型式XEBM20のレクサスRZは、フロントとリアで幅の異なる「前後異サイズ」を採用したBEV専用SUVです。純正のタイヤサイズは18インチと20インチの2種類が設定されており、リアのほうがフロントより太いため、前後を入れ替えるローテーションができません。XEBM20の純正タイヤサイズと対応ホイール、空気圧、交換時の注意点を早見表とともに整理します。
レクサスRZ XEBM20 純正タイヤサイズ早見表
型式XEBM20はRZ350e バージョンL(前輪駆動・CVT)に割り当てられた車台コードで、RZシリーズ共通のプラットフォームに乗ります。純正タイヤは装着ホイールのインチによって2通りあり、いずれもフロントよりリアが太い前後異サイズです。
| 区分 | フロント | リア |
|---|---|---|
| 18インチ | 235/60R18 103V | 255/55R18 105V |
| 20インチ | 235/50R20 104V | 255/45R20 105V |
4本同一サイズでは買えない
前後で断面幅(フロント235mm/リア255mm)と扁平率が異なるため、4本を同一サイズで買うと装着できません。タイヤを注文するときは必ずフロント2本・リア2本を別サイズで手配してください。この前後異サイズはRZシリーズの駆動配分と操縦安定性を狙った設計で、RZ300e・RZ450eなど他グレードとも共通の考え方です。同じRZでも装着ホイールが18インチか20インチかでタイヤサイズが変わるため、まずは自車がどちらのホイールを履いているかを確認するところから始めます。ホイールの側面やタイヤ側面の刻印を見れば、リム径(18か20か)はすぐに判別できます。
18インチと20インチの外径は共通
外径(タイヤ全体の直径)は18インチと20インチでほぼ同じになるよう設計されています。18インチの235/60R18はタイヤ側面が厚く乗り心地重視、20インチの235/50R20は側面が薄く見た目とハンドリング重視という性格の違いがあり、どちらも純正設定なのでスピードメーターの誤差やABS・横滑り防止装置の作動にも影響しません。標準の2サイズの範囲で選ぶ限り、車体側の制御はそのまま活かせます。
出典はCars JapanのレクサスRZタイヤサイズ一覧とWheel-Size.jpのレクサスRZ仕様で、いずれも同じ前後異サイズを掲載しています。
タイヤサイズの見方(235/60R18 の意味)
タイヤ側面に刻まれた数字は、そのタイヤの寸法と性能を表します。RZ純正の「235/60R18 103V」を例に、各記号の意味を押さえておくと、社外タイヤを選ぶときに迷いません。
数字とアルファベットの内訳
- 235:タイヤ断面の幅(ミリ)。数字が大きいほど接地面が広い
- 60:扁平率(%)。断面幅に対する側面の高さの割合で、小さいほど薄く見える
- R:ラジアル構造を示す記号
- 18:対応するホイールのリム径(インチ)
- 103:ロードインデックス(荷重指数)。1本が支えられる最大荷重の指標
- V:速度記号。Vは最高240km/hまで対応
RZは車両重量が2トンを超えるBEVのため、ロードインデックスに余裕のあるタイヤが求められます。純正はフロント103(875kg相当)・リア105(925kg相当)で、社外品に替える際もこの数値を下回らないものを選ぶのが基本です。荷重指数が不足したタイヤを装着すると、高速走行時にタイヤ内部の温度が上がりやすくなり、バーストのリスクが高まります。バッテリーを床下に積むBEVは同クラスのガソリン車より重いため、この点はガソリン車以上に気を配る必要があります。
速度記号のVは最高240km/h対応を意味しますが、これは「その速度で走ってよい」という意味ではなく、タイヤが構造的に耐えられる上限の目安です。社外タイヤでも純正と同じVかそれ以上(W=270km/h、Y=300km/hなど)の速度記号を選んでおけば、性能面で純正を下回ることはありません。逆にH(210km/h)など低い記号のタイヤは、価格が安くてもRZの重量と性格には力不足になりやすい点を覚えておくと選びやすくなります。
前後異サイズで注意すべき点
RZはフロント235mm・リア255mmと幅が違うため、購入本数の内訳を間違えやすい構成です。ネット通販で「4本セット」を選ぶと同一サイズになりがちなので、フロント用とリア用を分けてカートに入れる必要があります。ローテーション(前後入れ替え)による摩耗の均一化ができない点も、通常の同一サイズ車との違いです。
純正ホイールのサイズとPCD
タイヤと同時にホイールも交換する場合や、社外ホイールを検討する場合は、リム幅・オフセット・PCD(ボルト穴の中心を結ぶ円の直径)を合わせる必要があります。XEBM20を含むレクサスRZの純正ホイール仕様は次のとおりです。
| 項目 | 18インチ | 20インチ |
|---|---|---|
| フロントリム | 7.5J × 18 | 8.0J × 20 |
| リアリム | 8.0J × 18 | 9.5J × 20 |
| オフセット | +35 | +35 |
| PCD | 114.3(5穴) | 114.3(5穴) |
| ハブ径 | 60mm | 60mm |
ホイールもリムの幅がフロントとリアで異なる前後異サイズです。PCDは114.3の5穴、ハブ径は60mmで、これはトヨタ・レクサスの多くのFF/AWD車と共通する規格です。ただしオフセットやリム幅がずれるとフェンダーやサスペンションに干渉するおそれがあるため、社外ホイールは純正相当の数値を基準に選びます。数値はSpec TankのレクサスRZホイール仕様で確認できます。
タイヤ空気圧の目安
適正な空気圧は燃費・電費と乗り心地、そしてタイヤ寿命に直結します。RZの指定空気圧は、運転席側のドア開口部(Bピラー付近)に貼られたラベルで確認するのが正確です。
Wheel-Size.jpの掲載値では、RZの指定空気圧はおおむね2.6bar(約38psi)前後とされています。20インチ仕様では前後で指定が分かれる場合があるため、給油ならぬ充電のついでに前後を分けて調整すると安心です。BEVは静粛性が高く、空気圧不足による転がり抵抗の増加が電費に響きやすいので、月に一度は点検する習慣をつけると航続距離の面でも有利になります。
なお、実際の指定値は年式・グレード・装着タイヤで変わることがあります。数値はあくまで目安とし、最終的には車両のラベルと取扱説明書の値に従ってください。
社外タイヤに交換するときの選び方
純正と同じサイズ・ロードインデックスを守れば、社外タイヤへの交換は問題なく行えます。RZはBEVらしい静粛性と電費を持ち味とする車なので、その長所を損なわないタイヤ選びがポイントになります。
電費と静粛性を重視するなら
車両重量が重いBEVでは、転がり抵抗の小さい低燃費(低転がり抵抗)タイヤが電費に有利です。あわせてコンフォート系・静粛性重視のタイヤを選ぶと、RZ本来の静かな室内を保てます。純正装着に近いキャラクターのタイヤを選べば、乗り味の違和感も小さく済みます。
インチダウン・インチアップの可否
20インチ純正車に18インチを組む「インチダウン」は、外径(タイヤ直径)が近ければ理論上可能ですが、キャリパーとの干渉やロードインデックス不足に注意が必要です。前後異サイズと専用オフセットの制約があるため、標準の18/20インチのどちらかに合わせるのが無難です。サイズ変更を行う場合は、外径差が±3%以内に収まるかを販売店で確認してもらってください。
タイヤ交換の目安と寿命
サイズを把握したら、次に気になるのが交換のタイミングです。RZのようなBEVは加速時のトルクが大きく、タイヤの摩耗が進みやすい傾向があります。走行距離だけでなく、溝の残りやゴムの劣化もあわせて判断します。
溝の深さで判断する
新品タイヤの溝は約8mmですが、残り溝が1.6mmに達するとスリップサインが露出し、車検に通らなくなります。ただし雨天時の排水性能は残り溝4mm前後から落ち始めるため、安全面では残り3〜4mmを交換の目安にすると安心です。RZは重量があるぶんウェット時の制動距離が延びやすいので、溝は余裕をもって管理したいところです。前後異サイズでローテーションできない関係上、駆動輪であるフロント(FF車のXEBM20の場合)の摩耗が先に進みやすい点も頭に入れておきます。
年数・電費への影響で判断する
ゴムは走らなくても時間とともに硬化します。溝が残っていても、製造から4〜5年を過ぎたタイヤはひび割れやグリップ低下が出やすくなります。タイヤ側面の4桁の数字(例:2524なら2025年の第24週製造)で製造時期を確認できます。また、摩耗して溝が浅くなると転がり抵抗のバランスが崩れ、電費(一充電あたりの航続距離)にも影響します。航続距離の落ち込みが気になり始めたら、空気圧とあわせてタイヤの状態も点検してみてください。
よくある質問
レクサスRZ XEBM20のタイヤは4本同じサイズではないのですか?
同じではありません。RZはフロント235mm幅・リア255mm幅の前後異サイズです。18インチならフロント235/60R18・リア255/55R18、20インチならフロント235/50R20・リア255/45R20と、フロント2本とリア2本で銘柄は同じでもサイズが分かれます。注文時は本数の内訳を必ず分けてください。
タイヤのローテーション(前後入れ替え)はできますか?
前後で幅が異なるため、フロントとリアを入れ替えるローテーションはできません。摩耗を均一化する目的での前後交換は不可で、左右のみの入れ替えが基本です。偏摩耗が気になる場合は、空気圧管理とアライメント点検で対応します。
スタッドレスタイヤも前後異サイズで用意する必要がありますか?
はい。スタッドレスも夏タイヤと同様にフロントとリアで別サイズを用意します。18インチなら235/60R18と255/55R18、20インチなら235/50R20と255/45R20の組み合わせです。ホイールセットで購入する際も、前後異サイズと前後異リム幅に対応した組み合わせかを確認してください。
純正ホイールのPCDとハブ径はいくつですか?
PCDは114.3の5穴、ハブ径は60mmです。オフセットは前後とも+35が基準です。社外ホイールを選ぶ場合はこの数値に合わせ、リム幅がフロント用とリア用で異なる点にも注意してください。
まとめ
型式XEBM20のレクサスRZ(RZ350e)は、フロント235mm・リア255mmの前後異サイズを採用したBEV専用SUVです。純正タイヤは18インチ(フロント235/60R18/リア255/55R18)と20インチ(フロント235/50R20/リア255/45R20)の2種類で、いずれも4本同一サイズでは装着できません。ホイールはPCD114.3・5穴・ハブ径60mm・オフセット+35が基準で、リム幅も前後で異なります。タイヤやホイールを注文するときは、フロント用とリア用を別々に手配することが最大の注意点です。正確な指定値は車両ドア開口部のラベルと取扱説明書で最終確認してください。

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