GRスープラのドライブレコーダー(ドラレコ)は、商品名にスープラ向けと書かれた販売中の2機種から、取り付けの型で選べばよい。ルームミラー裏に収めて純正のように見せ、直結の配線をして衝撃を受けたときの駐車中の記録(常時録画ではない)まで広げたいならFitcamx、ガラスに貼る型で前後のカメラと電源がそろったセットを選ぶならRAIDOUになる。Fitcamxは年式だけで適合を書いていて、RAIDOUはどの型式・年式で確かめた適合かの記載が無いので、買う前に自分の車と照らし合わせる手順まで押さえておきたい。
GRスープラ向けドラレコ2機種の早見表
商品名にスープラ向けと書かれ、前後カメラの構成で販売中のドラレコは、Fitcamxの「4K ドライブレコーダー トヨタ スープラに適合(HD2-4031)」と、RAIDOUの「スープラ DB系 ドライブレコーダー 前後 カメラ一体型」の2つがある。違いは次のとおり。
| 比べる点 | Fitcamx(HD2-4031) | RAIDOU(スープラ DB系) |
|---|---|---|
| 取り付けの型 | ルームミラー裏のカバーの形に合わせた一体型 | ガラスマウントで貼り付け |
| 電源 | レインセンサーから取る | シガーチャージ電源(約3.5m) |
| 後方カメラ | この商品は前後カメラ(後方カメラは後から単独で足せない) | 付属 |
| 駐車中の記録 | 直結の配線で、衝撃を受けたときに録画 | 機能なし |
| 記録用のカード | 付属(最大256GBに対応) | 付属しない |
| 保証・説明書 | 12か月保証 | 説明書なし・保証は商品のみ |
見た目と、直結の配線をしたうえで衝撃を受けたときの駐車中の記録(常時録画ではない)を取るならFitcamx、駐車中の記録が要らずガラスに貼る型でよいならRAIDOUが答えになる。ただしFitcamxは年式だけで適合を書いていて、国内の型式との対応は書かれていない。RAIDOUも商品名に「スープラ DB系」とあるだけで、どの型式・年式で確かめた適合かの記載は無く、シガーチャージのケーブル(約3.5m)が車両の電源ソケットから取り付け位置まで届くかも車両で確かめる。確かめ方はそれぞれの商品の節でまとめる。
対象になるGRスープラの型式と年式
GRスープラは、国内では2019年5月17日に全国のトヨタ車両販売店で発売された。トヨタの公式中古車サイトの車両情報にある型式は、期間とグレードで次のように分かれる。
| 期間 | RZ | SZ-R | SZ |
|---|---|---|---|
| 2019年5月〜2020年4月 | 3BA-DB42 | 3BA-DB22 | 3BA-DB82 |
| 2020年4月〜2022年10月 | 3BA-DB02 | 3BA-DB22 | 3BA-DB82 |
| 2022年10月〜2026年3月 | 3BA-DB06 | 3BA-DB26 | 3BA-DB86 |
2025年3月〜2026年3月のRZとA90ファイナルエディションも3BA-DB06で、一覧の最も新しい期間の終わりは2026年3月。自分の車がどの型式かは、車検証の型式欄で確かめておく。この先の適合の話は、すべてこの型式を手がかりにする。
フロントガラスに付けてよい位置と予防安全のカメラ
国土交通省の案内では、ドラレコを保安基準で定められた位置に取り付け、運転者の視界をさえぎらないよう呼びかけていて、例としてフロントガラス上部から20%以内の範囲などを挙げている。損害保険会社の解説では、フロントガラスに付けられる機器と場所は保安基準の細目を定める告示の第39条で決まっており、設置場所は「バックミラーで隠れる範囲」「ガラスの上縁20%以内の範囲」「ガラスの下縁150mm以内の範囲」などとされている。
GRスープラで気をつけたいのは予防安全のカメラだ。トヨタの発売時の発表では、先進の予防安全技術を全車に標準装備し、昼間の歩行者と自転車の運転者を検知するプリクラッシュセーフティはミリ波レーダー+単眼カメラ方式とされている。ガラスに貼るドラレコは、本体と配線が予防安全のカメラの視界にかからないかを、車両の取扱説明書や販売店で確かめてから位置を決める。どの電源に対応するか、別売のケーブルが要るかも、車種に合わせて確かめておく。
GRスープラ用ドラレコの選び方
2機種の違いは、次の5つの基準で見ると整理しやすい。
取り付けの型
Fitcamxはルームミラー裏のカバーの形に合わせた一体型で、貼る位置で迷うことは少ない。RAIDOUはガラスマウントを貼る位置を自分で決める型なので、前の節の決まりと予防安全のカメラの視界を自分で確かめることになる。電源もFitcamxはレインセンサー、RAIDOUはシガーチャージと取り方が違う。
駐車中の記録
RAIDOUには駐車監視の機能が無い。Fitcamxは直結の配線をすれば衝撃を受けたときに録画する方式で、常時録画ではない。駐車中も撮りたいならFitcamxにして、配線の作業まで含めて考える。
後方カメラ
RAIDOUは後方カメラが付属する。Fitcamxは前だけの構成もあり、後方カメラは後から単独で足せない。後ろも撮りたいなら、最初から前後の構成を選ぶ。
記録用のカード
RAIDOUはmicroSDカードが付属しないので、別に用意する。Fitcamxは販売ページの商品説明ではメモリーカードが付属し、最大256GBに対応する。どちらでも、カードが原因の記録漏れには気をつけたい(付けた後の節で触れる)。
保証と説明書
国土交通省の案内では、ドラレコを選ぶときに販売者の連絡先・保証期間・性能表示を確かめるよう勧めている。Fitcamxは販売ページの商品説明・メーカーのページとも12か月保証。RAIDOUは取扱説明書が付かず、保証の対象は商品のみ。説明書を見ながら付けたい人には、ここが分かれ目になる。
ミラー裏一体型のFitcamx(HD2-4031)
販売ページに書かれた仕様
販売ページの商品説明では、商品名どおり2020-2026年モデルのGR Supra向けで、前後カメラ(前2160p・後1080p)の構成。内装と一体化したデザインで配線が必要なく、フロントガラスの視界を遮らないとしている。内蔵Wi-Fiで専用アプリから録画中の映像を見たり録画データをダウンロードしたりでき、技適マーク認証済み。f/1.6のレンズで2160p・30fps、ワイドダイナミックレンジ(WDR)、ループ録画に対応し、Gセンサーが衝突を検知すると録画データを上書きされないファイルに保存する。64GBのメモリーカードが付属し、本体はABS樹脂とポリカーボネート製。
メーカーの公式ページの説明
メーカーの公式ページでは、GR Supra 2020-2026向けとし、元のルームミラー裏カバーの形を再現した設計で、注文後に型を確かめるためミラー裏カバーの写真が必要としている。電源はレインセンサーから取り、Aピラーの取り外しやヒューズボックス・シガーライターへの接続は要らない。後方カメラは前のカメラから配線して別の電源は要らず、後ろのガラスか車内向きに取り付ける。構成は前4Kのみ・前1440p+後1080p・前4K+後1080pの3つで、駐車監視は直結の配線(ハードワイヤー)が必要になり、衝撃を受けたときに録画する方式で常時録画ではない。
注文の前に確かめること
Fitcamxの適合は、商品名・メーカーの公式ページとも年式(2020-2026)だけで書かれ、国内の型式・右ハンドル・グレードごとの適合の記載は無い。国内のGRスープラは2019年5月に発売されているので、2019年に登録された車を含め、注文の前に車の型式とミラー裏カバーの形を販売者に確かめる。電源をレインセンサーから取る方式なので、自分の車にレインセンサーがあるかも見ておく。
販売ページの商品説明とメーカーの公式ページで食い違う点もある。使用温度は商品説明が-20℃から85℃まで、メーカーのページが-20℃〜60℃で、メーカー側を正とする。付属のメモリーカードは商品説明が64GB、メーカーのページは前4K+後1080pの構成で128GB付属としているので、購入のときに付属品の内容を確かめる。また商品説明は予防安全システムに干渉することもないとしているが、これは出品者の記載で、トヨタの資料では確かめられていない。
Fitcamx 4K ドライブレコーダー スープラ向け ミラー裏一体型 前後カメラ(HD2-4031)
ガラスマウント型のRAIDOU(スープラ DB系)
販売ページの商品説明では、商品内容はディスプレイ付きカメラ1つ・後方カメラ1つ・シガーチャージ電源1つ(約3.5m)・ガラスマウント1つ。ループ録画あり、駐車監視は機能なし、日付と時刻の表示(フローティングウォーターマーク)あり、内蔵バッテリーは150mAh。microSDカードは別に用意する。
同じ商品説明では、取扱説明書が付かず、保証の対象は商品のみで修理の際の工賃や車両の損害は保証しない、新品未使用でも細かな傷・サビ・汚れがある場合がある、とされている。返品は開封・使用後でも発送日から10日以内に限り可能で、返送料は購入者の負担。
商品名に「スープラ DB系」とあるが、どの型式・年式で確かめた適合か、ガラスマウントを貼る位置の指定は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。電源はシガーチャージなので、車両の電源ソケットから取り付け位置までケーブルが届くかを車両で確かめる。貼る位置は、前に挙げたフロントガラスの決まりに沿って自分で決める。
RAIDOU スープラ DB系 ドライブレコーダー 前後カメラ ガラスマウント型
一緒に検討したいドラレコ搭載車エンブレム
ドラレコを付けたことを車の外に示すなら、SUPRAの字の入ったエンブレムがある。販売ページの商品説明では、Honami Worksの「SUPRA スープラ ドライブレコーダー 搭載車 装着車 エンブレム」は、アルミヘアライン調アクリルに彫刻を施したドライブレコーダー搭載車エンブレムで、彫込み加工で立体感がある。サイズは約W102mm・H33mm・厚さ1.5mm、主に表札に採用される耐候性に優れた素材で、屋外用の耐候性両面テープが貼り付け済み。
車体のどこに貼る前提の寸法かは記載が無いため、貼る場所の平らな部分の大きさを測ってから選ぶ。
Honami Works SUPRA ドライブレコーダー搭載車エンブレム
付けた後に気をつけること
国土交通省の案内では、記録できていないトラブルは本体よりもSDカードが原因で起こっており、映像を定期的に確認するよう呼びかけている。付けた直後だけでなく、ときどき映像を再生して記録が残っているかを見る。
事故のときは、安全な場所へ移動した後に記録停止スイッチを押すか電源を抜いて録画を止める。電源が入ったままだと録画が続き、事故の映像が上書きされるおそれがある。
駐車中の記録のために直結の配線をするなど、車の電源まわりに手を入れるなら、
もあわせて読んでおくとよい。
よくある質問
トヨタの販売店オプションに記録装置はある?
トヨタの発売時の発表では、販売店装着オプションとしてTOYOTA GAZOO Racing Recorderが紹介されている。アクセル・ブレーキ・ステアリング・シフト位置などの操作情報、車速・エンジン回転数・加速度などのセンサーの値、車両の位置と方位をSDカードへ記録するデータロガーという説明で、映像の記録は挙げられていない。映像を残す目的なら、ドラレコは別に選ぶ。
駐車中も録画できる?
2機種のうち対応するのはFitcamxだけで、直結の配線をしたうえで、衝撃を受けたときに録画する方式になる。RAIDOUは駐車監視に対応しない。
2019年に登録した車にも付けられる?
Fitcamxは年式を2020-2026とだけ書いているため、2019年に登録した車に合うかは決めつけられない。型式とミラー裏カバーの形を販売者に確かめてから注文する。RAIDOUも「スープラ DB系」とあるだけで、確かめた型式・年式の記載は無い。
取り付けは自分でできる?
メーカーの公式ページでは、Fitcamxはレインセンサーから電源を取り、Aピラーの取り外しなどは要らない方式だが、注文後にミラー裏カバーの写真を用意して型を確かめる手順がある。RAIDOUはシガーチャージ電源で使う型で、説明書が付かないため、手順は自分で調べることになる。作業の流れは
で確かめておくとよい。
まとめ
まず実車のルームミラー裏を見て、カバーの形とレインセンサーの有無を確かめ、写真に撮っておく。そのうえで車検証の型式を見て、Fitcamxなら販売者に型式と写真で適合を確かめる。
- 純正のように見せたい、直結の配線をして衝撃を受けたときの駐車中の記録も欲しい → Fitcamx(常時録画ではない。後方も撮るなら最初から前後の構成)
- ガラスに貼る型でよく、駐車中の記録が要らない → RAIDOU(microSDカードは別に用意。どの型式・年式で確かめた適合かの記載は無く、ケーブルが電源ソケットから取り付け位置まで届くかも車両で確かめる)
- 貼る型は、フロントガラスの決まった範囲と予防安全のカメラの視界を確かめてから位置を決める
価格は変わるので、商品リンクの先で最新の値を確かめて比べる。取り付けの流れは
、ほかのパーツ選びは
を参考にしてほしい。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント