更新日:2026年3月
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結論:S660のドラレコ取り付けはオプションカプラ電源+Aピラー配線が定番ルート
S660(JW5型・2015〜2022年)はミッドシップレイアウトと開閉式リアウインドウという独特の構造を持ちます。この2点がドラレコ取り付けの難易度を左右します。室内スペースは全長3,395mm×全幅1,475mmの2シーター分しかなく、配線を隠せるルートが限られます。スペック上の制約を把握したうえで作業に入れば、DIYでも十分に対応できます。
S660にドラレコを取り付ける前に押さえる基礎知識
対応型式と年式
S660の型式はJW5で、2015年4月〜2022年3月の全グレード(α・β・モデューロX)に共通です。ヒューズボックスやオプションカプラの位置にグレード差はありません。取り付け手順は全車共通です。
セパレート型とミラー型の違い
S660のドラレコ選びでは、本体形状の選択がカギになります。
| 項目 | セパレート型(コンパクト) | ミラー型(ルームミラー交換) |
|---|---|---|
| 本体サイズ | 約70×40×30mm前後 | 約280×70×15mm前後 |
| 重量 | 約50〜120g | 約300〜500g |
| S660との相性 | 視界を遮りにくい | 純正ミラーが小型で垂れ下がるリスクあり |
| 取り付け難易度 | 低〜中 | 中〜高(ミラー取り外しが必要) |
| 価格帯 | 約10,000〜25,000円(税込) | 約10,000〜15,000円(税込) |
S660の純正ルームミラーは横幅約240mmと小型です。ミラー型ドラレコのクリップ固定式は重量300g以上の負荷で垂れてしまう事例が報告されています。純正ミラーを外して交換するタイプなら垂れにくいものの、作業の手間は増えます。視界確保の面でもセパレート型が適合性で優位です。
取り付けに必要な工具とパーツ
作業前に以下を準備します。
- ドライブレコーダー本体(前後2カメラ・セパレート型を推奨)
- 内張りはがし(樹脂製がパネルを傷つけにくい)
- ヒューズ電源取り出しケーブル(ミニ平型ヒューズ対応)
- 検電テスター(ACC電源の確認用)
- プラスドライバー(#2サイズ)
- 配線タイ・配線クリップ(5〜10本)
- 脱脂クリーナー(フロントガラスの貼り付け面清掃用)
- 養生テープ(配線の仮固定用)
オプションカプラを利用する場合は、S660専用の電源取り出しハーネス(約1,500〜2,500円(税込))も用意します。車両側コネクタに差し込むだけでACC電源が取れます。ヒューズ加工は不要です。
S660ドラレコ取り付け手順【5ステップ】
ステップ1:フロントカメラの位置を決めて貼り付ける
道路運送車両の保安基準(第29条)により、貼り付けは「上縁から20%以内」に限られます。S660のフロントガラスは高さ約600mmのため、上端から120mm以内が設置可能エリアです。ルームミラー裏なら運転席からの死角になり、視界への影響はほぼありません。
貼り付け前にガラス面を脱脂クリーナーで拭き取ります。油膜が残ると両面テープの粘着力が約30〜40%低下します。走行振動での脱落に直結するため、入念な清掃が欠かせません。
ステップ2:電源を確保する
S660の電源取得には主に2つの方法があります。
方法A:オプションカプラ(推奨)
運転席足元のオプションカプラ(20Pコネクタ)に専用ハーネスを差し込むだけです。車両側の配線加工は一切不要で、ACC連動の12V電源が取れます。取り外しも容易なため、将来のドラレコ交換にも対応しやすい方法です。
S660のカスタム関連では足回りの情報も押さえておきたいところです。基本スペックはS660の純正タイヤサイズと互換性ガイドで確認できます。
方法B:ヒューズボックスからの取り出し
助手席足元のヒューズボックスから、ミニ平型ヒューズ電源取り出しケーブルで接続します。検電テスターでACC電源(キーON時のみ通電)のヒューズを特定してから差し替えます。常時電源も同ボックス内にあり、駐車監視機能を使う場合に有利です。
ステップ3:フロント配線をAピラー内に通す
フロントカメラの電源ケーブルを天井内張りとガラスの隙間に押し込み、助手席側Aピラーまで引きます。S660のAピラーカバーはクリップ2箇所で固定されています。内張りはがしで手前に引くと外れます。
S660はエアバッグ内蔵車のため、Aピラー内に黄色いエアバッグ配線が通っている場合があります。この配線には決して触れないでください。ドラレコのケーブルはエアバッグ配線と反対側に沿わせ、配線タイで固定します。Aピラーからキックパネル方向にケーブルを落とします。その先はダッシュボード裏のオプションカプラ位置まで引き出します。
ステップ4:リアカメラの設置と配線ルート
S660のリアカメラ設置は、この車種特有のポイントが2つあります。
1つ目は開閉式リアウインドウです。リアガラス自体が開閉するため、直接貼り付けるとケーブルが引っ張られて断線します。リアカメラはボディ側パネル(天井内張り後端)に固定するのが安全です。
2つ目は後方視界の角度です。S660はミッドシップ構造で、リアウインドウ面積は約0.15m²です。軽自動車の中でも小さい部類のため、画角170度以上の広角モデルを選ぶと死角を補えます。
配線ルートは天井内張りの端に沿わせるのが基本です。フロント〜リア間の距離は約2.5〜3mです。付属ケーブルは4〜5m程度あるため長さは足ります。余った分はダッシュボード裏にまとめて固定します。
S660の他のカスタムパーツについてはS660おすすめカスタムパーツまとめで網羅的に紹介しています。
ステップ5:動作確認と内装の復元
すべての配線が完了したら、エンジンをかけて前後カメラの映像をモニターで確認します。チェック項目は以下の3点です。
- フロントカメラ:画面の水平が取れているか、ボンネットの端が映像下部に少し入る画角か
- リアカメラ:後方車両のナンバーが読み取れる解像度と角度か
- 配線:内装パネルに挟み込んでいないか、異音がしないか
問題がなければAピラーカバー、キックパネルを元の位置にはめ込んで作業完了です。
S660ドラレコ取り付けで起きやすい失敗と対策
リアカメラの角度不良
開閉式リアウインドウに直接貼り付けた場合、窓を開け閉めするたびにカメラ角度がずれます。前述のとおりボディ側パネルへの固定で回避できます。
ミラー型ドラレコの垂れ下がり
クリップ固定式のミラー型は、S660の小型ミラーでは保持力が不足します。スペック上の重量差は約200〜380gです。走行振動が加わると固定が緩むため、ミラー型なら純正ミラー取り外し式に限定してください。
ヒューズ飛び
誤ったアンペア数のヒューズ電源ケーブルを使うと、過電流でヒューズが切れます。S660のACC系ヒューズは15Aが多い仕様です。使用するケーブルのアンペア数を事前に照合してください。
配線の挟み込み
Aピラーカバー復元時にケーブルをクリップ穴付近に通すと内装が浮きます。ケーブルはクリップから離れた位置に配置してください。カバーを押し込んだ際に「パチッ」と音がして密着すれば正常です。
よくある質問
Q1. S660にミラー型ドラレコは取り付けできますか?
取り付け自体は対応しています。ただしS660の純正ミラーは横幅約240mmと小型です。クリップ固定式だと本体重量(300〜500g)で垂れ下がる事例があります。純正ミラーを取り外して交換するタイプを選んでください。
Q2. 駐車監視機能を使いたい場合、電源はどう取りますか?
オプションカプラはACC連動のため、エンジンOFF時は通電しません。駐車監視にはヒューズボックスから常時電源を取り出す必要があります。常時電源とACC電源の2系統を使うため、検電テスターで通電状態を確認してから作業してください。
Q3. 業者にドラレコ取り付けを依頼するといくらかかりますか?
カー用品店やディーラーでの工賃は、前後2カメラタイプで約15,000〜25,000円(税込)が相場です。持ち込み取り付けはさらに3,000〜5,000円(税込)上乗せになるケースが一般的です。S660は室内が狭いため、車種別の追加料金が発生する店舗もあります。
まとめ
S660へのドラレコ取り付けは、オプションカプラ電源とAピラー配線の組み合わせが最も確実です。リアカメラは開閉式ウインドウを避けてボディ側に固定し、セパレート型のコンパクトなドラレコを選べば作業効率と仕上がりの両方を確保できます。

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