86 ZN6のキーケース|3ボタン適合とグレード別の選び方

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納車から年数が経った86のキーは、ポケットの中で小銭や他の鍵とぶつかり、角の塗装がはがれたり細かい傷が入ったりする。中古で手に入れた個体なら、前オーナーの使用感がそのまま残っている場合もある。ただ、ZN6型の86でキーケースを探すと、最初につまずくのがグレードによるキー形状の違いだ。GT以上に付く電子キーと、G・RCのワイヤレスリモコン付きキーでは、合うケースが変わってくる。

目次

86 ZN6のキーはグレードで2種類に分かれる

トヨタの取扱説明書(86・2017年1月版)は、ZN6のキーを「スマートエントリー&スタートシステム装着車」と「非装着車」に分けて説明している。装着車には電子キーとメカニカルキーが渡され、非装着車にはワイヤレスリモコンを内蔵したキーが渡される。そして中古車情報サイトのグレード解説によれば、スマートエントリー&スタートシステムが付くのはGTグレード以上で、G・RCは通常のキーになる。

グレード キーの種類 エンジン始動 リモコンのボタン数
GT・GT Limited などGT以上 電子キー(メカニカルキー内蔵) プッシュスタート 3
G・RC ワイヤレスリモコン付きキー キーを差して回す 3

ボタンの数はどちらも3つだが、キー本体は別物であり、商品ページの「3ボタン対応」という表記だけでは自分のキーに合うかどうか判別できない。まず手元のキーがどちらなのかを押さえてから、商品画像と見比べる順番になる。

GT以上は電子キーとメカニカルキーの2本立て

スマートエントリー&スタートシステム装着車に渡されるのは、ドアハンドルに触れるだけで解錠でき、車内ではプッシュスタートでエンジンをかけられる電子キーだ。商品ページでは「スマートキー」と呼ばれることが多いが、トヨタの表記は電子キーになっている。

この電子キーには、解除ボタンを押すと抜き取れるメカニカルキーが内蔵されている。取扱説明書は、電子キーの電池が切れたときやシステムが作動しないときにメカニカルキーが必要になる、と明記している。キーケースを選ぶうえで、この抜き取り口が隠れないかどうかは実際に効いてくるポイントだ。

G・RCはワイヤレスリモコン付きのキー

一方、スマートエントリー&スタートシステムが付かないG・RCのキーは、金属のブレードが最初から露出したタイプで、そこにリモコンの機能が組み込まれている。ドアの施錠・解錠はボタンで行えるが、エンジンはキーを差して回してかける。

取扱説明書のワイヤレスリモコンの項目を見ると、施錠・全ドアの解錠・トランクの解錠(押し続ける)という3つの操作が、装着車と非装着車の両方について並べて書かれている。つまりリモコンの機能は共通で、違うのは本体の外形とメカニカルキーの持ち方だけということになる。ここを取り違えると、届いたケースにキーが収まらない。

86 ZN6に使えるキーケースを比較する

ZN6の電子キー形状に対応すると明記している市販キーケースから、実際に購入できるものを並べた。価格は執筆時点のもので、Amazonの販売状況によって変動する。

商品 ブランド 価格 カラー 商品ページの対応表記
TPUキーケース 3ボタン FRACTAL CREATION 798円 ゴールドブルーグレー 86(ZN6系)/カローラフィールダー(E16#G系)
キーケース 3ボタン DSIC 2,980円 ブラック×プラチナ マークX/クラウン200系/86 ZN6/ランクル200
キーケース 3ボタン DSIC 2,980円 ホワイト×プラチナ マークX/クラウン200系/86 ZN6/ランクル200

FRACTAL CREATION TPUキーケース

TPU(熱可塑性ポリウレタン)を一体成型した薄手のカバーで、798円という価格が最大の特徴になる。商品ページは対応車種として86(ZN6系)を型式レベルで名指ししており、3ボタンの電子キー向けであることが明示されている。

樹脂のカバーはキーの外周をぐるりと包む形なので、落としたときの角の欠けや擦り傷を抑えやすい。金属パーツを使っていないぶん、後述する電波の問題も起きにくい。まず傷を止めたい、費用は抑えたい、という場合の最初の1個として素直な選択になる。

FRACTAL CREATION TPUキーケース(86 ZN6系・3ボタン対応)

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DSIC キーケース(2色展開)

2,980円のDSICは、ブラック×プラチナとホワイト×プラチナの2トーン構成で、TPUカバーより見た目の主張が強い。対応表記はマークX・クラウン200系・86 ZN6・ランクル200と横並びになっており、同世代のトヨタ車と共通のキー形状を前提にした商品であることが読み取れる。

自分のキーが本当にこのグループかどうかは、商品画像とキーを直接見比べて確認したい。ボタンが縦に3つ並ぶ配置、そしてメカニカルキーの抜き取り口の位置が一致していれば、まず外さない。

DSIC キーケース ホワイト×プラチナ(3ボタン)

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商品ページの対応表記をどう読むか

商品名に「86」とだけ書かれている場合、それが初代のZN6を指すのか、2代目のGR86を指すのかは名前だけでは判断がつかない。ZN6向けを探すときは、車名ではなく型式のZN6、またはZN6系という表記が入っているかどうかを見る。ここに挙げた3製品はいずれもZN6を名指ししている。

もうひとつの読みどころが、併記された他車種の顔ぶれだ。DSICはマークX・クラウン200系・ランクル200と並べ、FRACTAL CREATIONはカローラフィールダー(E16#G系)と並べている。併記の内容が違うのは、同じZN6対応でも参照しているキー形状の系統が違う可能性を示す。どちらを選ぶにせよ、最終的な決め手は商品画像と手元のキーの照合であって、対応車種の一覧ではない。

798円と2,980円の差をどう見るか

この価格差は、機能ではなく仕上げと見た目に出る。TPUカバーは実質的に傷防止のフィルムに近く、キーの形をそのままなぞる。DSICは2トーンの外装で、キーそのものを別のプロダクトに置き換える方向だ。守れる範囲は変わらないが、手に取ったときの印象はまったく違う。

日常的に鍵をポケットへ放り込む使い方なら、削れても諦めがつく安価なカバーを消耗品として回すほうが気楽に済む。数百円なら、黄ばんだ時点で新品に替えればいい。逆にキーを人目に触れる場所へ置くことが多いなら、外装として仕上がっているほうが満足度は高い。どちらが正解ということはなく、キーの扱い方で決まる。

素材ごとの違いと、金属製を避けたい理由

キーケースの素材は、見た目だけでなくスマートエントリーの動作そのものに関わってくる。ここを外すと、傷は防げてもキーが反応しなくなる。

TPU・シリコン

やわらかい樹脂系の素材で、価格が安く、キーの形に密着する。ボタンの上から押せるので操作感を大きく損なわない。難点は、素材が透明・半透明の場合に経年で黄ばみが出ることと、表面がやわらかいぶん傷そのものはケース側に蓄積することだ。とはいえ数百円で交換できるため、消耗品として割り切れる。

本革・合皮

革のケースはキーを袋状に包む構造が多く、外装としての質感が高い。手に持ったときの滑りにくさもあり、落下そのものを減らす方向に効く。一方で厚みが出るため、ポケットの中でかさばる。ボタンを押すときにケースごしになる製品では、操作感が変わる点も踏まえておきたい。

金属・カーボン調は電波を妨げることがある

見落とされやすいのがここだ。トヨタの取扱説明書は、スマートエントリー&スタートシステムが正常に作動しないおそれがある状況として、キーが「金属製のものに接していたり、覆われたりしているとき」を挙げている。金属の貼られたカードや小銭入れなどが具体例として並んでいる。

金属のプレートやフレームを使ったキーケースは、この「金属に覆われた状態」を自分で作り出すことになる。装着したとたんドアハンドルに触れても反応しない、車内でキーを認識しない、といった症状が出たなら、まずケースを外して切り分けたい。樹脂・革・布であればこの問題は起きにくく、ZN6の電子キー用としては素材の時点で候補から外す判断ができる。

買う前に確認したい3つのポイント

商品ページの対応車種表記は目安であって、保証ではない。手元のキーを見ながら次の3点を照合すると、届いてから合わないという事故がほぼなくなる。

ボタンの数と並び

ZN6のリモコンは施錠・解錠・トランクの3ボタンだが、同じ3ボタンでも配列は車種ごとに違う。縦一列なのか、横に並ぶのか、トランクボタンだけ離れているのか。商品画像のボタン穴の位置と、自分のキーのボタン位置を重ねて見るのが早い。

中古で購入した個体では、前オーナーが純正以外のキーを追加している場合もある。手元に複数のキーがあるなら、普段使う1本を基準に採寸する。スペアと形が違っていても慌てる必要はなく、ケースは常用するキーに合わせればいい。

メカニカルキーの抜き取り口が塞がれないか

電子キーの側面には、内蔵メカニカルキーを外すための解除ボタンと抜き取り口がある。ここが完全に覆われる構造のケースだと、いざ電池が切れたときにケースを外さないとドアが開けられない。取扱説明書が電池切れ時の手段としてメカニカルキーを案内している以上、この口は生かしておきたい。

キーリング穴とストラップの位置

純正のキーリング穴を塞いでしまう製品もある。カラビナやストラップを常用しているなら、ケース側にリング穴が用意されているか、位置が使いやすいかを見ておく。リングの通し位置が変わるだけで、ポケットからの取り出し方が変わってしまう。

装着後の扱いで気をつけること

ケースは付けて終わりではない。日々の使い方と、電池交換のタイミングで少し手間が増える。

装着の手順

樹脂カバーは、キーの角から順に押し込んで最後に全体をなじませる。無理に一辺から押し込むとカバーが伸びて白く跡が残るため、対角を交互に入れるほうが仕上がりがきれいになる。冬場は素材が硬くなるので、手のひらで温めてから作業すると入りやすい。

装着したら、施錠・解錠・トランクの3ボタンを実際に押し、車が反応するところまで確認する。ドアハンドルに触れての解錠と、車内でのプッシュスタートも一度試しておきたい。ここで反応が鈍いなら、ケースを外して症状が消えるかどうかを見れば原因の切り分けができる。

電池交換のときは一度外す

電子キーの電池が減ると、ドアハンドルに触れても反応が鈍くなり、認識までの距離が短くなる。電池交換ではキー本体を分割する必要があるため、ケースはそのたびに外すことになる。

硬い素材のケースを何度も着脱すると爪が割れやすい。交換のたびに付け外しする前提で考えると、やわらかい素材のほうが長く付き合える。革の袋状タイプであれば、そもそもキーを抜き差しするだけで済む。

よくある質問

GR86(2代目)用のキーケースは86 ZN6に使えますか

使えないと考えたほうがいい。ZN6は2012年4月に発売され2021年10月まで生産された初代で、2代目のGR86は世代もキーのデザインも別になる。GR86向けと書かれた商品はGR86のキー形状に合わせて成型されているため、ZN6の電子キーには収まらない。ZN6と明記された商品を選ぶ。

BRZのキーケースは流用できますか

姉妹車ではあるが、キー本体はトヨタとスバルそれぞれの純正部品で、同一形状とは限らない。ZN6対応とだけ書かれた商品がBRZにも合う保証はなく、その逆も同じだ。BRZに付けるならBRZ対応と明記された商品を選び、商品画像と手元のキーを見比べてから決めたい。

キーケースを付けるとスマートキーの反応が悪くなりますか

素材による。トヨタの取扱説明書は、キーが金属製のものに接していたり覆われたりしているとスマートエントリー&スタートシステムが正常に作動しないおそれがある、としている。金属を使ったケースは反応低下の要因になり得る。樹脂・革・布のケースであれば、この点で問題になることはまずない。

前期型と後期型でキーケースは共通ですか

ZN6は2016年7月にマイナーチェンジを受けて後期型になったが、市販のキーケースは前期・後期をまとめて「86 ZN6」と表記していることが多い。年式で悩むより、手元のキーのボタン数と本体の外形を商品画像と直接照合するほうが速い。中古で購入して前オーナーの純正キーが手元にある場合も、実物合わせが最も外れない方法になる。

まとめ

86(ZN6)のキーケース選びは、グレードの確認から始まる。GT以上なら電子キー、G・RCならワイヤレスリモコン付きのキーで、リモコンのボタンはどちらも3つだが本体形状が違う。市販品の多くは電子キー向けなので、自分のキーがどちらかを見誤らないことがすべての前提になる。

そのうえで、費用を抑えて傷だけ止めるならFRACTAL CREATIONのTPUカバー、外装として仕上げたいならDSICの2トーンという整理になる。素材については、金属を使った製品がスマートエントリーの動作を妨げ得る点を取扱説明書が明示しているため、樹脂・革から選ぶのが無難だ。メカニカルキーの抜き取り口を塞がない構造かどうかも、あわせて見ておきたい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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