更新日:2026年2月
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結論:ジムニーJB64のリフトアップで押さえるべきポイント
新型ジムニーJB64のリフトアップカスタムは、オフロード性能向上とドレスアップを両立できる人気のカスタムです。ただし、リフト量(1インチ・2インチ・3インチ)によって性能・費用・車検対応が大きく異なります。
本記事では、各リフト量の特徴・費用相場・車検対応の違いを詳しく解説し、あなたの用途に合った選択肢を見つけるためのガイドを提供します。コイルスプリングとコイルスペーサーの違い、おすすめキット、取り付け後の注意点まで包括的にカバーしています。
ジムニーJB64をリフトアップするメリット・デメリット
リフトアップカスタムを始める前に、メリットとデメリットを正確に理解しておくことが重要です。見た目の迫力だけで決めると、後悔する可能性があります。
メリット
最低地上高の向上でオフロード走行性能がアップ
リフトアップにより最低地上高が増すため、林道や河川敷などの悪路で車体底部を擦りにくくなります。1インチアップでも約25mm高くなるため、岩や段差の乗り越え性能が向上します。
大径タイヤ装着で悪路走破性が向上
車高が上がることで、タイヤハウス内の余裕が生まれ、より大径のマッドタイヤを装着できます。1インチアップなら185/85R16や215/70R16といったワンサイズ大きなタイヤが装着可能になり、グリップ力と走破性が高まります。
視点が高くなり運転しやすい
運転席の位置が高くなることで、見晴らしが良くなり、前方視界が改善します。特に街中での右左折時や駐車時に周囲が見やすくなるメリットがあります。
ドレスアップ効果で迫力ある外観
車高が上がることで、ジムニー本来の無骨でワイルドな雰囲気がさらに強調されます。3インチアップでは圧倒的な存在感が得られ、駐車場でも目立つ外観になります。
デメリット
車高が高いほどロール(傾き)が増加
重心が高くなるため、コーナリング時の車体の傾き(ロール)が大きくなります。2インチ以上では顕著で、カーブでの安定感が低下します。
高速走行時の安定性低下
空気抵抗が増し、重心も高くなるため、高速道路での直進安定性が低下します。特に3インチアップでは、100km/h以上での巡航が不安定に感じられる場合があります。
横風の影響を受けやすい
車高が高くなることで側面の受風面積が増え、横風の影響を受けやすくなります。橋の上や海岸沿いの道路では、ハンドルを取られやすくなる点に注意が必要です。
2インチ以上は視界基準対応が必要な場合あり
リフトアップにより運転席の高さが変わると、直前直左視界(運転席から車両前方や左側方の死角範囲)が保安基準を満たさなくなる可能性があります。2インチ以上では、カメラシステムの導入などが求められる場合があります。
補正パーツが増えコスト増
リフト量が大きくなるほど、ラテラルロッド(車軸の横方向位置を保つ部品)やブレーキホース延長、ショックアブソーバー交換などの補正パーツが必要になり、トータルコストが増加します。
リフトアップは魅力的なカスタムですが、走行安定性とのトレードオフがあります。街乗りメインなら1インチ、オフロード重視なら2インチ、ドレスアップ優先なら3インチという選び方が基本です。
リフトアップと合わせてショックアブソーバーの交換を検討するオーナーも多くいます。乗り心地を自分好みに調整したい場合は、ランチョRS9000XLの効果と取り付け方法も参考にしてください。
リフトアップ方法の違い:コイルスプリング vs コイルスペーサー
ジムニーJB64のリフトアップには、主に2つの方法があります。車検対応と性能のバランスを考えると、コイルスプリング交換が主流です。
コイルスプリング交換
特徴
純正のコイルスプリングを、より高レート(硬め)のリフトアップ用スプリングに交換する方法です。スプリング自体の自由長(負荷がかかっていない状態の長さ)が長く設計されており、装着すると車高が上がります。
メリット
コイルスプリングは道路運送車両法の「指定部品」に該当するため、ボルトオン(溶接やリベットを使わない取り付け)で装着すれば、車高変化が4cmを超えても構造変更検査が不要です。これがコイルスプリング交換の最大のメリットです。
また、リフトアップ専用に開発された製品は、車高アップと乗り心地のバランスが取れています。ジムニー専門メーカーがテストを重ねて決めた組み合わせなので、極端な乗り心地悪化やハンドリング不安定を避けられます。
デメリット
コイルスペーサーと比較すると、キット価格がやや高めです。1インチアップのスプリングキットで2万円台後半〜4万円程度の製品が多く、工賃込みで4万〜7万円が相場になります。
車検対応
指定部品をボルトオンで装着した場合、車検証記載の全高に対して±4cmを超える変化があっても構造変更検査は不要と明確に規定されています。ただし、灯火類の高さ・タイヤのはみ出し・視界基準など、他の保安基準を満たす必要はあります。
コイルスペーサー
特徴
純正コイルスプリングの上部または下部に、樹脂製やアルミ製のスペーサー(厚みのあるリング状パーツ)を挟み込んで車高を上げる方法です。スプリング自体は純正のまま使用します。
メリット
パーツ代が比較的安価で、1インチアップ相当のスペーサーなら1万円台から入手できます。取り付けも比較的シンプルで、スプリングを外してスペーサーを挟むだけの構造です。
デメリット
コイルスペーサーは「指定外部品」に分類されるため、車検証記載の全高に対して±4cmを超える変化がある場合、構造等変更検査を受ける必要があります。例えば、30mmのスペーサーを装着すると、多くの場合で4cm基準を超えるため、陸運局での手続きが必要になります。
また、純正スプリングに負荷をかける形になるため、スプリングのヘタリ(劣化による縮み)が早まる可能性があります。
車検対応
車高変化が±4cm以内に収まっていれば構造変更不要ですが、実際には20mm〜30mmのスペーサーで±4cmを超えるケースが多いため、構造変更検査を前提に考えた方が安全です。
どちらを選ぶべきか
車検対応・性能バランス・将来の拡張性を総合すると、コイルスプリング交換をおすすめします。特にジムニー専門店が販売するキットは、スプリング・ブレーキホース・ショック延長ブラケットがセットになっており、車検適合の組み合わせで提供されるため安心です。
コイルスペーサーは「とりあえず安く試したい」という場合の選択肢ですが、構造変更のリスクと手間を考えると、最初からスプリング交換を選ぶ方が長期的にはコストパフォーマンスが良いでしょう。
スプリング交換からダウンサスまで幅広い選択肢を比較したい場合は、ジムニーJB64のサスペンション・リフトアップ比較10選で各製品の特徴を確認できます。
高さ別リフトアップの特徴と選び方
リフトアップの高さ(1インチ・2インチ・3インチ)によって、性能・費用・用途が大きく異なります。それぞれの特徴を理解して、自分の使い方に合った選択をしましょう。
1インチ(25mm)リフトアップ – チョイ上げ
特徴
現行JB64/JB74に最適なバランスとされるリフト量です。ノーマルでも十分ルックスが良いジムニーに対し、過度なリフトアップはデザインバランスを崩しかねないため、1インチ程度の「チョイ上げ」が主流になっています。
適合タイヤ
1インチアップにより、185/85R16や215/70R16といったワンサイズ大きなマッドタイヤが装着可能になります。ノーマルサイズ(175/80R16)と比べて、悪路でのグリップ力と見た目の迫力が向上します。
費用相場
キット本体(コイルスプリング+ブレーキホース+ショック延長ブラケット)が2万〜4万円、工賃が1.5万〜3万円で、合計4万〜7万円が相場です。ショップによりますが、専門店で見積もりを取ると5万円前後に収まるケースが多いです。
補正パーツ
1インチアップは車高変化が少ないため、最小限の補正パーツで済みます。多くのキットには、ロングブレーキホース(車高が上がることでブレーキホースが引っ張られるのを防ぐ)とショック延長ブラケット(純正ショックをそのまま使うための延長金具)が含まれています。
向いている用途
街乗りを中心に、たまに林道や河川敷などの軽いオフロード走行を楽しみたい方に最適です。日常の利便性を損なわず、ドレスアップと実用性を両立できます。
車検
コイルスプリング交換なら構造変更不要で、そのまま車検に通ります。灯火類の高さやタイヤのはみ出しも問題になりにくいレベルです。
1インチアップが向いている方
- 初めてリフトアップする方
- 街乗りメインで、時々軽いオフロードを走る方
- 車検や法規制の心配を最小限にしたい方
- 乗り心地や走行安定性を大きく損ないたくない方
2インチ(50mm)リフトアップ
特徴
オフロード性能を重視したオールラウンダー向けのリフト量です。実際の競技会でも優れた性能が証明されており、ハードな地形を攻めたい方に選ばれています。
適合タイヤ
2インチアップでは、さらに大径のマッドタイヤ装着が可能になります。タイヤ外径が大きくなることで、障害物の乗り越え性能が向上し、本格的なクロスカントリー走行に対応できます。
費用相場
キット本体が5万〜10万円、工賃が3万〜5万円で、合計8万〜15万円が相場です。1インチと比べて補正パーツが増えるため、トータルコストが上がります。
補正パーツ
2インチアップでは、ラテラルロッド(車軸の横方向位置を調整する部品)、ロングブレーキホース、ショックアブソーバー(専用のロングショックが推奨される場合もあり)が必要です。場合によっては、直前直左視界を確保するためのカメラシステム追加も検討する必要があります。
向いている用途
本格的なオフロード走行や競技会参加を考えている方に最適です。林道・河川敷・岩場などハードな地形を走る機会が多い方には、2インチアップのオフロード性能が活きます。
注意点
車高が上がることでロール(車体の傾き)が増加し、高速走行時の安定性が低下します。また、視界基準対応のため、カメラシステムや補助ミラーの追加が必要になる場合があります。
車検
コイルスプリング交換なら構造変更不要ですが、視界基準・灯火類の高さ・タイヤのはみ出しなど、他の保安基準を満たす必要があります。専門店で車検適合の確認を取りながら進めるのが安全です。
2インチアップが向いている方
- 本格的なオフロード走行を楽しみたい方
- 競技会やイベント参加を考えている方
- 街乗りよりもオフロード性能を優先したい方
- 車高アップによる操縦安定性の変化を理解している方
3インチ(75mm)リフトアップ
特徴
ドレスアップと存在感を重視したリフト量です。約7.5cmのリフトアップにより、圧倒的な迫力とド迫力のスタイリングを実現します。ストリート向けのルックス重視カスタムとして人気があります。
外観
駐車場でも一際目立つ存在感があり、ジムニーの無骨さを最大限に強調できます。ドレスアップ目的なら、3インチアップは最高クラスの選択肢です。
費用相場
キット本体が10万〜20万円、工賃が5万〜7万円で、合計15万〜25万円が相場です。補正パーツが多数必要になるため、リフトアップの中では最もコストがかかります。
補正パーツ
3インチアップでは、専用ロングショック、ラテラルロッド、ロングブレーキホース、場合によってはプロペラシャフトの角度補正やステアリングダンパー追加など、多岐にわたる補正パーツが必要です。
向いている用途
ストリート向けのドレスアップや、アウトドアフィールドでの安全な現地移動を目的とする方に向いています。ハードな地形を攻めるというよりは、見た目の迫力と程度の悪路走行を両立させたい場合の選択肢です。
デメリット
オンロードでの走行安定性が大きく低下します。ロール(車体の傾き)が顕著になり、高速道路での巡航や横風への対応が難しくなります。高速走行や長距離ドライブが多い方には不向きです。
車検
コイルスプリング交換なら構造変更不要ですが、視界基準・灯火類の高さ(地上0.35m〜1.5m以内等)・突入防止装置(リアバンパー)の高さなど、保安基準全般の確認が必要です。専門店で事前に車検適合の確認を取ることを強く推奨します。
3インチアップが向いている方
- 見た目の迫力を最優先したい方
- ストリート映えするカスタムを楽しみたい方
- 街乗り・アウトドア移動が中心で、高速走行が少ない方
- 操縦安定性の低下を許容できる方
選び方のフローチャート
自分に合ったリフト量を選ぶための簡単なフローチャートを以下に示します。
- 街乗りメイン+たまに軽いオフロード → 1インチアップ
- 本格オフロード+競技会参加 → 2インチアップ
- 見た目の迫力最優先+街乗り中心 → 3インチアップ
- 初めてのリフトアップで迷っている → 1インチアップで様子見(後から追加カスタム可能)
リフト量は後から変更できますが、費用と手間がかかるため、最初の選択が重要です。迷ったら、まず1インチアップから始めて、物足りなければ2インチに変更する方が、リスクとコストを抑えられます。
リフトアップの費用内訳と相場
リフトアップにかかる費用は、キット本体・補正パーツ・工賃の3つで構成されます。高さが上がるほど補正パーツが増え、トータルコストが上昇します。
費用の内訳
キット本体価格
基本的なキットには、コイルスプリング(前後4本)、ロングブレーキホース、ショック延長ブラケットが含まれます。1インチキットで2万〜4万円、2インチで5万〜10万円、3インチで10万〜20万円が目安です。
メーカーやセット内容により価格差があり、純正ショック対応の簡易キットは安価ですが、専用ロングショック付属のフルキットは高額になります。
補正パーツ
リフト量が増えるほど、追加の補正パーツが必要です。
- 1インチ: ロングブレーキホース、ショック延長ブラケット(多くはキットに含まれる)
- 2インチ: 上記に加えてラテラルロッド(車軸横方向位置調整)、場合によりロングショック
- 3インチ: 上記に加えてプロペラシャフト角度補正、ステアリングダンパー、補強パーツなど
補正パーツ単体で、ラテラルロッドが2万〜4万円、ロングショックが前後セットで5万〜10万円程度です。
工賃
取り付け作業とアライメント調整の工賃が必要です。アライメント調整(四輪の角度調整)は必須作業で、これを省略するとタイヤの偏摩耗や操縦不安定を招きます。
工賃の相場は、1インチで1.5万〜3万円、2インチで3万〜5万円、3インチで5万〜7万円です。専門店の方が経験豊富で安心ですが、一般の整備工場でも対応できる場合があります。
高さ別の費用相場まとめ
以下の表は、キット本体・補正パーツ・工賃を含めた総額の目安です。
| リフト量 | キット価格 | 工賃(アライメント込み) | 合計相場 |
|---|---|---|---|
| 1インチ | 2万〜4万円 | 1.5万〜3万円 | 4万〜7万円 |
| 2インチ | 5万〜10万円 | 3万〜5万円 | 8万〜15万円 |
| 3インチ | 10万〜20万円 | 5万〜7万円 | 15万〜25万円 |
これはあくまで目安であり、選ぶキットのグレード(純正ショック対応 vs ロングショック付属)や店舗により変動します。
店舗別の工賃目安
ジムニー専門店
工賃相場は3万〜7万円で、一般店より高めですが、専門知識と経験が豊富です。車検適合の組み合わせを提案してくれる点や、アフターフォローが充実している点がメリットです。
例えば、シーエルリンクの1インチリフトアップキット取り付け工賃は37,070円(税込)となっています。
大手カー用品店(オートバックスなど)
工賃相場は2万〜5万円です。ただし、店舗によってリフトアップ作業の対応可否が異なるため、事前に確認が必要です。アライメント測定機がない店舗もあるため、注意しましょう。
タイヤ館などの専門チェーン
タイヤ館青森中央店の例では、リフトアップキット取り付けとアライメント調整を含めた総額が約14万3,220円(税込)という実例があります(3インチキットの場合)。
一般整備工場
見積もりベースでの対応になります。ジムニーのリフトアップ経験がある工場なら安心ですが、経験が少ない場合は作業時間がかかり、工賃が高くなる可能性があります。
節約のコツと注意点
複数店舗で見積もり比較
リフトアップは高額な作業なので、最低でも2〜3店舗で見積もりを取ると安心です。キット持ち込みの可否や、工賃に含まれる作業内容(アライメント調整・ヘッドライト光軸調整など)を確認しましょう。
DIYは推奨しない
「工賃を浮かせるために自分で取り付けたい」と考える方もいますが、四輪アライメント調整は専用機器が必要で、個人では対応できません。アライメント未調整だとタイヤが偏摩耗し、数万円のタイヤ代が無駄になるだけでなく、操縦安定性も損なわれます。
取り付け作業自体は可能でも、アライメント調整のために結局ショップに持ち込む必要があるため、最初から専門店に依頼する方が安全です。
安価なキットの落とし穴
ネット通販で1万円台の格安リフトアップキットも存在しますが、品質や耐久性に不安があります。ジムニー専門メーカー(シーエルリンク、ショウワガレージ、モンスタースポーツなど)の製品は、テストを重ねて開発されており、乗り心地と性能のバランスが取れています。
数千円の差で品質に大きな差が出るため、信頼できるメーカーの製品を選ぶと安心です。
車検対応と構造変更の要否
リフトアップで最も気になるのが「車検に通るか」という点です。コイルスプリング交換なら基本的に構造変更不要ですが、他の保安基準も満たす必要があります。
車検に通るリフトアップの条件
指定部品の重要性
道路運送車両法では、一定の部品を「指定部品」として定めており、これらをボルトオン(溶接やリベットを使わない取り付け)で装着した場合、車高変化が±4cmを超えても構造変更検査が不要とされています。
コイルスプリングは指定部品に該当するため、純正スプリングをリフトアップ用スプリングに交換しても、車検証の記載を変更する必要がありません。これがコイルスプリング交換の最大のメリットです。
一方、コイルスペーサーは指定外部品に分類されるため、車高変化が±4cmを超える場合は構造等変更検査を受ける必要があります。
ボルトオン装着の条件
指定部品でも、溶接やリベットで固定した場合は構造変更が必要になります。リフトアップキットは基本的にボルトオンで装着できる設計なので、この点は問題ありません。
その他の保安基準
コイルスプリング交換で構造変更が不要でも、以下の保安基準を満たす必要があります。
直前直左視界の確保
運転席から車両前方・左側方の死角範囲が、保安基準で定められた範囲内に収まっている必要があります。2インチ以上のリフトアップでは、運転席の高さが変わることで視界基準を満たさなくなる可能性があり、カメラシステムや補助ミラーの追加が求められる場合があります。
タイヤのはみ出し禁止
タイヤがフェンダーからはみ出していると車検に通りません。リフトアップに伴い大径タイヤを装着する場合、フェンダーとのクリアランスを確認する必要があります。
灯火類の高さ規定
ヘッドライト、ウインカー、テールランプなどの灯火類は、地上からの高さが保安基準で定められた範囲内(例:ヘッドライトは地上0.5m〜1.2m以内)に収まっている必要があります。3インチアップでは、この基準を超える可能性があるため、事前確認が重要です。
突入防止装置(リアバンパー)の高さ
リアバンパーの下端高さが、地上から一定範囲内(例:0.35m〜0.55m)に収まっている必要があります。リフトアップにより、この基準を外れる場合は、バンパーの延長や補正が必要です。
構造変更が必要なケース
以下のケースでは、陸運局で構造等変更検査を受ける必要があります。
コイルスペーサーで±4cm超え
コイルスペーサーは指定外部品なので、車検証記載の全高に対して±4cmを超える変化がある場合、構造変更が必要です。例えば、30mmのスペーサーを装着すると、多くの場合で4cm基準を超えます。
指定外部品の組み合わせ
リフトアップに伴い、指定外部品(特殊なショックアブソーバーや補強パーツなど)を多数使用した場合、車両の構造が大きく変わったとみなされ、構造変更が求められる可能性があります。
2インチ以上で視界基準未達成の場合
直前直左視界が保安基準を満たさない場合、カメラシステムの追加などで対応しますが、それでも基準を満たさない場合は構造変更が必要になります。
実務的なアドバイス
ジムニー専門店に依頼すれば安心
ジムニー専門店は、リフトアップの車検対応に精通しており、車検に適合する組み合わせを提案してくれます。キットの選定から取り付け、車検時のサポートまで一貫して対応してもらえるため、初めてリフトアップする方には専門店を強く推奨します。
ユーザー車検で構造変更する場合
自分で陸運局に持ち込んで構造変更検査を受けることも可能ですが、書類準備や検査項目の理解が必要です。事前に陸運局のサイトで必要書類を確認し、不明点は窓口で相談しましょう。
中古で購入したリフトアップ済みジムニー
中古車を購入した際に既にリフトアップされている場合、どの部品が装着されているかを専門店で確認してもらうとよいでしょう。コイルスプリングなら問題ありませんが、コイルスペーサーで構造変更未実施の場合、車検に通らない可能性があります。
おすすめリフトアップキット紹介
信頼できるジムニー専門メーカーのキットを、高さ別に紹介します。Amazonで購入できる製品を中心にピックアップしています。
1インチ部門
ショウワガレージ 1インチリフトアップキット
現行JB64/JB74に最適化された1インチアップキットです。
- 価格: 38,500円(税込)
- セット内容: 1インチアップコイルスプリング(前後4本)、ロングブレーキホース、リアショック延長ブラケット
- リフト量: 25-30mm(約1インチ)
- 特徴: 純正ショック対応、車検対応、カラーバリエーション(シルバー/ブラック)
- 適合: JB64W/JB74W(H30.7〜現行・全グレード共通)
- スプリングレート: ノーマルより硬め(約+10%)で締まった乗り味
ショウワガレージは、オフロード性能と街乗りの快適性をバランスさせた設計で知られています。1インチアップは補正パーツが最小限で済むため、初めてのリフトアップにぴったりです。
シーエルリンク 1インチリフトアップキット
コストパフォーマンスに優れた1インチキットです。
- 価格帯: 2万円台後半〜(構成により変動)
- セット内容: 補正不要設計のコイルスプリング、35mmショック延長ブラケットセット
- 特徴: 純正ショック対応、補正パーツ最小限
- 適合: JB64W/JB74W
シーエルリンクは豊富なラインナップと価格設定で、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
モンスタースポーツ ハイトアップスプリングセット
高品質志向のリフトアップキットです。
- リフト量: 約20mm(0.8インチ)
- 特徴: 日常走行とクロスカントリーの両立を目指した設計
- 適合: JB64W専用(JB74Wは別製品あり)
- オプション: 減衰力14段階調整機構付きショックアブソーバーセットも選択可能
モンスタースポーツは、スズキのワークスチューニングを手がけてきた実績があり、品質と性能のバランスが高く評価されています。やや控えめな20mmアップは、街乗り性能を損ないたくない方に向いています。
2インチ部門
シーエルリンク 2インチリフトアップSTキット
オフロード走行を重視したフルセット構成のキットです。
- セット内容: 2インチアップコイルスプリング、KYBショックアブソーバー、ラテラルロッド、ロングブレーキホース、延長ブラケット
- 特徴: ロングショック付属でストローク量確保、ラテラルロッド標準装備
- カラーバリエーション: ラテラルロッドはブルー/ステンレスから選択可能
- 適合: JB64W/JB74W
2インチアップでは、ラテラルロッド(車軸の横方向位置を補正する部品)が必須になります。STキットはこれらをセットで提供しているため、追加パーツの心配がありません。
3インチ部門
シーエルリンク 3インチリフトアップSTキット / PFキット
ドレスアップ最高クラスの3インチキットです。
- セット内容: 3インチアップコイルスプリング、KYBショックアブソーバー、ラテラルロッド、ロングブレーキホース、各種補正パーツ
- グレード: STキット(ストリート向け)とPFキット(プレミアムフル装備)の2種類
- 特徴: 補正パーツが充実、圧倒的な存在感
- 注意: 5型の適合は製品により未確認の場合あり
3インチアップは補正パーツが多岐にわたるため、専門店での取り付けを強く推奨します。見た目の迫力は最高クラスですが、高速走行時の安定性低下を理解した上で選びましょう。
キット選びのポイント
純正ショック対応 vs ロングショック付属
1インチアップなら純正ショック対応キットで十分ですが、2インチ以上ではロングショック付属キットが推奨されます。ロングショックはストローク量(ショックの伸縮幅)が大きく、リフトアップ後も適切な減衰力を発揮します。
ラテラルロッドの有無
2インチ以上では、ラテラルロッドが必須です。車軸の横方向位置が純正状態からズレるため、ラテラルロッドで補正しないとハンドリングが不安定になります。
カラーバリエーション
ショウワガレージやシーエルリンクは、コイルスプリングやラテラルロッドのカラーバリエーション(シルバー、ブラック、ブルー、レッドなど)を用意しています。足回りのアクセントカラーとして、好みの色を選べます。
メーカーの得意分野
- ショウワガレージ: バランス重視、街乗りとオフロードの両立
- シーエルリンク: 豊富なラインナップ、コスパ重視
- モンスタースポーツ: 高品質志向、スズキワークスの実績
自分の予算と用途に合わせて、メーカーを選びましょう。
リフトアップ後の注意点とメンテナンス
リフトアップは取り付けて終わりではありません。取り付け後の調整と日常点検が、安全で快適なジムニーライフの鍵です。
取り付け後の必須作業
四輪アライメント調整(最重要)
リフトアップにより車高が変わると、タイヤの角度(キャンバー、トー、キャスター)が純正状態からズレます。アライメント調整を省略すると、以下の問題が発生します。
- タイヤの偏摩耗(内側または外側だけが異常に摩耗)
- 直進安定性の低下(ハンドルが真っすぐでも車が曲がる)
- ハンドリングの不安定化
専門店では、四輪アライメント測定機でタイヤ角度を計測し、メーカー推奨値に調整します。この作業は必須で、省略してはいけません。
ヘッドライト光軸調整
車高が上がることで、ヘッドライトの照射角度が変わります。光軸が上向きだと対向車を幻惑させ、下向きだと手前しか照らせず危険です。専門店またはディーラーで光軸調整を行いましょう。
各部ボルトの増し締め(走行100km後推奨)
取り付け直後は、走行により各部のボルトが馴染んで緩む場合があります。走行100km程度で、スプリング・ショック・ラテラルロッドなどの取り付けボルトを増し締めするとよいでしょう。
日常点検
ブレーキホースの引っ張り・擦れチェック
リフトアップにより、ブレーキホースの余裕が変わります。ロングブレーキホースに交換していても、タイヤを左右に切った状態やサスペンションがフルストロークした状態で、ホースが引っ張られていないか、タイヤや車体に擦れていないかを定期的に確認しましょう。
ショックの液漏れ確認
ショックアブソーバーからオイルが漏れていないかを確認します。ショック本体に油のにじみがあれば、交換のサインです。
タイヤの偏摩耗チェック
タイヤの内側または外側だけが異常に摩耗している場合、アライメントがズレている可能性があります。早めに専門店で再調整を受けましょう。
運転上の注意
高速走行時はスピード控えめ(横風対策)
リフトアップにより重心が高くなり、横風の影響を受けやすくなります。高速道路では速度を控えめにし、橋の上や海岸沿いでは特に注意しましょう。
コーナリングでのロール増加を意識
カーブでの車体の傾き(ロール)が大きくなるため、スピードを落として曲がることを心がけましょう。特に2インチ以上では、急なハンドル操作を避ける必要があります。
立体駐車場の高さ制限確認
リフトアップにより全高が増すため、立体駐車場の高さ制限に引っかかる可能性があります。特に3インチアップでは、都市部の立体駐車場(高さ制限1.55m〜2.0m)に入れない場合があるため、事前に確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
リフトアップに関してよく寄せられる質問をまとめました。
Q1. DIYでリフトアップできますか?
A. 技術的にはスプリング交換自体は可能ですが、四輪アライメント調整が必須のため、専門店への依頼を強く推奨します。
アライメント調整には専用の測定機器が必要で、個人では対応できません。アライメント未調整だとタイヤが偏摩耗し、数万円のタイヤ代が無駄になるだけでなく、操縦安定性も損なわれます。
取り付け作業を自分で行っても、結局アライメント調整のために専門店に持ち込む必要があるため、最初から専門店に依頼する方が安全です。
Q2. リフトアップすると燃費は悪化しますか?
A. 空気抵抗の増加とタイヤ径の増大により、若干の燃費悪化(5〜10%程度)は避けられません。
車高が上がることで空気抵抗が増し、大径タイヤを装着すると転がり抵抗も増加します。ただし、劇的な悪化ではなく、体感的には「少し減ったかな」程度です。
燃費よりもオフロード性能やドレスアップを優先する方が、リフトアップの恩恵を受けられます。
Q3. リフトアップしたジムニーで高速道路を走れますか?
A. 走行はできますが、2インチ以上は横風や操縦安定性に注意が必要です。速度控えめ・車間距離確保を推奨します。
重心が高くなることで、高速走行時の直進安定性が低下します。特に横風が強い日や、大型トラックの横を通過する際は、ハンドルを取られやすくなるため注意しましょう。
1インチアップなら高速走行への影響は最小限ですが、3インチアップでは100km/h以上での巡航が不安定に感じられる場合があります。
Q4. 1インチと2インチで迷っています。どちらがおすすめですか?
A. 用途次第です。街乗り中心+軽オフロード→1インチ、本格オフロード→2インチ。初めてなら1インチで様子見が無難です。
1インチアップは、車検・費用・乗り心地のバランスが良く、初めてリフトアップする方にぴったりです。物足りなければ、後から2インチに変更できます。
2インチアップは、本格的なオフロード走行を楽しみたい方向けで、操縦安定性の変化を理解している方に適しています。
Q5. 中古で購入したジムニーが既にリフトアップ済み。車検は通りますか?
A. コイルスプリング使用なら通る可能性が高いですが、灯火類高さ・視界基準・タイヤはみ出し等を専門店で点検することを推奨します。
中古車を購入した際に既にリフトアップされている場合、どの部品(コイルスプリング or コイルスペーサー)が装着されているかを確認しましょう。コイルスペーサーで構造変更未実施の場合、車検に通らない可能性があります。
専門店で一度点検してもらい、保安基準を満たしているか確認するのが安全です。
Q6. リフトアップすると乗り心地は悪化しますか?
A. 高レートスプリングで若干硬めになりますが、街乗りで不快なレベルではありません。キット選定次第でバランスを調整できます。
リフトアップ用スプリングは、純正より硬め(高レート)に設計されており、締まった乗り味になります。ただし、ジムニー専門メーカーのキットは、乗り心地とオフロード性能のバランスを考慮して開発されているため、極端に硬すぎることはありません。
モンスタースポーツのように、減衰力調整機構付きショックを選べば、好みに応じて乗り心地を調整できます。
まとめ:自分に合ったリフトアップを選ぼう
新型ジムニーJB64のリフトアップカスタムは、オフロード性能向上とドレスアップを両立できる魅力的なカスタムです。ただし、リフト量によって性能・費用・車検対応が大きく異なるため、自分の用途に合った選択が重要です。
リフト量別の選び方まとめ
1インチアップ(25mm)
- 現行JB64のバランスを保ちつつドレスアップ
- 費用: 4万〜7万円
- 初心者に最適、車検問題なし
2インチアップ(50mm)
- オフロード性能重視、競技・本格走行向け
- 費用: 8万〜15万円
- 操縦安定性の変化を理解している方向け
3インチアップ(75mm)
- 見た目の迫力最優先、ストリート映え重視
- 費用: 15万〜25万円
- 高速走行の不安定化を許容できる方向け
車検・費用・性能のポイント
- 車検: コイルスプリング交換なら構造変更不要(指定部品)
- 費用: キット本体+工賃+補正パーツで、高さが上がるほど増加
- 性能: 1インチはバランス重視、2インチはオフロード、3インチはドレスアップ
専門店に依頼するメリット
- 車検適合の組み合わせを提案してくれる
- 四輪アライメント調整が適切に実施される
- ヘッドライト光軸調整やボルトの増し締めなどアフターフォローが充実
- トラブル時の相談窓口がある
最後に
リフトアップは、ジムニーの魅力を最大限に引き出すカスタムです。迷ったら、まず1インチアップから始めて、物足りなければ段階的に上げていく方法をおすすめします。
複数のショップで見積もりを取り、キットの品質と工賃のバランスを比較しましょう。信頼できるジムニー専門店に依頼すれば、車検対応から取り付け、アフターフォローまで安心して任せられます。
あなたのジムニーライフが、リフトアップでさらに充実したものになることを願っています。
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コメント
コメント一覧 (1件)
お尋ねいたします。
先日タイヤローテーションしたところ、ショックアブソーバーの擦れたような2~3センチの楕円形の塗装剥げがありました。
インチアップのショックとスプリングその他キットで工場で取り付けてもらいました。
現在、15センチのワイトレとオーバーフェンダーをつけています。
ショックの塗装剥げの原因、また、対応策を教えていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。