査時点で確定情報が得られなかったため、Amazon等の通販サイトで最新の在庫・価格を確認してください。

用途

開弁温度68℃のため、用途はSPOONローテンプサーモスタットと同様にサーキット走行や高負荷走行がメインです。街乗りメインの方は、冬場のオーバークールリスクを考慮してミドルテンプサーモスタットを選ぶ方が安全です。

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S660の適正水温と目標値

ローテンプサーモスタット交換後は、水温計で実際の水温をモニタリングすることが重要です。S660の適正水温範囲と、走行シーン別の目標値を押さえておきましょう。

一般的な適正水温範囲

エンジンの適正水温は、季節や車種によって多少の幅があります。S660を含む一般的なガソリンエンジンでは80〜95℃が目安です。この範囲内であれば、エンジン内部のクリアランスが最適化され、燃焼効率も良好な状態です。

S660の目標水温(走行シーン別)

S660オーナーの実例やメーカー推奨を総合すると、以下の目標値が現実的です。

  • 街乗り: 80〜90℃で安定
  • 峠走行: 98℃以下で維持
  • サーキット走行: 最大105℃程度まで許容(できれば100℃以下を目指す)

98℃を超えるとクーリング(意図的に負荷を下げて水温を下げる操作)が必要とされています。サーキット走行でも、水温が105℃を超える状態が続くのはエンジン保護の観点から好ましくありません。

S660の水温特性

S660はエンジンがリアにあり、走行風で冷却されにくいため、水温はサーキット走行時の重要な監視指標です。実際のオーナー報告では、気温25℃程度の日に常時約92〜93℃、峠道で負荷をかけると95℃まで上昇するという例があります。純正サーモスタットの状態でこの水温なので、ミドルテンプサーモスタット(78℃)に交換すれば効果が期待できます。常時80℃前後、峠道でも90℃前後に抑えられる見込みがあります。

水温モニタリングの重要性

S660の純正メーターには水温の数値表示がないため、水温計の追加を考えてみてください。追加メーターを装着すれば、ローテンプサーモスタット交換の効果を数値で確認できます。走行中の水温管理も的確に行えます。水温計と油温計をセットで装着すれば、冷却系全体の状態を把握できます。S660をパワーアップしたオーナーには特に向いています。

季節・走行条件による変動

水温は外気温や走行条件によって変動します。真夏の渋滞や高速道路の登坂では水温が上がりやすく、冬場の街乗りでは水温が上がりにくくなります。ローテンプサーモスタット交換後は、季節ごとに水温の変化をモニタリングしてください。冬場にオーバークール(水温が80℃に達しない)が起きていないかを確認してください。

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水温・油温をリアルタイムで監視して、エンジンを守りましょう。

ローテンプサーモスタット交換の手順と難易度

ローテンプサーモスタット交換は、S660のカスタムの中でも比較的取り組みやすい部類に入ります。マフラー交換やサスペンション交換と違って、専門知識やリフトアップ機材が不要です。基本的な工具があればDIYで作業できます。

必要な工具・部品

  • 10mm/12mmレンチまたはソケットレンチ
  • ドレンパン(クーラント受け用)
  • 新品クーラント(2リットル以上推奨)
  • 新品サーモスタット(ローテンプまたはミドルテンプ)
  • 新品ガスケット(サーモスタット付属の場合が多い)

作業時間の目安

  • 経験者: 30分〜1時間
  • 初心者: 1〜1.5時間

難易度

初級〜中級。DIYでの作業はできます。クーラントの抜き・注入、エア抜きといった手順を正確に行う必要があります。自信がない場合は、整備工場やディーラーに依頼するのが確実です。

交換手順の概要

以下は一般的な手順の概要です。詳細は車両の整備マニュアルや製品の取扱説明書を参照してください。

  1. エンジンを冷やす: エンジンが熱い状態で作業すると、クーラントが高温高圧で噴き出し、火傷の危険があります。エンジンが完全に冷えるまで待ちましょう
  2. クーラント抜き: ラジエーター下部のドレンコック(ドレンプラグ)を開けて、クーラントをドレンパンに受けます。約2リットル程度のクーラントが出てきます
  3. サーモスタットハウジングの取り外し: サーモスタットハウジングを固定しているボルト(10mmまたは12mm)を外します。S660のエンジンはリアにあるため、エンジンルームが狭く、ボルトへのアクセスがやや難しい場合があります
  4. 旧サーモスタット取り外し: ハウジングを外すと、旧サーモスタットが見えます。これを取り外し、ガスケット面を清掃します。古いガスケットの残りカスや汚れを完全に除去してください
  5. 新サーモスタット取り付け: 新しいサーモスタットを正しい向きで取り付けます。サーモスタットには上下・表裏の向きがあります。間違えないように注意してください。新しいガスケット(ゴムパッキン)もセットします。ガスケットの向きを間違えると、クーラント漏れの原因になります
  6. ハウジングの取り付け: サーモスタットハウジングを元の位置に戻し、ボルトを規定トルクで締め付けます。締めすぎるとハウジングが割れる場合があります。適正トルクを守ってください
  7. クーラント注入: ラジエーターキャップを外し、新品クーラントを注入します。規定量まで入れたら、エンジンを始動してエア抜きを行います
  8. エア抜き: エンジンを始動し、アイドリング状態でラジエーターとリザーバータンクの液面を確認しながら、エアが抜けるまで待ちます。ヒーターをONにして温風が出るか確認すると、エアが抜けたかどうかの目安になります
  9. クーラント量の最終確認: エア抜き後、クーラント量を再確認して、不足していれば追加します
  10. 漏れチェック: エンジンを停止し、サーモスタットハウジング周辺にクーラント漏れがないかを目視で確認します。問題なければ作業完了です

注意点

  • ゴムパッキンの向き: ガスケット(ゴムパッキン)の向きを間違えると、クーラント漏れが発生します。取り付け前に向きを確認してください
  • エア抜きの重要性: エアが残ったままだと、冷却効率が低下したり、水温計の表示が不安定になったりします。ヒーターから温風が出ることを確認してください
  • クーラントの種類: ホンダ車には「ホンダ純正ロングライフクーラント(LLC)」の使用が推奨されています。他社製クーラントを使う場合は、混合可否を確認してください

ローテンプサーモスタット交換後の確認事項

ローテンプサーモスタット交換後は、以下のポイントを確認して、交換が正しく行われたかをチェックしましょう。

1. 水温計での確認(開弁タイミング)

追加メーターで水温を監視している場合、サーモスタットの開弁タイミングを確認できます。ミドルテンプサーモスタット(78℃)であれば、水温が78℃付近に達したときにラジエーターへの循環が始まります。それ以降は水温が急激に上がらなくなります。ローテンプサーモスタット(68℃)であれば、68℃付近で開弁します。

開弁前は水温がじわじわと上昇し、開弁後は水温上昇が緩やかになるか、一定温度で安定します。この変化を確認できれば、サーモスタットが正しく機能していることが分かります。

2. クーラント漏れチェック(継続監視)

サーモスタット交換直後は問題なくても、数日後にガスケット部分からじわじわとクーラントが漏れてくる場合があります。交換後1週間程度は、駐車場の地面にクーラントの染みがないかを確認してください。エンジンルーム内のサーモスタットハウジング周辺に漏れの跡がないかをこまめに確認してください。

クーラント漏れを放置すると、エンジンが冷却不足でオーバーヒートし、重大な故障につながります。少しでも漏れが確認された場合は、すぐに整備工場で点検を受けてください。

3. エア噛み確認(ヒーター温風確認)

エア抜きが不十分だと、冷却水の循環路にエアが残り、冷却効率が低下します。エンジンが温まった状態でヒーターをONにして、温風がしっかり出るかを確認してください。温風が出ない、または風が生ぬるい場合は、エアが残っている場合があります。再度エア抜きを行いましょう。

4. 冬場のオーバークール監視(暖機時間延長の有無)

ローテンプサーモスタット(68℃)を装着した場合、冬場の街乗りでエンジンが設計温度に達しにくくなります。暖機時間が極端に長くなったり、水温が70℃台で頭打ちになったりする場合は、オーバークールが起きています。

オーバークール状態が続くと、燃費悪化やエンジン内部のコンディション悪化を招きます。冬場はミドルテンプサーモスタット(78℃)に交換するか、ラジエーターグリルをふさぐといった対策が必要です。

5. 燃費変化のモニタリング

ローテンプサーモスタット交換後、燃費が悪化した場合は、オーバークールの兆候です。特に冬場の短距離走行で燃費が大きく下がる場合は、サーモスタットの開弁温度が低すぎる場合があります。逆に、夏場の高負荷走行で燃費が改善する場合は、水温低下によってECUの高水温補正が解除され、燃料噴射が適正化された効果です。

よくある質問(FAQ)

Q1. ローテンプサーモスタットで車検に通りますか?

A. 通ります。サーモスタットは保安基準の対象外部品のため、純正品・社外品・ローテンプ・ミドルテンプを問わず、車検に影響しません。ただし、サーモスタット交換によって冷却性能が著しく低下し、エンジンオーバーヒートの警告灯が点灯するような状態になっている場合は、整備不良として指摘される場合があります。適切に交換・調整されていれば問題ありません。

Q2. 冬場はローテンプサーモスタットを外した方がいいですか?

A. 開弁温度68℃のローテンプサーモスタットを装着している場合、冬場はオーバークールのリスクが高くなります。「外す」のではなく、純正サーモスタット(82℃)またはミドルテンプサーモスタット(78℃)に戻す方が安全です。サーモスタットを外した状態(サーモレス)で走行すると、エンジンが設計温度に達しないだけでなく、冷却水の流れが不安定になります。エンジン保護の観点からも推奨されません。冬場の街乗りメインであれば、ミドルテンプサーモスタット(78℃)に交換するのが現実的な対策です。

Q3. ミドルテンプサーモスタットとローテンプサーモスタットの違いは?

A. 開弁温度の違いです。ミドルテンプサーモスタットは純正とローテンプの中間の温度(約78℃)で開弁します。ローテンプサーモスタットはさらに低い温度(約68℃)で開弁します。

具体的には、以下のような使い分けになります。

  • ミドルテンプサーモスタット(78℃): 純正82℃から4℃下げた設定。街乗りでも冬場のオーバークールを起こしにくく、峠道でも水温管理が改善されます。S660のバランス型冷却対策として向いています
  • ローテンプサーモスタット(68℃): 純正から約14℃下げた設定。サーキット走行や真夏の高負荷走行で水温を大幅に下げる効果があります。しかし冬場の街乗りではエンジンが設計温度に達しにくく、燃費悪化やエンジン保護温度未達のリスクがあります

迷ったら、まずミドルテンプサーモスタットから試すのが賢明です。それでも水温が下がりきらない場合に、ローテンプサーモスタットやラジエーター強化を検討する流れが安全です。

Q4. S660でローテンプサーモスタット交換後、どれくらい水温が下がりますか?

A. ミドルテンプサーモスタット(78℃)に交換した場合、実際のユーザー報告では「街乗りで88℃から80℃前後に下がった」という例があります。約8℃の水温低下です。ローテンプサーモスタット(68℃)に交換した場合は、さらに大きな水温低下が期待できます。しかし冬場や街乗りではオーバークールのリスクがあります。

水温低下の効果は、走行条件(外気温、走行負荷、渋滞の有無)や車両の状態(ラジエーターの劣化具合、クーラントの状態)によって変わります。サーモスタット交換だけでは水温が十分に下がらない場合は、ラジエーター容量不足が根本原因の場合があります。ラジエーター強化も検討してください。

Q5. ローテンプサーモスタット交換だけで水温問題は解決しますか?

A. ラジエーター容量が不足している場合、サーモスタット交換だけでは根本的な解決になりません。サーモスタットは「開弁タイミングを早める」だけで、「冷却能力自体を増やす」わけではないためです。

S660の水温問題の原因は、大きく以下の2つに分かれます。

  • 開弁タイミングの遅れ: 純正サーモスタット(82℃)では、高負荷時に開弁が遅く、冷却が追いつかない → ローテンプ/ミドルテンプサーモスタット交換で改善
  • ラジエーター容量不足: ラジエーター自体の冷却能力が不足している → ラジエーター強化やオイルクーラー追加が必要

サーモスタット交換で改善が不十分な場合は、ラジエーター強化(大容量ラジエーターへの交換)やオイルクーラー追加といった冷却系全体の見直しが必要です。また、高性能クーラント(スポーツクーラント)への交換も、冷却効率向上に貢献します。

まとめ:用途に合わせて賢く選ぼう

S660のローテンプサーモスタット選びは、「自分の走行シーン」に合わせることが成功の鍵です。開弁温度が低ければ低いほどいいわけではありません。街乗りメインなのにローテンプサーモスタット(68℃)を装着すると、冬場のオーバークールで燃費悪化やエンジン保護温度未達のリスクが高まります。

用途別のおすすめを再掲すると、以下のとおりです。

  • 街乗りメインならホンダ純正ミドルテンプサーモスタット(開弁温度約78℃・約2,400〜3,872円)。わずか4℃の差で大きな効果があり、冬場のオーバークールリスクを最小化できます
  • 峠走行が多いならホンダ純正ミドルテンプサーモスタット(開弁温度約78℃)。峠道で水温98℃以下をキープしやすくなります
  • サーキット走行ならSPOONローテンプサーモスタット(開弁温度約68℃)またはTAMA工業ローテンプサーモスタット(開弁温度68℃・流量制御弁付き)。高負荷時の水温管理に特化していますが、街乗り時のオーバークールを覚悟してください

オーバークールのリスクを再確認

ローテンプサーモスタット(68℃)は、冬場や街乗りメインの使い方では「百害あって一利なし」になる場合があります。エンジンが設計温度に達しないと、以下の問題が起きます。

  • 燃費悪化
  • エンジン内部のクリアランスが最適化されず、ブローバイガス増加
  • オイル劣化の促進
  • ヒーターの効きが悪くなる

S660で冷却対策を始めるなら、まずミドルテンプサーモスタット(78℃)から試すのが安全です。それでも水温が下がりきらない場合に、ラジエーター強化やオイルクーラー追加を検討する流れが賢明です。

水温モニタリングの継続推奨

ローテンプサーモスタット交換後は、水温計で実際の水温をモニタリングしてください。自分の走行シーンで適切に冷却できているかを確認してください。冬場にオーバークール(水温が80℃に達しない)が起きていないか、夏場の高負荷時に水温が98℃以下に抑えられているかをチェックしてください。サーモスタット交換の効果を最大化できます。

ラジエーター・オイルクーラーとの組み合わせ

サーモスタット交換だけでは水温が十分に下がらない場合は、ラジエーター強化やオイルクーラー追加といった冷却系全体の見直しを検討してください。S660のミッドシップレイアウトは冷却に不利なため、サーキット走行や真夏の高負荷走行を楽しむなら、冷却系の総合的な強化が安心です。

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