ホームセンターの帰り、リアゲートを開けたまま荷物を前にして手が止まる場面がある。マツダ2(DJ系)のラゲッジルーム容量はマツダ公式のよくあるお問合せ(FAQ)で280Lと案内され、通常時の荷室長は約700mm、後席を倒すと約1,220mmまで伸びる。数字を先に押さえておけば、何が入って何が入らないかは積み込む前に判断できる。ここでは寸法・シートアレンジ・純正の荷室パーツ・車内収納の4点を、公式FAQと電子取扱説明書の記載に沿って並べた。
荷室280Lの寸法早見表
マツダ公式FAQが公開しているMAZDA2(DJ系)の荷室数値を1枚の表にまとめた。カタログ上のラゲッジルーム容量は280Lで、コンパクトカーとしては素直な箱に近い形をしている。
| 項目 | 数値 | 測り方の条件 |
|---|---|---|
| ラゲッジルーム容量 | 280L | 公式FAQのカタログ値 |
| 荷室長(通常時) | 約700mm | リアシート下端まで |
| 荷室長(リアシート可倒時) | 約1,220mm | リアシートバック上端部まで |
| 荷室長(助手席最前端時) | 約1,510mm | 助手席も前へ出した状態 |
| 荷室幅 | 約1,000mm | タイヤハウス間 |
| 荷室高(リアシート可倒時) | 約730mm | シートバックからルーフまで |
| フロア面からトノカバーまで | 約500mm | 中央下端まで |
| フロア面からリアゲート開口部まで | 約240mm | 中央下端まで |
通常時の荷室で何が積めるか
奥行き約700mm、幅約1,000mm、フロア面からトノカバー中央下端まで約500mm。この箱をイメージすると、後席を起こしたままの積載限界が見えてくる。高さ500mmを超える箱は立てたままだとトノカバーに当たるため、寝かせるかカバーを外すかの二択になる。カバーを外す場合は、外したカバー自体をどこに置くかまで決めておかないと車内が散らかる。
トノカバーを外せば、フロア面からルーフまでの高さをそのまま使える。ただし外したカバーは荷室幅(約1,000mm)をまたぐ板状の部品で、後席に立てかけるか、その日は自宅に置いてくるかの判断が要る。背の高い荷物を日常的に積むなら、最初からカバーを載せない運用のほうが現実に合う。
もう1つ、表のいちばん下の数値が効いてくる。フロア面からリアゲート開口部の中央下端までが約240mm、つまり荷室のフロアは開口部の下端より一段低い位置にある。重い荷物は毎回この段差ぶんを持ち上げて越えることになり、水の入ったポリタンクや米袋のような重量物では腰に来る。段差解消の純正パーツが用意されているのは、この構造が理由と考えると納得しやすい。
後席を倒したときに伸びる方向
後席を倒すと荷室長は約700mmから約1,220mmへ。さらに助手席を最前端まで前に出せば約1,510mmまで届く。幅はタイヤハウス間で約1,000mm、可倒時の高さはシートバックからルーフまで約730mm。伸びるのは前後方向だけで、幅と高さは変わらない。長物を積む計画は「奥行きをどこまで稼ぐか」の一本勝負になる。
リアシートの倒し方と戻し方
倒すときの3ステップ
MAZDA2の電子取扱説明書に載っている手順は次の3つ。
- ヘッドレストを最下位まで下げる(背もたれがフロントシートに当たるときは、ヘッドレストを取り外す)
- プッシュノブを押し、背もたれを手で支えながら前へ倒す
- リアシートのシートベルトをベルトクリップに掛けておく
3つ目のベルトクリップが効いてくるのは倒すときではなく戻すときで、シートベルトを噛み込んだまま背もたれを起こしてしまう失敗を防いでくれる。倒す前にフロントシートの位置を見ておくのも取扱説明書の指示どおりで、前席が後ろ寄りだと背もたれが干渉して最後まで倒れない。
戻すときに見るのは赤色の表示
背もたれを起こしたら、ロック部の赤色の表示が見えていないことを確認する。取扱説明書は、3点式シートベルトがベルトクリップに掛かっていることの確認と合わせて、この赤色表示のチェックを求めている。赤が見えている状態はロックが掛かっていない状態で、そのまま走ると追突時に背もたれごと荷物が前席側へ押し出される。荷物を積んだときも、倒した背もたれの上に人を乗せないこと、荷物はシートの高さを超えないよう積んで固定することが指示されている。
6対4分割か一体可倒かはグレードで違う
公式FAQの注記によると、15Cと15MBのリアシートは一体可倒式が標準装備で、15Cはメーカーオプションで6対4分割可倒式へ変更できる。分割可倒なら「後席に1人+長物」という積み方が成立するが、一体可倒だと後席は使うか畳むかの二択になる。中古車で荷室の使い方が決まっているなら、内装の見た目より先にここを現車で確かめておきたい。倒す頻度が高いほど背もたれの表皮は擦れるので、マツダ2のシートカバーを先に入れておくのも保護の一手になる。
床下のサブトランクボックスを使い切る
ラゲッジマットの下にある収納
電子取扱説明書には、サブトランクボックスがラゲッジマットの下にあり、小物を収納できると書かれている。荷室の見た目を平らに保ったまま、洗車用品・ブースターケーブル・折りたたみ傘のような「使うけれど見せたくないもの」を沈めておける場所になる。
注意点は取り出しやすさで、上に荷物を積むとマットごと荷物をどけないと開けられない。だからここに入れるのは「月に一度も出さないが、いざというとき車内にあってほしいもの」に限定する。毎日出し入れするものを沈めると、結局その荷物を毎回下ろす羽目になる。
スペアタイヤは標準では積まれていない
取扱説明書は、スペアタイヤはお客様のお車に標準で搭載されていない、と明記している。標準で積まれているのはタイヤパンク応急修理キットで、使用したあとは走行中に動かないよう所定の位置へしっかりと固定するよう指示がある。床下スペースを収納に転用したくなったときは、修理キットと車載工具の定位置を潰していないかを先に確認する。応急修理キットは走行中に転がると異音の原因にもなる。荷室から異音がするようになったら、マツダ2の異音の原因と対処法から切り分けを始めるとよい。
段差を消す純正ラゲッジフラットボード
床が約130mm上がると何が変わるか
マツダ純正アクセサリーのラゲッジフラットボード(品番 D09V-V0-590)は、荷室の床が約130mm高くなることでバックドア開口部との段差が小さくなる、と商品説明で案内されている。耐荷重は50kg、防水タイプで、ボード下の収納トレイには920mmまでの長尺物が入る。適合はMAZDA2・デミオのDJ系。
寸法表に戻ると、素の状態ではフロア面がリアゲート開口部の中央下端より約240mm低い。床を約130mm上げれば、荷物を持ち上げて越える段差はおよそ半分に縮む。後席を倒したときにできる背もたれとの落差も同時に埋まるので、荷室が1枚の板に近づく。重量物の積み下ろしが多い人ほど、この130mmの効きは体感しやすい。
同時装着できない純正パーツがある
販売店の商品説明では、ラゲッジフラットボードはラゲッジルームマット・ラゲッジルームトレイ・DAMD製シートカバーと同時装着できないとされている。すでに荷室にマットを敷いているなら、どちらを取るかの選択になる。汚れを面で受けたいならマット、段差を消して積み下ろしを楽にしたいならボード、と目的で切り分ける。マット側を優先するなら、マツダ2のフロアマット選びから素材と形状を詰めていくのが早い。
トノカバーの積載制限は約5kg
カバーの上には物を載せない
電子取扱説明書は、トノカバーの上に重い荷物を置くなどして無理な力をかけないよう警告し、最大荷重を約5kgとしている。超えた場合はカバーの変形・損傷や、リアゲートが落ちてくることによるけがにつながる。荷室が満杯になると最後の1袋をカバーの上に置きたくなるが、ここは我慢する場所になる。
リアゲートと連動して開くストラップ
トノカバーのストラップをリアゲートのフックに掛けておくと、リアゲートの開閉に合わせてカバーも一緒に持ち上がる。掛けていないとカバーが水平に残ったままになり、開口部が狭いぶん荷物を入れにくい。取扱説明書は、使用前にトノカバーが確実に固定されていることの確認も求めている。走行中に外れると、荷物と一緒に飛んでくる質量物になる。
濡れ物・汚れ物を積む日の備え
防水トレイという選択
純正のラゲッジルームトレイ(品番 D09V-V0-360)は、濡れた物や汚れ物を気にせず置ける防水トレイとして案内されている。参考価格は税込11,000円。雨具・レジャー用品・園芸用品のように、そもそも乾いていない前提のものを積む日は、荷室全体を守ろうとするより、汚れる範囲を1枚のトレイに閉じ込めるほうが後始末が短時間で済む。
マット・トレイ・ボードの棲み分け
3つは役割がはっきり違う。マットは面で汚れとキズを受け止め、トレイは水を溜めたまま車外へ出せて、ボードは段差を消して平らな面をつくる。前述のとおりボードはマットとトレイに同時装着できないため、汚れ対策を取るか段差解消を取るかを先に決めてから買うのが遠回りしない順番になる。年に数回のレジャーが目的ならトレイ、通勤と買い物が主戦場ならマット、重量物を毎週運ぶならボード、という当てはめ方が実際の使い方に近い。
車内側の収納と荷室の役割分担
ドアとコンソールに置くもの
MAZDA2の電子取扱説明書には、収納装備としてフロントドアとリアドアのボトルホルダー(500mlペットボトルなどが入る)、コンソールマルチトレイ、グローブボックス、サブトランクボックス、リアコートフックが載っている。荷室に何もかも放り込むのではなく、走行中に手を伸ばす必要があるものだけを車内側へ残すと、荷室の面が荷物で埋まらない。
コンソールマルチトレイはカップや小物を置ける場所で、使わないときはトレイとして広く使える。ドアのボトルホルダーは500mlペットボトルが基準サイズになる。
取扱説明書が挙げている収納の警告
1つ目は、走行中はグローブボックスなどのフタを必ず閉めること。急ブレーキ時や衝突時に、フタや中の物でけがをするおそれがある。2つ目は、炎天下に駐車するとき収納ボックス内にメガネやライターを放置しないこと。内部が高温になり、ライターの爆発やプラスチックレンズ・プラスチック素材のメガネの変形・ひび割れが起きる。ボトルホルダーについては、ふたのないペットボトルなどを置かないよう指示がある。走行中やドアの開閉時に中身がこぼれるためで、荷室ではなく車内の汚れの発生源になりやすい。
アシストグリップやリアコートフックにも制限があり、重たいものやとがったものを掛けない、服を掛けるときにハンガーを使わない、と警告されている。カーテンエアバッグが膨らむときに、掛けた物が飛散するおそれがあるからだ。
目的別の積み方
買い物・帰省(後席を起こしたまま積む)
奥行き約700mmを前提に、重いものは奥かつ下、軽いものは手前かつ上。トノカバーは掛けたままにして、上には載せない。サブトランクボックスに常備品を入れているなら、その日に使う可能性があるものだけ先に出しておく。荷物を積んでからでは、マットごとどける手間が発生する。
レジ袋は幅約1,000mmの荷室に横並びで3袋前後が収まるが、そのまま走り出すと減速のたびに奥へ滑って倒れる。袋の口を結んでから寝かせ、奥の壁とタイヤハウスの間に挟み込むと動きが止まる。卵やパンのように潰したくないものは、最後にサブトランクボックスのフタの上ではなく、後席足元に置くほうが安全に運べる。
長尺物(片側だけ倒す)
6対4分割可倒式なら、4側だけを倒して荷室長を伸ばしつつ、6側に後席乗員を残せる。カーテンレールや突っ張り棒のような細長い物は、助手席側の足元まで通せば約1,510mmの荷室長を使い切れる。ラゲッジフラットボードを装着していれば、ボード下トレイに920mmまでの長尺物を隠して積める。
車中泊・レジャー(後席をすべて倒す)
後席を両側とも倒せば荷室長は約1,220mm、シートバックからルーフまでの高さは約730mm。助手席を最前端まで出せば約1,510mmになる。背もたれと荷室フロアの段差はフラットボードやクッションで埋める。ラゲッジルームランプはスイッチをONにしておくとリアゲートを開けたときに点灯し、電源ポジションに関係なく使えるため、暗い場所での積み下ろしでも手元が見える。日差し対策までまとめて詰めるなら、マツダ2のサンシェード選びも同時に検討したい。
寝床をつくるときは、荷室長 約1,220mmという数字が現実を決める。大人が足を伸ばして横になるには足りないため、助手席を最前端まで送って約1,510mmを引き出し、体を斜めに置くか、足先を助手席側の空間へ抜くことになる。フラットボードを持っていなくても、厚手のマットや折りたたみコンテナを倒した背もたれの上に並べれば、寝具を敷く面の水平はある程度出せる。ただし走行中に荷物を積んだままにするなら、シートの高さを超えない範囲に収めて固定するという取扱説明書の指示に必ず戻る。
よくある質問
マツダ2の荷室容量は何リットルですか?
マツダ公式FAQでは、MAZDA2(DJ系)のラゲッジルーム容量は280Lと案内されている。これは後席を起こした通常時の値で、後席を倒せば荷室長は約700mmから約1,220mmまで伸びる。
後席を倒すと完全にフラットになりますか?
素の状態では背もたれと荷室フロアの間に落差が残る。純正のラゲッジフラットボードは荷室の床を約130mm高くしてバックドア開口部との段差を小さくする商品で、後席を倒したときの面もそろえやすくなる。
トノカバーの上に荷物を置いてもいいですか?
電子取扱説明書は最大荷重を約5kgとし、重い荷物を置くなど無理な力をかけないよう警告している。変形・損傷やリアゲートの落下によるけがにつながるため、上に積む前提では使わない。
荷室の床下には何が入っていますか?
ラゲッジマットの下にサブトランクボックスがあり、小物を収納できる。スペアタイヤは標準では搭載されておらず、タイヤパンク応急修理キットが積まれている。修理キットを使ったあとは、走行中に動かないよう所定の位置へ固定する。
6対4分割可倒式は全グレードに付きますか?
公式FAQの注記では、15Cと15MBのリアシートは一体可倒式が標準装備とされている。15Cはメーカーオプションで6対4分割可倒式へ変更できる。
まとめ:3つの数字で荷室は読める
MAZDA2(DJ系)の荷室は、公式FAQの280L・通常時 約700mm・後席可倒時 約1,220mmという3つの数字で当たりが付く。ここにトノカバーまで約500mm、開口部下端との段差 約240mmを足せば、立てて積めるかどうかも、毎回どれだけ持ち上げるかも見当がつく。
装備で足すなら順番がある。段差の負担が大きいなら純正ラゲッジフラットボード(床が約130mm上がる、耐荷重50kg、ボード下に920mmまでの長尺物)、濡れ物と汚れ物が主役の日が多いなら防水のラゲッジルームトレイ。同時装着できない組み合わせがあるので、目的を1つに絞ってから買う。
そして守るべき制限は2つだけ。背もたれを起こしたときに赤色の表示が見えないこと、トノカバーの上に約5kgを超える負荷をかけないこと。この2つを外さなければ、280Lの箱は数字どおりに使い切れる。タイヤの空気圧や積載時の荷重が気になる段階になったら、マツダ2のタイヤサイズとおすすめも合わせて見ておきたい。

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