毎日の配達や現場往復でファミリアバンを使っていると、運転席の足元は砂と泥で真っ先に傷む。純正マットが毛羽立ってきて買い替えを考えても、車名で探すかぎり専用品はなかなか出てこない。160系ファミリアバンはトヨタ プロボックスのOEM供給車で、プロボックス系として適合表記された車種専用設計品まで含めれば候補は一気に増える。あとは素材とセット範囲、それにガソリン車とハイブリッド車の品番違いを押さえれば選び分けられる。
NCP160Mのマットはプロボックス系の専用設計品から選ぶ
ファミリアバンの車名だけで探すと商品数は限られる。ベース車がプロボックス/サクシードなので、適合表記にNCP160Mが並記された専用設計品まで広げて探すのが近道になる。ただしプロボックス用なら何でも付くという話ではなく、適合表記にNCP160Mが明記された商品に限って検討する。
もうひとつ、ガソリン車(NCP160M・NCP165M)とハイブリッド車(NHP160M)で品番が分かれている商品がある。注文前に車検証の型式欄を見ておけば、この取り違えは防げる。
この記事で扱う4商品は次のとおり。価格は調査時点のAmazon実売価格で、変動する。
| 商品 | 素材 | セット範囲 | 実売価格 |
|---|---|---|---|
| BRIGHTZ フロアマット5枚組(止め具付き) | 商品ページに記載なし | 5枚組 | 7,778円 |
| WHITENUTS 3Dフロアマット(1列目用) | 3D立体タイプ | 運転席+助手席 | 6,280円 |
| FINE PARTS ゴムフロアマット | ゴム(ラバー) | フロント+リア | 6,190円 |
| WHITENUTS 3Dフロアマット(ラゲッジ用) | 3D立体タイプ | 荷室 | 5,480円 |
160系ファミリアバンはプロボックスのOEM供給車
供給元が日産からトヨタへ変わった
現行のファミリアバン(160系)は、マツダが自社開発した車ではなく、トヨタのプロボックス/サクシードのOEM供給を受けたモデルで、2018年6月21日に発売された。それ以前は日産ウイングロードの商用版(NV150 AD)のOEMだったが、2017年に結ばれたトヨタ・マツダの業務資本提携で供給元が変わっている。車体もフロア形状もトヨタ製であり、フロアマットもプロボックス系が適合の土台になる。
NCP160M・NCP165M・NHP160Mの違い
現行の型式は3種類。NCP160Mはガソリン1.5リッター(1496cc)・CVT・2WD、NCP165Mは同じガソリン1.5リッターの4WD、NHP160Mはハイブリッド1.5リッターの2WDで、いずれも乗車定員5名。型式末尾のMがマツダ ファミリアバン、Vがトヨタ プロボックスの車台記号にあたるので、NCP160VとNCP160Mが並んだ適合表記は同じ車台の別名義を指す。グレードはマツダの公式サイトによるとDX・VE・GXの3種類で、内装は掃除しやすさを優先した仕立てになっている。
適合年式の表記が2通りある理由
商品ページの適合年式は、ベース車のプロボックス基準で「H26/9〜(2014年9月〜)」と書かれているものと、ファミリアバン基準で「H30.6-(2018年6月〜)」と書かれているものが混在する。ファミリアバンが160系になったのは2018年6月なので、どちらの表記でも適合型式にNCP160Mが入っていれば対象に含まれる。年式の数字だけを見て候補から外さないほうがいい。
素材で決める
カーペット系は見た目を優先する人向け
繊維を絡めた不織布系(ニードルパンチ)は純正に近い見た目で、足あたりも柔らかい。ただし水や泥は繊維に染み込む。手入れは掃除機で砂を吸い出し、汚れた部分だけを部分洗いする形になりやすく、乾くまで時間がかかる。毎日動かす車では乾燥待ちがそのまま稼働の妨げになる。
ゴム系は水洗いのしやすさで選ぶ
ゴム(ラバー)製は重さがあってずれにくく、水や泥を弾く。取り外して車外で流し、乾かして戻すだけで済む。土や水を車内に持ち込む使い方なら、この扱いやすさが日々効いてくる。
3D立体タイプは縁の立ち上がりで受け止める
樹脂系エラストマー(TPE・TPO)を成形したタイプは、床面の形状に沿わせつつ縁を立ち上げた形で、こぼれた水や溶けた雪を内側で受け止める狙いの設計。床形状に合わせた専用設計が前提になるため、汎用品では成り立ちにくい。縁が高いぶん、正しい位置に置いて固定しないとペダル操作の妨げになりうる。3Dを選ぶなら固定フックへの対応を素材より先に確認する。
どれが上位ということはない。判断軸は、持ち込む汚れの種類、手入れの方法、守りたい範囲、予算の4つ。乗用車のように見た目の格を優先するより、汚れの落としやすさと交換のしやすさが効く場面が多い。
NCP160Mに適合表記のある専用マットを比べる
全席まとめて替えるなら止め具付きの5枚組
ブライツ(BRIGHTZ)の「ファミリアバン NCP160M NCP165M フロアマット 5PC 止め具付き」は、5枚組・止め具付きとして掲載され、適合型式にNCP160MとNCP165Mが明記されている。車名を商品名の先頭に掲げた専用品で、型式の読み替えをせずに選べる。止め具が同梱される構成なので、固定まで含めて一式で揃うのも扱いやすい。車内をまとめて一度に新品へ替えたい人向け。
BRIGHTZ ファミリアバン NCP160M/NCP165M フロアマット 5枚セット 止め具付き
1列目だけ先に替えるなら運転席+助手席セット
WHITENUTSの3Dフロアマットは、同じシリーズで「運転席+助手席(1列目用)」と「ラゲッジ用」が別商品として売られている。いずれも商品ページに車種専用設計・防水・丸洗いの記載があり、適合型式はNCP160V・NSP160V・NCP165V・NCP160M・NCP165Mの並記。傷みの早い運転席側から替えて、あとから荷室分を足す買い方ができる構成なので、一度に出す金額を抑えたい人に向く。
WHITENUTS 3Dフロアマット ファミリアバン NCP160M対応 運転席+助手席セット
水洗い前提ならゴム製の前後セット
FINE PARTSの「ファミリアバン ゴムフロアマット」は素材をゴム(ラバー)と明示し、フロントとリアのセットで販売されている。適合表記は「H30.6-/NCP160M・NCP165M(4WD)」で、ファミリアバンが160系になった2018年6月以降が対象。現場の土や雨を毎日持ち込むなら、車外で流して戻せるこの構成が運用に合う。
FINE PARTS ファミリアバン ゴムフロアマット NCP160M フロント/リアセット
荷室まで守るなら別売りのラゲッジ用を足す
160系ファミリアバンは、荷室奥行き1810mm、最大積載量400kgと報じられている。ただし奥行きは2人乗車時の条件つきの値で、乗車人数やシートの状態によって変わる。それでも足元より面積が広く、荷物の出し入れで直接汚れや傷が入る場所であることは変わらない。
WHITENUTSの同シリーズはラゲッジ用が別売りになっているので、1列目用を先に買って荷室分をあとから足せる。荷物を毎日積み下ろすなら、足元より先に荷室を守る判断もありうる。
WHITENUTS 3Dラゲッジマット ファミリアバン NCP160M対応 荷室用
使い方で答えが変わる
配送や営業で1日に何十回も乗り降りする使い方では、運転席のマットだけが先に毛羽立ったり穴が開いたりする。全席を同時に替えるより、運転席側を先に替えて残りは持たせる判断が合う場面がある。買うときに、同じ商品の運転席分だけあとから買い足せるか、1列目セットと荷室セットが別売りかを見ておくと、次の交換が楽になる。
土や水を持ち込む現場仕事なら、素材の優先度が上がる。車外に出して流せるゴム製か3D立体タイプを選んでおけば、乾燥待ちで翌日の仕事が止まらない。
荷物より人を乗せる時間が長い自家用寄りの使い方なら、車内の見た目の揃い方を優先していい。セット範囲を前後まで広げて色調をそろえたほうが収まりがいい。
重ね敷きをしない、フックで必ず留める
国土交通省は、フロアマットを固定せずに重ね敷きするなど不適切に使用するとアクセルペダルがフロアマットに引っかかり、車の急加速につながるとして注意を呼びかけている。示されているのは、確実に固定して使うこと、重ね敷きを行わないこと、運転前に正しく固定されているか確認することの3点。
固定の手順は、固定フック(クリップ)にマットの取り付け穴をはめ込み、フック上部のレバーを回して留める、というもの。ベース車を含むトヨタ車の取扱説明書では、すべての固定フックで正しい位置に固定されているかを定期的に確認し、とくに洗車のあとは必ず確認するよう案内されている。
同じ取扱説明書には、他のマット類と重ねて使わない、固定フックで常に固定する、純正品であっても他車種および異なる年式のマットは使わない、運転席には運転席専用のものを使う、前後逆さまや裏返しで使わない、という注意も並ぶ。守らない場合、マットがずれて運転中にペダルと干渉し、思わぬスピードが出たり車を停止しにくくなるなど、重大な事故につながるおそれがあると警告されている。古いマットの上に新しいマットを重ねる使い方はしない。
注文前に確認する5つのこと
- 車検証の型式欄でNCP160Mかどうかを見る(NHP160Mならハイブリッド車用)
- 商品ページの適合表記に自分の型式が並記されているか
- 年式が「H26/9〜」表記でも、適合型式にNCP160Mがあれば対象
- セット範囲(1列目のみ/前後/荷室込み)が欲しい範囲と一致しているか
- 固定フックに対応しているか、止め具が同梱されるか
価格より先にセット範囲を見たほうが、買い直しを避けられる。
よくある質問
プロボックス用のフロアマットは流用できますか
適合表記にNCP160Mが明記されている商品なら検討してよい。ベース車が同じでも、プロボックス用として売られているものが必ず付くとはかぎらないので、型式の並記だけは見てから注文する。
ハイブリッド車と同じフロアマットを使えますか
ガソリン車用とハイブリッド車用で品番が分かれている商品がある。同一ブランドの車種専用3Dマットが、ガソリン車向け(NCP160V・NSP160V・NCP165V・NCP160M・NCP165M)とハイブリッド車向け(NHP160V・NHP160M)で別商品として設定されている例がある。NCP160Mならガソリン車向けを選ぶ。
純正と社外品はどちらを選ぶべきですか
比較軸は見た目の揃い方、固定フック位置の精度、素材の選択肢、価格の4つ。純正は車内の質感に合わせた仕立てで固定位置の確実性が高い一方、素材は選べる幅が狭い。社外の車種専用設計品はゴムや3D立体を目的別に選べる代わりに、商品ごとに作りの差が出る。なおファミリアバンの純正フロアマットの品番や価格には触れていない(公式資料からテキストとして内容を確認できなかったため)。
汎用マットで代用できますか
サイズが合わないと固定フックの位置がずれ、走行中にマットが動く。3D立体タイプは床面の形状に沿わせる前提なので、汎用品では形が成り立たない。足元、とくに運転席は専用設計品を選ぶ。
まとめ
素材とセット範囲で候補を1つに絞り、そのうえで商品ページの適合表記にNCP160Mが入っているかを最終確認する。この順番なら買い間違えにくい。プロボックス系として適合表記された専用設計品まで視野に入れれば候補は足りるし、ガソリン車とハイブリッド車で品番が分かれる点さえ外さなければ、届いたマットが合わないという事態は避けられる。あとは固定フックで留めるところまでを1回の作業として片づけたい。
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