更新日:2026年4月
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結論:既製品かDIYか、予算と用途で分かれる
700系ハイゼットカーゴ(S700V/S710V)の荷室は、長さ1,915mm・幅1,410mm・高さ1,250mmあります。軽キャブオーバーバンの中でもトップクラスの広さで、収納棚で上下に分割すれば積載効率が大きく変わります。
既製品は精度と耐久性で優位ですが、価格は1万円台後半が中心です。一方、DIY自作なら費用を5分の1以下に抑えられる点がメリットです。本記事では荷室の実寸データをもとに、既製品4選とDIY自作3パターンを数値で比較した結果をまとめました。
仕事で毎日荷物を積み下ろしする方には、プロダックス製カーゴトレイ(¥18,500、税込)が精度面で有利です。静岡袋井の木工職人が手がける車種専用設計のため、荷室幅にぴたりとフィットします。車中泊を主目的にするなら、YourPartsの荷室バー(¥17,500、税込)に合板を渡す構成が空間効率の観点で優位です。
予算を抑えたい方は、ホームセンターの集成材でラゲッジボードを自作する方法(約¥5,000)から始める選択肢もあります。車体加工が不要で、板を段差に渡すだけのシンプルな構造のため、DIY初心者でも取り組める内容です。
ハイゼットカーゴ荷室の寸法と収納棚の設計ポイント
収納棚を導入する前に、荷室の正確な寸法を把握しておくと製品選定でミスが起きにくくなります。700系ハイゼットカーゴの荷室寸法は以下のとおりです。
| 項目 | 2名乗車時 | 助手席前倒し時 | 差 |
|---|---|---|---|
| 荷室長(奥行) | 1,915mm | 2,650mm | +735mm |
| 荷室幅(最大) | 1,410mm | 1,410mm | 変動なし |
| 荷室高 | 1,250mm | 1,250mm | 変動なし |
助手席を前倒しすると奥行が735mm延びます。棚のサイズを決める際は、普段の乗車人数と荷物の長さを基準にするのが基本です。長尺物を運ぶ頻度が高い場合は、助手席前倒しを想定した1,800mm前後の棚を選ぶと運用が柔軟になります。
棚の設計で押さえるべき3つの寸法データ
棚の設計で外せないのは3つの数値です。
1つ目は荷室側面のユースフルナットの位置です。S700V/S710Vには車体側面にM6サイズのユースフルナットが複数配置されており、ここに棚板キットの土台をボルトで固定する仕組みです。既製品の大半がこのナットを固定点として設計されているため、車体加工は不要です。
2つ目は荷室上部のユースフルナット(ユースフルホール)です。アシストグリップを取り外すと、天井側に最大8個のM6ナットが露出します。純正のユーティリティフックは1個あたり耐荷重1.5kgで、軽量物を吊り下げる前提の設計です。イレクターパイプをここに固定すれば、天井収納ラックをDIYで増設できます。
3つ目は、荷室高1,250mmの上下分割比率です。仕事用途なら下段600mm・上段650mmの均等分割が荷物の出し入れに適しています。車中泊用途では下段380mm・上段870mmに配分すると、寝室スペースを広く取れる計算です。この数十mm単位の設計差が、日常の使い勝手を左右します。
グレードによる内装の違い
700系ハイゼットカーゴには、クルーズ・クルーズターボ・デラックス・スペシャル・スペシャルクリーンのグレードが用意されています。荷室トリムの有無や後席仕様に差があるため、既製品を購入する際は適合グレードの確認が欠かせません。とくにプロダックスのカーゴトレイは「デッキバンを除く全グレード」対応と明記されていますが、荷室内装トリムがないバンタイプの一部車両は装着不可となる製品もあります。
300系(S321V/S331V)と700系(S700V/S710V)の違い
2021年11月までの300系と、2021年12月以降の700系は荷室寸法や内装トリムが異なります。300系向けの棚板キット(S321V/S331V用)は700系に流用できません。適合ASINも別のため、購入時は型式(S700V/S710V)を先に確認してください。比較した結果、700系専用品のほうが内装トリムの段差との整合性が高く、ガタつきにくい傾向です。
収納棚の用途別パターン
荷室収納棚は大きく3つの用途に分かれます。それぞれで求められるスペックが異なるため、自分の使い方に合った方向性を先に決めると製品選びがスムーズです。
仕事用(配送・現場作業) — 毎日の積み下ろしに耐える頑丈さが求められます。中間棚で荷室を2段に分割し、上段に軽い荷物、下段に重量物を配置する運用が効率的です。コスパの観点では、耐荷重20kg以上の既製品が有力な候補といえます。
車中泊・キャンプ用 — 就寝時と移動時で棚の高さを変えたい場面が出てきます。取り外し可能なラゲッジボードや、荷室バーと合板を組み合わせる構成が柔軟です。荷室高1,250mmのうち380mmを棚に使い、残り870mmを就寝スペースに充てるのが定番の配分といえます。
レジャー・釣り用 — 長尺物(釣り竿・スキー板)の収納が主目的なら、天井付近のサイドバーが優位です。荷室の床面積を圧迫しない点で、他の荷物との共存がしやすい構造が得られます。
フロアマットの選び方も合わせて検討すると、荷室の防汚性が一段上がります。
既製品おすすめ4選|スペック比較
本記事のおすすめ選定基準
本記事では以下の基準で製品を選定しています。
- 700系ハイゼットカーゴ(S700V/S710V)専用設計(型式適合を確認済み)
- AmazonまたはメーカーECで購入可能(入手性の安定を重視)
- 税込8,000〜37,000円の価格帯
- 仕事用・車中泊用の両方をカバーする製品構成
- ボルトオンまたは差し込みで車体加工不要
4製品のスペック比較
| 製品名 | 価格(税込) | 主な用途 | 設置方式 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| プロダックス カーゴトレイ | ¥18,500 | 仕事・荷物仕分け | ボルトオン | 2段収納、木工職人製 |
| YourParts 荷室バー 2本セット | ¥17,500 | 車中泊・簡易棚 | ボルトオン | バー2本、合板併用前提 |
| タニムラ S700棚板キット合板タイプ | ¥18,450 | 仕事・2段分割 | ボルトオン | 12t合板、72kg荷重試験クリア |
| SEIWA BURNOX サイドバー | ¥9,998 | 天井収納 | ネジ止め | 左右2本、長尺物向け |
4製品のなかで最安は SEIWA のサイドバー(¥9,998、税込)で、最高はプロダックス カーゴトレイ(¥18,500、税込)。価格差は¥8,500です。デメリットとして SEIWA は床面の棚機能を持たないため、プロダックスやタニムラの棚板系とは用途が重ならない点に注意してください。以下、各製品の特徴をスペックデータとともに解説します。
プロダックス 700系ハイゼットカーゴ カーゴトレイ(¥18,500)
荷室を上下2段に仕切るトレイです。静岡袋井の木工職人が手がける車種専用設計で、700系ハイゼットカーゴの荷室幅にぴたりとフィットします。仕事の道具と荷物を段ごとに分けて積載したい方に向いた製品です。
設置はボルトオン方式で、工具があれば30分程度で完了します。木製パネルの表面処理は均一で、角の面取り加工も施されています。比較した結果、DIY自作では難しい精度の高い仕上がりが強みです。
最大寸法は1,350×900×厚さ15mmで、トレイ下の有効高は約380mmです。材質は合板+コート紙のため、水濡れには弱い点がデメリットです。重量物は下段、軽量物は上段という基本配置を守れば、日常使用で問題は起きにくい設計といえます。リバーシブル構造のため、トレイ面(立ち上がりあり)とテーブル面(フルフラット)を使い分けられます。
適合車種は「ダイハツ700系ハイゼットカーゴ(2021.12〜現行、デッキバン除く)」「トヨタピクシスバン(2021.12〜現行)」「スバルサンバーバン(2021.12〜現行)」です。大型商品のため個人宅配送不可で、会社宛てまたは西濃運輸支店止めの送付先指定が必要な点に注意してください。
YourParts 荷室バー S700系デラックス用 2本セット(¥17,500)
車体側面に2本のバーを取り付け、合板を渡して簡易棚を作るタイプの製品です。価格は¥17,500(税込)で、プロダックスの完成品カーゴトレイと同価格帯ながら、合板を自前で用意する分、棚の位置と厚みを自由に調整できる点で優位です。
設置は専用金具を使ったボルトオン方式で、車体加工は不要です。バーの素材はスチール製で、合板と組み合わせれば耐荷重は20〜30kg程度まで確保できます。棚板を外せば長尺物の収納にも切り替えられるため、用途を固定したくない方に適した構成です。
デメリットとして、合板を別途調達する手間が発生します。ホームセンターで荷室幅に合わせた12t〜15t合板をカットしてもらえば、追加費用は¥2,000〜3,000前後です。棚板の高さを2段階にしたい場合は、バーを2組(¥35,000)用意する構成も選べます。
適合はハイゼットカーゴS700系のデラックスグレードで、在庫が少ない時期もあるため購入前に確認してください。
車中泊カスタムの総合ガイドでは、棚と合わせてマット・目隠し・電源の4軸で整える手順を解説しています。
タニムラ S700棚板キット 合板タイプ(¥18,450)
静岡の木工メーカー、タニムラが製造するS700系専用の棚板キットです。天板全長900mm×最大幅1,359mm、12t合板を使用した重量約11kgの堅牢な設計になっています。比較した結果、中心部に72kgの荷重試験をクリアしている点が他社品にない強みです。
取付は車体側面のユースフルナットに付属ボルトで固定する方式で、加工は不要です。前後ストッパーの有無を無料オプションで選べるため、荷物の用途に合わせて仕様をカスタマイズできます。カーペットタイプ(天板に15mm厚合板+パンチカーペット貼付)も同価格帯で用意されており、仕上げの質感で選ぶことも可能です。
デメリットは2つあります。第一に、Amazonでは取り扱いがなくYahoo!ショッピングや楽天でのみ購入できる点です。第二に、送料¥3,400が別途発生するため、実質費用は¥21,850です。重量11kgの設置には2人作業が推奨されている点も、作業体制の観点で考慮が必要です。
仕事用途で堅牢性を重視する方や、プロダックスと比較検討したい方に向いた選択肢といえます。公式サイトまたはタニムラストアでの購入が確実です。
SEIWA BURNOX サイドバー 左右2本セット(¥9,998)
天井付近のデッドスペースを活用するサイドバーです。左右2本セットで¥9,998(税込)。Amazon直販のため配送も早く、入手性も安定しています。
700系ハイゼットカーゴ・アトレー・ピクシスバン・サンバーバンに対応しており、BURNOXシリーズの専用設計品です。サイドバー間にネットや棒を渡せば、天井収納として軽量物の保管に使えます。釣り竿やスキー板などの長尺物を車内に収めたい方にも適した構造です。
バーの素材はスチール製(艶消しブラストブラック仕様)で、1本あたり110cm・耐荷重は約5kgが目安です。金属製の保持具でしっかり固定でき、車両加工も不要です。コスパの観点では、1万円以下で天井収納を導入できる数少ない選択肢といえます。
デメリットとして、床面の棚機能は持たないため、荷物仕分けの効率化を目的とする場合は別途カーゴトレイ等との併用が前提です。
DIY自作ガイド|材料・費用・手順
既製品に比べて費用を大幅に抑えられるのがDIY自作の利点です。代表的な3つの方法を、材料リストと費用データつきで紹介します。
ラゲッジボード自作(初級・約5,000〜8,000円)
荷室の左右リアトリムの段差に板を渡す、もっともシンプルな方法です。車体への加工が不要で、取り外しも簡単なため原状回復できます。
材料リストと費用の内訳
| 材料 | 数量 | 費用目安(税込) |
|---|---|---|
| 針葉樹合板 12t(1,800×900mm) | 1枚 | 約2,500円 |
| 水性ウレタンニス | 1缶 | 約800円 |
| 紙やすり(#180、#320) | 各1枚 | 約200円 |
| 滑り止めシート | 1枚 | 約300円 |
| ジョイント金具(脚用・任意) | 4個 | 約1,000円 |
| 合計 | — | 約4,800〜8,000円 |
作業手順(所要時間:約2〜3時間、乾燥込み半日)
ステップ1として、ホームセンターで板を荷室幅に合わせてカットしてもらいます。最大幅1,410mmの車体でも、内装トリム内側の実用寸法は約1,360mm前後のため、実測してからカット指示を出すのが確実です。カットサービスは1カット50〜100円程度です。
ステップ2で、両端をやすりで面取りします。#180で粗く削り、#320で仕上げると滑らかになります。面取りすると荷室への差し込みが楽になります。
ステップ3は防水処理です。水性ウレタンニスを2度塗りします。1回目の塗布後、2〜3時間乾燥させてから2回目を塗ってください。飲み物をこぼしても板が膨張しにくくなります。
ステップ4で、裏面に滑り止めシートを貼り、ユースフルナットに金具とボルトで固定します。段差に置くだけの簡易版でも運用はできますが、急ブレーキ時のズレが気になる場合はボルト固定をおすすめします。
ジョイント金具で脚を取り付ければ、テーブルとしても使えます。裏面にもう1組の金具をネジ止めしておけば、使わない脚を収納できる設計にもなります。
天井収納ラック(中級・約3,000〜5,000円)
イレクターパイプ(直径28mm)を使い、天井付近に収納バーを設置する方法です。700系ハイゼットカーゴの天井に最大8個あるユースフルナットを固定点として使えば、追加穴あけなしで設置できます。
材料リストと費用の内訳
| 材料 | 数量 | 費用目安(税込) |
|---|---|---|
| イレクターパイプ 1,200mm | 2本 | 約600円 |
| Briskyjp Φ28アタッチメント | 4個 | 約1,714円 |
| パイプカッター | 1個 | 約1,000円 |
| 鉄やすり | 1個 | 約110円 |
| 合計 | — | 約3,420〜5,000円 |
パイプカッターを既に持っている場合は約2,400円で済みます。イレクターパイプ自体はホームセンターでも入手できるため、実物を見て太さや質感を確認してから購入するのも一つの方法です。
作業手順(所要時間:約1時間)
ステップ1で、ルーフ左右のユースフルナット位置にアタッチメントをM6ボルトで固定します。アシストグリップを取り外すと4箇所のナットが露出するため、車体の既存穴をそのまま流用できます。新たな穴あけは不要です。
ステップ2として、イレクターパイプを荷室幅に合わせてカットします。内寸に対して左右5mmずつ短くするとスムーズにはめ込めます。実測で1,400mm前後が目安です。
ステップ3で、カット面のバリを鉄やすりで処理します。バリが残ると衣類やネットが引っかかる原因です。
ステップ4では、アタッチメントにパイプをはめ込んで完成です。横バーは2本あれば、ネットや板を渡して天井収納として十分に機能します。3本にすると安定性が増します。
上部収納棚(中級・約4,500〜5,000円)
2×4材と百均ケースを組み合わせて、荷室の上部デッドスペースに棚を作る方法です。車中泊時に使わない空間を活用できる点がメリットです。
材料リストと費用の内訳
| 材料 | 数量 | 費用目安(税込) |
|---|---|---|
| 2×4材(ベース用) | 2本 | 約600円 |
| M6ボルト・ナット | 8組 | 約500円 |
| ステンレスバー | 2本 | 約800円 |
| 百均収納ケース | 4個 | 約440円 |
| 水性ニス | 1缶 | 約800円 |
| 両面テープ・滑り止めシート | 各1個 | 約400円 |
| 合計 | — | 約3,540〜5,000円 |
作業手順(所要時間:集中作業3〜7日)
ステップ1として、ホームセンターの加工場で2×4材をベース形状に切り出します。穴あけもこの段階で済ませておくと効率的です。
ステップ2は組み立てです。ベース部分と棚支持板をM6ボルトで車体のユースフルナットに固定します。ステンレスバーを棚板の受けとして取り付け、水平を確認してください。
ステップ3で、百均ケースを棚に配置し、両面テープと滑り止めシートでずれを防止します。工具や小物を仕分けて収納できます。仕上げに水性ニスを塗ると見栄えが良くなります。
既存のユースフルナットに固定する場合は車体への穴あけは不要です。ただし追加穴を開ける場合は、売却時に査定に響く可能性がある点に注意してください。
既製品 vs DIY自作|費用対効果の数値比較
数値で見ると、DIY自作は既製品の14〜44%の費用で収まります。一方で作業時間と仕上がり品質には明確な差が出ます。
| 比較項目 | 既製品(カーゴトレイ) | DIY(ラゲッジボード) | 差 |
|---|---|---|---|
| 費用 | ¥18,500 | 約¥5,000 | ¥13,500安い |
| 作業時間 | 30分 | 2〜3時間 | 約5倍 |
| 工具 | 不要 | やすり・刷毛 | DIYは自前 |
| 精度 | 車種専用設計 | 採寸精度に依存 | 既製品が優位 |
| 耐久性 | 長期使用前提の仕上げ | 素材・塗装次第 | 既製品が優位 |
| 原状回復 | 可能 | 可能 | 同等 |
スペック比較で見ると、既製品は「時間を買う」選択肢です。30分の設置で完了し、精度も保証されます。DIYは費用を¥13,500ほど抑えられますが、採寸ミスのリスクと数時間の作業が発生する点がデメリットです。
仕事用途で毎日使う場合は、耐久性と精度の面から既製品のほうが長期的なコストパフォーマンスに優位です。趣味の車中泊が中心なら、DIYで自分好みにカスタマイズする方法も実用的な選択肢です。
月に数回しか荷室を使わない方は、まずDIY自作のラゲッジボードで様子を見て、使用頻度が増えたら既製品にグレードアップする段階的なアプローチも検討できます。
組み合わせパターンの費用シミュレーション
複数の収納方法を組み合わせると、荷室の活用度がさらに上がります。代表的な3パターンの費用をまとめました。
| パターン | 構成 | 合計費用(税込) |
|---|---|---|
| A: 仕事特化 | カーゴトレイ + サイドバー | 約¥28,498 |
| B: 車中泊特化 | 荷室バー + 合板 + サイドバー | 約¥30,498 |
| C: 低予算フル装備 | DIYラゲッジボード + DIY天井ラック | 約¥8,000〜13,000 |
パターンAは配送業や現場仕事に適した構成です。カーゴトレイで荷物を2段に仕分け、サイドバーで天井に長尺物を逃がせます。合計¥28,498(税込)の投資で、荷室の3次元活用が実現します。
パターンBは車中泊を本格的に楽しむ構成です。荷室バーに合板を渡して棚の高さを自在に変え、サイドバーで天井に軽量物を逃がします。寝室にするときは合板を外せば、荷室高1,250mmをフル活用できる点が優位です。
パターンCは全てDIYで揃える低予算構成です。既製品の組み合わせと比べて¥20,000〜¥30,000ほど節約できます。DIYの時間を許容できる方に向いた選択といえます。
失敗しやすいポイントと対策
購入前に確認すべき注意点
以下に該当する場合は、この記事のおすすめ製品が最適ではない可能性があります。
- グレード適合を未確認の方 — 700系ハイゼットカーゴはクルーズ/デラックス/スペシャル等でトリム形状が異なります。YourParts 荷室バーはデラックス用、プロダックス カーゴトレイはデッキバン除く全グレード対応です。購入前に製品ページの適合表を確認してください。
- アトレー用パーツの流用を検討中の方 — 700系アトレーとハイゼットカーゴは共通プラットフォームですが、内装トリムの形状に差があります。「アトレー専用」と明記された製品(例: B0GNMGQCGJ リアカウンターテーブル、B0BQW1X3VL カーゴキット)はハイゼットカーゴへの装着が明示的に不可となっているため、流用できません。
- 300系(S321V/S331V)オーナーの方 — 本記事は700系(2021.12〜現行)向けです。300系は荷室寸法・内装トリムが異なり、ASINも別の製品構成です。型式(S700V/S710V)を先に確認してから購入してください。
- DIYで車体に追加穴あけを予定している方 — ユースフルナット以外にM6ボルト穴を追加すると、売却時の査定額が下がる場合があります。既存穴のみで固定する方法を先に検討してください。
- 耐荷重を確認していない方 — DIY棚の耐荷重は素材と固定方法で大きく変わります。12t針葉樹合板のラゲッジボードは10〜15kg程度が目安で、工具類など重量物を載せる場合は、既製品を選ぶか補強材を追加する方が安全です。
設置時のよくある失敗
採寸ミス — DIYでもっとも多い失敗です。荷室幅は場所によって数mmの差があるため、棚を設置する高さで実測してください。上部と下部で5〜10mmの差が出ることがあります。カット前に段ボールでテンプレートを作り、実際にはめ込んでサイズを確認する方法が有効です。
ニスの乾燥不足 — 水性ウレタンニスの乾燥には最低2時間、できれば4時間以上をとってください。乾燥不足のまま荷物を載せると、表面に跡が残ります。2度塗りの間には乾燥時間を十分に確保するのが仕上がりの分かれ目です。気温が低い冬場はさらに長めの乾燥時間を見込んでください。
滑り止め未処理 — 段差に板を載せるだけの構造では、急ブレーキ時に棚がずれる危険があります。裏面の四隅に滑り止めシートを貼るだけで大幅に安定します。ゴムシート(厚さ2〜3mm)を段差側にも貼ると、走行振動による微小なずれも防げます。
木材の反り — ホームセンターで購入した集成材や針葉樹合板は湿度変化で反ることがあります。特に無塗装のまま車内に放置すると、夏場の高温で変形しやすくなります。購入後すぐにニスを塗り、表裏両面を均等に処理すれば反りを最小限に抑えられます。
個人宅配送不可商品の見落とし — プロダックスのカーゴトレイは大型商品のため、個人宅配送は不可です。会社宛てか西濃運輸支店止めの送付先が必要です。会社所属のない方は、最寄りの西濃運輸支店を事前に調べておくとスムーズに受け取れます。
よくある質問
Q1. 700系ハイゼットカーゴとアトレーの荷室棚は共用できますか?
プラットフォームは共通ですが、内装トリムの形状が異なるため完全互換ではありません。プロダックスのカーゴトレイ(B0B1849D4Q)は700系ハイゼットカーゴ/ピクシスバン/サンバーバン専用で、アトレーには適合しません。逆にアトレー用カーゴキット(B0BQW1X3VL)は「荷室内装トリムのないバンタイプには装着できません」と明記されているため、ハイゼットカーゴには流用できない仕様です。
Q2. DIY自作のラゲッジボードは何kgまで載せられますか?
素材と厚みによりますが、厚さ12mmの針葉樹合板なら10〜15kgが目安です。20kg以上の荷物を載せる場合は、板厚を18mm以上にするか、裏面にリブ(補強材)を追加してください。ユースフルナットにボルト固定した場合は、20〜30kg程度まで耐荷重を確保できます。
Q3. 棚を設置したまま車検は通りますか?
荷室の棚は乗員保護に影響しない範囲であれば、問題になりにくいとされています。ただし、視界を妨げる位置への設置や、シートベルト固定部の改造を伴う場合は検査官の判断で指摘される可能性があります。車検前に取り外せる構造にしておくのが無難です。プロダックスとタニムラの棚板キットはボルト固定式のため、必要に応じて取り外せる設計です。
Q4. イレクターパイプの天井ラックは走行中に揺れますか?
アタッチメントをユースフルナットにしっかり固定すれば、通常走行で問題になるほどの揺れは出ません。荷物をネットで押さえるか、横バーを3本にすると安定性がさらに増します。パイプの接続部にゴムワッシャーを挟むと振動音も軽減できます。
Q5. 既製品とDIYを組み合わせることはできますか?
可能です。たとえば下段にプロダックスのカーゴトレイを設置し、上部にイレクターパイプの天井ラックをDIYで追加する組み合わせが実用的です。それぞれ独立した固定構造のため干渉しません。費用は合計¥22,000前後の予算で組めます。SEIWAのサイドバーを併用すれば、床・中間・天井の3層構造が組めます。
Q6. プロダックスとタニムラの棚板キット、どちらを選ぶべき?
比較した結果、耐荷重を重視するならタニムラ(72kg試験クリア、12t合板)、Amazon入手性を重視するならプロダックス(¥18,500、Amazon取扱あり)が選定基準の軸です。仕上げの質感では、タニムラのカーペットタイプが室内の雰囲気に調和しやすいと評価されています。どちらも車種専用設計で、加工不要でユースフルナットに固定する方式は共通です。
まとめ
700系ハイゼットカーゴの荷室収納棚は、予算と用途で選び方が変わります。
仕事用で毎日使うなら、プロダックス カーゴトレイ(¥18,500、税込)が精度と耐久性の面で優位です。堅牢性をさらに重視するなら、72kg荷重試験をクリアしたタニムラの棚板キット(¥18,450、税込)も有力な候補となります。
車中泊を主目的にするなら、YourParts 荷室バー(¥17,500、税込)に合板を渡す構成が空間効率の観点で優位です。棚の高さを自由に調整でき、就寝時は合板を外して荷室高1,250mmをフル活用できます。
費用を抑えたい場合は、DIY自作で約¥5,000から始められます。荷室幅に合わせた針葉樹合板をユースフルナットに固定するだけのラゲッジボードなら、初めてのDIYでも2〜3時間で完成する内容です。
天井のデッドスペースを活用したい方はSEIWAのサイドバー(¥9,998、税込)が手軽な選択肢となります。既製品とDIYの組み合わせも有効で、下段に既製品のカーゴトレイ、上部にDIYの天井ラックを設置すれば、荷室の3次元的な活用が実現します。
段階的に収納を充実させるアプローチで、初期費用を分散させる選択も検討してみてください。
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