5代目レクサスRXのRX350h(型式AALH10、四駆はAALH15)でサンシェードを買い足すなら、決め手は覆う場所ひとつだ。この車は後席ドアの日よけが全グレードで最初から付いているので、残るのはフロントガラス、後ろ側の残り5枚、窓を開けたまま使いたい面の3か所。総額を横に並べて比べるより、自分がどこを塞ぎたいのかを先に決めたほうが早い。
覆いたい場所で選ぶ3製品の早見表
AALH10で選べるサンシェードは覆う範囲が3つに分かれていて、重ならない。純正のリヤドアサンシェードが受け持たない部分を、どれか1つで埋める形だ。
| 覆いたい場所 | 製品 | 表示価格 | 固定方式 |
|---|---|---|---|
| フロントガラス | 傘型フロントサンシェード | 4,980円 | 骨組みと中棒 |
| 後席ドア2枚・クォーター2枚・リアガラス | 趣味職人 リアセット | 17,900円 | 簡易吸盤 |
| サイド(枚数と対象窓は非公開) | マグネット式メッシュ | 8,298円 | 磁石 |
価格はAmazonの実売表示(確認時点)で、変動する。起点になるのは、運転席まわりの熱を抑えたいのか、後ろ側を目隠ししたいのか、窓を開けたまま使いたいのかの3択だ。
AALH10が指すのは5代目RXのRX350h・前輪駆動
5代目の発売とRX350hの追加は日付が違う
現行RXは5代目で、公式ニュースリリースは新型RXを11月18日に発売したと書いている。ただしこのとき案内されたのはRX500h・RX450h+・RX350の3本で、RX350hは入っていない。RX350hが加わったのは8か月あとの2023年7月27日、駆動方式は2WD(FF)とAWDの2本立てだ。AALH10の車は、5代目RXのなかでも2023年7月以降に登録された個体になる。
6AA-AALH10は前輪駆動、6AA-AALH15は四駆
レクサス公式の主要諸元表では、RX350h“version L”の車両型式が2WD(FF)で6AA-AALH10、AWDで6AA-AALH15。同じ表の駆動方式の行はAALH10が前輪駆動、AALH15がE-Four(電気式4輪駆動方式)だ。RX500hは5AA-TALH17、RX450h+は6LA-AALH16、RX350は5BA-TALA10/5BA-TALA15なので、型式を見れば何のモデルかが分かる。寸法は全長4,890mm・全幅1,920mm・全高1,700mmで乗車定員は5名。ガラス寸法の項目はこの表に無い。
型式の読み方に慣れておくと、レクサスの他の車でも用品選びが速くなる。
後席ドアの日よけは工場出荷時から付いている
レクサス公式の主要装備一覧表には「リヤドアサンシェード」の行があり、RX500h“F SPORT Performance”からRX350“F SPORT”まで5グレードすべてが●=標準装備。凡例では●が標準装備、△がメーカーオプションと定義されている。RX350h、つまりAALH10の車には後席ドアの日よけがもともと付いているので、そこを買い足す理由は薄い。
残るのはフロントガラス、クォーターガラスとリアガラス、換気しながら日差しだけ抑えたい場面の3か所。3製品はこの3つに1つずつ対応していて範囲が重ならないから、総額の比較には意味がない。塞ぎたい場所で1つ選ぶ買い方になる。
商品側の型式表記は公式表記と一致しない
車検証で見るのはハイフンより後ろ
公式の表記は6AA-AALH10のように先頭へ排出ガス規制の識別記号が付き、“version L”なら末尾に(L)も付く。用品と突き合わせるのは、ハイフンより後ろのAALH10(四駆ならAALH15)の部分だ。商品側は「ALA10/ALH10型」「5代目」といった通称でくくることが多く、通称だけで判断すると世代違いを掴まされる。
「令和5.7~」と「2022年11月~」は別の意味
傘型フロント用が適合年式に書く「令和5.7~」は西暦2023年7月からという意味で、RX350hの追加時期と月まで一致する。適合欄の型式もAALH10とAALH15の2つだけだ。いっぽう5代目RX向け用品によくある「2022年11月~」は5代目全体の発売時期であって、AALH10の登録開始時期ではない。「RX 20系」「4代目 2015年~2022年」の製品は世代が違う。
適合欄にRX350hが書かれていない製品
リアセットの適合車種欄の原文は「レクサス RX ALA10/ALH10型 RX350 RX450h RX500h version-L F-SPORT F-SPORT Performance」で、列挙されたグレード名はRX350・RX450h・RX500hの3つ。RX350hは書かれていない。この商品説明だけでRX350hが対象に含まれると読み切ることはできず、注文前に出品者へ確かめる一手間が要る。
3製品それぞれの中身
商品説明によると、守備範囲と固定方式は次のとおり。
フロントガラス1枚を塞ぎたいなら傘型
商品名にRX 350h AALH10 AALH15と型式が入り、説明の車種参考欄にも「型式:AALH10 AALH15/年式:令和5.7~」と書かれている。骨を開いて中棒で支える傘型で、中棒は360°回転して向きを変えられる。バックミラー切れ込み加工済みという記載もある。ただし枚数・広げたときの寸法・生地の層数はどこにも書かれていない。
カーキャンパージャパン 傘型フロントサンシェード(レクサスRX350h AALH10/AALH15用)
後ろ側5枚をまとめて塞ぐならリアセット
商品内容は「後部座席ドアガラス2枚/クォーターガラス2枚/リアガラス1枚 ※本製品は【リアセット】です。フルセットではありません。」と明記されている。フロントガラスと前席サイドは含まれない。固定は簡易吸盤で、使わないときは折りたためる。特殊生地で光を遮り、外からの視線も遮るので車中泊にも向くという説明だ。
趣味職人 プライバシー サンシェード リアセット(レクサスRX ALA10/ALH10型)
窓を開けたまま使いたいならマグネット式メッシュ
商品名の適合表記にAALH10が直接書かれている数少ない製品。磁石で窓枠に留め、装着したまま窓を開閉できるとうたっている。高密度メッシュ生地で直射日光をやわらげ、まぶしさを軽くするという説明だ。ただし何枚組でどの窓を覆うのかが商品名にも説明にも書かれていない。前席2枚と後席まで含むものでは用途が別物になるから、枚数と対象の窓を出品者に確認してから決める。
QIYANER マグネット式メッシュサイドサンシェード(レクサスRX 5代目 AALH10型対応)
同クラスSUVでの選ばれ方も、比較の物差しになる。
買う前に測る場所と、比べる項目
フロントガラスは3か所を測る
公式諸元表にガラス寸法の項目は無く、傘型フロント用も広げたときの寸法を公開していない。だから注文前に、フロントガラスを内側から実測しておく。上辺の横幅・下辺の横幅・中央部の高さの3か所に巻き尺を当てるだけだ。この3つの数字があれば、届いた製品が足りるかをその場で判断できる。あわせてルームミラーの付け根まわりも見て、切れ込み加工の位置が合いそうかを確かめる。
誰が言っている言葉なのかを分ける
「遮光」「断熱」「UVカット」「専用設計」は、いずれも出品者やメーカーが自分の商品説明に書いた言葉で、第三者が同じ条件で測った値ではない。3製品とも遮光率や断熱の数値は出しておらず、測定条件も公開していない。形容の強さではなく、覆う範囲・固定方式・内訳の明記という確かめられる項目で比べる。覆う枚数が1枚・5枚・不明とばらばらな以上、金額を横に並べる比較も成立しない。
期待していい効果はどこまでか
JAFのテスト条件と公表値
JAF(日本自動車連盟)のユーザーテスト「真夏の車内温度」は、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で行われた。晴れ、気温35度、正午から4時間、駐車条件の異なるミニバン5台での測定だ。公表値は車内最高温度/車内平均温度/ダッシュボード最高温度の順に、対策なし(黒)57℃/51℃/79℃、対策なし(白)52℃/47℃/74℃、サンシェード装着50℃/45℃/52℃、窓開け(3cm)45℃/42℃/75℃、エアコン作動27℃/26℃/61℃。
JAF自身の結論と読み取り方
JAFはこの結果について、対策なし(黒)の車内温度が一番高く推移していたが、サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない、と書いている。車内の空気を涼しくする道具ではない、というのが出発点だ。ただし条件別に縦に見ると、空気の最高温度はサンシェード装着50℃・対策なし(白)52℃とどちらも高いままなのに対し、ダッシュボードの最高温度は52℃・74℃・79℃(黒)と並びが違う。直射日光が当たる面の温度上昇を抑える道具と考えたい。
走行中に使えるのか
貼るフィルムの決まり
JAFの解説では、フロントガラス、および運転席と助手席の窓ガラスに、検査標章などの指定されたもの以外は原則として貼り付け禁止とされている。可視光線透過率が70%以上になるものは除く、という但し書きが付く。後部座席の側面窓やリアウインドウにこの規制は適用されない。
置く・留めるサンシェードは別の話
この規制は窓ガラスに貼り付けるフィルムに対するもので、置く・挟む・磁石や吸盤で留めるサンシェードは貼付規制の直接の対象ではない。ただし前方や側方の視界をふさいだまま走ることはできないから、フロント用も前席サイド用も駐車中に使い、発進前に外す。窓を開けたまま使えるとうたうメッシュ製品も、前席側なら同じ扱いにする。後席側面とリアガラスを覆ったままにするかは、後方視界と次のオプションで判断する。
車内で過ごす・仮眠する使い方
室内高は選んだルーフで変わる
主要諸元表の室内高1,205mmには注記が付いていて、ムーンルーフ装着時は1,135mm、パノラマルーフ装着時は1,165mmとなる。主要装備一覧表ではどちらのルーフもRX350hを含む全グレードで△=メーカーオプション。同じRX350hでも、注文時にどちらを選んだかで室内高が70mmまで変わる。
リアハッチガラスの装着には手順がある
リアセットの適合欄には、リアハッチガラスに装着する際、上部にある凸形状とガラスの僅かな隙間にサンシェードを挟み込むように左右へ動かしながら装着する、と書かれている。上部に何があるかの説明は出品者側にも無く、手順が要ることだけが宣言されている形だ。
デジタルインナーミラーを選んでいる場合
主要装備一覧表では、デジタルインナーミラーはRX500hとRX450h+が●=標準装備なのに対し、RX350hを含む残り3グレードは△=メーカーオプション。RX350hで●なのは自動防眩インナーミラーのほうだ。グレードでは決まらないので自分の車の装備を確認し、付いているならリアガラスを覆う製品は駐車中だけの運用にする。
よくある質問
AALH10とAALH15で商品は変わりますか
サンシェードに関しては分ける必要はない。前輪駆動か四駆かの違いで、ボディの形もガラスの位置も同じだ。傘型フロント用の適合欄も、この2つを並記している。
「2022年11月~」と書かれた商品は使えますか
その表記は5代目RX全体の発売時期で、RX350hの追加時期とは別だ。適合欄にAALH10が書かれていなければ、確認済みという意味にはならない。書かれていない製品は出品者に問い合わせる。
後席ドアのシェードは買い足す必要がありますか
必要ない。公式の主要装備一覧表でリヤドアサンシェードは全グレード標準装備だ。買い足しが効くのは、そこが受け持たないフロントガラス・クォーターガラス・リアガラス・開けたまま使う窓のほうになる。
サンシェードを付けたまま走れますか
フロント用と前席サイド用は外してから発進する。窓の開閉に対応するメッシュ製品でもこの扱いは変わらない。後席側面とリアガラスは貼付規制の対象外だが、後方視界とミラーの映りを自分で確認したうえで決める。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなりますか
JAFのテストでは、サンシェード対策をしていても温度抑制効果は低く、車内温度の上昇を防ぐことはできないと結論づけられている。空気の温度を下げる道具として期待すると外れる。直射日光が当たる面の温度上昇を抑える用途で選ぶ。
まとめ
まず車検証の型式欄でAALH10(四駆ならAALH15)を確かめ、初度登録年月が2023年7月以降かを見る。ずれていれば型式の読み違いを疑う。次にデジタルインナーミラーとルーフのオプションを確認すれば、リアガラスを覆う製品を常用できるかまで決まる。
そのうえで候補を1つに絞る。運転席まわりの熱なら傘型フロント用、後ろ側の目隠しならリアセット、換気しながら日差しを抑えたいならマグネット式メッシュ。絞り込んだら、その商品説明に覆う窓の内訳と型式が書かれているかを最後に見る。書かれていなければ、注文前に出品者へ枚数と対象の窓を確認する。ここまでやれば、世代違いや範囲違いを買う失敗はほぼ消える。
カーキャンパージャパン 傘型フロントサンシェード(レクサスRX350h AALH10/AALH15用)
趣味職人 プライバシー サンシェード リアセット(レクサスRX ALA10/ALH10型)
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント