N-ONE(JG3)に乗り始めてしばらく経つと、備え付けのナビをこのまま使い続けるか、機能面で見劣りを感じて社外ナビに載せ替えるかで迷う場面が出てくる。どちらを選んでも、実際に手を動かす段階になって最初につまずくのは本体そのものより配線側になりやすい。ホンダの軽自動車は年式によってナビ裏のコネクター形状が変わるモデルがあり、N-ONE(JG3)も2022年8月の一部改良を境に事情が変わっている。ここでは実際に販売されている適合パーツをもとに、社外ナビへの交換に必要な変換ハーネスと、純正ナビのまま機能を広げるアクセサリーの両方を整理する。
N-ONE(JG3)のナビ関連おすすめパーツ早見表
N-ONE(JG3)向けに販売されている実際の商品を、用途別に価格とあわせてまとめた。社外ナビへの交換を考えているか、純正ナビの機能拡張を考えているかによって、必要なパーツはこの時点で大きく変わる。
| 商品名 | 用途 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 24Pオーディオハーネス(ステアリモコン対応) | 社外ナビの電源・スピーカー配線とステアリングのスイッチを接続する | 1,050円 |
| ラジオアンテナ変換ケーブル | 純正アンテナ端子を社外ナビ用のJASO端子に変換する | 1,000円 |
| バックカメラ変換アダプター | 純正バックカメラの映像を社外ナビ用のRCA端子に変換する | 1,180円 |
| TVキャンセラー(LXU-247NBi用) | 純正9インチナビで走行中も映像・テレビを表示できるようにする | 1,680円 |
| テレビキット(LXU-237NBi用) | 純正9インチナビ(別型番)で走行中も映像・テレビを表示できるようにする | 1,300円 |
24Pオーディオハーネス(ステアリモコン対応)
ラジオアンテナ変換ケーブル(JASO変換)
バックカメラ変換アダプター(RCA変換)
TVキャンセラー(LXU-247NBi用)
テレビキット(LXU-237NBi用)
早見表の使い方
上3点は社外ナビへの交換時に配線をつなぐための変換パーツで、下2点は純正のGathersナビを装着したまま映像まわりの機能を広げるアクセサリーになる。同じ「ナビ」という探し方でも中身の方向性がまったく異なるため、自分がどちらの立場にいるかを先に決めておくと選び間違いが起きにくい。価格・在庫状況は変動するため、注文前に商品ページで現在の状態を見ておくとよい。5点はいずれも実際に販売されている商品として確認したものだが、掲載されている対応表記(JG1〜JG4等)はあくまで商品ページ側の案内であり、最終的な適合可否は取り付け時の実車コネクター確認が優先される。
N-ONE(JG3)のナビは純正据え置きか社外品への交換か
どちらの方向で考えるかによって、その後に必要なパーツが変わる。まず両方の選択肢を整理する。
純正Gathersナビのラインアップと価格
ホンダ公式サイトのN-ONE用ナビゲーション案内によれば、ディーラーオプションとして用意されているのは9インチ プレミアムインターナビ(LXM-262ZFNi、本体238,700円)、8インチ ベーシックインターナビ(VXM-264ZFEi、本体173,800円)、8インチ ベーシックインターナビ(VXM-245ZFEi、本体162,800円)の3モデルだ。いずれもCD・DVD・HDMI・Apple CarPlay・Android Auto・ワンセグに対応しており、地図の自動更新機能も備える。2026年7月時点では9インチのLXM-262ZFNiは受注を一時停止しており、8インチのVXM-245ZFEiは在庫が無くなり次第販売終了と案内されている。ディーラーで新規にナビを装着する場合は、この案内内容と在庫状況をふまえて検討することになる。
社外ナビへの交換が選ばれる理由
中古で購入した個体にナビが付いておらず新規に装着したい場合や、すでに装着されている純正ナビの世代が古くスマートフォン連携に物足りなさを感じている場合には、汎用の社外ナビへの載せ替えが選択肢に入る。社外ナビは画面サイズや価格帯の幅が広く、Apple CarPlay・Android Auto対応機種も各メーカーから出ているため、純正オプションにない条件で選べる点が交換の動機になりやすい。一方で交換には後述する変換ハーネス一式が必要になり、パネルの取り外しなど手間もかかるため、費用と手間をふまえた比較になる。
社外ナビ取付に必要な変換ハーネス3点
社外ナビへの交換で配線をつなぐために必要になるのが、次の3種類の変換パーツだ。
24Pオーディオハーネス(ステアリングリモコン対応)
車両側の24ピンカプラーと社外ナビの配線を接続するための変換ハーネスで、電源・アース・スピーカー配線に加えて、ステアリングスイッチの信号線をつなぐ機能を持つ。この配線をつながずに交換すると、ハンドルの音量調整やソース切り替えボタンが使えなくなるため、ステアリングリモコンが付いた車では組み込んでおきたい部品になる。商品ページの記載ではN-ONEのJG1・JG2・JG3・JG4いずれの型式にも対応するとされているが、後述するとおり年式によってコネクター側の形状が異なる点は別に確認しておきたい。
ラジオアンテナ変換ケーブル
ホンダ車の多くは純正アンテナ側のコネクター形状が独自仕様になっており、市販の社外ナビ・オーディオ機器が使う標準的なJASO規格のピン端子とは形が合わない。このケーブルはその間をつなぐ変換用の配線で、これを挟むことで既存のアンテナ線をそのまま活かしてラジオを受信できるようになる。アンテナ線を新設せずに済む分、取り付けの手間を抑えられる部品になる。
バックカメラ変換アダプター
純正のバックカメラを装着している場合、そのカメラの映像信号は社外ナビがそのまま読み込める形式になっていないことが多い。このアダプターは、純正バックカメラの出力信号を社外ナビ側の汎用的なRCA映像端子(コンポジット)に変換する役割を持ち、カメラ本体を交換せずに社外ナビへ映像を表示できるようにする。商品ページでは初代N-ONE(JG1・JG2、H24.11〜R2.3)と2代目N-ONE(JG3・JG4、R2.11〜)の両方の年式区分に対応するとされている。
年式で変わるナビ裏コネクターの適合
N-ONE(JG3)は同じ型式のまま、2022年8月の一部改良でナビ周りの配線コネクター形状が変わっている。配線パーツを扱う専門店の適合表によれば、この改良を境に必要なハーネスの組み合わせが変わるとされ、購入前に自分の車の登録時期を確認しておく価値がある。
2020年11月〜2022年8月に登録された車両
2代目N-ONE(JG3/JG4)が発売された2020年11月から2022年8月の一部改良までの間に登録された車両では、上記の24Pオーディオハーネスなど一般的な変換パーツがそのままコネクターに合う。
2022年8月の一部改良以降に登録された車両
2022年8月26日の一部改良以降に登録された車両は、ナビ裏のコネクター形状が変更されている。配線専門店の適合情報では、この年式のN-ONEに社外ナビを取り付ける際、上記の24Pオーディオハーネスに加えてホンダ純正の変換ハーネス(品番08B40-TKR-A31、旧品番08B40-TKR-A30)を間に挟む必要があるとされている。この純正ハーネスは24P-24P変換・20P-20P/3P分岐・24P-8P変換の機能を持ち、税込4,400円程度で購入できる。年式の境目にあたる車両は、登録日に加えて実際のコネクター形状を見て判断すると失敗が少ない。
純正ナビのまま使うならテレビキット・キャンセラーも選択肢
ナビ本体を交換せず、今装着されているGathersナビの機能を広げたい場合は、テレビキット・キャンセラーと呼ばれる配線アクセサリーも選択肢になる。
LXU-247NBi(9インチ)向けTVキャンセラー
LXU-247NBiは2023年11月に発売されたホンダの9インチ プレミアムインターナビで、N-BOX・N-WGN・N-ONEなど複数車種に採用されている。このTVキャンセラーは、走行中はテレビや外部入力の映像を表示できないようにしているロック機能を解除する配線部品で、取り付けることで停車中以外でも画面に映像を映せるようになる。
LXU-237NBi(9インチ)向けテレビキット
LXU-237NBiは2023年1月発売の9インチ プレミアムインターナビで、LXU-247NBiとは発売時期の異なる別型番になる。同じ9インチのGathersナビでも型番によって配線のピン配置が異なるため、テレビキットは対応する型番専用の製品を選ぶ必要がある。自分のナビがどちらの型番かは、本体側面や取扱説明書に記載の型番表記で確認できる。
テレビキャンセラー・テレビキットは配線上、走行中でも画面に映像を映せる状態にする部品だが、運転者から見える位置での走行中の映像視聴は道路運送車両の保安基準や道路交通法の趣旨に反する。取り付け後は助手席側からの視聴を停車中に限定するなど、運用の前提をふまえておく必要がある。
取り付け前に確認しておきたいこと
部品を注文する前に、次の2点を確認しておくと届いてから使えないという行き違いを避けやすい。
自分の年式・純正ナビの型番を確認する方法
車検証に記載された初度登録年月を見れば、2022年8月の一部改良前か後かはおおむね判断できる。すでに純正ナビが装着されている車両であれば、ナビ本体の側面や取扱説明書に印字された型番(LXU-xxxやVXM-xxxなど)を見る方が、テレビキットのような型番専用パーツを選ぶ際の手がかりになる。
オーディオレス仕様の有無も確認する
配線パーツを扱う専門店の適合表では、案内されているコネクター形状が「ナビ装着用スペシャルパッケージ」付きのオーディオレス仕様(180mmナビ用オーディオパネル装着車)を前提にしていることが多い。オーディオ一体型のパネルが付いた車両では取付キット側の対応パネルが異なる場合があるため、自分の車がどちらの仕様かをあわせて確認しておくとパネルの寸法違いを避けやすい。
取り付けは自分でできるか
配線をコネクターに差し込むだけの部分は工具がなくても対応できる場合が多いが、ダッシュボードまわりのパネルを取り外す工程は、爪の位置を把握していないと破損させやすい。内張り剥がしなどの専用工具を使うと爪を割らずに作業を進めやすく、パネルの外し方に慣れていない場合はカー用品店や取り付け専門業者に依頼する方法もある。
よくある質問
社外ナビに交換すると純正の機能は失われますか
車両の警告灯表示や燃費表示など、一部の車両連携機能は純正Gathersナビ専用に設計されているため、社外ナビでは表示されなくなる場合がある。ステアリングリモコンやバックカメラの映像は、今回紹介した変換ハーネス・アダプターを組み合わせることで多くの場合は引き継げる。
バックカメラは社外ナビに交換してもそのまま使えますか
純正バックカメラの映像信号を社外ナビ用のRCA端子に変換するアダプターを間に挟めば、カメラ本体を交換せずに映像を表示できる。ギアをバックに入れた際の連動信号線も別途接続する必要があるため、変換アダプターと配線図をあわせて確認しておくと作業がスムーズになる。
JG3とJG4で必要なパーツは同じですか
JG3はFF(前輪駆動)、JG4は4WDという駆動方式の違いで、ナビ周りの配線コネクター形状そのものは共通になっている。今回取り上げた変換ハーネス・アダプターの多くがJG1〜JG4を対応型式として案内しているのはこのためで、パーツ選びのうえでは駆動方式よりも2022年8月の一部改良前後という年式の違いの方が影響が大きい。
テレビキャンセラーを取り付けると保証に影響しますか
配線に手を加える社外品の取り付けは、内容によってはディーラー保証の対象範囲に影響する場合がある。取り付け前に購入したホンダ販売店へ相談しておくと、保証や点検時のやり取りで行き違いが起きにくい。
N-ONE以外のホンダ車にも同じパーツを使えますか
今回取り上げたTVキャンセラー・テレビキットはLXU-247NBiやLXU-237NBiというGathersナビの型番に対して設計されており、これらの型番はN-BOXやN-WGNなど複数のホンダ車にも採用されている。型番さえ一致すれば車種をまたいで使える場合が多いが、商品ページの対応車種欄に自分の車種が明記されているかを確認してから注文したい。
まとめ
N-ONE(JG3)のナビ関連パーツは、純正Gathersナビを活かす方向と、社外ナビへ載せ替える方向の2種類に分かれる。社外ナビへの交換には24Pオーディオハーネス・ラジオアンテナ変換ケーブル・バックカメラ変換アダプターの3点が土台になり、2022年8月の一部改良前後で必要なハーネスの組み合わせが変わる点は購入前に押さえておきたい。純正ナビをそのまま使う場合は、装着されているGathersナビの型番(LXU-247NBiかLXU-237NBiか等)に合わせたテレビキット・キャンセラーが選択肢になる。価格や在庫状況は変動するため、注文の直前に商品ページで現在の状態を確認しておくと、届いてから条件が変わっていたという行き違いを避けられる。
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