更新日:2026年2月
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結論:TOM’SスーパーラムIIはプリウスの吸気効率を引き上げるプレミアム純正交換フィルター
プリウスZVW30のエアクリーナーを社外品に交換するなら、TOM’S(トムス)のスーパーラムIIは有力な選択肢です。セル膜を除去した特殊三層フォームを採用し、集塵性能を維持しながら吸入抵抗を低減する設計になっています。純正品と比較して価格は2倍以上になりますが、エンジンレスポンスの向上を重視するオーナーにとっては検討に値するパーツといえます。
この記事では、TOM’SスーパーラムIIの特徴や技術的な仕組みから、プリウスZVW30にエアクリーナー交換が効果的な理由、他社製品との比較、そして具体的な交換手順まで詳しく解説します。
TOM’SスーパーラムIIの特徴と技術
TOM’SスーパーラムIIは、トヨタ車のチューニングで50年以上の実績を持つトムスが開発した純正交換タイプのエアクリーナーです。ここではその技術的な特徴を詳しく見ていきます。
セル膜除去の三層フォーム構造
一般的なポリウレタンフォーム製フィルターには「セル膜」と呼ばれる薄い膜が存在します。このセル膜はフォーム素材の気泡同士をつなぐ薄い壁のようなもので、空気が通過する際に圧力損失を引き起こす原因になります。TOM’SスーパーラムIIでは、このセル膜を特殊処理で除去することで、空気がスムーズに通過できるようにしています。
さらに、フィルター素材を三層構造にすることで、各層が段階的にゴミや塵をキャッチします。外側の粗い層で大きな砂や虫などの異物を捕捉し、中間層で中程度の粒子をキャッチ、最も内側の細かい層で微細な粒子を除去する仕組みです。この多段構造により、一枚のフィルターで対応するよりも効率よく集塵でき、高い集塵性能と低い吸入抵抗を高いレベルで両立しています。
一般的な純正フィルターはビスカス式(湿式)と呼ばれるオイルを染み込ませたタイプが主流です。ビスカス式は集塵性能に優れますが、オイルの粘性が空気の流れを阻害する傾向があります。TOM’Sの三層フォーム方式は乾式の一種で、オイルに頼らずフォーム構造自体で集塵するため、空気の流れがよりスムーズです。
プリウスZVW30用の適合情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品番 | 17801-TSR38 |
| 適合車種 | プリウス ZVW30 / ZVW35 |
| 適合年式 | H21.5〜H27.12(2009年5月〜2015年12月) |
| 対応エンジン | 2ZR-FXE |
| 価格 | 7,700円(税込) |
| 取付時間 | 約0.2時間(約12分) |
| 工具 | 不要 |
純正エアフィルター(品番:17801-37021)と同じサイズで設計されているため、エアクリーナーボックスを加工することなく、そのまま交換が可能です。
体感できるポイント
TOM’SスーパーラムIIに交換したオーナーからは、アクセルを踏み込んだ際のエンジンの伸びやかさに違いを感じるという声があります。特にプリウスはモーターアシスト機能があるため、エンジンが高回転域に入る場面では、吸気効率の改善がレスポンスの差として表れやすい傾向があります。
ただし、エアクリーナー単体での馬力向上は限定的です。体感としては「エンジンが軽く回る」「アクセルレスポンスが若干鋭くなる」程度と考えておくのが現実的です。エアクリーナー交換だけで劇的にパワーが上がるわけではないため、過度な期待は禁物ですが、日常の運転で「少しだけ気持ちいい」と感じられるレベルの変化は期待できます。
エンジンレスポンスをさらに引き上げたいオーナーには、レスポンスリングとミニコンの併用が選択肢になります。アクセル開度に対するエンジンの反応速度が向上し、エアクリーナー単体よりも体感の変化が大きくなります。
なお、プリウスZVW30の2ZR-FXEエンジンは、アトキンソンサイクルを採用しており燃費効率を重視した設計です。このため、NAエンジンのスポーツカーほど吸気量の変化が出力に直結しにくい面があります。それでも、エンジンが始動してモーターと協調運転する場面では、吸気抵抗の低減によるスムーズさの違いを感じるオーナーは少なくありません。
プリウスZVW30にエアクリーナー交換が効果的な理由
エアクリーナーはエンジンに取り込む空気をろ過するパーツです。プリウスZVW30のようなハイブリッド車の場合、エアクリーナーの状態がエンジン性能と燃費に影響を与えます。
ハイブリッド車のエンジン稼働特性
プリウスZVW30のエンジン(2ZR-FXE)は、モーターと協調して間欠的に稼働します。低速域ではモーターのみで走行し、加速時や高速走行時にエンジンが始動するハイブリッドシステムです。
このエンジンが始動する瞬間こそ、吸気効率が重要になります。短時間で効率よく空気を取り込み、燃焼に必要な混合気を作る必要があるためです。エアクリーナーが汚れていると、必要な空気量を確保できず、燃焼効率が低下してしまいます。
エアクリーナー汚れが性能に与える影響
エアクリーナーが目詰まりを起こすと、以下のような症状が現れることがあります。
- 燃費の悪化: 空気量が不足すると燃料の割合が増え、不完全燃焼になりやすくなります
- 出力の低下: 十分な空気がエンジンに届かないため、本来の出力を発揮できなくなります
- アイドリングの不安定化: 空気の流れが不均一になると、アイドリング回転数が安定しにくくなります
社外品の高性能エアクリーナーに交換することで、純正フィルターよりも吸入抵抗を低く保つことが期待できます。ただし、新品の純正フィルターと比較した場合の体感差は大きくないケースもあります。汚れた純正フィルターからの交換であれば、より効果を実感しやすいでしょう。
交換時期の目安
プリウスZVW30のエアクリーナー交換時期は以下が目安です。
| 条件 | 交換目安 |
|---|---|
| 通常使用 | 20,000〜30,000km |
| シビアコンディション(砂埃が多い地域など) | 10,000〜15,000km |
| 年数での目安 | 2〜3年 |
車検のタイミングで交換を検討すると、整備のスケジュールに組み込みやすくなります。エアクリーナー以外のメンテナンスも同時に見直したい場合は、プリウスZVW30のバックカメラ取付のように純正配線に接続できるパーツから始めると作業の敷居が下がります。
なお、社外品のエアクリーナーに交換していても、純正交換タイプであれば車検に影響はありません。TOM’SスーパーラムIIのような純正交換型は、エアクリーナーボックスはそのまま使用するため、外観上も純正と変わらず、検査員から指摘を受けることは基本的にありません。
他社エアクリーナーとの比較
プリウスZVW30用の社外エアクリーナーは、TOM’S以外にもHKSやBLITZなどから販売されています。それぞれの特徴を比較してみましょう。
主要製品の比較表
| 項目 | TOM’S スーパーラムII | HKS スーパーエアフィルター | BLITZ パワーエアフィルターLMD | トヨタ純正 |
|---|---|---|---|---|
| 品番 | 17801-TSR38 | 70017-AT122 | 59588(DT-55B) | 17801-37021 |
| 価格(税込) | 7,700円 | 4,290円 | 4,000〜5,000円程度 | 2,000〜3,000円 |
| フィルター素材 | 特殊三層フォーム | 乾式不織布 | 低圧損ビスカス式 | ビスカス式 |
| 特徴 | セル膜除去による低抵抗 | 洗浄再利用可能 | 純正比で低い圧損 | 純正品質 |
| メンテナンス | 使い切り(交換式) | 洗浄して再利用 | 使い切り(交換式) | 使い切り(交換式) |
TOM’Sを選ぶべきオーナー像
TOM’SスーパーラムIIは、以下のようなオーナーに向いています。
- エンジンレスポンスの向上を重視する方: 三層フォームの低吸入抵抗により、アクセルレスポンスの改善が期待できます
- トムスブランドに信頼を置いている方: トヨタ車専門のチューニングメーカーとして長い歴史があり、適合精度に定評があります
- 他のトムスパーツと合わせてカスタムしている方: エアクリーナーだけでなく、マフラーやサスペンションなどトムス製品でトータルコーディネートが可能です
コスパ重視ならHKSも有力
HKSスーパーエアフィルター(70017-AT122、税込4,290円)は、TOM’Sの約半額で購入できます。洗浄して再利用できるため、長期的なランニングコストも低く抑えられます。純正フィルターからのステップアップとしてはバランスの取れた選択です。
純正品質で十分という方には、トヨタ純正エアフィルター(17801-37021、2,000〜3,000円程度)が最もコストパフォーマンスに優れています。Amazonでは2,000円前後で入手できるため、定期交換のランニングコストを最小限に抑えたい場合はこちらが最適です。
BLITZ パワーエアフィルターLMD(品番59588、4,000〜5,000円程度)は、純正のビスカス式と同系統ながら圧損を低く抑えた設計です。純正に近いフィーリングを保ちつつ、少しだけ性能を引き上げたいという方に向いています。
結局のところ、レスポンス重視ならTOM’S、コスパ+再利用性ならHKS、純正感覚のまま少し良くしたいならBLITZ、コスト最優先なら純正という住み分けになります。
本記事のおすすめ選定基準
本記事では以下の基準で製品を比較しています。
- プリウスZVW30(2ZR-FXEエンジン)への適合確認済み(メーカー適合表または品番による適合情報あり)
- Amazonで入手可能な国内流通品(在庫が安定していること)
- 純正交換タイプ(ボックスインストール型)のみ対象(車検への影響が生じるむき出し型は除外)
- 税込3,000〜8,000円の価格帯(純正品〜プレミアム社外品の範囲)
- メンテナンス方法(使い捨て/洗浄再利用)が明確な製品
TOM’SスーパーラムIIの交換手順
エアクリーナーの交換は、プリウスZVW30のメンテナンスの中でも簡単な部類に入ります。工具を使わず、10〜15分程度で完了します。
準備するもの
TOM’SスーパーラムII(品番:17801-TSR38)のみ用意すれば十分です。特別な工具は必要ありません。汚れたフィルターを取り外す際にゴミが落ちることがあるため、ウエスやティッシュがあると便利です。
交換手順
ステップ1:ボンネットを開ける
エンジンが冷えた状態でボンネットを開けます。エンジンルーム向かって右側にエアクリーナーボックスがあります。
ステップ2:エアクリーナーボックスのフタを外す
ボックスのフタは左右2か所の金属クリップ(金具)で固定されています。金具を指で引き上げるだけで外れます。ドライバーやレンチは不要です。
ステップ3:古いフィルターを取り出す
フタを持ち上げると、中に純正フィルターが収まっています。フィルターをまっすぐ上に引き抜いてください。この際、ボックス内部に砂やゴミが溜まっていることがあるため、ウエスなどで軽く拭き取っておくと良いでしょう。
ステップ4:新しいフィルターをセットする
TOM’SスーパーラムIIをボックスにセットします。フィルターの向き(上下)を確認し、ボックスの形状に合わせてしっかりと収めてください。
ステップ5:フタを閉じて金具を固定する
フタを元の位置に戻し、左右の金具をしっかりと留めます。金具がカチッと固定されていることを確認したら作業完了です。
交換時の注意点
- フィルターの向きを確認する: フィルターには空気の流れる方向があります。製品に矢印や刻印がある場合は、それに従って取り付けてください
- ボックス内の汚れを除去する: 古いフィルターの汚れがボックス内に落ちていることがあります。新しいフィルターをセットする前に清掃しましょう
- フタの密着を確認する: フタが完全に閉まっていないと、フィルターを通さない空気がエンジンに入り込む可能性があります
よくある質問(FAQ)
Q. TOM’SスーパーラムIIに交換するとプリウスの燃費は良くなりますか?
エアクリーナーの吸入抵抗が下がることで、わずかながら燃費改善に寄与する可能性はあります。ただし、新品の純正フィルターからの交換では体感できるほどの差は出にくいのが実情です。汚れて目詰まりした純正フィルターからの交換であれば、本来の燃費に戻るという意味で数値の改善を感じることがあります。エアクリーナー交換だけで燃費が大幅に向上するとは考えにくいため、あくまで「本来の性能を維持する」「わずかに改善する可能性がある」程度に捉えておくのが妥当です。
Q. TOM’SスーパーラムIIは洗浄して再利用できますか?
TOM’SスーパーラムIIは使い切りタイプ(交換式)のエアクリーナーです。HKSスーパーエアフィルターのように洗浄して繰り返し使うことはできません。交換時期が来たら新品に交換する必要があります。洗浄再利用を重視する場合は、HKSスーパーエアフィルター(税込4,290円)を検討してみてください。
Q. プリウスZVW30のエアクリーナーをTOM’S製に交換しても車検は通りますか?
TOM’SスーパーラムIIは純正交換タイプのエアクリーナーです。エアクリーナーボックスは純正のまま使用し、フィルター部分だけを入れ替える方式のため、車検への影響はありません。いわゆる「キノコ型」と呼ばれるむき出しタイプのエアクリーナーとは異なり、外観も純正と見分けがつかないため、検査で指摘されることは基本的にありません。
Q. エアクリーナーとエアコンフィルターは同じものですか?
エアクリーナー(エアフィルター)とエアコンフィルターはまったく別のパーツです。エアクリーナーはエンジンに取り込む空気をろ過するもので、エンジンルーム内のエアクリーナーボックスに設置されています。一方、エアコンフィルターは車内に送る空気を浄化するもので、グローブボックスの奥に設置されていることが多いです。TOM’SスーパーラムIIはエンジン用のエアクリーナーであり、エアコンフィルターではありません。
まとめ:プリウスZVW30のエアクリーナー選びのポイント
TOM’SスーパーラムII(品番:17801-TSR38、7,700円(税込))は、プリウスZVW30のエンジンレスポンスを引き上げたいオーナーに向けたプレミアムな選択肢です。セル膜除去の三層フォーム構造により、高い集塵性能と低い吸入抵抗を両立している点が強みです。
一方で、純正フィルターからのコスト差は約2〜3倍になります。コストパフォーマンスを重視する場合は、HKSスーパーエアフィルター(税込4,290円)やトヨタ純正フィルター(2,000〜3,000円程度)も検討してみてください。
エアクリーナーの交換自体は工具不要で10分程度の作業です。車検や定期点検のタイミングで交換を検討するのが望ましいでしょう。
購入前に確認すべき注意点
以下に該当する場合は、TOM’SスーパーラムIIが最適ではない可能性があります。
- コストを最優先したい方 — TOM’Sスーパーラムは税込7,700円と社外品の中では高価格帯です。純正フィルター(2,000〜3,000円)やHKS(4,290円)でも性能上の問題はなく、エンジンレスポンスにこだわりがない方は純正品が合理的な選択です。
- 洗浄して繰り返し使いたい方 — TOM’SスーパーラムIIは使い捨てタイプです。長期コストを抑えたい場合はHKSスーパーエアフィルター(70017-AT122)を選ぶと、洗浄・再利用によりランニングコストを下げられます。
- 年式・型式の確認が取れていない方 — 適合年式はH21.5〜H27.12(2009年5月〜2015年12月)です。型式がZVW30でも製造時期によっては適合外になる場合があるため、購入前に品番17801-TSR38の適合表を確認してください。
- 大幅なパワーアップを期待している方 — エアクリーナー単体での出力向上は限定的です。顕著な走行性能の改善を求める場合は、スロットルコントローラーやレスポンスリングとの併用を検討してください。
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