夜の車内で落とした小物を探すたび、天井の照明が暖色にぼんやりとしか光らないことに気付く——オーリス120T(NRE185H)で最初に手を入れたくなるのは、たいていここです。ただ、この型式はヘッドライトがハイビーム・ロービームとも純正LEDのため、社外バルブで前を明るくするという発想はヘッドライトには使えません。LED化で体感が変わるのは、電球のまま残っている室内灯・バックランプ・ナンバー灯・ポジションの側です。Amazonで買えるNRE185H対応品は990円のスペーサーから2,340円のルームランプ7点セットまでが中心なので、部位ごとのバルブ規格と突き合わせて整理しました。
NRE185H対応LEDの比較早見表
Amazonで入手できるNRE185H(120T)対応のLEDを、内容と価格で並べます。価格と在庫は執筆時点のもので変動するため、注文前に商品ページで最新の表示を確かめてください。
| 商品 | 内容 | 適合表記 | 価格(執筆時点) | 在庫 |
|---|---|---|---|---|
| HJO LEDルームランプ 7点セット | 室内灯7点(車検対応と明記) | NRE185H・オーリス120T/H27.4〜 | 2,340円 | 在庫あり |
| HJO LEDバックランプ T16 2個セット | バックランプ2個(車検対応と明記) | NRE185H・オーリス120T/H27.4〜 | 1,980円 | 在庫あり |
| HJO カタつき防止スペーサー 10個セット | ルームランプ用スペーサー(両面テープ付き) | NRE185H・オーリス120T用 | 990円 | 在庫あり |
| RAIDOU LED有機ELワイヤー 5m | 車内イルミ用ネオンワイヤー(汎用品) | オーリス ZWE186H/NRE185H | 1,980円 | 残り10点 |
専用設計の3点と汎用品1点で性格が分かれる
4製品のうちHJOの3点は、いずれも商品名にNRE185Hと120Tを明記した専用設計です。ルームランプ7点セットが車内の照明を一括で置き換える主役、バックランプT16がその次の一手、スペーサーはルームランプ交換時のカタつきを抑える補助部品という関係になります。対してRAIDOUの有機ELワイヤーは、車種名を掲げつつ商品名に汎用品と書かれたイルミネーション用のパーツで、純正の電球を置き換えるバルブではありません。明るさの底上げが目的ならHJOの3点、内装の雰囲気づくりが目的ならRAIDOUと分けて考えると迷いません。
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120T(NRE185H)のバルブ規格早見表
バルブ適合表の記載では、オーリス180系の後期型(H27.4〜H30.3・NRE/NZE/ZRE18#系)はハロゲン仕様車とLED仕様車の2系統に分かれています。NRE185Hの120Tは後述のとおりヘッドランプが純正LEDのグレードにあたるため、LED仕様車の側で見るのが基本です。
| 部位 | バルブ規格 | 備考 |
|---|---|---|
| ヘッドライト(ロー/ハイ) | 交換用バルブの設定なし | 120Tは純正LED。ハロゲン仕様車はHIR2 |
| フォグランプ | H16 | メーカー純正フォグ装着車が対象 |
| ポジション(車幅灯) | T10 | 室内灯フロントと同規格 |
| フロントウインカー | T20ピンチ部違いアンバー | ハイフラ対策が要る |
| リアウインカー | S25ピン角違い | ハイフラ対策が要る |
| テール/ストップ | S25シングル | LED仕様車はテール&ストップが純正LED |
| バックランプ | T16 | — |
| ナンバー灯 | T10 | 白色のみ |
| ルームランプ(フロント) | T10 | — |
| ルームランプ(ミドル) | T10・T10×31 | — |
| ルームランプ(リア) | T10・T8×28 | — |
ヘッドライトは純正LEDで交換の対象外
オーリスは2015年4月のマイナーチェンジで1.2L直噴ターボ(8NR-FTS)を積む120Tを追加し、このとき標準グレード以外はハイビーム・ロービームともLEDのヘッドランプへ切り替わりました。NRE185Hの120TはこのLEDヘッドランプ側に含まれます。適合表でも後期のLED仕様車はヘッドライトのロー・ハイとも交換用バルブの設定なしと記載されており、ヘッドライトを社外LEDバルブで明るくする選択肢は、この型式には最初から存在しないということです。ハロゲンのヘッドライトを持つのは標準グレード側で、その場合はロー・ハイともHIR2になります。自分の車がどちらかは、夜に前を照らしたときの光の色(純正LEDは白、ハロゲンは黄色寄り)で見分けが付きます。
電球のまま残る部位が交換の狙い目
ヘッドライトとテール/ストップが純正LEDでも、室内灯・バックランプ・ナンバー灯・ポジションは電球のまま残ります。ここがLED化で体感の変わる部位です。特にルームランプはフロントがT10、ミドルがT10とT10×31、リアがT10とT8×28と規格が分かれており、1個ずつ買い揃えると規格の取り違えが起きます。NRE185Hと明記された専用セットを選ぶ理由がここにあります。
適合表と現車が食い違うことがある
適合表には、年式・型式・タイプが一致していても特別仕様車などの条件で記載と異なる場合があるため、車両に装着されているバルブの形状を確認してほしい、という注記が添えられています。オーリス180系には150X・180S・RS・120T・ハイブリッドが混在し、装備の組み合わせが多い車です。表は当たりを付けるための地図として使い、最終的には外した電球の口金を現物で見てから注文するのが安全です。口金の見方そのものが曖昧なら、LEDバルブの規格と種類の選び方で先に押さえておくと読み違えが減ります。
部位別に見るLED化の効き方
室内灯は7点セットで一括して替える
天井まわりの照明は、車内の印象と夜の使い勝手を最も大きく左右する部位です。純正の電球はオレンジ寄りの暖色で、足元に落とした小物を探したり、後席で荷物を整理したりする場面では照度が足りないと感じやすいところです。HJOの7点セットはフロント・ミドル・リアを含む7か所分の構成で、規格の異なる球をまとめて置き換えられます。規格を1個ずつ調べる手間が消えること自体が、専用セットの最大の価値です。
バックランプは夜の駐車で差が出る
バックランプはT16で、純正の電球は後方を照らす光量が控えめです。夜のバック駐車や街灯のない駐車場での切り返しでは、リアカメラの映像もバックランプの明るさに引きずられて暗く写ります。ここを白色LEDに替えると、モニターに映る後方の輪郭がはっきりして、輪留めや壁までの距離感がつかみやすくなります。HJOのバックランプは2個セットで、商品名に車検対応と明記されています。
HJO LEDバックランプ T16 2個セット(NRE185H専用)をAmazonで見る
ナンバー灯とポジションはT10で揃う
ナンバー灯とポジション(車幅灯)はどちらもT10で、室内灯のフロントと同じ規格です。ナンバー灯は保安基準で白色と定められた部位のため、青みの強い製品や色付きのものは候補から外し、純白系で揃えます。ポジションを白くすると、純正LEDのヘッドランプと前まわりの色味が揃って見えます。電球色のまま残すと白いヘッドライトの横で黄ばんで見えるので、ヘッドランプがLEDのグレードほどポジションのLED化は効果が分かりやすい部位です。
フォグはH16、ウインカーはハイフラ対策が要る
フォグランプは純正フォグ装着車でH16です。ヘッドライトが交換できない以上、前方の明るさを足したいならフォグが唯一の手段になります。ウインカーはフロントがT20ピンチ部違いアンバー、リアがS25ピン角違いですが、こちらは前提がひとつ増えます。適合表にも、ウインカーにLEDバルブをそのまま装着するとハイフラッシュになるため、ハイフラ抵抗またはハイフラ防止リレーを別途用意する必要があると明記されています。抵抗内蔵タイプを選ぶ手もあり、ハイフラ抵抗内蔵のLEDウインカーのような製品なら追加の配線作業を避けられます。
対応4製品の詳細
HJO LEDルームランプ 7点セット(2,340円)
商品名にオーリス120T・NRE185H・H27.4〜と明記された、室内灯7点の専用設計セットです。ポン付けと車検対応をうたう構成で、ここで挙げた4製品のうち車内の照明をまとめて置き換えられるのはこの1点だけです。フロント・ミドル・リアで規格が分かれるオーリスの室内灯を、規格表と突き合わせずに一度で処理できるところがこの製品の要点になります。最初の1点を選ぶならここという位置付けです。
HJO LEDバックランプ T16 2個セット(1,980円)
同じくNRE185H・120T・H27.4〜を明記した、バックランプ用T16バルブの2個セットです。商品名では爆光と車検対応をうたっています。ルームランプセットと違って交換箇所はリアの2か所だけで、作業量が少ないわりに夜のバック駐車で効果を実感しやすい部位です。室内灯と同時に注文し、同じ色味のLEDで車内と後方を揃える買い方が自然な流れになります。
HJO カタつき防止スペーサー 10個セット(990円)
ルームランプ用のスペーサーで、3M両面テープが付いた10個セットです。LEDの基板は純正の電球より薄く軽いため、レンズをはめ直したときに遊びが出てカタカタと音が鳴ることがあります。この製品は、その隙間を埋めて音を止めるための部品です。ルームランプを替えて走り出したあと天井から異音が出た場合の対処になるので、7点セットと一緒に持っておくと二度手間を避けられます。
RAIDOU LED有機ELワイヤー 5m(1,980円)
商品名にオーリス ZWE186H/NRE185Hと車種名を掲げつつ、汎用品と明記された5mのネオンワイヤーです。純正の電球を置き換えるバルブではなく、足元やダッシュ下に這わせて車内を光らせるイルミネーション用のパーツにあたります。明るさの改善ではなく内装の雰囲気づくりが目的で、前述の3点とは狙いがはっきり違います。在庫は執筆時点で残り10点の表示だったため、必要なら早めに確保しておく類の製品です。
失敗しない選び方の基準
車種名の表記だけで決めない
商品名にオーリスと入っていても、中身が汎用品ということがあります。RAIDOUの有機ELワイヤーがまさにその例で、車種名は掲げられていても商品名の末尾には汎用品と書かれています。専用設計かどうかは、型式(NRE185H)と年式(H27.4〜)まで商品名に書かれているかで見分けるのが現実的な基準です。HJOの3点はこの条件を満たしています。
車検対応の明記を確認する
室内灯は保安基準の対象外ですが、ナンバー灯・バックランプ・ポジションは色や明るさに基準があります。ナンバー灯とバックランプはどちらも白色で、色付きのLEDは使えません。商品名や説明に車検対応と明記された製品を選び、青や赤の色味は候補から外します。HJOのルームランプセットとバックランプは、いずれも商品名で車検対応をうたっています。
色温度は純白系で統一する
同じ白でも、6000K前後の純白と8000K以上の青白ではまるで印象が変わります。室内灯だけ青白く、ナンバー灯が電球色のまま、という状態は見た目にちぐはぐです。前後の灯火をまとめて替えるなら、色味を1系統に決めてから注文します。青白すぎるLEDは車内では落ち着かず、ナンバー灯では車検で引っかかる可能性もあるため、純白系に寄せておくのが無難な選択になります。
取り付けの手順とつまずきやすい点
作業の基本の流れ
室内灯は、樹脂製の内張りはがしでレンズを外し、電球を抜いてLEDを差し込み、レンズを戻すという流れです。バックランプはリアゲート側の内張りを開けてソケットを回して抜き、T16のバルブを差し替えます。エンジンを切り、室内灯のスイッチをオフにしてから始めると、点灯したままの発熱や短絡を避けられます。7点セットのように交換箇所が多い場合は、外した電球を部位ごとに分けて置いておくと、戻すときに迷いません。
点灯しないときは差し込みの向きを疑う
LEDには極性があり、電球と違って差し込む向きが逆だと点きません。点かないときは、まず抜いて180度回してから差し直します。故障を疑うのはその後で構いません。T10やT16のようなウェッジ球は見た目に向きの手掛かりが少ないため、点灯を確かめてからレンズを戻す順番で進めると、はめ直しの手間が減ります。
レンズと内装の爪を割らない
冬場や年式の進んだ個体では樹脂が硬くなっており、金属のドライバーでこじるとレンズの爪が欠けます。爪が割れるとレンズを固定できず、走行中の振動で落ちてきます。樹脂製の内張りはがしを使い、爪の位置を確かめながら少しずつ力を分散させて外します。オーリスは2018年3月で生産を終えた車なので、どの個体も樹脂が新車時より脆くなっている前提で扱うのが安全です。
よくある質問
120Tのヘッドライトを社外LEDで明るくできますか
できません。120T(NRE185H)はハイビーム・ロービームとも純正LEDで、バルブを差し替える構造ではないためです。適合表でも、後期のLED仕様車はヘッドライトのロー・ハイとも設定なしとされています。前方の明るさを足したい場合は、H16のフォグランプ側で対応するのが現実的な手になります。
LED化で車検に落ちませんか
室内灯は保安基準の対象外なので、車検で問題になることはありません。注意が要るのはナンバー灯・バックランプ・ポジションで、色は白系、明るさは基準の範囲内に収める必要があります。商品名に車検対応と明記された製品を選び、青や色付きのLEDを避ければ、通常は問題になりません。
150Xや180Sでも同じ製品が使えますか
室内灯・バックランプ・ナンバー灯は同じ180系後期であれば規格が共通のため、HJOのセットも基本的には使えます。ただし商品名の適合表記はNRE185Hの120Tを名指ししているので、他グレードで使うなら商品ページの適合一覧に自分の型式が入っているかを確かめてから注文してください。ヘッドライトだけは、ハロゲン仕様の標準グレードとLED仕様の上位グレードで扱いが変わります。
ハイブリッドのZWE186Hでも使えますか
RAIDOUの有機ELワイヤーは、商品名でZWE186HとNRE185Hの両方を挙げています。HJOの3点はNRE185Hの120Tを名指しした表記なので、ZWE186Hで使うなら商品ページの適合表記を見てからにしてください。ハイブリッドは適合表の上でも別区分(H28.4〜のハイブリッド/LED仕様車)として扱われています。
消灯後にうっすら光るのはなぜですか
LEDは消費電力が小さいため、車両側に流れるごくわずかな電流でも光ってしまうことがあります。微点灯と呼ばれる現象で、故障ではありません。夜間に光が残るのが気になる場合は、微点灯対策済みと明記された製品を選ぶか、抵抗を追加して対処します。
まとめ
NRE185Hの120Tは、ヘッドライトがハイ・ローとも純正LEDのグレードです。そこを社外バルブで明るくする道が最初から閉じているぶん、LED化の投資先ははっきりしています。電球のまま残る室内灯(フロントT10/ミドルT10・T10×31/リアT10・T8×28)、バックランプのT16、ナンバー灯とポジションのT10——この4か所が体感の変わる部位です。最初の1点はHJOのルームランプ7点セット2,340円が軸になり、夜のバック駐車に不満があるならバックランプT16の1,980円を足します。交換後に天井から異音が出たら990円のスペーサーで解決でき、雰囲気づくりが目的ならRAIDOUの有機ELワイヤーという別枠の選択肢もあります。前方の明るさだけはフォグのH16でしか足せない点を、買い物の前に頭へ入れておいてください。
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