更新日:2026年2月
※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。リンクを通じて購入された場合、当サイトに紹介料が支払われることがあります。
結論:パーツ取り付けの失敗は「脱脂不足」が原因になりやすい
「せっかく取り付けたエアロパーツが走行中に剥がれてしまった」「ドアバイザーが1か月で浮いてきた」――こうしたトラブルの多くは、取り付け前の脱脂不足が原因です。
車のボディ表面にはワックスやコーティング剤の残留、手指の皮脂、排気ガス由来の油膜など、目には見えにくい油分が付着しています。この油分の上から両面テープでパーツを貼り付けても、十分な接着力が得られません。
そこで活躍するのがシリコンオフ(脱脂剤)です。シリコンオフは有機溶剤を主成分とする脱脂スプレーで、表面の油分・ワックス・シリコンを分解して除去します。カー用品店やホームセンター、Amazonで手軽に入手でき、価格も700〜1,500円程度と手頃です。
この記事では、シリコンオフの正しい使い方から、パーツクリーナーとの違い、用途別のおすすめ製品まで、パーツ取り付けで失敗しないための脱脂知識を徹底解説します。
なぜ脱脂が重要なのか?パーツが剥がれるメカニズム
パーツ取り付け時に脱脂が欠かせない理由は、車体表面の油分が接着を根本から妨げるためです。ここでは、その仕組みを具体的に解説します。
車体表面に付着する油分の正体
普段の走行や日常的なメンテナンスを通じて、車のボディ表面にはさまざまな油分が蓄積しています。
- ワックス・コーティング剤の残留: 洗車時に塗布したワックスやガラスコーティング剤は、ボディ保護には有効ですが、両面テープの粘着を妨げる原因にもなります。
- 手指の皮脂: パーツの位置合わせや仮置きの際に触れただけでも、皮脂は付着します。
- 排気ガス由来の油膜: 駐車場や道路で排気ガスに含まれる微細な油分がボディに堆積します。
- 花粉・黄砂に含まれる油性成分: 季節によっては花粉や黄砂が付着し、水分と混ざって油膜状になることもあります。
油分が接着を妨げる仕組み
両面テープの粘着面は、車体表面と「面」で密着することで強い保持力を発揮します。ところが、間に油膜が存在すると、粘着面が車体に直接触れる面積が大幅に減少します。
イメージとしては、油の塗られたガラスにテープを貼るようなものです。貼った直後は一見くっついているように見えますが、時間の経過とともに粘着力が低下し、振動や温度変化で徐々に剥がれていきます。
脱脂しなかった場合の失敗パターン
脱脂を省略した場合、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
- エアロパーツ・リップスポイラーの脱落: 走行中の風圧や振動で剥がれ、後続車に危険を及ぼすケースもあります。
- ドアバイザーの浮き・脱落: 雨天走行時の水圧で端から浮き始め、やがて脱落する例が少なくありません。
- ステッカー・エンブレムの気泡や剥がれ: 脱脂不足だと貼り付け直後から気泡が入りやすく、見栄えも悪くなります。
- ガーニッシュ類のズレ: 位置合わせをしっかり行っても、油分があると固定力不足でパーツがずれてしまうことがあります。
こうしたトラブルは、事前にシリコンオフで脱脂するだけでほとんど回避できます。
シリコンオフの正しい使い方【5ステップ】
シリコンオフの効果を最大限に引き出すには、正しい手順で使用することが大切です。以下の5ステップに沿って作業しましょう。
Step 1: 洗車で砂やホコリを除去する
まず、パーツを取り付ける部分を中心に、しっかりと洗車します。砂やホコリが残ったままシリコンオフを使うと、拭き取り時にボディにキズをつける原因になります。カーシャンプーで汚れを落とし、きれいな水で十分にすすいでください。
Step 2: 水分を完全に拭き取り・乾燥させる
洗車後は、マイクロファイバークロスなどで水分を丁寧に拭き取ります。水分が残った状態でシリコンオフを吹き付けても、脱脂効果が十分に発揮されません。日陰で自然乾燥させるか、エアブロワーで水滴を飛ばすとより確実です。
Step 3: シリコンオフを脱脂箇所に吹き付ける
対象箇所から15〜20cmほど離してシリコンオフをスプレーします。広い範囲に一度に吹き付けるのではなく、パーツの貼り付け面に合わせて適量を噴霧してください。シートタイプの場合は、シートを取り出して対象面を拭くだけでOKです。
Step 4: きれいなウエスで一方向に拭き取る
汚れていない清潔なウエス(またはマイクロファイバークロス)で、溶剤とともに油分を一方向に拭き取ります。往復させると、せっかく浮かせた油分を再度塗り広げてしまうので注意してください。拭き取り用のクロスは、使い捨てのペーパーウエスもおすすめです。
Step 5: 乾燥を確認してからパーツを貼り付ける
溶剤が完全に揮発し、表面がサラッとした状態になったことを確認してから、パーツを貼り付けます。気温にもよりますが、通常は1〜2分程度で乾燥します。
使用時の注意事項:
- 換気を確保: シリコンオフは揮発性の有機溶剤です。ガレージ内で使用する場合はドアや窓を開けてください。
- 火気厳禁: 引火性があるため、タバコやバーナーなどの火気の近くでは使用しないでください。
- 素材の確認: 一部のプラスチックやゴム素材は溶剤で変質する可能性があるため、目立たない箇所でテストしてから使用することをおすすめします。
パーツ取り付けで特に脱脂が重要になるのが、車の外装パーツ取り付けに最適な3M両面テープを使う場合です。両面テープは下地の油分に非常に敏感なため、シリコンオフでの脱脂が欠かせません。
シリコンオフとパーツクリーナーの違い【代用は要注意】
脱脂と聞くと「パーツクリーナーでもいいのでは?」と考える方も多いですが、実は両者には明確な違いがあります。用途を間違えると、ボディや樹脂パーツを痛めてしまう可能性もあるため、違いを理解したうえで使い分けることが大切です。
そもそもパーツクリーナーとは
パーツクリーナーは、主に金属部品に付着した油汚れやグリス、カーボン汚れを洗い落とすために設計されたケミカルです。ブレーキ周りやエンジンパーツの整備で使われることが多く、強力な脱脂力を持っています。
対応素材の違い
シリコンオフとパーツクリーナーの大きな違いは、対応素材にあります。
| 項目 | シリコンオフ | パーツクリーナー |
|---|---|---|
| 塗装面 | 使用可 | 使用不可(塗装を傷める可能性) |
| 樹脂パーツ | 使用可 | 使用不可(変質のリスク) |
| 金属パーツ | 使用可 | 使用可 |
| ゴム部品 | 注意が必要 | 使用不可(劣化の原因) |
| ガラス | 使用可 | 使用可 |
シリコンオフは塗装面や樹脂にも使える穏やかな配合になっているのに対し、パーツクリーナーは金属専用と考えるのが安全です。
代用する場合の注意点
パーツクリーナーでシリコンオフの代用ができるかという点については、限定的に可能だが推奨はできないというのが実情です。
パーツクリーナーでも拭き取りを丁寧に行えば脱脂効果は得られますが、塗装面に使用した場合に塗装が曇ったり、樹脂が白化するリスクがあります。特にバンパーやサイドスカートなど塗装面に貼り付ける場面では、シリコンオフを使用してください。
その他の代用品としては以下が挙げられます。
- 無水エタノール(IPA): 樹脂に優しく脱脂力もあるが、油膜除去力はシリコンオフに劣る
- 食器用中性洗剤: 手軽だが油膜が残りやすく、すすぎ残しのリスクがある
- ホワイトガソリン: 脱脂力は高いが引火性が非常に高く、取り扱い注意
いずれの代用品も、仕上がりと安全性の面でシリコンオフに及ばないため、車のパーツ取り付けには専用品を使うのがベストです。
脱脂が特に重要になるパーツの代表例として、ジムニーJB64おすすめドアバイザーや30プリウス(ZVW30)社外ハーフタイプフルエアロの取り付けが挙げられます。どちらも両面テープで固定するため、脱脂不足だと剥がれや浮きのリスクが高まります。
おすすめシリコンオフ製品3選【用途別に紹介】
ここでは、パーツ取り付け時の脱脂に適したシリコンオフ製品を、用途別に3つ紹介します。
SOFT99 シリコンオフ300(スプレータイプ)
カー用品の脱脂で定番中の定番といえるのが、SOFT99(ソフト99)のシリコンオフ300です。
- 容量: 300ml
- タイプ: エアゾールスプレー
- 用途: 塗装前の脱脂、パーツ貼り付け前の下地処理、ステッカー施工前の油分除去
- 参考価格: 700〜1,400円前後(税込・販売店により異なる)
ワンプッシュで広範囲に噴霧でき、拭き取りも容易です。パーツ取り付けだけでなく、タッチアップ塗装やステッカー施工など、幅広い場面で活躍します。初めてシリコンオフを使う方でも失敗しにくい定番製品といえます。
SOFT99 シリコンオフシート(シートタイプ)
小さなパーツやピンポイントの脱脂に便利なのが、同じくSOFT99のシリコンオフシートです。
- 容量: 5枚入り
- タイプ: ウェットシート
- 用途: ステッカー貼り付け前の脱脂、エンブレム交換時の脱脂、小面積の下地処理
- 参考価格: 400〜600円前後(税込)
スプレーと違って液だれや飛散の心配がなく、必要な箇所だけをピンポイントで拭けます。車内の小物パーツ取り付けや、ドライブレコーダーの吸盤・両面テープ施工時にも重宝します。携帯性が高いので、出先での作業にも向いています。
ホルツ シリコーンリムーバー 420ml(大容量スプレー)
広い面積を一度に脱脂したい場面でおすすめなのが、ホルツのシリコーンリムーバーです。
- 容量: 420ml
- タイプ: エアゾールスプレー
- 用途: エアロパーツ取り付け前の広範囲脱脂、ボディ塗装前の下地処理
- 参考価格: 800〜1,500円前後(税込・販売店により異なる)
SOFT99のシリコンオフ300より120ml多い大容量で、エアロパーツやサイドスカートなど広い面の脱脂に適しています。プロの整備現場でも使用されている信頼性の高い製品です。
Amazonでシリコンオフの価格とレビューを確認
在庫状況と最新の評価を先にチェックして、最適なタイミングで購入しましょう。
シリコンオフ使用時の注意点とコツ
シリコンオフは手軽に使える製品ですが、いくつかのポイントを押さえておくと、より安全かつ効果的に作業できます。
使用前に確認すべきこと
- 対象素材の適合確認: シリコンオフは塗装面や金属には安全に使えますが、一部の特殊なプラスチック素材や未塗装の樹脂部品では変色・変質する可能性があります。心配な場合は、目立たない箇所で少量テストしてから本施工してください。
- 換気の確保: 有機溶剤のため、締め切った車内やガレージ内で長時間使用すると体調不良を招くことがあります。作業中はドアや窓を開けて通気を良くしてください。
- 保護具の着用: 肌が弱い方はゴム手袋を使用すると安心です。目に入った場合はすぐに清水で洗い流してください。
季節・気温による影響
意外と見落とされがちなのが、気温による脱脂効率の変化です。
- 低温時(冬場・10℃以下): 溶剤の揮発が遅くなるため、拭き残しが発生しやすくなります。拭き取り後、通常より長めに乾燥時間を取りましょう。
- 高温時(真夏・30℃以上): 逆に揮発が非常に早いため、スプレー後すぐに拭き取らないと、油分が浮いた状態のまま溶剤だけが蒸発してしまう可能性があります。少量ずつ吹き付けて素早く拭くのがコツです。
季節を問わず、直射日光を避けた日陰での作業が理想的です。
脱脂のやりすぎに注意
脱脂は大切ですが、同じ箇所に何度も繰り返しスプレーすることは避けてください。有機溶剤を過剰に浴びせると、塗装のクリア層に微細なダメージを与える可能性があります。
基本的には1〜2回の吹き付け・拭き取りで十分です。1回で汚れが落ちきらないと感じた場合は、クロスの面を変えて2回目を行えばほとんどの油分は除去できます。
よくある質問(FAQ)
まとめ:シリコンオフ1本でパーツ取り付けの安心感が変わる
パーツ取り付け時の脱脂は、作業全体の中ではほんの数分の工程ですが、仕上がりの持続性を大きく左右します。
- 脱脂不足は、エアロパーツの脱落やドアバイザーの浮きなど、深刻なトラブルの原因になりやすい
- シリコンオフを使えば、ワックス・コーティング剤・皮脂など、接着を妨げる油分をしっかり除去できる
- パーツクリーナーとは用途が異なるため、塗装面や樹脂パーツにはシリコンオフを選ぶのが安心
- スプレータイプとシートタイプがあるので、作業範囲に応じて使い分けるのがおすすめ
たった700〜1,500円程度のシリコンオフを1本持っておくだけで、パーツ取り付けの失敗リスクを大幅に減らせます。「まだ使ったことがない」という方は、次のカスタムのお供にぜひ試してみてください。
関連記事
- ルーフキャリアで屋根がキズだらけになる前に、この保護シートを! – キャリア取り付け前にも脱脂は有効です
- ジムニーのサイドステップにスカッフプレートを付けてキズを防ごう – 両面テープ施工のパーツ取り付け事例
- シートレザー サイドポケット2個SET – 車内パーツの取り付けにもシリコンオフが役立ちます

コメント