シエンタ MXPC10G ドアバイザー 純正と社外を比較

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2022年8月以降のシエンタでガソリン車のMXPC10Gに乗っているなら、ドアバイザーをハイブリッド用と分けて探す必要はない。10系シエンタのドアバイザーは純正・社外ともボディ形状で適合が決まっていて、ガソリンとハイブリッドで品物が分かれていないからだ。答えが割れるのは別の場所にある。純正を選ぶなら寒冷地仕様かどうかで品番が変わり、社外品を選ぶなら適合表記の読み方と確かめ方が製品ごとに変わる。自分の車がどちら側かを確かめながら、購入直前の照合まで順番に進めていこう。

目次

MXPC10Gのドアバイザーは「10系用」から選ぶ

最初に結論を置く。トヨタ純正のサイドバイザー(ワイドタイプ・1台分)は、適合型式としてガソリンのMXPC10G・MXPC12Gとハイブリッドの MXPL10G・MXPL12G・MXPL15Gの5型式が併記された1つの商品で、ガソリン用とハイブリッド用に分かれていない。つまりドアバイザーの適合はパワートレインではなく、10系のボディ形状で決まっている。MXPC10Gだけ特別な製品を探す必要はなく、「10系用」として売られている純正か社外品かの2系統から選べばいい。

10系シエンタは前席のヒンジドア2枚と後席のスライドドア2枚に窓がある5ドア車なので、1台分は4枚構成になる。

純正と社外3製品の早見表

現時点で比較対象になるのは、純正1系統と、商品名にMXPC10Gが併記されていて在庫が確認できた社外3製品だ。

製品 価格(確認時点の表示) 枚数 材質 適合の書かれ方
トヨタ純正 サイドバイザー ワイドタイプ 税込25,776円(販売店表示) 1台分(4枚) アクリル 10系5型式を併記・寒冷地仕様の有無で品番が2つ
ネットステージ 12,400円 記載なし 記載なし 商品名にMXPL10G・MXPL15G・MXPC10Gを併記
QIUMOXR 10,280円 4個 PC素材(出品者記載) 商品名にMXPC10G・MXPL10G・MXPL15と年式を併記
MEOHUU 12,400円 記載なし 記載なし 商品名にMXPC10G・MXPL10G・MXPL15と年式を併記

価格と在庫はいずれも確認した時点の表示で、通販の表示は変動する。購入直前に最新の表示を必ず確かめてほしい。

なお、この記事は2022年8月以降の3代目(10系)が対象だ。先代の170系に乗っているなら、適合も品番も別物なのでこちらを読んでほしい。

MXPC10Gという型式が指す範囲

車検証の型式欄で確かめる

車検証の型式欄に「5BA-MXPC10G」とあれば、この記事の対象車だ。MXPC10Gは2022年8月に登場した3代目シエンタのガソリン車で、駆動方式は2WD(FF)、排気量は1,490cc、変速機はCVT。乗車定員は5名と7名の両方が設定され、グレードはX・G・Zの3種類がある。グレードや定員が違ってもドアの構成は同じなので、ドアバイザー選びでX・G・Zを区別する必要はない。

10系のなかでの位置づけ

同じ3代目には、ハイブリッドの6AA-MXPL10G・6AA-MXPL12G・6AA-MXPL15Gと、ガソリン4WDにあたる5BA-MXPC12Gがあり、これらをまとめて10系と呼ぶ。ボディサイズはガソリン車が全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mmで、ハイブリッドには全高1,715mmの設定もあるが、窓まわりの構成は共通だ。だからドアバイザーは10系横断で同じ製品が使われる。

純正サイドバイザーは品番が2つある

分かれ目は型式ではなく寒冷地仕様

純正サイドバイザーの品番は、除く寒冷地仕様車が08162-52190、寒冷地仕様車が08162-52200。同じMXPC10Gでも、寒冷地仕様かどうかで注文する品番が変わる。型式を確認しただけでは品番を1つに決められない、というのが純正選びの注意どころだ。純正用品を扱う販売店の商品ページにも、同一車種でも型式・年式・グレード等により適合しない場合があり、適合の詳細は問い合わせるか公式情報で確認するように、という注意書きがある。自車が寒冷地仕様かどうか判断がつかなければ、注文前に販売店へ確かめてから進めたい。

純正で得られるもの

純正サイドバイザーはアクリル製で、TOYOTAロゴが入る。純正品の商品説明では、雨天時の室内換気に役立ち、高速走行時の風切り音に配慮した設計とされている。価格は純正用品を扱う販売店の表示で税込25,776円だった。これは確認時点の一販売店の表示価格で、メーカーが公表する希望小売価格ではない点は含んでおいてほしい。社外品はこれより安い価格帯に並ぶので、この金額が比較の基準値になる。

選ぶときに見る4つの基準

社外品まで含めて比べるとき、見るべきは次の4点だ。

基準1 適合表記に自車の型式があるか

商品名または適合表にMXPC10Gが明記されているかを最初に見る。10系のドアバイザーは純正でもガソリン・ハイブリッド横断で1品番なので、MXPC10G・MXPL10G・MXPL15Gが併記された製品は10系全体を対象にしていると読める。逆に車種名だけで型式の記載がない製品は、どの世代のどの仕様を指しているのか、商品ページで別途確認しないと判断できない。

基準2 材質と表面処理

純正はアクリル製。社外品にはPC素材やアクリルを明記するものがある。材質ごとの傾向は次の章で数値で示すが、実際の耐久性は表面処理で変わるため、材質名だけで優劣を決めないことだ。

基準3 固定方式

固定は両面テープだけで留めるものと、窓枠内側のガラスランチャンネルに差し込む止め具やクリップを併用するものがある。金具併用のほうが保持は確実だが、取り付け時にランチャンネルを一部外す工程が増える。商品ページに固定方式が書かれているかを確認しておくと、取り付けの段取りも読める。

基準4 セット枚数と価格

10系は窓のあるドアが4枚なので、1台分は4枚。市場にはフロント2枚だけのセットもあるため、枚数が明記されているかを確かめたうえで価格を比べる。枚数の記載がない製品を候補に残すなら、注文前に出品者へ確認する手間まで込みで考えたい。

窓まわりの用品は、適合と枚数から絞るこの手順がそのまま使い回せる。

アクリルとポリカーボネートの違い

板材の物性を数値で比べる

樹脂材料の適性表で確認できた、板材そのものの物性は次のとおり。

項目 アクリル(PMMA) ポリカーボネート(PC)
全光線透過率 93% 86%
鉛筆硬度 2H〜3H B
硬さ(PCを1としたとき) 3〜4 1
使用温度 -60〜80℃ -40〜125℃
耐候性 優位 変色・劣化しやすい
耐衝撃性 PCに劣る 非常に高い
比重 1.19 1.2

傷と割れのトレードオフ

数値を読むと、アクリルは硬くて傷が付きにくく、透明度と耐候性で上回る。PCは傷は付きやすいが割れにくく、高温側に強い。どちらが優れているかではなく、傷に強いほうを取るか、割れに強いほうを取るかのトレードオフだ。屋外に常時さらされる部品なので、長く透明感を保ちたいなら耐候性で優位なアクリル、脱着や接触で割れを避けたいならPCという整理になる。

製品の性能は表面処理で変わる

ここまでの数値は板材の一般的な性質で、完成したドアバイザーの性能とは一致しない。実際の製品はハードコート処理やUVカット層の有無で耐傷性も耐候性も変わる。今回比較した個別商品の表面処理やUVカット率は確認できていないので、材質名から製品の寿命を推定するのはやめて、表面処理の記載があるかを商品ページで確かめるのが実際的だ。

販売中の社外3製品を同じ基準で比較する

商品名にMXPC10Gが入っていて、確認時点で在庫のあった3製品を並べる。いずれもAmazonの商品ページの表示にもとづく。

ネットステージ シエンタ10系 サイドバイザー MXPC10G MXPL10G MXPL15G対応

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QIUMOXR シエンタ10系 サイドバイザー PC素材 4個セット

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MEOHUU シエンタ10系 サイドドアバイザー 2022年8月以降対応

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価格と枚数

Amazon実売価格(確認時点)は、QIUMOXRが10,280円、ネットステージとMEOHUUがどちらも12,400円。3製品のうち4個入りと明記されているのはQIUMOXRだけで、しかも3製品では最も安い。ネットステージとMEOHUUは商品情報に枚数の記載がなかったので、1台分そろうのかを注文前に出品者へ確かめる必要がある。

適合表記の書かれ方

ネットステージは商品名にMXPL10G・MXPL15G・MXPC10Gの3型式を併記。QIUMOXRとMEOHUUは型式に加えて「2022年8月〜現行」という年式表記を添え、QIUMOXRはPC素材・車種専用設計・4個までを商品名に書いている。ただし、これらはいずれも出品者による記載であり、メーカーが発行する適合表そのものではない。

分かっていないこと

材質はQIUMOXRのPC素材(出品者記載)以外、2製品とも記載がない。固定方式は3製品とも商品情報からは読み取れなかった。耐久性を比較した実測データも持っていない。だから、ここで書けるのは「商品名に型式が書かれていること」と「確認時点の価格・在庫表示」までだ。この前提のうえで選ぶなら、価格・枚数・材質の3点が商品情報で確認できるQIUMOXRを先に検討し、残る2製品は不明点を出品者に確かめてから土俵に上げる、という順番を勧める。

適合表記を読んでから買う、という構図は他の10系向け用品でも同じだ。

取り付け手順と失敗しやすい工程

用意するもの

用品販売店が公開している取付講座によると、必要なのは脱脂剤(パーツクリーナーやシリコンオフを使う方法も紹介されている)と、寒い時期ならドライヤー。特殊な工具は登場しない。

手順

同じ取付講座で示されている順序はこうだ。まず窓枠の内側にあるゴム(ランチャンネル)を一部外す。取り付け面の汚れを脱脂剤でふき取る。止め具の凹部分とバイザーの凸部分を合わせて奥まではめ込む。仕上げにバイザーを上から押さえながら、両面テープの剥離紙を外して固定していく。クリップ式の製品では、バイザー側のクリップをガラスランチャンネルがはまる位置に差し込む。

寒い時期は粘着力が落ちる

失敗しやすいのは温度と脱脂だ。両面テープは寒い時期に粘着力が低下するため、ドライヤーで温めながら作業する。脱脂が不十分でも接着力が落ちる。地味な工程だが、貼り直しになると両面テープの状態が悪くなるので、貼る前の準備に時間をかけるほうが結果的に早い。

外装パーツの取り付けは、他の部位でも段取りの考え方が共通している。

車検と保安基準の関係

保安基準が定めていること

保安基準の条文を引用した公開資料で確認すると、道路運送車両の保安基準第29条は、前面ガラスと側面ガラスについて、運転者の視野を妨げないものとして、ひずみや可視光線の透過率等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならないと定めている。細目告示では、運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分の可視光線の透過率が70%以上であることが求められる。また第29条は、窓ガラスに検査標章など列挙されたもの以外を装着・貼付してはならないとしたうえで、運転者の視野の確保に支障がないものとして告示で定めるものを例外に挙げている。

ドアバイザーが付く場所

ドアバイザーはガラス面に貼る部品ではなく、ドアサッシ(窓枠)の外側に装着する外装部品だ。つまり、条文が直接対象にしている「窓ガラスへの装着・貼付」とは付く場所が違う。

確認できていないこと

今回の調査で確認できたのは、窓ガラスに対して運転者の視野を妨げないことが求められている、という事実まで。ドアバイザーそのものの可否を定めた条文は確認できていない。だから「付ければ必ず車検に通る」とも「必ず落ちる」とも、ここでは断定しない。判断に迷う場合は、装着前に整備工場か販売店に確認してから進めるのが筋だ。

よくある質問

ハイブリッドのMXPL10G用と書かれた製品は使えるか

純正サイドバイザーはガソリンのMXPC10G・MXPC12Gとハイブリッドの MXPL10G・MXPL12G・MXPL15Gに1品番で対応しており、適合は10系のボディ形状で決まっている。社外3製品も型式を併記して売られている。ただし社外品の型式表記は出品者の記載なので、購入前に商品ページの最新の適合情報と自車の型式・年式・仕様を照合し、判断がつかなければ出品者に問い合わせてほしい。

寒冷地仕様かどうかはどこで分かるか

車検証の型式では判別できない。同じ5BA-MXPC10Gでも、純正サイドバイザーの品番は寒冷地仕様の有無で08162-52190と08162-52200に分かれる。純正を注文するなら、販売店に問い合わせるか公式情報で自車の仕様を確認してからにしたい。

社外品でも車検は問題ないか

確認できているのは、保安基準第29条が窓ガラスに視野の確保と透過率70%以上を求めていることまでで、ドアバイザー自体の可否を定めた条文は確認できていない。ドアバイザーは窓枠側に付く部品なので構図は異なるが、断定はしない。心配なら装着前に整備工場か販売店へ確認するのが確実だ。

フロント2枚だけのセットでもよいか

10系は前後4枚のドアに窓があり、純正・社外とも1台分は4枚構成で売られる。フロント2枚だけの製品も市場にはあるので、後席まで付けるつもりなら枚数の明記を必ず確認する。今回の3製品で枚数が明記されているのはQIUMOXRの4個入りだけだった。

内装側の用品も同じ形式で比較している。

まとめ:購入前に確認する4点

最後に、注文ボタンを押す前の確認事項をまとめておく。

  • 型式: 車検証で5BA-MXPC10Gを確認。ドアバイザーは10系共通なので「10系用」表記の製品が対象になる
  • 仕様: 純正を選ぶなら寒冷地仕様の有無で品番が変わる(08162-52190 / 08162-52200)。不明なら販売店へ
  • 中身: 材質・固定方式・枚数の記載を商品ページで確認。記載がなければ出品者に問い合わせる
  • 直前照合: 価格と在庫は変動する。注文直前に最新の適合表記・価格・在庫を必ず見直す

社外3製品から選ぶなら、価格・枚数・材質が商品情報でそろっているQIUMOXRの4個セットを起点にするのが今回の結論だ。ドアバイザー以外のパーツ選びは、こちらの全体ガイドから辿ってほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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