BMW XM G09 荷室収納|527Lと床下なしの積載術

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ゴルフバッグとキャリーケースを前にして、XMのテールゲートを開けたまま積む順番で手が止まる場面があります。BMW XM G09のラゲッジは通常時527L、後席を倒せば最大1,820Lまで広がり、床は段差のないフラットな一枚面です。ただしこの車は駆動用バッテリーを床下に敷き詰めているため床下収納が無く、標準で付属する充電ケーブルのバッグが荷室の一角を占めます。容量の読み方から、床下が無いことへの備え、一枚もののテールゲートと40:20:40の後席の使い分け、そして590kgという積載上限までを、積み込みの手順に沿って追います。

目次

XM G09の荷室容量と積載の基本値

数字の全体像を先に押さえます。容量だけでなく、床下の構造・後席の分割・重量の上限まで通して見ておくと、あとの積み方の判断が速くなります。

項目 内容
ラゲッジ容量(通常時) 527L
ラゲッジ容量(後席格納時) 最大1,820L
後席の分割比率 40:20:40(3分割可倒式)
床下収納 無し(駆動用バッテリーを床下に搭載)
テールゲート 一枚もの(上下2分割ではない)
乗車定員 5名(3列目シートの設定なし)
最大積載量(乗員+荷物・DIN基準) 590kg
車両重量/車両総重量(DIN基準) 2,710kg/3,300kg
ルーフ最大積載量 公式諸元表に数値の設定なし
トーバー荷重(制動付き連結荷重) 140kg(2,700kg)
ボディ寸法 全長5,110×全幅2,005×全高1,755mm
ホイールベース 3,105mm
最低地上高 220mm

数値はBMWの公式諸元(BMW Media information および日本の公式サイト掲載値)によります。

527Lから1,820Lへ広がる荷室

BMW XM G09のラゲッジは、後席を起こした5人乗車の状態で527L、40:20:40に分かれた背もたれを前へ倒すと最大1,820Lまで拡大します。527Lは大型のキャリーケースを2〜3個並べても後席に人を乗せられる広さで、4人での1泊旅行なら後席を起こしたまま収まる計算になります。全長5,110mm・ホイールベース3,105mmという車体から生まれる床面積があり、床は段差のないフラットな一枚面なので、箱物を隙間なく敷き詰める積み方と噛み合う形です。積載計画を立てるときは、527Lと1,820Lという2つの数字を上限の目安に置き、後席を倒すかどうかを荷物を並べる前に決めます。倒すか倒さないかで積める物の種類が変わるため、この判断を後回しにすると積み直しが発生します。

X5・X7と並べて見るXMの立ち位置

同じBMWの大型SUVと数字を並べると、XMの荷室がどの位置にあるかが見えます。

モデル 通常時 後席格納時
BMW XM G09 527L 1,820L
BMW X5 G05 650L 1,870L
BMW X7 G07 326L(3列使用時) 2,120L

XMは全長5,110mmとX5(4,935mm)より長い車体を持ちながら、通常時の容量は527LとX5の650Lより120Lほど小さくなります。床下に駆動用バッテリーを積み、荷室の床を持ち上げているぶんが差として表れます。車体の大きさから荷室の広さを期待すると、実際の数字とのずれに戸惑います。荷物の量を最優先に選ぶならX5やX7のほうが素直で、XMの荷室は大型SUVの中では平均的な広さという位置づけで扱うと、積載計画が狂いません。

5人乗り専用で3列目シートは無い

XMは5人乗り専用で、X7のような3列目シートの設定がありません。乗車定員が5名に固定されているぶん、後席の後ろは常にフル容量の527Lとして使えます。3列目を畳んだり起こしたりする手間が無く、荷室の形が乗車人数で変わらないのは、積み方を一度決めれば使い回せる利点になります。一方で6人以上を乗せる用事があるときは、この車では成立しません。人と荷物の両方を目一杯運ぶ日は、3列シート車と役割を分ける前提で予定を組みます。

床下収納が無い車としてXMを扱う

XMの荷室でいちばん効いてくるのが、床下にスペースが無いという構造です。ここを知らないままX5と同じ感覚で積むと、細かい物の置き場所の当てが外れます。

駆動用バッテリーが床下を占めている

XMはプラグインハイブリッドで、リチウムイオンバッテリーを床下(アンダーフロア)に搭載します。BMWの公式諸元でも搭載位置はアンダーフロアと明記されており、この配置のために荷室の床は固定式で、めくった下に物を入れる余地がありません。X5やiX3にある床下トレーやデッキボックスに相当する空間は、XMには無いものとして計画します。床が固定されているぶん荷室の床面はフラットで強度も安定しますが、見えないところへしまうという収納の逃げ道は使えません。小物や汚れ物は床上のボックスで吸収する前提に切り替えます。

充電ケーブルのバッグが荷室を食う

XMには充電ケーブルを収める専用のレザーバッグが標準で付属します。床下に収納場所が無いため、このバッグは荷室の床上に置いたまま運ぶことになり、527Lのうち一定量を常に占有します。旅行や買い出しで容量を目一杯使いたい日は、自宅で充電する運用に割り切ってケーブルバッグを降ろしてから出発するのが、最も素直に容量を取り戻す方法です。逆に外出先での充電を予定している日は、バッグの体積を最初から差し引いて荷物を選びます。ケーブルを降ろす日と積む日で使える広さが変わるという前提を持っておくと、当日の積み残しが減ります。

バッグを側面に留めて転がりを止める

ケーブルバッグを積んだまま走ると、加減速やコーナーで荷室内を滑って動きます。XMのケーブルバッグは荷室の側面に留めておける造りになっており、テザーで固定すれば走行中に他の荷物へぶつかりません。留めずに転がしておくと、V8の加速でバッグが後方へ滑り、テールゲートを開けた瞬間に足元へ落ちてきます。荷室のフックにネットやベルトを掛けて、他の荷物とまとめて動きを止める手もあります。走り出す前に荷室を一度揺すってみて、動く物が残っていないかを確かめる習慣にすると取りこぼしがありません。

一枚もののテールゲートを前提に停める

X5やX7の荷室を知っている人ほど戸惑うのが、XMのテールゲートの構造です。開け方の自由度が下がるぶん、停める位置の選び方が積み下ろしの負担を左右します。

X5・X7の上下2分割は無い

XMのテールゲートは一枚もので、X5やX7が持つ上下2分割の構造ではありません。下側のフラップが無いため、荷物をいったん置く中継台として使ったり、荷崩れを受け止める壁として使ったりする積み方はXMでは成立しません。重い荷物は地面から荷室の床まで一気に持ち上げる前提になり、腰への負担はX5より大きくなります。重量物を積む日は、台車を用意する、二人で持ち上げる、荷物を小分けにして一度あたりの重さを下げる、といった段取りを先に決めておきます。

天井の低い駐車場と後方の余裕

一枚もののゲートは後方へ大きく跳ね上がるため、開けるには車体後方と上方の両方に余裕が要ります。機械式駐車場や立体駐車場では、全高1,755mmの車体に加えてゲートが開く高さまで見て、天井やパイプに当たらない位置を選びます。後方が詰まった縦列駐車では、X5のように下側フラップだけで済ませる逃げ道が無く、車を前に出してからでないと荷物を出せません。全長5,110mmという寸法もあり、積み下ろしのある日は停める位置そのものを計画に含めておくのが現実的です。買い物の帰りに困らないよう、出発時に「後ろが開けられる向き」で停める癖をつけておきます。

40:20:40の後席で長尺物を通す

後席の分割は、XMの荷室で数少ない自由度の高い部分です。3分割の使い分けを知っておくと、人を降ろさずに長い荷物を積めます。

中央の20だけ倒して4人乗車のまま積む

後席は40:20:40の3分割可倒式です。中央の20の部分だけを倒せば、左右の席に人を乗せたままスキー板やゴルフバッグ、長い箱物を車内へ通せます。4人乗車のまま長尺物を積めるのが3分割の効き所で、後席を丸ごと倒す必要がありません。中央だけを倒すと荷物の先端は前席の間近くまで届くので、センターコンソールや前席の背もたれに当たらないよう、毛布やタオルを一枚かませて内装を保護します。左右の乗員の肩口を荷物がかすめる位置になるため、先端に硬い突起がある荷物は向きを変えて積みます。

荷室側に背もたれを倒すレバーは無い

XMの荷室には、後席の背もたれを倒すためのレバーやスイッチが用意されていません。倒すときは荷室から身を乗り出して背もたれ側の操作部に手を伸ばすか、後席のドアを開けて外側から操作します。X5のように荷室のコントロールパネルで完結する手順には慣れないので、倒す作業は荷物を積み込む前に済ませるのが手戻りの少ない順番です。荷物を半分積んでから倒そうとすると、身を乗り出す隙間が無くなって二度手間になります。倒す前には後席の乗員とシートベルトの噛み込み、チャイルドシートの取り外しも確かめておきます。

ほぼフラットに倒れる背もたれ

40:20:40の背もたれを倒すと、荷室の床とほぼ段差のない面が奥まで続きます。完全な水平ではないものの、大きな段差が残らないため、長い箱物や折りたたんだ自転車を寝かせて積むときに引っかかりが出にくい形です。フラットな面が長く取れるぶん荷物は前後に滑りやすくなるので、奥から詰めて隙間を作らない積み方と、ベルトによる固定を組み合わせます。倒した背もたれの上に重量物を直接載せると表皮に跡が残るため、マットやブランケットを敷いてから載せます。

高い床面と590kgの積載上限に備える

容量の数字だけを見て積むと、重さと高さで足をすくわれます。XMは車重のある大型SUVで、積める重量にも持ち上げる高さにも固有の制約があります。

段差は無いが床面そのものが高い

XMの荷室は開口部に段差(ロードリップ)が無く、荷物を持ち上げて越えさせる縁がありません。そのぶん荷室の奥へ滑らせる動きは軽くなります。一方で最低地上高220mmのSUVであり、地面から荷室の床までの高さそのものは相応にあります。段差が無いことと、床が低いことは別で、重い荷物を持ち上げる高さは変わりません。腰の高さより上へ持ち上げる場面では、いったん膝や太ももに載せてから押し込む二段構えにすると、腰への負担が目に見えて減ります。

容量より先に重量の上限が来る

BMWの公式諸元(DIN基準)では、XMの車両重量は2,710kg、車両総重量は3,300kgで、その差にあたる590kgが乗員と荷物を合わせた積載の上限になります。大人4人で250〜280kg前後を使うため、荷物に回せるのは実質300kg前後という計算です。527Lという容量は、水や飲料、工具、キャンプ用品のような重い荷物を詰めていくと、空間を使い切る前に重量の上限へ届きます。まだ空間が余っているという見た目だけで積み増さず、重い物を積む日は個数と重さで管理します。定員いっぱいの5人乗車で長距離へ出る日は、荷物側の余裕がさらに小さくなります。

屋根に積む前提の数値が無い

BMWの公式諸元表では、XMのルーフ最大積載量の欄に数値が設定されていません。屋根に積んで容量を稼ぐ使い方は、この車では前提にされていない読み方になります。一方で牽引側には制動付き連結荷重2,700kg・トーバー荷重140kgという数値があり、容量を車外へ広げるならトレーラーやヒッチ側の装備が現実的な方向です。ルーフボックスやルーフレールの装着を考えるときは、装着の可否と積載上限を販売店に確認してから進めます。数値の裏付けが取れない積み方は、走行安定性にも保証にも跳ね返ります。

527Lを使い切る積み方と荷室の保護

床下に逃がせない車では、床の上をどう守り、どう区切るかが荷室の使い勝手を決めます。

防水マットで床を汚れから守る

XMの荷室は床が固定式で、汚れた物を床下に隔離できません。濡れたウェアや土の付いた道具を積む日は、荷室全体を覆うトレー状の防水マットを敷いて、床のカーペットへ汚れが染みるのを防ぎます。縁が立ち上がったトレータイプなら、こぼれた水や泥がサイドへ流れず、拭き取りだけで復旧できます。純正のラゲッジトレーや社外のマットを選ぶ場合は、XM(G09)専用の型を指定し、後席を倒したときの形状と段差に合うかを確かめます。床下へ逃がせない車ほど、床の上を守る道具が効いてきます

仕切りと固定で荷崩れを止める

フラットで滑りやすい床面と、加速の強いパワーユニットという組み合わせは、荷崩れの起きやすい条件です。折りたたみコンテナやソフトボックスで荷物をまとめ、荷室のフックにベルトやカーゴネットを掛けて動きを止めます。重い荷物は後車軸に近い低い位置へ寄せ、軽い物を上に重ねる順番を守ると、重心が上がらず走りも安定します。買い物袋のような不安定な荷物は、開口部の近くではなく奥へ寄せ、テールゲートを開けたときに転がり出てこない位置に置きます。

よくある質問

BMW XM G09の荷室容量は何リットルですか

通常時527L、40:20:40に分かれた後席の背もたれを倒すと最大1,820Lまで広がります。BMWの公式諸元に基づく数値で、車体と床下バッテリーの配置が共通のため、グレードによる違いはありません。

XMの荷室に床下収納はありますか

ありません。駆動用バッテリーを床下(アンダーフロア)に搭載しているため荷室の床は固定式で、めくった下に物を入れる空間がありません。標準付属の充電ケーブル用レザーバッグも床上に置いて運ぶことになり、そのぶん527Lの一部を占有します。

テールゲートは上下2分割ですか

いいえ、XMのテールゲートは一枚ものです。X5やX7が持つ上下2分割のゲートではないため、下側フラップを中継台や落下止めに使う積み方はできません。重い荷物は地面から荷室の床まで一度で持ち上げる前提で段取りを組みます。

XM 50eやレーベル・レッドでも荷室の広さは同じですか

同じです。パワーユニットは4.4L V8のXMおよびレーベル・レッドと、3.0L直6のXM 50eで異なりますが、車体と床下バッテリーの配置は共通で、527L〜1,820Lという荷室の数値は変わりません。積載計画はグレードによらず同じ数字で立てられます。

スペアタイヤは積めますか

床下に空間が無いため、スペアタイヤを収める窪みはありません。標準タイヤは前275/45R21・後315/40R21と前後でサイズが異なり、1本で前後どちらにも使える予備という考え方も成り立ちません。パンク時の対応は、車載の修理キットやロードサービスの利用が前提になります。

まとめ

BMW XM G09の荷室は通常時527L、後席を倒すと最大1,820Lまで広がります。全長5,110mmという車体の大きさに対しては控えめな数字で、X5の650Lより120Lほど小さいのは、駆動用バッテリーを床下に敷いているためです。この構造がXMの荷室の性格をほぼ決めており、床下収納が無く、標準付属の充電ケーブルバッグが床上を占め、テールゲートはX5のような上下2分割ではない一枚ものになります。使い切るための手は、外での充電が無い日はケーブルバッグを降ろす、後席は荷物を積む前に倒す、中央の20だけを倒して4人乗車のまま長尺物を通す、という順番の工夫に集約されます。容量とは別に590kgという乗員込みの積載上限があり、重い荷物を積む日は空間より先に重量が上限へ届きます。床は段差が無くフラットで滑りやすいので、防水マットで床を守りベルトで動きを止めれば、527Lという数字は見た目以上に扱いやすくなります。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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