更新日:2026年3月
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結論:HA36Sの荷室収納は「3段階アプローチ」で解決できる
本記事はアルトワークス HA36S(2015年12月〜2021年12月)を対象としています。アルトターボRS(同型式)も荷室形状が共通のため、同じ収納アイデアが使えます。HA37S(2021年12月〜)とは荷室寸法が異なる場合があります。
アルトワークス HA36Sの荷室は、奥行き425mmと軽自動車の中でも小さい部類に入ります。スポーツ走行向けに設計された車だけに、収納面は割り切られた仕様です。
ただし、この荷室を「使えない」と諦める必要はありません。予算と手間に応じた3段階の改善方法があります。100均アイテムだけで済む手軽な対策から、本格的なDIY改造まで、用途に合った選択肢を整理しました。
アルトワークスHA36Sの荷室スペックを数値で確認
まず、HA36Sの荷室寸法を正確に把握しておきます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 荷室幅 | 905mm |
| 荷室奥行き(後席使用時) | 425mm |
| 荷室奥行き(後席収納時) | 1,225mm |
| 荷室高さ | 760mm |
| 床面地上高 | 約660mm |
| 後席倒し方式 | 一体可倒式(分割不可) |
比較対象として、N-BOX(JF5)の荷室奥行きは約520mmです。HA36Sは約100mm短く、買い物袋2つを並べると奥行きの限界が見えてきます。
床面の地上高が約660mmある点もネックです。他の軽自動車と比べて1割ほど高く、重い荷物を持ち上げる場面で差を感じます。
さらに後席は一体可倒式のため、片側だけ倒して使うことができません。2名乗車で全倒しするか、4名乗車で狭い荷室を使うかの二択です。後席を倒した際に荷室との間に段差が生じる点も見落とせません。
車中泊でアルトワークスを使う場合、この荷室の制約はさらに顕著です。荷物の積み方を工夫しないと就寝スペースを確保できません。詳しくはアルトワークスの車中泊ガイドで解説しています。
初級編:100均グッズと簡単DIYで手軽に改善
費用1,000円以内、作業時間30分以内で実践できるアイデアをまとめました。
フロア下の発泡スチロールを掘り下げて収納力アップ
HA36Sの荷室床下には、緩衝材として発泡スチロールが入っています。この発泡スチロールには元々切り欠きがあります。その部分を高さ方向にさらに掘り下げるだけで、新たな収納空間が生まれます。
三角停止板やボックスティッシュなど、邪魔になりがちなアイテムをフロア下に格納できます。特別な工具は不要です。カッターナイフ1本あれば30分以内に完了します。
費用はほぼゼロ、作業難度も初級です。荷室整理の第一歩として、まずここから始めるのが合理的です。
滑り止めシートとワイヤーネットで荷物を固定
走行中に荷物が動いてしまう問題は、100均の滑り止めシートで解消できます。ダイソーやセリアで販売している車用滑り止めマットを荷室に敷くだけです。
ワイヤーネット(100円〜300円程度)を荷室側面に設置すれば、簡易的な仕切りとしても機能します。結束バンドで固定するだけなので、取り外しも容易です。
マグネット式小物入れの活用
HA36Sは鉄製ボディのため、マグネット式の小物入れを直接取り付けられます。100均のマグネットポケットを荷室壁面に貼るだけです。ガムテープ、軍手、小型懐中電灯などの定位置が確保できます。
接着剤や穴あけが不要なので、ボディを傷つけずに収納スポットを増やせる点がメリットです。
中級編:ラゲッジマットと収納ボックスで機能性を向上
予算2,000〜9,000円で、荷室の使い勝手を大きく改善するアプローチです。
HA36S用ラゲッジマットの選び方
ラゲッジマットは荷室の保護と整理を兼ねたアイテムです。HA36S向けの選択肢は大きく2種類に分かれます。
| 比較軸 | MONSTER SPORT純正 | 汎用オックスフォード布 | 汎用PVC素材 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 8,250円 | 3,800〜4,400円 | 2,555円 |
| 素材 | ラバー | 600Dオックスフォード | PVC |
| 防水性 | 高い | 高い | 高い |
| フィット感 | HA36S専用設計 | 汎用(要カット) | 汎用(フリーカット) |
| 滑り止め | あり | あり | あり |
コスパの観点では、汎用PVC素材(約2,500円)が価格と機能のバランスに優れています。フリーカットで荷室形状に合わせられます。専用設計でなくても実用上の問題はありません。
一方、フィット感と質感を優先するならMONSTER SPORT製(8,250円(税込))が候補です。日本製でHA36S専用の型取りがされており、隙間なく荷室に収まります。
カスタムパーツ全般の費用感を把握しておきたい場合は、アルトワークスのカスタム費用まとめが参考になります。
汎用トランク収納ボックスの活用
ラゲッジマットと組み合わせて、折りたたみ式の収納ボックスを導入するとさらに整理しやすくなります。
荷室幅905mmに対応するサイズを選ぶことがカギです。幅400mm前後のボックスを2つ並べるか、幅800mm程度の大型ボックスを1つ置くか、用途に合わせて判断します。
ideamal 車用収納バッグ(1,670円(税込))は軽量かつ折りたたみ可能です。使わない時はコンパクトに畳めます。シートバックポケット型(2,999円(税込))は後席背面に装着するタイプです。荷室の縦方向スペースを有効活用できます。
購入前にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 荷室の開口部(ピラー間)と床面のサイズは異なるため、両方を計測する
- 素材はできるだけ軽量なものを選ぶ(燃費への影響を最小化)
- 折りたたみ式なら不要時にグローブボックスやシート下に退避できる
上級編:DIYで荷室容量を大幅拡大
予算2,000〜5,000円、作業時間は半日程度で、荷室構造そのものを変えるアプローチです。
発泡スチロール撤去+チップクッション敷設
荷室床下の発泡スチロールをすべて撤去し、むき出しになった金属面をチップクッションで覆う方法です。
必要な材料は次の通りです。
- チップクッション 10mm厚 × 600mm × 2,000mm:約1,800円
- プラスチックダンボール(プラダン):約300〜500円
- 両面テープ・養生テープ:約200円
チップクッションで金属面を保護し、プラダンで蓋を作れば二重構造の収納スペースが完成します。プラダンの上にも荷物を置けます。実質的な収納容量は撤去前の1.5倍以上に拡大します。
走行中の振動吸収効果も期待でき、異音対策としても機能する一石二鳥のカスタムです。
後席撤去による荷室フルフラット化
最も大幅に容量を増やすのが、後席を撤去して木製ボードでフルフラット化する方法です。奥行きが一気に1,200mm以上確保できます。長尺物の積載やキャンプ道具のフル積載にも対応可能です。
ただし、デメリットとして以下の点に注意が必要です。
- 乗車定員が4名から2名に減少する
- 車検時に後席を復元する必要がある(構造変更届を出す場合を除く)
- 作業時間は6時間程度、木工の基本スキルが求められる
普段から2名乗車が中心のオーナーには有効な選択肢です。ただし車検時の対応コストも考慮して判断してください。
荷室収納で失敗しやすい3つのポイント
サイズ計測ミス(開口部と床面の差)
荷室のサイズを測る際、開口部だけを計測してしまうケースが多発しています。HA36Sはピラー(柱)の形状により、開口部と床面で幅が異なります。購入前に床面の実測値を確認しておきましょう。
重量物を載せすぎて燃費悪化
収納を充実させた結果、常時10kg以上の荷物を積みっぱなしにするのは避けましょう。HA36Sの車両重量は約670kgと軽量です。荷物の影響が燃費に直結します。常備する荷物は5kg以内に抑えるのが目安です。
後席撤去後の車検・保険リスク
後席を撤去した状態で車検を受けると、定員変更の構造変更が必要です。元に戻せば問題ありません。ただし復元を忘れると検査不合格になります。定員変更が保険契約と整合しないケースもあるため、保険会社への事前確認を推奨します。
よくある質問
Q1. HA36Sの荷室にスーツケースは入りますか?
機内持ち込みサイズ(55×40×25cm程度)であれば、後席使用時でも横向きで収まります。預け入れサイズ(70cm以上)は後席を倒さないと積載できません。
Q2. 後席を倒した時の段差は解消できますか?
完全なフラット化は純正状態では困難です。ただし、チップクッションやプラダンで段差部分を埋めれば実用上は問題ありません。市販の段差解消マット(2,000〜3,000円程度)を使う方法もあります。
Q3. ラゲッジマットはMT車とAGS車で共通ですか?
MONSTER SPORT製(B09C1LMKCB)はMT・AGS(5AGS)共通で使用できます。荷室形状にトランスミッションの違いによる差はありません。汎用品もHA36S全グレード共通で問題なく使えます。
まとめ:予算と用途に合わせた収納改善を選ぼう
HA36Sの荷室収納改善は、3段階のアプローチから選べます。
| アプローチ | 費用目安 | 作業時間 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 初級(100均グッズ) | 0〜1,000円 | 30分以内 | 小物整理・固定 |
| 中級(マット+ボックス) | 2,000〜9,000円 | 取り付け10分 | 荷室保護+整理 |
| 上級(DIY改造) | 2,000〜5,000円 | 半日〜1日 | 容量1.5倍以上 |
まずは初級の発泡スチロール掘り下げから始めて、必要に応じてステップアップするのが合理的な進め方です。
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