溝が減ってきたタイヤを注文しようとして、型式のNKE165Gを頼りにサイズを調べにきた人が多いはずだ。ところが、この型式だけではサイズが1つに決まらない。カローラフィールダー ハイブリッドの純正タイヤサイズは、発売時期とグレードによって175/65R15・185/60R15・185/55R16の3種類に分かれている。自分の個体がどれに当たるかは、車検証の初度登録年月とグレード名の組み合わせで決まるので、まず年式区分の表で自分の行を探すところから始めたい。
純正サイズは175/65R15・185/60R15・185/55R16の3種類
トヨタ系のカタログ諸元をハイブリッド系グレードについて発売時期ごとにたどると、2013年8月から2025年11月までの全区分が、この3サイズのいずれかに収まる。逆に言えば、型式がNKE165Gだというだけでは純正サイズは決まらない。年式とグレードの両方を特定して、初めて1つに絞れる。
もう1つ先に押さえておきたいのは、確認したどの年式・どのグレードも諸元のタイヤサイズ欄が前後同一だという点だ。前後で異なるサイズを組む設定は存在しないので、購入は4本単位で考えればよい。
年式×グレード別の純正タイヤサイズ早見表
車検証の初度登録年月から自分の区分を決めて、該当する行を読む。
| 発売時期 | グレード | 純正タイヤサイズ |
|---|---|---|
| 2013年8月〜2015年4月 | ハイブリッド/ハイブリッドG/ハイブリッドG エアロツアラー | 175/65R15 84H |
| 2013年8月〜2015年4月 | ハイブリッドG エアロツアラー・ダブルバイビー | 185/60R15 84H |
| 2015年4月〜2017年10月 | ハイブリッド/ハイブリッドG/ハイブリッドG プラスレッド | 175/65R15 |
| 2015年4月〜2017年10月 | ハイブリッドG エアロツアラー/ハイブリッドG ダブルバイビー | 185/55R16 |
| 2017年10月〜2019年8月 | ハイブリッド/ハイブリッドG | 185/60R15 |
| 2017年10月〜2019年8月 | ハイブリッドG ダブルバイビー | 185/55R16 |
| 2019年8月以降 | ハイブリッドEX | 185/60R15 |
ハイブリッドG プラスレッドは2016年5月の追加グレード。2019年8月以降はハイブリッド系がハイブリッドEXの1本に整理され、2024年3月発売分も同じ185/60R15で、販売期間は2025年11月までとなっている。15インチが2サイズ、16インチが1サイズという内訳だと覚えておくと、表を見失っても大枠を間違えない。
2017年10月で標準グレードのサイズが切り替わっている
この車で最も間違えやすいのがここだ。2015年4月〜2017年10月のハイブリッドとハイブリッドGはどちらも175/65R15だが、2017年10月〜2019年8月の同じ名前のグレードはどちらも185/60R15になっている。同じタイミングで車両重量も1180kgから1170kgへ変わった。以降のハイブリッドEXも185/60R15を引き継ぐので、2017年10月以降のNKE165Gの標準サイズは185/60R15と考えてよい。
厄介なのは、グレード名が変わらないまま中身だけ入れ替わっている点だ。「ハイブリッドG」という名前は2013年8月から2019年8月まで存在し続けるのに、指すサイズは途中で175/65R15から185/60R15へ移る。中古で買った個体はグレード名より初度登録年月のほうが確実な手がかりになるから、名前だけでサイズを決めないでほしい。
16インチの185/55R16が付いていたグレード
3サイズのうち唯一の16インチである185/55R16は、2015年4月〜2017年10月のハイブリッドG エアロツアラーとハイブリッドG ダブルバイビー、それに2017年10月〜2019年8月のハイブリッドG ダブルバイビーに設定されていた。16インチはエアロ系の一部グレードに限られる設定で、それ以外のハイブリッド系はすべて15インチだ。
ここで線を引いておく。ある年式・あるグレードに純正設定があったという事実は、そのサイズを別グレードの車へそのまま移せることの保証にはならない。確認したカタログ諸元にはホイールのリム幅・インセット・PCD・ハブ径の記載が無く、装着可否はこの記事の出典からは判断できない。ホイールごと替えるなら、ホイール側の適合情報と現車で確認する必要がある。
「185/60R15 84H」の各要素が指すもの
通販でサイズを指定するときに自分で読めるよう、表記を分解しておく。タイヤメーカーによるサイズ表記の解説では、それぞれの要素は次の意味になる。
| 要素 | 例の値 | 意味 |
|---|---|---|
| タイヤ幅 | 185 | タイヤの総幅から側面の模様や文字等を除いた幅 |
| 偏平率 | 60 | タイヤの幅に対する高さの比率を表す数値 |
| 構造 | R | 骨格を形成するコード層カーカスが中心から放射状に配置されたラジアル構造 |
| リム径 | 15 | ホイールの直径をインチで表記したもの |
| ロードインデックス | 84 | 規定の条件下でタイヤ1本あたりが耐えられる最大の重さを示す指数 |
| 速度記号 | H | その質量を規定の条件で負荷された状態で走行可能な最高速度を記号で表したもの |
これらはタイヤの側面(サイドウォール)に表示されている。交換用タイヤは末尾のロードインデックスと速度記号も純正表記を下回らないものを選ぶ。NKE165Gでは2013年8月〜2015年4月の諸元に175/65R15 84H・185/60R15 84Hと記載があり、この84とHが基準になる。ただし84が何kgに、Hが何km/hに相当するかという換算値は今回の出典で確認できていないため、数値は示さない。2015年4月以降の区分は諸元にロードインデックスと速度記号の記載が無く、基準値を断定できない。
自分の車がどの区分かを確かめる3手順
表を自分の車に当てはめるには、手元の書類と車体を順に見ていく。
1. 車検証で型式と初度登録年月を見る
2013年8月〜2015年4月、2015年4月〜2017年10月、2017年10月〜2019年8月、2019年8月以降の4区分のどれに入るかが、ここで決まる。グレード名と組み合わせれば早見表の行が1つに定まる。
2. 運転席のドア開口部の表示シールを見る
ドアを開けた開口部に貼られたシールに、車両側が指定するタイヤサイズと指定空気圧が書かれている。書類から推定した値と、この表示が一致するかを必ず突き合わせる。
3. タイヤ側面の刻印で今履いているサイズを見る
サイドウォールの刻印は、あくまで今装着されているタイヤの実サイズであって純正サイズとは限らない。中古で買った個体は前オーナーがサイズを変えている場合があるので、この3番目だけで純正サイズと判断せず、2番目の表示と照らし合わせる。
純正から変えたいときの出発点
サイズを変えたい場合、現実的な出発点は同じNKE165Gに純正設定のある3サイズの範囲で考えることだ。メーカーがこの車体に設定した実績があるという意味で、まったく無関係なサイズを持ち込むより手がかりが多い。ただし「他グレードのサイズなら必ず履ける」という話ではない点は先に書いたとおりで、ホイール側の諸元を確認できていない以上、装着可否はここでは決められない。
数値上の性格の違いだけ並べておく。175/65R15は幅が最も狭く偏平率が最も高い組み合わせで、標準グレードに長く使われてきた。185/60R15は幅が10mm広く偏平率が5低い。185/55R16は幅が185/60R15と同じで偏平率がさらに5低く、リム径だけ1インチ大きい。一般論として幅が広く偏平率が低いほど横方向のたわみは減る方向に働くが、そのぶん路面からの入力は伝わりやすくなる。どれを選ぶかは見た目と乗り味のどちらを取るかの判断で、性能の上下ではない。
空気圧はサイズと同じシールで確認する
タイヤメーカーの解説によれば、空気圧の適正値は運転席側のドア付近、あるいは給油口などに貼られた空気圧表示シールで分かる。点検は最低でも1ヶ月に1度、走行前の冷えた状態で測るのが基本になる。サイズを見るためにドアを開けたついでに空気圧も読んでおけば、二度手間にならない。
不足したまま使い続けると、片減り摩耗や肩落ち摩耗といった偏摩耗、摩耗ライフの低下、操縦安定性の低下、燃費の低下、タイヤの損傷につながる。高すぎる場合はセンター摩耗、摩耗ライフの低下、乗心地の悪化、燃費の低下、バースト発生の懸念がある。サイズを正しく選んでも、空気圧が合っていなければタイヤは想定どおりに減らない。
なお、NKE165Gの指定空気圧の具体的な数値はここに書かない。一次〜準一次の出典で確認できていないためだ。前輪と後輪で指定値が異なる場合もあるので、車両側のシールか取扱書の記載をそのまま読んでほしい。
注文するときに押さえておくこと
前後同一なので、4本を同じ銘柄・同じサイズで揃える前提で選べる。前後を組み分ける必要がなく、通販でも4本セットの単位で探せる。
注文で伝えるのは車種名と型式ではなく、サイズの数値そのものだ。NKE165Gは同じ型式のまま純正サイズが3種類あるため、車種と型式の伝え方では相手側も特定できない。車検証で年式区分を確認し、ドア開口部のシールで現車のサイズを読んでから、その数値で注文する。スタッドレスを買い足すときも同じ手順でいい。
販売を終えたあとのNKE165G
カローラフィールダーのカタログ上の販売期間は2012年5月から2025年11月まで。ハイブリッド系の最終グレードは2024年3月発売のハイブリッドEXで、販売期間は2024年3月〜2025年11月と記載されている。NKE165Gはこれから中古で乗り継がれていく車で、年式の幅が広いぶん、この記事の年式区分を確かめる作業は今後も効いてくる。車両重量は2013年8月〜2017年10月発売分が1180kg、2017年10月以降が1170kg。2024年3月発売のハイブリッドEXのWLTCモード燃費は27.8km/Lと記載されている。
よくある質問
前後で違うタイヤサイズが設定されていますか
設定されていない。確認した諸元はどの年式・どのグレードもタイヤサイズ欄が前後同一で、前後異径の設定は無い。
型式が同じNKE165Gなのに純正サイズが違うのはなぜですか
発売時期による設定変更と、グレードごとの設定差が重なっているためだ。とくに2017年10月の区切りで標準グレードが175/65R15から185/60R15へ移っており、型式は同じままサイズだけが変わっている。
車検証の型式にあるDAA-や6AA-は何ですか
排出ガス規制などの識別記号で、車体型式にあたるNKE165Gの部分は共通だ。DAA-でも6AA-でも同じ車種を指すが、この接頭記号の違いだけでタイヤサイズが決まるわけではないため、サイズの特定には初度登録年月とグレードを使う。
指定空気圧はどこで確認できますか
運転席側ドア付近の空気圧表示シール、または車両の取扱書に記載された値に従う。出典で裏の取れる数値が無いため、具体的なkPaの値は載せていない。
まとめ
NKE165Gの純正タイヤサイズは175/65R15・185/60R15・185/55R16の3種類で、2017年10月を境に標準グレードが175/65R15から185/60R15へ切り替わっている。前後は同一サイズなので4本で揃えればよい。
早見表で自分の年式区分の候補を1つに絞ったら、最後は車検証と運転席ドア開口部のシールで現車を確認して確定させる。この2つが一致した数値が、注文するときに伝えるサイズだ。

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