レヴォーグのスピーカー選びは、乗っているのが初代のVM型か2代目のVN型か、替えたいのがリアかフロントか、純正でプレミアムサウンドが付いているかで答えが変わる。2代目のVN型でリアを替えるなら、カプラーONで付く車種専用品が2点あり、そこから選べばよい。フロントやダッシュボード上のツィーターまで替えるなら専用パッケージ、初代のVM型ならVM系の適合表記がある物が選び先になる。まずは下の早見表で、自分の車がどこに当てはまるかを確かめてほしい。
型式と替える位置で選ぶ物が決まる(早見表)
| 自分の車 | 替えたい位置 | 選び先 |
|---|---|---|
| VN型(VN5・VNH) | リア | ファクトリーダイレクトの17cm車種専用品2点(fd-to-b65wf-su07/fd-to-b65coax-su07) |
| VN型(VN5・VNH) | フロントドア・ツィーター | VN系専用のスピーカーパッケージ(ソニックデザイン SonicPLUS など) |
| 純正プレミアムサウンド付き | どの位置も | 販売元に対応を確かめてから選ぶ |
| 初代 VM型(VM4・VMG) | どの位置も | 適合表記が「VM系」の物 |
リア用の2点は、どちらも商品名に「レヴォーグ(VN系 R02.11以降 2020.11以降)」と適合が書かれた17cmのトレードインスピーカーで、車両側のコネクタにそのまま差すカプラーON方式だ。どちらもリア用で、フロントドアやダッシュボード上のツィーターを替える物ではない。
純正でプレミアムサウンドシステムが付いた車は、製品によって付く・付かないが分かれる。ここは後の「選び方」で詳しく触れる。
まず自分のレヴォーグの型式を確かめる
車種専用スピーカーは型式ごとに適合が分かれる。車検証の型式欄で、自分の車がどちらの世代かを先に押さえておく。
初代 VM型(2014年6月〜2020年10月)
初代の型式は、1.6L車が DBA-VM4、2.0L車が DBA-VMG で、どちらも4WDだ。
2代目 VN型(2020年10月〜)
2代目は2020年10月に出たフルモデルチェンジ版で、1.8L(1,795cc)車が 4BA-VN5、2.4L(2,387cc)車が 5BA-VNH。2.4L車は2021年11月以降の STIスポーツR 系などに設定されている。
この記事で紹介するリア用の車種専用品は、適合表記が「2020年11月以降」となっている。表記の年月より前の初期の車は、買う前に販売元へ確かめてほしい。
VN型の純正スピーカーはどこに付いているか
カーオーディオ専門店アカイケの案内によると、VN型はダッシュボード上に純正ツィーターがあり、ドアには純正のドアスピーカーが付いている。純正ドアスピーカーはフレームと台座を含めて約0.3kgと軽く、同店のキットのドアスピーカー(2.4kg)とは重さが大きく違う。同店は、純正オーディオの音をもう一段よくする目的でキットを作ったと説明している。
配線はコネクタで外せる。同店の案内では、純正ツィーターは固定ネジ2か所とコネクタを外せば取り外せる。同店のVN型用キットは車両へつなぐスピーカーケーブルをすべてコネクタにしていて、ツィーターには純正と同じ形のコネクタを使っている。ドアはドア内装を外して取り付け、「ドア内装を外せば、それほど難しくはありません」とのことだ。
ツィーターを替えるにはAピラーの内装とスピーカーグリルを外す必要がある。この作業の注意は後の「取り付け前に確かめること」でまとめる。
レヴォーグのスピーカーの選び方
選ぶ順番は、型式→替える位置→純正プレミアムサウンドの有無→取付方法→予算。型式は前の節で確かめたので、残りを順に見ていく。
交換する位置で選ぶ
替える位置は、フロントドア・ダッシュボード上のツィーター・リアの3つ。VN型でリアだけを替えるなら17cmの車種専用品で済むが、フロントやツィーターまで替えるなら専用パッケージが候補になる。予算はリアだけの車種専用品から前後セットの専用パッケージまで幅が大きいので、どこまで替えるかを先に決めておく。
純正プレミアムサウンドの有無を確かめる
純正でプレミアムサウンドシステムが付いた車は、付けられる製品が限られる。ソニックデザインの公式ページによると、同社のVN系用パッケージは全製品が「純正プレミアムサウンドシステム装着車には取り付けできません」とされている。カーオーディオ専門店アカイケのVN型用キットは、ハーマンカードン製オーディオ付車(レイバックを含む)には上位のタイプRだけが対応する。
プレミアムサウンド付きの車は、どの製品でも買う前に販売元へ対応の可否を確かめる。リア用の車種専用品2点も、この装着車で使えるかは確認できていない。
取付方法で選ぶ
カスタムフィットやトレードインという表記は、どちらも「簡単に取り付けられる」という意味を持つ。車種専用モデルは、取り付けに必要な部材まで同梱されている場合が多い。カプラーONは車両側のコネクタにそのまま差す方式だ。純正位置にこうした方式で付く物か、加工が要る物かで作業の手間が変わる。
セパレートとコアキシャルの違い
セパレートは、高音を出すツィーターと中低音を出すミッドウーファーが別々になったタイプで、ツィーターを高い位置に付けられるぶん音場を高く作りやすい。その代わり、それぞれを個別に取り付ける手間がかかる。コアキシャルは「同軸上の」という意味で、ツィーターとミッドウーファーが一体になっていて、音のまとまりがよく取り付けも簡単だ。
VN型はダッシュボード上にツィーターがある配置なので、フロントはドアとツィーターの両方を替えるかどうかを先に決めておくとよい。ナビやオーディオ本体から見直したい人は、こちらも参考にしてほしい。
VN型リア用の車種専用スピーカー2選を比べる
| 品番 | 適合表記 | サイズ | 取付方式 | 製品概要の表記 | Amazon実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|---|---|
| fd-to-b65wf-su07 | レヴォーグ(VN系 2020.11以降) | 6.5インチ(17cm) | カプラーON・トレードイン | ウーファー/フラッシュマウント | 14,000円 |
| fd-to-b65coax-su07 | レヴォーグ(VN系 2020.11以降) | 6.5インチ(17cm) | カプラーON・トレードイン | 同軸/フラッシュマウント | 16,200円 |
2点は同じ販売元のスバル専用設計のリアスピーカーで、サイズも取付方式も同じだ。違いとして言えるのは品番と製品概要の表記、そして価格だけになる。内部の構成(ツィーターの有無など)は商品ページで確かめられなかったので、ここで差はつけない。迷うなら安いwfで足りる。同軸という表記にこだわる人がcoaxを選べばいい。価格は確認時点のAmazon実売価格で、変わることがある。
fd-to-b65wf-su07(製品概要は「ウーファー」)
商品名の適合表記は「レヴォーグ(VN系 R02.11以降 2020.11以降)」。6.5インチ(17cm)のトレードインスピーカーで、カプラーONで付く。製品概要ではスピーカータイプが「ウーファー」、取り付けタイプが「フラッシュマウント」となっている。適合車種は商品ページに載っている車種画像で確かめるよう案内されている。2点のうち価格が安いほうだ。
ファクトリーダイレクト リアスピーカー fd-to-b65wf-su07(レヴォーグ VN系用・17cm・カプラーON)
fd-to-b65coax-su07(製品概要は「同軸」)
適合表記・サイズ・取付方式はwfと同じ。製品概要では接続技術の欄が「同軸」、取り付けタイプが「フラッシュマウント」となっている。こちらも適合車種は掲載の車種画像で確かめる。
ファクトリーダイレクト リアスピーカー fd-to-b65coax-su07(レヴォーグ VN系用・17cm・カプラーON)
販売元ファクトリーダイレクトの商品ページによると、この2点はさまざまな車種に付けられるよう設計されていて、一部のグレード・年式・車両では純正の金具やビス、内張りの一部を切ったり加工したりする必要がある場合がある。すべての車種で完全なトレードインを保証するものではないとも書かれている。買う前に確かめることは後の節でまとめる。
フロントやツィーターまで替えたい人の選択肢
ソニックデザインの公式ページによると、同社の SonicPLUS は新型レヴォーグ(VN系)専用のスピーカーパッケージだ。フロント用(SF-S012 シリーズ)・リア用(SR-S012 シリーズ)・前後セット(SFR-S012 シリーズ)があり、トップ・ハイ・スタンダードの3グレードから選べる。公式ページ確認時点の税込価格は次のとおり。
| グレード | リア | フロント | 前後セット |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 51,700円 | 130,900円 | 182,600円 |
| ハイグレード | 114,400円 | 290,400円 | 404,800円 |
| トップグレード | 224,400円 | 514,800円 | 739,200円 |
取付費は別で、スピーカーの交換は1〜3時間でできると案内している。Car Watch の2021年の記事によると、VN系用の SonicPLUS は2021年2月25日発売。純正スピーカーと交換して付ける製品で、純正の取付穴に合わせて設計されていて無加工で装着でき、車両側の配線加工が要らない専用配線カプラーを使う。構成はドア用のウーファーモジュールとツィーターのモジュールだ。
純正プレミアムサウンドシステム装着車には、全製品が取り付けできない点は先に触れたとおり。リアだけの車種専用品とは価格の幅が大きく違うので、まずリアだけ替えるか、最初からフロントまで替えるかを予算で決めるとよい。
初代 VM型に乗っている人が気をつけること
この記事で紹介したリア用の2点は、適合表記がVN系(2020年11月以降)で、初代のVM型向けとは書かれていない。VN系用と書かれた車種専用品を、VM型に流用できるとは考えないほうがいい。
VM型は、商品名や適合表に「VM系」「2014年〜2020年」の適合表記がある物を選ぶ。初代の時代には純正の選択肢もあった。レスポンスの2015年の記事によると、2015年にはレヴォーグの純正ディーラーオプションとしてソニックデザイン製の専用スピーカーが採用されていて、記事時点の価格はフロント/リアのセットで11万2968円(工賃込・税込)だった。
迷ったらスバルの販売店かカーオーディオ専門店に、型式と年式を伝えて確かめるのが早い。
取り付け前に確かめることと作業の注意
買う前に現車で確かめること
- 今付いているスピーカーのサイズと端子の形を、現車で確かめる(販売元が求めている)
- インピーダンスなどスピーカーの仕様が、自分のオーディオに合うかを確かめる
- 純正でプレミアムサウンドシステムが付いているかを確かめる
内装を外す作業の注意
ドアのスピーカーは、ドア内装を外して作業する。VN型のダッシュボード上のツィーターを替えるときはAピラーの内装を外すが、Aピラーにはエアバッグが内蔵されている。不安があれば販売店や専門店に任せたほうがいい。
大きさにも気をつけたい。高級なスピーカーはユニットが大きく、厚めの土台が必要になったり、内張りパネルを切らなければならなくなったりすることがある。純正位置に収まる車種専用品か、加工の要る汎用品かを先に確かめておく。ドライブレコーダーなど、ほかの電装品の取り付けは次の記事にまとめている。
デッドニングも検討する
レスポンスのカーオーディオ用語解説によると、デッドニング(ドアチューニングとも呼ぶ)はドア内部の鉄板の共振を止める作業で、手ごろなスピーカーを簡単に付ける場合でも、行った方が音がよくなるとされる。ドア内装を外すついでにやるかどうかを決めておけば、内装を外すのが1回で済む。
よくある質問
VM型のレヴォーグにも付きますか
この記事のリア用2点は適合表記がVN系だけなので、VM型には「VM系」の適合表記がある物を選ぶ。
純正でプレミアムサウンドが付いた車でも使えますか
製品によって分かれる。ソニックデザインのVN系用パッケージは取り付けできず、リア用2点は対応を確認できていないので、販売元に確かめてから買う。
自分で取り付けられますか
カプラーONの車種専用品なら配線は車両側のコネクタに差す形だが、内装を外す作業はある。ツィーターはエアバッグ内蔵のAピラーに触れるので、自信がなければ販売店や専門店に頼む。
デッドニングはしたほうがよいですか
音をさらに詰めたいならやる価値がある。スピーカー交換と同じくドア内装を外す作業なので、同時にやると手間が1回で済む。
まとめ
最初にやることは、いま付いているスピーカーのサイズと端子の形を実車で確かめることだ。そのうえで車検証の型式欄を見て、VM型かVN型かを押さえる。あとは替える位置と、純正プレミアムサウンドの有無で選び先が決まる。
VN型のリアなら、fd-to-b65wf-su07 と fd-to-b65coax-su07 の2点から選べばよく、迷ったら安いwfで足りる。フロントやツィーターまで替えるならVN系専用のパッケージ、VM型ならVM系の適合表記がある物を選ぶ。
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