BMWX3 F25に乗り続けるうちに、純正ナビの地図データが古くなってきた、あるいはCarPlayに正式対応していない画面のままで不便を感じ始める場面は多い。X3 F25は生産時期によって搭載するiDrive世代がCICとNBTの2つに分かれており、社外ナビを選ぶときはこの違いを無視できない。ここでは自車の世代を見分ける方法と、実際に流通しているAndroidナビの選択肢を、価格や在庫の状況とあわせて見ていく。
BMWX3 F25の標準ナビは8.8インチワイド液晶、CICとNBTの2世代に分かれる
2代目にあたるX3 F25は2011年3月に日本での販売が始まり、2017年10月に3代目のG01へバトンを渡すまで長く販売された。この間に車載システムが入れ替わっており、年式ごとの違いを押さえておくと社外品選びで迷いにくくなる。
メーターまわりと標準ナビの基本構成
X3 F25は2011年3月29日に発売され、当初はxDrive28iとxDrive35iの2グレード構成だった。2012年3月にエントリーグレードのxDrive20iが加わり、同年9月にはクリーンディーゼルのxDrive20dが追加されている。センタークラスターには8.8インチのワイド液晶を使ったナビが標準装備され、2014年6月のマイナーチェンジ(前期・後期の分岐点となる仕様変更)を挟みながら2017年10月まで生産が続いた。操作はセンターコンソールのダイヤル式コントローラーが基本になっており、走行中でも視線を大きく動かさずに操作できるよう、メニュー階層を手元のダイヤルとステアリングスイッチで行き来する設計になっている。2013年9月には「BMW SOSコール」や「BMWテレサービス」が全グレードで標準装備になるなど、通信まわりの仕様変更も加わっている。
iDriveの世代はCICとNBTに分かれる、見分け方は画面表示
X3 F25の車載システムはCIC(Car Information Computer)とNBT(Next Big Thing)の2世代に分かれ、目安としては2013年ごろまでに生産された車両がCIC、それ以降がNBTを搭載するとされる。ただし正確な切り替え時期には個体差があり、年式だけで判断すると外れることがある。実車で見分けるときは、iDriveメニューの最上段の表示を確認する方法が早い。CICは最上段に「CD/マルチメディア」と表示され、NBTは「メディア」とだけ表示される。ナビ画面の自車位置マークの色も手がかりになり、CICは赤、NBTは青で表示されるとされる。
対策の早見表|画面保護・地図更新・Androidナビ載せ替え
X3 F25のナビ環境を整える方法は、大きく3つの方向に分けられる。
早見表:目的別の3つの対策
| 目的 | 対策 | 製品例 | 価格帯目安 | 施工 |
|---|---|---|---|---|
| 純正ナビの地図を最新化したい | 地図データ更新 | BMW純正ナビ地図更新サービス | 数千円台〜(世代で変動) | 自分でUSB更新 or 販売店 |
| 画面を大きくしてCarPlayも使いたい | Android一体型ナビへの載せ替え | 12.3インチ/10.25インチ Androidナビ | 5万円台〜8万円前後 | 取付店 or 配線知識のあるDIY |
| 純正ナビのまま使い勝手を整えたい | Bluetooth有効化などのコーディング施工 | 販売店でのコーディング作業 | 数千円〜1万円台 | 専門店依存 |
このうち地図データ更新とコーディング施工は既存のナビを生かした対応になり、内装を大きく崩さずに完了する。画面サイズや対応機能を大きく変えたいときはAndroidナビへの載せ替えが選択肢になるが、こちらはダッシュボード周辺のパネルを一時的に取り外す作業を伴い、車両の年式・世代に合ったハーネスやキャンバスアダプターを併用する前提になる。次の項目からは、実際に流通している2つのサイズのAndroidナビを個別に見ていく。
12.3インチAndroidナビへの載せ替え(WOWAUTO)
画面を大きくしてCarPlayやSIM通信にも対応させたい場合、12.3インチのAndroidナビへの載せ替えが候補になる。
対応システムと画面サイズ
WOWAUTOが扱う12.3インチのAndroidナビは、タッチパネル式で4GB RAM+64GBストレージを積み、Bluetooth内蔵・SIMカード対応・CarPlay/iPhone連携に対応する。商品ページの対応表記にはCIC・CCC・NBTの各世代とあわせてF25の型式が挙げられており、CICとNBTのどちらの世代でも取り付けの土台になる設計としている。実際の取り付けでは車両側のコネクター形状や配線が世代によって異なるため、注文前に自車の世代を伝えて確認する対応が現実的になる。この手のAndroid一体型ナビは、純正のステアリングスイッチやバックカメラの配線をそのまま活かす前提の製品が多く、取り付け時に車両側のハーネスとカプラー形状が合っているかどうかも、施工店に事前確認しておく項目になる。
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価格と在庫、購入前に確認したいこと
価格は税込72,800円で、確認した時点の在庫は残り3点の表示だった。BMW専用をうたうAndroidナビは対応車種の幅が広い分、コネクターキットやハーネスが車両の世代に合っているかどうかで取り付けの可否が分かれる。注文前に自車のグレードと生産時期を販売店に伝え、対応可否を個別に確認する対応が無難になる。
10.25インチAndroidナビという選択肢
同じ販売店(カー用品のYKサウンド)からは、画面サイズを抑えた10.25インチのAndroidナビも出品されている。
12.3インチ機との違い
10.25インチ機も同じくタッチパネル式でBluetooth内蔵・SIMカード対応・CarPlay/iPhone連携に対応し、対応車種の表記にもCIC・NBT・F25が含まれる。価格は税込53,800円で、12.3インチ機より2万円ほど抑えられる。画面サイズが小さい分だけダッシュボード開口部への収まりが変わる場合があり、購入前に取付部の幅と高さを実車で採寸しておくと選びやすくなる。同じ販売店から出品されている2機種は、対応車種の表記や機能構成が近く、価格差の大半は画面サイズと解像度によるものと見てよい。
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選び方の目安
画面の大きさを優先するなら12.3インチ機、価格を抑えたいなら10.25インチ機という選び方になる。どちらも確認した時点の在庫は残り3点で、価格と在庫は変わりやすいため、注文の直前に販売ページの表示を見直す対応になる。今回確認できた対応品5点のうち、即納の在庫があったのはこの2機種のみで、残りは受注発注扱いで発送まで1〜2週間程度かかる表示だった。
CICからNBTへの載せ替えが単純ではない理由
対応表に世代が並記されていても、CIC世代の車両にNBT用の部品をそのまま組み合わせられるわけではない。
CANバスの世代がCAN1からCAN2に変わる
BMWの整備事例では、X3のCICナビユニットはMY2012までCAN1という通信規格を使い、NBT以降はCAN2に切り替わったと報告されている。CAN1とCAN2は車内の通信規格そのものが異なるため、NBT用の部品をCIC世代の車両にそのまま載せても通信が成立しない。型式が同じF25でも、生産時期によって車両内部の通信規格が別物になっている点が、他の年式にまたがる車種のアクセサリー選びとは異なる注意点になる。
ZGW(セントラルゲートウェイ)の世代要件
実際にCICからNBTへの載せ替えを行った事例では、NBTのヘッドユニットに加えて、CAN2に対応したZGW(セントラルゲートウェイ)モジュールへの交換が必要になったと報告されている。この事例では中古のNBTユニットや他車種のモニター、コントローラーなどの部品代だけで3万円ほどかかったとされ、部品の組み合わせと動作確認に相応の手間がかかったことがうかがえる。Android一体型ナビへの載せ替えでも考え方は同じで、商品が「CIC・NBT両対応」とうたっていても、実際に組み合わせるハーネスやキャンバスデコーダーが自車の世代に合っているかどうかを個別に確認する対応が欠かせない。
社外ナビ選びでCIC/NBTを見分ける3つの方法
購入前に自車の世代を確認する方法は、大きく3つある。
iDriveメニューの表示を見る
iDriveのメインメニュー最上段が「CD/マルチメディア」と表示されればCIC、「メディア」とだけ表示されればNBTと判断できる。エンジンをかけてメニュー画面を開くだけで確認できるため、最初に試す方法として扱いやすい。
地図上の自車位置マークの色を見る
ナビ画面に表示される自車位置マークの色も手がかりになり、CICは赤、NBTは青で表示されるとされる。表示の細部は個体やソフトウェアのバージョンによって変わる場合があるため、あくまで補助的な確認方法として扱う。
生産時期から見当をつける
目安として2013年ごろまでの生産車はCIC、それ以降はNBTを搭載するとされるが、切り替え時期には個体差がある。同じ年の登録でも、受注のタイミングや生産バッチによって搭載システムが前後することがあるため、年式だけを頼りに対応部品を決めるとずれが生じやすい。車検証の初度登録年月やディーラーへの照会も、実車確認とあわせて使える情報になる。
購入前に確認したい3つのポイント
Androidナビを注文する前に、次の3点を押さえておくと選び方がぶれにくい。
自車の生産時期とグレードを確認する
車検証の初度登録年月や納車時の書類、販売店への照会から、自車がCIC世代かNBT世代かを確認しておく。
商品ページの対応表記を細部まで確認する
商品ページに列挙されている対応車種・対応世代の中に、自車の型式(F25)と世代(CICまたはNBT)の両方が含まれているかを確認する。型式だけが一致していても世代が異なれば、配線やハーネスがかみ合わない場合がある。
取付方法と保証範囲を確認する
配線作業を伴う載せ替えは、施工実績のある専門店への依頼が前提になる。取り付け後の不具合対応や、車両側の保証範囲への影響についても、依頼前に販売店や施工店に確認しておくと引き渡し後の対応がスムーズになる。
よくある質問
BMWX3 F25で社外ナビへの載せ替えはできるか
できる。X3 F25の純正ナビはCICまたはNBTのシステムを使った構成で、Android一体型ナビへの載せ替えに対応した製品が複数流通している。ただし対応表に自車の型式と世代の両方が含まれているかどうかを確認してから注文する対応になる。
CICとNBTはどう見分ければよいか
iDriveメニュー最上段の表示が「CD/マルチメディア」ならCIC、「メディア」だけならNBTになる。ナビ画面の自車位置マークの色(CICは赤、NBTは青)も手がかりになるが、最終的な判断は車両側の表示を実際に確認する方法になる。
対応表に自分の型式が無い場合はどうするか
対応表にF25の記載が無い、または世代の記載が無い商品は、購入前に販売店へ自車の年式・グレード・搭載システムを伝えて適合可否を照会する対応になる。CAN1とCAN2のようにバス規格自体が異なる組み合わせは、外見上の型式が合っていても取り付けが成立しない場合がある。年式や型式が近いX4 F26やX5 F15向けの部品は流用できる場合もあるが、これも搭載システムの世代が一致している前提での話になる。
取り付けは自分でできるか
保護フィルムのように貼るだけの製品は自分で取り付けられる。一方でAndroidナビへの載せ替えは車両側の配線に踏み込む作業になるため、施工実績のある専門店への依頼が前提になる。DIYで行う場合も、ZGWの世代要件など車両側の構成を事前に把握しておく必要がある。取り付け後にステアリングスイッチやバックカメラの表示が正しく動くかどうかも、納車前に施工店とあわせて確認しておく項目になる。
まとめ
BMWX3 F25は2011年3月の発売から2017年10月の生産終了までの間に、iDriveのシステムがCICからNBTへ切り替わっている。標準ナビは8.8インチのワイド液晶で、社外のAndroidナビへ載せ替える選択肢も用意されているが、CANバスの規格がCAN1からCAN2へ変わっているため、対応表に自車の型式と世代の両方が含まれているかどうかの確認が欠かせない。12.3インチ機と10.25インチ機はどちらもCIC・NBTの両世代を表記上カバーしているが、実際の取り付け可否は車両ごとのハーネス・コネクター形状で決まる。iDriveメニューの表示や自車位置マークの色といった実車での確認方法とあわせて、価格や在庫が変わりやすい商品ページの表示は注文の直前に見直す対応になる。
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