中古で手に入れたSAI(AZK10)のタイヤを替えようとして純正サイズを調べると、16インチと18インチの2つが出てくる。AZK10は同じ型式の中に205/60R16と215/45R18という2種類の純正サイズがあり、グレード名だけでは自分の1台がどちらなのか決まらない。先に2つの数値を押さえ、そのうえで現車のどこを見れば確定できるかという順で追っていく。
純正は205/60R16と215/45R18の2本立て
タイヤメーカーの車種別適合検索(トヨタ SAI 2009〜2017・型式AZK10・グレードS)と、純正ホイールサイズをまとめた資料のSAI(AZK10)の項を突き合わせると、AZK10の純正タイヤサイズは205/60R16と215/45R18の2種類で、どちらも前後同一だ。前後でサイズが異なる設定は確認されていない。
SAIは2009年12月から2017年11月まで販売されたハイブリッド専用のセダンで、トヨタ自動車が運営するクルマ情報サイトのカタログではカタログ上の型式がDAA-AZK10、排気量が2362ccと記載されている。車検証の型式欄にAZK10を含む表記が入っていれば、ここから先の数値がそのまま自分の車の話になる。
16インチ仕様のサイズ
16インチ側の完全表記は205/60R16 92V、組み合わされる純正ホイールのリム幅は6.5Jだ。適合検索ではS Cパッケージ(2013〜2017・AZK10)の装着サイズが205/60R16 92V・ホイール6.5Jと表示され、Sグレード(2009〜2017・AZK10)の標準装着サイズも205/60R16・6.5Jで一致する。
18インチ仕様のサイズ
18インチ側は215/45R18で、純正ホイールのリム幅は7.0J。適合検索ではSグレードのオプションサイズとして215/45R18・7.0Jが示される。タイヤ・ホイールサイズのデータベースのトヨタ SAI 2015年式の項では同じ18インチ仕様が215/45ZR18 89W・7Jx18 ET39と記載されており、ロードインデックス89・速度記号Wまで読み取れる。
グレード名だけでは16か18かが決まらない
2つのサイズがどう分かれるのかを、確認できた範囲で整理する。
Sグレードは16インチが標準、18インチがオプション
適合検索のSグレード(2009〜2017・AZK10)では、205/60R16が標準装着サイズ、215/45R18がオプションサイズという並びで併記されている。同じSグレードでも、新車発注時の選択によって16インチと18インチのどちらもあり得るということだ。S Cパッケージ(2013〜2017)について確認できた装着サイズは205/60R16 92V・6.5Jのみだった。
Gツーリングセレクションは18インチが標準
車種別タイヤサイズ資料のサイ DAA-AZK10 Gツーリングセレクション(2011年11月〜2013年8月・CVT)の項では、標準タイヤサイズが前後とも215/45R18と記載されている。ツーリングセレクションという名称が付く仕様では18インチが標準側に来る。ただし個別に確認できたのはこのGツーリングセレクション1件だけで、他のツーリングセレクション系グレードが同じ扱いだとは言えない。
決め打ちが危ない理由
グレード表を見て「Sだから16インチ」と決めてしまうと、オプションで18インチを履いて出荷された個体を外す。中古車なら前オーナーが社外ホイールに替えている可能性もある。カタログ上のグレード情報ではなく、実際に付いているタイヤの刻印を根拠にしてほしい。同じハイブリッドセダンでサイズ違いが並ぶ例は珍しくなく、
も同じ構造で読める。
自分の1台のサイズを現車で確定させる
順番に見ていけば、数分で確定する。
タイヤ側面の刻印を読む
今履いているタイヤの側面に、205/60R16または215/45R18の刻印がある。汚れて読めないときは水拭きすると出てくる。最終的な根拠はこの刻印であって、グレード名でも中古車サイトの記載でもない。
運転席まわりのラベルを見る
運転席側のドアを開けると、開口部に車両情報のラベルが貼られている。タイヤサイズと指定空気圧の記載はここで確認する。指定空気圧の数値は車両側の表示を根拠として本記事では確定できていないため、ラベルまたは車両に付属する取扱書で読み取ってほしい。装着サイズによって値が異なる場合があり、16インチ仕様と18インチ仕様で同じとは限らない。
4本の刻印がそろっているか
1本だけ違うサイズが入っている、スペアだけ規格が違うといったことがある。4本すべての刻印が同じだと確かめて、初めてサイズが確定したと考える。あわせて車検証の型式欄がAZK10であることも見ておく。
205/60R16 92Vという表記の読み方
刻印を自分で読み解けるようになると、店頭でも通販でも迷わない。
幅・扁平率・リム径
205はタイヤ幅(mm)、60は扁平率(幅に対する断面高さの割合、%)、R16はラジアル構造でリム径16インチを指す。18インチ側の215/45R18も同じ読み方で、幅が10mm広く、扁平率が15ポイント低く、リム径が2インチ大きい。
ロードインデックスと速度記号
92は1本が支えられる荷重の指標であるロードインデックス、Vは対応する最高速度の区分を示す速度記号だ。18インチ側は89W。交換タイヤは、純正で付いている数値と記号を下回らないものを選ぶのが基本になる。ここは銘柄を絞り込む前の足切り条件として使ってほしい。表記の読み方は他車種でも共通で、
の数値も同じ要領で読める。
純正ホイールの仕様
ホイールごと替えるなら、突き合わせる数値はタイヤサイズだけでは足りない。
リム幅とインセット
純正ホイールサイズ資料によれば、16インチ仕様が6.5J-16・インセット+39、18インチ仕様が7.0J-18・インセット+39。タイヤ・ホイールサイズのデータベースでも6.5Jx16 ET39、7Jx18 ET39と表示され、インセット値が一致する。16インチと18インチでインセットは同値で、変わるのはリム幅0.5インチぶんだけという関係だ。
穴数・ピッチ円直径・ナット
ボルト穴は5穴、ピッチ円直径(PCD)は114.3mm。ホイールナットのねじ仕様はM12×1.5、二面幅は21HEX(21mm)。社外ホイールに替えるなら、ホイール側のナット座面形状に合ったナットを別に用意するかどうかもここで判断する。この4項目の調べ方は
にまとめてある。
確認できていない項目
社外品や中古ホイールを買うときに突き合わせるのは、リム径、リム幅、インセット、穴数、ピッチ円直径、ナットの座面形状とねじ仕様、そしてハブ径(ホイール中心の穴の径)。このうちハブ径は、参照した資料に数値の記載がなく確定できていない。ハブ径が車両側より大きいホイールを使うならハブリングで隙間を埋める必要があるため、購入前に販売店へ確認するか、純正ホイールの実測で合わせてほしい。
外径のそろい方とサイズ変更の候補
純正2サイズの外径はほぼ同じ
車種別スペック資料のサイ DAA-AZK10 Sの項では205/60R16の外径が652mm、車種別タイヤサイズ資料のGツーリングセレクションの項では215/45R18の外径が650mm、タイヤ・ホイールサイズのデータベースでは215/45R18の外径が651mm。インチが違っても外径の差はおおむね1〜2mmに収まっている。メーカーが外径をそろえて2サイズを設定していることが読み取れる。
なお、この650〜652mmという値はタイヤ規格の寸法から算出された表示値で、実際のタイヤは銘柄ごとに実寸が異なる。数mmの差をそのまま比較材料に使わず、装着予定の銘柄の実寸を見てほしい。
外径が変わると何が起きるか
タイヤ外径が変わると1回転で進む距離が変わるので、速度計の表示と実際の速度の関係、走行距離計の進み方も変わる。だからサイズ変更では外径を純正に近づけるのが原則だ。幅を広げるなら、フェンダーやサスペンション部品との隙間、内側の干渉も確認対象に入る。
17インチ・16インチという選択肢
純正ホイールサイズ資料には、純正以外の候補として17インチのタイヤ215/50R17・ホイール7.0-17 インセット+42〜38、16インチのタイヤ205/60-16・ホイール6.5-16 インセット+42〜38が挙げられている。ただし同資料は、この「+42〜38」というインセット範囲が計算で算出した値と過去の装着実績から提示したものであり、インチダウンは自己責任で行うようにと断っている。メーカーが設定した組み合わせではないので、候補として受け取り、装着できるかどうかは現車と、必要なら整備業者の判断に委ねてほしい。同じ考え方はほかのハイブリッド車でも変わらず、
でも純正サイズを起点に組み立てている。
16インチと18インチ、どちらで買うか
純正サイズが2つある以上、選び直せる余地がある。判断の材料を並べる。
16インチの205/60R16を選ぶなら
扁平率60%は側面(サイドウォール)が厚く、路面の細かい凹凸を吸収しやすい。国産・輸入を含めて流通量の多いサイズ帯で、選べる銘柄が多く、同じグレードのタイヤなら18インチより本体価格を抑えやすい。乗り心地と維持費を優先する人、スタッドレスを別に用意しておきたい人はこちら側だ。18インチ車から16インチへ移るならホイールも買い替えになる点は先に計算に入れておきたい。
18インチの215/45R18を維持するなら
扁平率45%は側面が薄く、ホイールの見える面積が大きいので外観の印象を保てる。幅は215mmと10mm広く、操舵に対する反応も16インチ側とは変わる。一方で段差の入力は伝わりやすく、タイヤ1本あたりの価格も上がりやすい。純正の見た目を崩したくない場合、すでに18インチの純正ホイールを持っている場合は、こちらを続ける理由がある。
ハイブリッドセダンとしての見方
エンジンが止まる場面があるぶん、ロードノイズは相対的に耳につきやすい。静粛性を売りにした銘柄は体感の差が出やすい部類だ。転がり抵抗の小さい低燃費タイヤ(ラベリング制度の転がり抵抗性能の等級が表示されているもの)は燃費側に効くが、ウェットグリップ性能の等級とセットで見てほしい。どの銘柄でも、ロードインデックスと速度記号が純正の値を下回らないことを先に確かめる。銘柄の絞り方は
でも同じ順序で扱っている。
よくある質問
純正タイヤサイズは結局どれになる?
205/60R16か215/45R18のどちらかで、型式AZK10というだけでは1つに決まらない。今履いているタイヤの側面の刻印で確定させる。
18インチから16インチに落とせる?
純正ホイールサイズ資料は16インチの205/60-16を候補として挙げているが、同資料自身がインチダウンは自己責任と断っている。ホイールも含めた買い替えになるため、装着可否は現車で確認してほしい。
17インチは選べる?
同じ資料に215/50R17・ホイール7.0-17 インセット+42〜38が候補として載っている。計算値と過去の装着実績に基づく提示で、メーカーの設定サイズではない。
純正ホイールのピッチとインセットは?
5穴・ピッチ円直径114.3mm、インセットは16インチ・18インチとも+39。リム幅は16インチが6.5J、18インチが7.0J。ハブ径は確認できていない。
指定空気圧はどこを見る?
運転席側のドアを開けた開口部に貼られた車両情報のラベル、または車両に付属する取扱書。装着サイズで値が違う場合がある。
まとめ
タイヤを注文する前に、次の順で潰していけばいい。
- 純正サイズは205/60R16(6.5J)と215/45R18(7.0J)の2種類で、前後同一
- グレード名では決まらない。Sは16インチ標準・18インチがオプション、Gツーリングセレクション(2011年11月〜2013年8月)は18インチ標準
- 今履いているタイヤ側面の刻印を4本とも読み、車検証の型式欄でAZK10を確認する
- 指定空気圧は運転席側ドア開口部のラベルか取扱書で読む
- 交換タイヤはロードインデックスと速度記号が純正の値を下回らないものを選ぶ
刻印さえ押さえてしまえば、あとは銘柄を選ぶだけの話になる。サイズが分かれる車種の読み方は
や
も参考にしてほしい。

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