M3 F80 のワイパーを600mm・475mmで買い替えるときに見落としやすいのは、その長さを載せているワイパーメーカーの適合表の年式の範囲だ。ワイパーメーカー KIMBLADE の適合表では、2016年9月〜2018年9月の CBA-3C30 のフロントは運転席600mm・助手席475mmで、それより前の年式の行は表に無い。2016年8月以前の車なら今付いているブレードを左右それぞれ測り、商品は販売ページが書く対応範囲まで見てから選ぶ。
M3 F80 のフロントワイパーの長さ
ワイパーメーカー KIMBLADE の適合表に載っている M3(F80)の行は、次の1行だけだ。
| 項目 | KIMBLADE の適合表の記載 |
|---|---|
| 型式 | CBA-3C30 |
| 年式 | 2016年9月〜2018年9月 |
| 運転席 | 600mm(24インチ) |
| 助手席 | 475mm(19インチ) |
| リア | 「-」(サイズの記載なし) |
2016年9月〜2018年9月の CBA-3C30 なら、フロントは運転席600mm・助手席475mmの組み合わせで探せばよい。左右で長さが違うので、2本を同じ長さでそろえるものではない。
リアの欄は「-」で、リアワイパーのサイズの記載は無い。同じ表で3シリーズのツーリング F31 にはリア280mmの記載があり、F80 の欄が空いているのとは対照的だ。
2016年8月以前の M3 F80 は、この表に行が無い。その年式の確かめ方は後の節でまとめる。
ワイパーメーカーの適合表での載り方
日本で手に入る2社の適合表を見ると、M3 F80 の載せ方がそれぞれ違う。
KIMBLADE の適合表
KIMBLADE の適合表では、2016年9月〜2018年9月の M3(F80・CBA-3C30)のアーム形状は「I&L」、備考は「専用アダプターの購入は不要です。」となっている。これは KIMBLADE の製品を付ける場合の記載で、「I&L」という記号の意味の説明はその表のページには無い。
同じ表では、3シリーズの F30(2012年2月〜2018年10月)・F31 ツーリング(2012年6月〜2019年5月)・F34 グランツーリスモ(2013年6月〜2021年4月)も、フロントは運転席600mm・助手席475mm、アーム形状 I&L、アダプター不要で載っている。後継の M3(G80・2020年11月〜のコンペティション)も同じ600mm・475mmだ。2016年9月〜2018年9月の M3 F80(CBA-3C30)なら3シリーズ F30 系と長さがそろっているので、F30 系向けとして売られているブレードも候補に入る。2016年8月以前の M3 F80 は表で長さを確かめられないので、後の節のとおり今のブレードを測ってから候補にする。
ソフト99 の適合表
ソフト99 のガラコワイパー適合情報では、F80 は単独の行ではなく「3シリーズ/M3 F30/F31/F34/F80」の1行(年式 2012年1月〜2019年2月)にまとめて載っている。
| 項目 | ソフト99 の適合情報の記載 |
|---|---|
| 適合品(パワー撥水輸入車用) | 運転席 PY-12・助手席 PY-8 |
| アダプター | 運転席・助手席とも PT-3(商品に同梱) |
| 替えゴム | 運転席 Y-12・助手席 Y-8 |
この適合情報のページには長さ(mm)の記載が無く、データは2024年6月現在と書かれている。品番で探すときはこの表、長さで探すときは KIMBLADE の表と使い分けるとよい。
2016年8月以前の車と、買う前の確かめ方
適合表の範囲と海外の掲載
日本のワイパーメーカーの表のうち、長さまで載っている KIMBLADE の表は、M3 F80 については2016年9月以降の1行しか載せていない。2016年8月以前の車は、表で長さを確かめられない。
参考になるのが英国の部品通販の掲載で、Tayna ではボッシュのエアロツイン A930S(品番 3397118930、長さ 600-475mm)の対応車に「M 3 (F80) 06/2014 ->」とある。ただし販売店の掲載で、日本の型式の記載は無く、運転席と助手席のどちらが600mmかも書かれていない。日本の2016年8月以前の M3 F80 に合うと言い切る根拠にはならないので、参考の一つにとどめる。
ソフト99 の適合情報の注意書きでも、車検整備での部品交換、メーカーの仕様変更、特殊グレード、並行輸入車などで実際のサイズや形状が異なる場合があること、車種によっては運転席側と助手席側のサイズが逆になること、ワイパーの長さは年式やモデルで異なることを挙げ、購入前に実車のワイパーを確認するよう案内している。
今付いているブレードを測る
年式が表の範囲外のときや長さに自信がないときは、今付いているブレードの長さを運転席側と助手席側で別々に測り、左右を取り違えないようにメモしてから選ぶ。前の持ち主や整備で社外品に替わっている場合もあるので、測った長さが表の値と違ったら販売店に相談したほうが早い。
交換用ブレードの選び方
M3 F80 向けのブレードは、次の4つを順に見ていけば絞り込める。
- 長さの組み合わせ: 運転席600mm・助手席475mm(KIMBLADE の表の2016年9月〜2018年9月の CBA-3C30 の値。2016年8月以前の車は測った長さ)の2本がそろうか。2本セットか、1本ずつ買うかも見る
- 販売ページの対応年式: 商品ごとに販売ページが書く対応範囲が違う。年式の始まりを書く商品もあれば、車種のコードだけで年式を書かない商品もある。自分の車の初度登録年月と型式に当てはまるかを見る
- アームへの付け方: 付属のアダプターを選んで付ける商品と、アダプターなしでアームに直接付ける商品がある。初めて交換するなら、付け方の説明図やサポートがあるかも選ぶ基準になる
- 撥水かどうか: 撥水効果をうたうシリコン系のゴムか、通常のゴムか
この中でいちばん差が出やすいのは2つ目だ。長さが600mm・475mmでも、販売ページの対応範囲は商品ごとに書き方が違う。
M3 F80 に合わせて選べる交換用ワイパー
3商品とも600mm・475mmの2本セットだが、販売ページが書く対応範囲はボッシュと TJK の2商品で違う。2016年8月以前の M3 F80 は、今のブレードを測った長さと照らしてから選ぶ。
| 商品 | 付け方 | 販売ページの対応の書き方 |
|---|---|---|
| ボッシュ エアロツイン AP24U/AP19U | アダプター No.2 を使う | M3 F80・CBA-3C30・16.09〜 |
| TJK AeroBlade | アームに直接付ける | F30・F31・F34・F80・E84、右ハンドル、年式と型式の記載なし |
| TJK AeroBlade-S(撥水) | 説明図付き・工具不要 | F30・F31・F34・F80・E84、右ハンドル、年式と型式の記載なし |
ボッシュ エアロツイン AP24U/AP19U
販売ページの商品説明では、ボッシュ エアロツイン(AERO TWIN)のフロント運転席側1本+助手席側1本のセットで、品番は AP24U/AP19U(3397006837/3397006832)、長さは600mm/475mm。取り付け用アダプターが4種付いている。
販売ページの商品名と商品説明では、対応車を「BMW対応 M3 F80 3.0 ヤーレ 型式:CBA-3C30 年式:16.09~」と書き、アームタイプは F、この車種には付属のアダプター No.2 を使う、としている(出品者の記載)。年式の始まりが2016年9月なので、それより前の車は記載の範囲外だ。2016年9月以降の CBA-3C30 で、販売ページに自分の型式と年式が書かれているものを選びたいなら、まずこれを候補にする。
ボッシュ エアロツイン AP24U/AP19U 運転席600mm・助手席475mm 2本セット
TJK AeroBlade
販売ページの商品説明では、TJK original parts の AeroBlade は600mm/475mmの2本セットで、純正同形状のエアロタイプのブレード。取り付け説明図が付き、工具不要で装着できるとし、メーカー公式 LINE でのサポートがある。日本産業規格 JIS D 5710 に準じた性能評価をしている、樹脂部品に自動車用耐候素材を使っている、とも書いている(いずれも出品者の記載)。
商品名と商品説明では BMW F30・F31・F34・F80・E84 の専用設計とし、アームに直接取り付ける、と書いている。商品名に「右ハンドル」とあり、対応の年式と日本の型式は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い(出品者の記載)。初めての交換で説明図とサポートを頼りにしたい右ハンドル車の人の候補だが、年式は販売ページで確かめられないので、今のブレードの長さと照らしてから選ぶ。
TJK AeroBlade BMW F30/F80用 600mm/475mm 2本セット(右ハンドル)
TJK AeroBlade-S(撥水)
販売ページの商品説明では、TJK original parts の AeroBlade-S は撥水タイプの上位モデルで、純正同形状のエアロブレードにシリコンゴムを使い、表面にグラファイト粒子をコーティングしている。600mm/475mmの2本セットで、取り付け説明図が付き、工具不要で装着できるとし、メーカー公式 LINE でのサポートがある(いずれも出品者の記載)。
商品名では BMW F30・F31・F34・F80・E84 用とし、商品名に「右ハンドル」とある。商品説明では車種専用交換用ワイパーとして設計としている。対応の年式と日本の型式は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い(出品者の記載)。撥水のゴムがほしい右ハンドル車の人はこちらだが、AeroBlade と同じく年式は販売ページで確かめられない。
TJK 撥水 AeroBlade-S BMW F30/F80用 600mm/475mm 2本セット(右ハンドル)
価格は時期で変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
交換したほうがよいサイン
自動車メーカー(マツダ)のメンテナンス解説では、劣化したワイパーで起こるトラブルとして、雨の日の視界が悪い、ワイパーを使っても水滴が残る、ワイパーを動かすと異音がする、最悪の場合ウインドウガラスに傷がつく、を挙げている。BMW 固有の説明ではないが、一般的な目安として使える。
同じ解説では、ゴムは変形や亀裂が起こり、使わなくても駐車条件によっては外気温度の変化やオゾン、酸性雨の影響で劣化するとしている。拭き残しや異音が出たら、使った期間にかかわらずゴムの状態を見ておきたい。
交換の前後で確かめること
作業の前には、エンジンを停止してワイパーのスイッチが OFF になっていることを確かめる。ガラスの油膜や汚れを落とし、キズを防ぐためにガラスとボディに柔らかい布を敷いてから作業する。
取り付けた後は、ブレードがボディやアームなどと干渉しないかを確かめ、干渉する場合は使用をやめる。
よくある質問
2016年より前の M3 F80 も600mm・475mmで合う?
言い切れない。ワイパーメーカー KIMBLADE の適合表は M3 F80 について2016年9月〜2018年9月の CBA-3C30 しか載せておらず、それより前の行が無い。英国の部品通販の掲載には2014年6月からの記載があるが、日本の型式も左右の長さも書かれていないので参考にとどまる。今付いているブレードを左右それぞれ測ってから選ぶ。
リアワイパーのサイズは?
KIMBLADE の適合表では、2016年9月〜2018年9月の M3(F80・CBA-3C30)のリアの欄は「-」で、リアワイパーのサイズの記載は無い。
3シリーズ F30 用のワイパーは使える?
KIMBLADE の適合表では F30 も運転席600mm・助手席475mm、アーム形状 I&L、アダプター不要で載っており、2016年9月〜2018年9月の M3 F80(CBA-3C30)と長さはそろっている。ソフト99 の適合情報でも F30/F31/F34/F80 は同じ1行だ。ただし F30 用として売られている商品でも、販売ページが書く車種・年式・ハンドル位置に自分の車が入るかは商品ごとに見る。M3 G81 のワイパーは次の記事で扱っている。
運転席側と助手席側を逆に付けないためには?
ソフト99 の注意書きのとおり、車種によっては運転席側と助手席側のサイズが逆になる。2016年9月〜2018年9月の M3 F80(CBA-3C30)は KIMBLADE の表で運転席600mm・助手席475mmなので、外したブレードの長さを左右別々に控え、新しいブレードの長いほうを運転席側に付ける。
まとめ
M3 F80 のワイパーは、ワイパーメーカー KIMBLADE の適合表では2016年9月〜2018年9月の CBA-3C30 で運転席600mm・助手席475mm、リアの欄は記載なしだ。2016年8月以前の車は表に行が無いので、今付いているブレードを左右それぞれ測ってから選ぶ。
買い方は、まず候補を1つに絞り、そのうえでメーカーの適合情報と販売ページの対応範囲で最終確認する順番がよい。ボッシュ エアロツインは販売ページに CBA-3C30・2016年9月〜と書き、TJK の2商品は F30・F31・F34・F80・E84 用・右ハンドルで年式と型式の記載が無い、という違いを踏まえて選ぶ。
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