BMW M3 F80でエアコンを入れたとき、吹き出し口の風が前より弱い、乗り込んだ車内に臭いがこもる、と感じたらエアコンフィルターの替えどきだ。今回比べる4商品も、M3だけの専用品ではなく、F80の名を3シリーズのF30などほかのF系の型と並べて売られている。選び分けは、自分の車の型式と純正品番で照らせるか、そして臭いを取る活性炭の脱臭タイプにするか、抗菌や抗アレルゲンまで加えた多層のタイプにするか、の2つで決まる。
M3 F80のエアコンフィルターは型式と機能で選ぶ
M3 F80は、F30型3シリーズのM3版として2014年から2018年まで作られた型で(2018年10月に生産終了)、クーペの兄弟車がM4 F82になる。販売ページの商品名を見ると、4商品ともF80と3シリーズのF30などほかのF系の型を並べて書いており、F系で共通の品として売られている。
まず選ぶなら、販売ページの商品説明(出品者の記載)でM3(F80)の型式CBA-3C30まで挙げているMAHLE(マーレ)の2商品だ。臭いを取りたいなら活性炭脱臭タイプのC4002、花粉やアレルゲン、カビまで対策を厚くしたいなら五層の脱臭抗菌タイプのC4001を選ぶ。どちらも、車検証の型式がCBA-3C30かを確かめてから買う(照らし方は後の節で書く)。
MAHLE(マーレ)C4002 活性炭脱臭タイプ エアコンフィルター(BMW F系・M3 F80 対応の記載)
MAHLE(マーレ)C4001 脱臭抗菌タイプ エアコンフィルター(BMW F系・M3 F80 対応の記載)
4商品の比較表
販売ページの商品名と商品説明(出品者の記載)から、自分の車と照らすのに使う項目を並べた。
| 商品 | 機能 | 型式の記載 | 純正品番の記載 | 寸法の記載 | 交換の説明 |
|---|---|---|---|---|---|
| MAHLE C4002 | 活性炭脱臭タイプ | M3(F80)はCBA-3C30 | 3つを挙げる | 縦248mm・横198mm・高さ40mm | 外箱の裏面に写真の説明書 |
| MAHLE C4001 | 五層の脱臭抗菌タイプ | M3(F80)はCBA-3C30 | 3つを挙げる | 縦248mm・横198mm・高さ40mm | 外箱の裏面に写真の説明書 |
| HYNESS NHC-0029J | 活性炭入り・1個入り | 記載が無い | 商品名に2つ | 記載が無い | 記載が無い |
| NIBD キャビンフィルター | 活性炭入りの四層構造・並行輸入品 | 記載が無い | 商品名に1つ | 記載が無い | 記載が無い |
表の「記載が無い」は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無いという意味だ。買う前の照らしやすさでは、型式・純正品番・寸法・交換の説明が並ぶMAHLEの2商品が先に立つ。
自分のM3 F80に合うかの確かめ方
照らし方は2通りある。どちらも商品側の値は出品者の記載なので、最後は自分の車の型式と品番に合わせて判断する。
車検証の型式で照らす
車検証の型式欄を見て、商品の適合表の型式と照らす。MAHLEのC4002・C4001の販売ページの商品説明は、適合車種にM3(F80)の型式CBA-3C30を挙げ、M4(F82)も同じCBA-3C30で並べている。あわせて、適合は車検証に記載の型式などを確認してから買うよう注意している。
型式まで書いているのはMAHLEの2商品だけだ。HYNESSとNIBDは商品名にF80の型を書くが、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも型式の記載は無い。商品名に「3シリーズ」とあるだけで決めず、F80やM3の記載と型式・品番まで見る。
純正品番で照らす
MAHLEの2商品の販売ページの商品説明は、対応する純正品番として64116821995・64119237555・64119395845(短い表記では6821995・9237555・9395845)を挙げている。HYNESS NHC-0029Jは商品名に64119237555/64116821995、NIBDは商品名にOEM:64119237555と書く。
どれも出品者の記載で、M3 F80の純正品番をメーカーの資料で確かめた値ではない。自分の車の品番は、車検証の型式と車台番号でディーラーか部品の照会で確かめ、商品の品番と照らす。純正品番から選ぶ考え方は、
でも書いている。
エアコンフィルターの選び方の基準
フィルターの種類を知る
くるまのニュースの解説では、エアコンフィルターにはホコリを取る基本の除じんタイプ、花粉などの細かい汚れを取るタイプ、臭いを取る脱臭タイプがある。
機能で選ぶ
タバコ・ペット・排ガスなどの臭いが気になるなら、活性炭入りの脱臭タイプを選ぶ。花粉やアレルゲン、カビまで対策を厚くしたいなら、抗菌・抗ウイルス・抗アレルゲンなどを加えた多層のタイプにする。
今回の4商品は、商品名か販売ページの商品説明で、どれもPM2.5と花粉に触れている。活性炭の字があるのはHYNESS NHC-0029J(活性炭入り・3000mg/㎡配合)、MAHLE C4002(活性炭脱臭タイプ)、NIBD(活性炭入り・活性炭の吸着層)の3商品で、MAHLE C4001は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも活性炭の字が無い(脱臭抗菌の五層構造と書く)。
販売ページの記載の量で選ぶ
型式・純正品番・寸法・交換の説明がそろっている商品ほど、買う前に自分の車と照らしやすい。寸法を書いているのはMAHLEの2商品だけで(数値は比較表)、HYNESSとNIBDは商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも寸法の記載が無い。記載が少ない商品や説明に食い違いがある商品は、品番を照らしたうえで、届いたら外した古いフィルターと寸法・形を見比べてから付ける。
MAHLE C4002とC4001の違い
MAHLEの2商品は、販売ページの適合車種(M3(F80)の型式CBA-3C30を含む)・純正品番・サイズ・交換説明の記載が同じで、違いはフィルターの機能にある。商品名にはどちらも「純正フィルターメーカー製」とある(出品者の記載)。
C4002は臭いを取る活性炭脱臭タイプ
販売ページの商品説明では、タバコ・ペット・排ガスの臭いを消臭・脱臭し、チリ・ホコリ・花粉・PM2.5の微粒子を除去するとしている。車内でたばこを吸う人、ペットを乗せる人、排ガスの臭いが気になる人はC4002を選ぶ。
C4001は五層の脱臭抗菌タイプ
販売ページの商品説明は五層構造とし、花粉除去・脱臭・PM2.5除去・ダニ抑制・抗ウイルス・抗アレルゲン・抗菌・抗カビ・高除じんを挙げている。花粉やアレルゲンの対策を厚くしたい人、カビまで抑えたい人はC4001にする。
HYNESSとNIBDを選ぶときの注意
HYNESS NHC-0029J
商品名でBMW 3シリーズF30/F31/F80(M3を含む)用とし、活性炭入り・PM2.5対応・花粉/黄砂対策をうたう。販売ページの商品説明では、セット内容はエアコンフィルター1個で、活性炭を3000mg/㎡配合している。
一方で、販売ページの適合車種の記載は、挙げた車名の最後の「M3」の後に「等」が付き、型式(CBA-3C30など)の記載は無い。寸法も、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。買う前に商品名の純正品番(64119237555/64116821995)と自分の車の品番を照らし、届いたら外した古いフィルターと寸法・形を見比べてから付ける。
HYNESS NHC-0029J 活性炭入りエアコンフィルター(BMW 3シリーズ F30/F31/F80 用の記載)
NIBD キャビンフィルター
並行輸入品で、商品名にF80を含むF系の型とOEM:64119237555を挙げ、活性炭入り・内気用のマイクロフィルターと書く。販売ページの商品説明では、不織布の予備ろ過層・静電メルトブロー層・活性炭の吸着層・抗菌の塗り層を重ねた四層構造で、PM2.5・花粉・排気の粉じんを遮るとしている。購入から30日以内なら、開封済みでも交換や返品ができるともある。
気をつけたいのは、商品説明に商品名と食い違う記載があることだ。最後の項目はこの商品を「シーリングワックスセット」と書き、適合の項目はBMWの全モデル向けとうたうが、商品名が挙げるのはF系の一部の型だけだ。ろ過効率98%以上、交換の周期12〜18か月という記載も出品者の言い分で、ほかの出典では確かめていない。寸法の記載は商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも無い。選ぶなら品番を照らし、届いたら古いフィルターと寸法・形を見比べてから付ける。
NIBD 活性炭入りキャビンフィルター(BMW F系・F80 の記載・並行輸入品)
交換時期の目安と、早めに替えたいサイン
くるまのニュースの解説では、エアコンフィルターの交換時期は一般に1年か走行1万〜1万5000kmと指定されることが多く、粉じんの多い所では早めの交換を勧めている。汚れている、エアコンの風量が減った、臭いが気になる、のどれかに当たれば時期を待たずに替える。 M3 F80の指定は、取扱説明書やディーラーで確かめる。
BMWの点検の部品名では、マイクロフィルターの名が使われる。2010年のCar Watchの記事では、BMWの点検パック(サービス・インクルーシブ)の改定を伝える中で、マイクロフィルターがエンジンオイルやエアフィルターと並ぶディーラーでの交換部品に入り、交換時期は走行距離・経過時間・走行パターンから点検時期を表示するCBS(コンディション・ベースド・サービス)で決めるとしていた。この記事はF80の発売前のもので、今の点検パックの中身とM3 F80への当てはめはディーラーで確かめる。
自分で替えるか、ディーラーや整備工場に頼むか
M3 F80のフィルターの位置と外し方の手順は、ここでは確かめた出典が無い。手順は商品の説明書か、ディーラー・整備工場の案内に従う。交換作業の説明書に触れているのはMAHLEの2商品だけで、写真で図解した説明書が外箱の裏面に載っているとしている(販売ページの商品説明)。HYNESSとNIBDの商品名と商品説明の箇条書きには、交換の手順や説明書の記載が無い。
入れる前に、外した古いフィルターと新しいフィルターの寸法・形を見比べ、同じ向きで入れる。
自分で替えるのが不安なら、ディーラーや整備工場に頼める。部品代のほかに工賃がかかる。買った部品の持ち込みを受けるかどうかは店ごとに違うので、頼む前に確かめる。
よくある質問
3シリーズ F30 用と書かれた品は M3 F80 に付く?
商品名に「3シリーズ」とあるだけでは決められない。今回の4商品は商品名にF80も並べているが、適合は出品者の記載だ。F80やM3の記載、型式、純正品番まで照らしてから選ぶ(照らし方は「自分のM3 F80に合うかの確かめ方」の節)。
活性炭入りと抗菌タイプはどちらを選ぶ?
臭いが気になるなら活性炭入りの脱臭タイプ、花粉やアレルゲン、カビまで対策したいなら抗菌・抗ウイルス・抗アレルゲンなどを加えた多層のタイプを選ぶ。MAHLEなら前者がC4002、後者がC4001になる。
交換時期の目安は?
一般には1年か走行1万〜1万5000kmと指定されることが多い(くるまのニュースの解説)。M3 F80の指定は取扱説明書かディーラーで確かめ、風量や臭いが気になれば早めに替える。
ディーラーではどう呼ばれる?
BMWの点検の部品名ではマイクロフィルターの名が使われる。ディーラーで交換を相談するときは、マイクロフィルターと言えば伝わりやすい。
まとめ
最初にやることは、いまM3 F80に付いているフィルターの寸法と形を実物で確かめることだ(外し方は商品の説明書か、ディーラー・整備工場の案内に従う)。そのうえで車検証の型式を見て、商品の型式・純正品番と照らす。
- 照らしやすさで選ぶなら、販売ページにM3(F80)の型式CBA-3C30・純正品番・寸法・交換の説明まで書いたMAHLEの2商品
- 機能は、臭い対策なら活性炭の脱臭タイプのC4002、花粉やアレルゲン、カビまでなら五層の脱臭抗菌タイプのC4001
- 記載の少ないHYNESSや、説明に食い違いのあるNIBDは、品番を照らし、届いたら古いフィルターと見比べてから付ける
M3 F80のほかのパーツと、兄弟車M4 F82の記事も参考にしてほしい。
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