「アクア専用」と書かれたアームレストを注文したのに、前席の間には純正のコンソールボックスがあって置き場所が無かった——アクアの後付け収納で起きやすいのはこの取り違えだ。アクアは世代で前席まわりの形が変わるうえ、2代目は純正コンソールボックスが付く車と付かない車に分かれる。だから商品を並べて見比べるより先に、自分の車の型式と、前席の間に何があるかを確定させたほうが早い。
選ぶものは型式と純正コンソールの有無で決まる
アクアの後付けコンソールボックスは、型式(初代か2代目か)と、純正コンソールボックスが付いているかどうかの2点でほぼ決まる。この2点が決まれば、候補は自然に1種類に絞られる。
| 自分のアクア | 前席の間の状態 | 選ぶもの |
|---|---|---|
| 初代 NHP10 | ドリンクホルダーがある | 差し込み式のアームレスト |
| 2代目 MXPK系・純正コンソール非装着 | ふた付きの箱が無い | 挿入式のアームレスト本体 |
| 2代目 MXPK系・純正コンソール装着 | ふた付きの箱がある | 箱の中を仕切るトレイ |
順に、なぜこの分かれ方になるのかを見ていく。
前席まわりは公式に2通りある
トヨタの取扱説明書(アクアの収納装備一覧)によると、2代目アクアのコンソールボックスには★印が付いている。★印の意味は「グレード、オプションなどにより、装備の有無があります。」で、つまり全車標準ではない。
同じ取扱説明書のカップホルダーの項では、フロントのカップホルダーが「コンソールボックス装着車」と「コンソールボックス非装着車」の2つに分けて説明されている。前席まわりの形が公式に2通りあるということなので、読者は自分の車の前席の間を見るだけで、どちらかを判別できる。ふた付きの箱があれば装着車、カップホルダーだけなら非装着車にあたる。
なお同じ一覧には、グローブボックス、助手席アッパーボックス、コンソールアッパー、ボトルホルダー、フロントとリヤのオープントレイ、助手席シートアンダートレイなども並んでいる。純正で何が付いているかを先に把握しておくと、後付けが本当に要るかどうかの判断が早い。
初代 NHP10 と2代目 MXPK 系で製品が分かれる
当サイトで検証済みの車種データによると、初代アクアは型式 NHP10 で2011年12月から2021年7月まで、2代目は MXPK10 と MXPK11 で2021年7月から現行にあたる。世代が替わったのが2021年7月で、その前後で前席の間の形が変わっている。
型式はもう少し種類がある。トヨタが公表しているアクアの対象車両一覧では、通称名アクアの型式として MXPK10、MXPK11、MXPK15、MXPK16 の4つが並ぶ。商品ページに MXPK15 や MXPK16 が併記されていても、それは2代目アクアを指していると読んでよい。
買う前の確認は3段階で足りる
ここが実質の本題になる。順に3つ見れば、買ってから外すことはほぼ無くなる。
1. 車検証の型式欄を見る
型式欄が NHP10 なら初代、MXPK10・MXPK11・MXPK15・MXPK16 のいずれかなら2代目。世代さえ間違えなければ、大外しはしない。
2. 前席の間を実際に見る
ふたを開けられる箱があるか、カップホルダーだけかを見る。取扱説明書がこの2通りを分けて説明しているので、見れば必ずどちらかに当てはまる。
3. 商品ページの適合表記と突き合わせる
自分の型式が適合欄に含まれているか、装着車向けか非装着車向けかの条件が自分の車と合っているかを確かめる。ここで注意したいのは、これらの適合表記はいずれも販売者や出品者が商品ページに書いたものであって、自動車メーカーが出している公式の適合表ではないという点。多くの製品には「年式・グレード・オプション等により適合しない場合が御座います」という趣旨の但し書きが添えられている。差し込み式なら、差し込む先の形が商品写真と同じかどうかも見ておく。
選び方の4つの軸
純正コンソールボックスの有無
最初に効くのがこれ。非装着車は前席の間が空いているので、そこへ収まるアームレスト本体を選ぶ。装着車はすでに箱があるので、アームレストを重ねるのではなく、中を仕切るトレイで使い勝手を上げる方向になる。ここを取り違えると、届いても入らないか、そもそも買う必要が無かったかのどちらかになる。
世代(型式)
初代向けの製品は適合欄に NHP10 と書き、2代目向けの製品は MXPK10・MXPK11 などと書いている。両者を兼ねる表記の製品は見当たらないので、世代をまたいだ流用は前提にしないほうがよい。
固定方式
商品ページの記載を見るかぎり3つに分かれる。センターコンソールとシートの間に挿入するもの、センターのカップホルダーやドリンクホルダーに差し込むもの、所定の位置に置くだけのトレイ。いずれも工具は不要と書かれており、ねじ止めや穴あけを伴うものは今回の調査範囲では確認できなかった。差し込み式は受け側の形が合うことが前提になるので、固定方式は適合の話と切り離せない。
電源を増やすかどうか
Type-C や QC3.0 の USB ポート、シガーソケットを増設できるものと、収納と肘置きだけのものがある。電源つきは車両側から電源を取るので、実際に配線が同梱されている製品もある。配線作業をやりたくないなら電源なしを選ぶ、という分け方でいい。電源だけが目的なら、アームレストではなく電源増設用の製品を検討したほうが早い。
型式別に選べる製品
2代目の非装着車向け:Auto Spec
商品ページの記載では、適合は「【型式】MXPK10型、MXPK11型。【グレード】B(2WD)/X(2WD)グレード(センターフロントアームレスト未装着車)対応。 (2021年7月~現行) 。」。純正のセンターフロントアームレストが付いていない車を前提にした製品だと、商品側が明記している。
本体は耐久性ABS樹脂、アームレスト部は高品質マイクロファイバーと記憶クッション。Type-C と QC3.0 のポート、シガーソケットを増設できる。シート位置に合わせて使い分けるスライド機能があり、取り付けは「センターコンソールとシートの間に挿入するだけ」と書かれている。同梱物は「アームレストコンソール本体*1、滑り止めマット*1セット,補強用テープ*1」。
Auto Spec 新型アクア専用 アームレストコンソールボックス(MXPK10・MXPK11/Type-C・USB充電)
初代向けで電源も増やす:真っ白な杉屋
商品ページの記載では、適合は「トヨタ アクア(Aqua) NHP10/NHP10H型 2015~2021年。 ご注意:xアーバンに不適合します。」。素材は高品質PUレザーと耐久性ABSで、アームレスト部に記憶クッション。フロントに QC3.0 の USB ポートを2口増設でき、同梱物に「アームレストコンソール本体*1、補強用両面テープ、配線*1」と配線が含まれる。二層タイプで小物を種類ごとに分けられ、前後にスライドする。取り付けは「センターカップホルダー部分に差し込むだけ」。
初代で充電まわりも一緒に片付けたいなら、配線が同梱されているこの型が素直だ。
真っ白な杉屋 アクア NHP10・NHP10H用 コンソールボックス(QC3.0急速充電ポート付き・二層タイプ)
初代向けで収納だけ:GeTor
商品ページの記載では、二層構造でメガネ、カード、ケーブル、財布などを分けて入れられる。素材は ABS 樹脂と PU レザーで、内部に高弾性ソフトスポンジ。アームレストは前後スライド調整ができ、取り付けは「組み立てが不要、取付けが簡単です、ドリンクホルダーに差し込むだけです。」と書かれている。充電ポートなど電源に関する記載は無い。
配線を触りたくない初代乗りは、電源なしのこちらから入るのが無難。
GeTor アクア NHP10用 車用アームレスト 二層タイプ コンソールボックス
純正コンソール装着車はトレイという手
前席の間にすでに純正の箱がある車は、アームレストを後付けする必要が無い。代わりに効くのが、箱の中を仕切るトレイだ。役割が本体とは違い、収納を増やすのではなく、中で物が混ざるのを止める製品になる。
商品ページの記載では、適合は「【対応車種】トヨタ アクア 2代目 MXPK1#型 年式:2021年~現行 コンソールボックス トレイ (ブラック)」。二段収納でセンターコンソールのスペースを使い切る構造、滑り止めのラバーマット付きで走行中のがたつき音を抑える、3Dスキャンで実車に合わせた車種専用設計、と説明されている。取り付けは「取り付けに工具は必要ありません、適切な位置に置くだけです」。
LFOTPP 新型アクア 2代目 MXPK系用 コンソールボックストレイ(ラバーマット付き)
適合表記で外しやすい点
初代向けの製品には、見落としやすい但し書きが2つある。ひとつは「ご注意:xアーバンに不適合します。」で、同じ NHP10 でも派生モデルは対象外だと書かれている。もうひとつは「アクア(Aqua) NHP10及び ヴィッツ(Vitz) KSP10 SCP10 NCP10系に適合します(サイドブレーキ後部のドリンクホルダーの形状をご確認いただいた上お買い求めください)」で、差し込む先の形を自分で確認するよう求めている。
差し込み式は、受け側の形が合っているかどうかで付くか付かないかが決まる。2代目向けにグレード条件が付いているのと同じで、車名が合っていることは適合の保証にならない。最終的な判断は、自分の車の前席まわりの形を見て確かめることになる。
置いたあとに確かめること
取り付けたら、運転席に座って一通り動かす。シフト操作、パーキングブレーキ、ハンドル、ペダル、前席の前後スライド、シートベルトの引き出しと巻き取り。そのどれでも箱に当たらないことを確かめる。
取扱説明書のコンソールボックスの項には「コンソールボックスを必ず閉じてください。」とあり、急ブレーキ時などに開いたふたが体に当たったり、収納していたものが飛び出したりして、思わぬ事故につながるおそれがあると説明されている。後付けの箱でも事情は同じで、ふたを開けたまま走らない。ふたの無いトレイ側にも、収納物が飛び出してペダル操作のさまたげになるという注意があり、端より高く積まない・はみ出して置かないことが求められている。
もうひとつ、同じ取扱説明書は「メガネ、ライターやスプレー缶を収納装備内に放置したままにしないでください。」とも書いている。室温が上がったときの変形や、ライター・スプレー缶の発火や漏れが理由だ。二層タイプのアームレストはメガネ入れとして使いやすいが、置きっぱなしにはしない。
よくある質問
自分のアクアに純正のコンソールボックスが付いているか、どこを見れば分かる?
前席の間を見て、ふたを開けられる箱があるかどうか。取扱説明書がフロントのカップホルダーを装着車と非装着車の2通りに分けて説明しているので、見れば判別できる。箱が無くカップホルダーだけなら非装着車にあたる。
初代アクア用のコンソールボックスは2代目にも使える?
前提にしないほうがいい。確認した製品は、初代向けなら NHP10、2代目向けなら MXPK10・MXPK11 と、どちらか一方の世代だけを適合として挙げている。前席の間の形が世代で違う以上、流用は勧められない。
取り付けに工具や配線は必要?
今回確認した製品は、いずれも商品ページに工具不要と書かれている。挿入するか、差し込むか、置くだけ。ただし USB ポートやシガーソケットを増設するタイプは車両側から電源を取るので、配線をつなぐ作業が別に発生する。触りたくなければ電源なしを選べばいい。
純正の収納だけでは足りない?
2代目アクアには、助手席アッパーボックス、コンソールアッパー、ボトルホルダー、フロントとリヤのオープントレイ、助手席シートアンダートレイなどが用意されている。うちいくつかはグレードやオプションで有無が分かれるので、まず自分の車に何が付いているかを確かめてから、足りない分を補うほうが無駄が出ない。
関連するおすすめ記事
(こちらは肘置きではなく電源増設が主題)
まとめ
買う前に見るのは、結局この3つだけだ。
- 車検証の型式欄:NHP10 なら初代、MXPK10・MXPK11・MXPK15・MXPK16 なら2代目
- 前席の間:ふた付きの箱があれば純正コンソール装着車、無ければ非装着車
- 商品ページの適合表記:自分の型式と、装着車/非装着車の条件が合っているか
非装着の2代目はアームレスト本体、初代は差し込み式(電源が要るなら配線同梱のもの)、装着車は中を仕切るトレイ。この対応さえ押さえておけば、届いてから置き場所が無いという失敗は避けられる。
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