ランクル250のセンターコンソールボックスは標準で大きく、社外品として売られているコンソールボックスの正体は、その中に入れて二段に仕切るトレイだ。買う前に一度だけ決着させておきたい分かれ道があり、それはコンソール内に保冷機能があるかどうか。この1点で製品の適合注記が正反対に割れているため、価格やデザインを見比べる前にここを合わせる必要がある。
純正ボックスを二段にするトレイ3製品の早見表
メーカー公式サイトの装備紹介によると、ランクル250のセンターコンソールには「フロントアームレスト(ステッチ付)&大型センターコンソールボックス」が備わっている。ボックス自体は最初から付いているので、社外品が担うのはその中の高さ方向を分けることだ。
| 製品 | 適合の向き | 構造 | ティッシュの置き方 | 取り付け | 実売価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| ruiya | クールボックス非装備車 | 上段トレイ+下段 | 下段にティッシュケースを置く | 差し込む | ¥1,846 |
| Auto Spec | クールボックス非装備車 | 上段・下段の2段 | 中央の開口部+ベルトと面ファスナーで固定 | 置くだけ | ¥1,785 |
| HUAHAO | クールボックス装備車 | 二層構造で深さを使い切る | 記載なし | 押して固定 | ¥2,412 |
適合の向きは製品メーカーが商品ページで公表している記載による。価格は Amazon の実売価格で、確認時点の値であり変動する。
ruiya ランクル250専用 コンソールトレイ(ABS樹脂・ゴムマット付・差し込み式)
Auto Spec ランクル250適合 コンソールボックス(ティッシュ取り出し口・調整ベルト付)
HUAHAO ランクル250専用 二層構造コンソールボックス インナートレイ
表の一番左の列が合っていない製品は、他がどれだけ好みでも候補から外れる。 次の節から、その見分け方と選び分けを順に見ていく。
純正のコンソールまわりに元から備わっている収納
メーカー公式サイトの収納アイテム一覧には、フロントコンソールトレイ、キーロック&照明付のグローブボックス、フロントカップホルダー2個、フロントアームレスト&大型センターコンソールボックス、フロント・リヤドアポケット&ボトルホルダー(左右各1本)、セカンドシートセンターアームレスト(カップホルダー2個付)、サードシートサイドトリムポケット&ボトルホルダー(左右各2本)、運転席・助手席のシートバックポケットが並ぶ。2026年4月版の主要諸元表では、コンソールボックスは合成皮革巻きと記載されている。
電源類はボックスの中ではなく後部側にまとまっている。アクセサリーソケット(DC12V・120W)はセンターコンソールボックス後部とラゲージルーム右側に各1個、充電用USB端子(Type-C)はインパネ下部に2個、コンソールボックス後部に2個、サードシートサイドトリムに左右各1個という配置だ。
平面の置き場と電源はひととおり揃っているので、社外トレイが埋めるのは深いボックスの高さ方向だけになる。
適合が正反対に割れる分岐点は、コンソール内の保冷機能
3製品の適合注記は、同じ車種向けなのに向きが逆を向いている。ruiya は「コンソールに『COOL BOX』が配置された場合は不対応です」、Auto Spec は「冷蔵庫(Cool Box)装備車には対応しておりません」。対して HUAHAO は「この製品は冷蔵庫(cool box)が装備されていないモデルには適していません」と、装備車向けであることを明記している。いずれも製品メーカーが商品ページで公表している記載だ。
なぜ割れるのか
メーカーの取扱説明書(2025年9月以降のモデルに対応する版)の「その他の室内装備」には「クールボックスを使うには」という項目があり、★印で「グレード、オプションなどにより、装備の有無があります」と注記されている。中身は、エンジンがかかっているときにエアコンを利用して保冷するというもので、ボタンを押しながらフタを持ち上げて開き、ON/OFF を切りかえる、ONのときは作動表示灯が点灯する、と説明されている。
一方で発売当初版の取扱説明書の同じページのメニューにはこの項目が無く、主要諸元表(2024年6月版・2026年4月版)の装備欄にも保冷に該当する記載は見当たらない。つまり車種名や年式だけでは装備の有無が決まらず、諸元表を見ても判定できない。
自分の車がどちらかを確かめる
やることは1つで、センターコンソールボックスのフタを実際に開け、内部に保冷用の ON/OFF スイッチと作動表示灯があるかを見る。あれば装備車、無ければ非装備車として、製品側の適合注記と突き合わせる。判断がつかなければ、年式・型式・グレードを控えて販売店に確認するのが早い。
なお製品側の適合表記は「2024年4月以降」「2024.4〜現行」といった年式指定で、Auto Spec は「年式、グレード、オプションにより適合しない場合があります。……ご購入前に必ずお車の仕様をご確認ください」と断っている。車両型式はディーゼル車が GDJ250W、ガソリン車が TRJ250W だが、型式が一致していれば必ず付くという読み方はしない。
適合を確認したあとに見る5つの軸
保冷機能の向きが合う製品に絞ったら、次は中身の使い方で選ぶ。見るべきところは5つある。
- 上段だけを仕切るトレイ型か、二層で深さを使い切る型か
- ティッシュをどう置くか(下段に置くだけか、背面のベルトで固定するか)
- 滑り止めラバーマットが付くか
- 取り付け方式(差し込む・置くだけ・押して固定する)と、取り外しやすさへの言及があるか
- 上段に物を載せた状態でも、ボックスのフタが閉じられる高さに収まるか
3製品はいずれも素材にABS樹脂を採用し、汚れたら拭き取りや水洗いができるとメーカーが案内している。付属のラバーマットもいずれも滑り止めが目的で、小物のずれと走行中のカタカタ音を減らす狙いだ。素材と滑り止めでは差がつかないので、実質の選び分けは構造とティッシュの扱いで決まる。
3製品をメーカー公表仕様で比べる
以下はいずれも製品メーカーが商品ページで公表している仕様の記載で、第三者が実測した比較データではない。
ruiya — 上段に小物、下段にティッシュケース
適合は TRJ250W/GDJ250W型(2024年4月〜現行)で、コンソールにクールボックスが配置された車両は不対応。上段にはたばこ・駐車券・スマホ・カード・コイン・メガネ・クレジットカード・鍵などを置け、下段はティッシュケースを置ける二段構成だとしている。素材は耐熱性のあるABS樹脂で、滑り止め加工のラバーマットが付属。取り付けは差し込むだけで、サイドブレーキレバーの操作と干渉しないと案内されている。使い方が小物中心で、ティッシュは下に寝かせて置ければ十分という人向き。
ruiya ランクル250専用 コンソールトレイ(ABS樹脂・ゴムマット付・差し込み式)
Auto Spec — ティッシュを固定して取り出し口から使う
適合は TRJ250W/GDJ250W型・2024年4月以降で、冷蔵庫(Cool Box)装備車には非対応。中央にティッシュを取り出しやすい開口部があり、伸縮調整できるベルトと面ファスナーでティッシュを固定する構造だ。袋タイプが推奨で、推奨サイズは長さ15cm以下・幅12cm以下・高さ7cm以下。上段に小物、下段に使用頻度の低い物を分ける二段構成で、置くだけのため加工や工具は不要とされる。メーカー直営で1年以内の不具合・不適合・初期不良に対する製品サービスがあるとも案内している。ティッシュを運転席から片手で引き抜きたいなら、3製品の中でこれが唯一の選択になる。
Auto Spec ランクル250適合 コンソールボックス(ティッシュ取り出し口・調整ベルト付)
HUAHAO — 保冷機能付きの車で深さを使い切る
適合は TRJ250W/GDJ250W型 2024年4月〜で、冷蔵庫(cool box)が装備されていないモデルには適していないと明記されている。二層構造のインナートレイで、コンソールのスペースを使い切って2段式の深いボックスとして使えるとしている。素材はABSで汚れは拭き取れ、3Dスキャン技術で設計してアームレストボックスに合うサイズにしたとされる。押して固定するだけで取り付けられ、滑り止めラバーマットが付く。サイズがぴったりで取り外しにくい場合があるとメーカー自身が断っていて、対処として取り出し用のテープを貼ることを案内している。 保冷機能付きの車に乗っていて、深さを段で分けて使いたいならこれになる。
HUAHAO ランクル250専用 二層構造コンソールボックス インナートレイ
取り付けと、日常で使うときの注意
3製品とも工具は不要で、差し込む・置く・押し込むのいずれかで収まる。入れたあとに1つだけ守りたいのは、コンソールボックスのフタが確実に閉まる状態で使うことだ。メーカーの取扱説明書は、コンソールボックスはボタンを押しながらフタを持ち上げて開くと説明したうえで、使用しないときは必ず閉じるよう警告している。急ブレーキや急旋回のときに開いたフタに体があたったり、収納していた物が飛び出したりして事故につながるおそれがあるためだ。上段に厚みのある物を積み上げてフタが閉じられなくなる使い方はしない。
同じ取扱説明書は、収納装備にメガネ・ライター・スプレー缶を放置しないよう警告している。室温が高くなったときの熱や他の収納物との接触でメガネが変形やひび割れを起こすこと、ライターやスプレー缶が爆発したり着火・ガス漏れを起こして火災につながることが理由だ。トレイを入れると小物を置きっぱなしにしやすくなるので、この3つだけは降りるときに持ち出す習慣にしておきたい。
充電はボックスの外、中は充電しない物に割り当てる
前述のとおりアクセサリーソケットと充電用USB端子はコンソールボックスの中ではなく後部にある。充電はボックスの外で完結する前提で中身を組み立てると、ケーブルがフタに噛み込まない。トレイには鍵・カード・コイン・メガネケース・駐車券のように、充電を伴わない小物を割り当てるのが素直だ。
充電用USB Type-C 端子は取扱説明書によると DC5V/3.0A(消費電力15W)の電源で、充電専用のためデータ転送はできない。使わないときは端子部のフタを必ず閉じるよう指示されている。異物や液体が入ると故障やショートの原因になるからだ。
コンソール以外の収納と役割を分ける
コンソールだけで小物整理を完結させようとすると、結局また探すことになる。運転中に手を伸ばす物はコンソール、車検証のように常時は使わない書類はキーロック&照明付のグローブボックス、飲み物はドアポケットのボトルホルダー、後席の人が使う物はシートバックポケットというように役割を分けたほうが取り出しやすい。フロントコンソールトレイは、降車のたびに持ち出す物の一時置きに向く。
車内全体を整えるなら、荷室側やマット類とあわせて考えるとまとまりがよくなる。
よくある質問
自分のランクル250がクールボックス装備車かどうかは、どこを見れば分かる?
センターコンソールボックスのフタを開けて、内部に保冷用の ON/OFF スイッチと作動表示灯があるかを見る。取扱説明書ではこの装備に★印が付いていて、グレードやオプションで有無が分かれると注記されているため、車種名や年式からは判定できない。見ても判断がつかないときは販売店に確認する。
年式やグレードが違っても同じ製品を選んでよい?
型式が TRJ250W/GDJ250W で年式が範囲に入っていても、それだけで適合が保証されるわけではない。製品メーカー自身が、年式・グレード・オプションによって適合しない場合があると注記している。購入前に自車の仕様を確認するという手順は、どの製品でも変わらない。
トレイを入れるとフタは閉まる?走行中は開けたままでもよい?
3製品ともボックス内に収まる設計だとメーカーは案内しているが、上段に高さのある物を載せればフタは閉じにくくなる。取扱説明書はコンソールボックスを使用しないときは必ず閉じるよう求めているので、閉まる高さで運用する。
ぴったりすぎて取り外しにくいときはどうする?
HUAHAO はこの点をメーカー自身が断っていて、取り出し用のテープを貼る対処を案内している。無理にこじって内装や製品を傷めるより、つまみになる物を先に付けておくほうが確実だ。
まとめ
順番はいつも同じで、まずコンソールボックスのフタを開けて保冷用のスイッチと表示灯の有無を見る。それで適合の向きが決まり、非装備車なら ruiya と Auto Spec、装備車なら HUAHAO に候補が絞られる。非装備車で迷ったら、ティッシュを片手で引き抜きたいなら Auto Spec、上段の小物置きを広く使いたいなら ruiya と考えれば決まる。候補を1つに決めたら、最後に自車の年式・グレード・オプションを製品ページの適合注記と照らして確認する。ここまでやれば、届いてから入らないという事態は避けられる。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント